スーパーダッシュ文庫

鉄球王エミリー―鉄球姫エミリー〈第5幕〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)
著:八薙 玉造 イラスト:瀬之本 久史

「エミリー様が王になったならば、俺の姫教育もまた、新たな段階へ至るまで!姫教育は、エミリー女王を前に、女王教育へと姿を変える!」

約七ヶ月二週間半の積み。え、これ十ヶ月振りの新刊なの!?そんなに空いてたのかよ……。
さあ最終巻です。積み過ぎて、もう八薙さんの新シリーズ『神剣アオイ』が始まっちゃってるんだぜ。

色んな作品で言ってるけど、よっぽど面白い作品でない限り、間が空くのは痛いってばさ。まぁ、この作品の場合は間が空いてなくてもアレだったかもしれんが。
何だろう、やっぱり一巻の絶望がぶっちぎり過ぎて、どう展開させても劣っちゃうんだよなぁ。

結局、ヴィルヘルミーネもブッコロし損ねたしなぁ。ブッコロさなかったことにより、凄い打ち切り臭が出ています。後書きでは思っていたところまでやれたって書いてあるけど。

総評

というわけで、一巻の絶望具合が記憶に残る『鉄球姫エミリー』全五巻でした。上述したように、一巻のインパクトが強過ぎて二巻以降が霞んでしまいました。主要キャラが死ぬこと前提で読んだら、全然死ななくて拍子抜けというパターンに陥ってしまった。ヘーゼルとか楽勝で死にそうだったんだけどなぁ。

期待した変態性はあまり加速せず。もっとエミリーのセクハラとグレンの姫教育をやってくれれば良かったのに。何なら、それが本編でも良いくらい(ぇ

イラストのクオリティは半端無かったです。瀬之本さん、また何かの挿絵で登場せんかなぁ。

燃:C+ 萌:B+ 笑:B 総:B

電撃文庫

アスラクライン〈11〉めぐりあい異世界 (電撃文庫)

著:三雲 岳斗 イラスト:和狸 ナオ

「あたしは秋希とは違う。もしも塔貴也が私になにかを望むなら、あたしは迷わず彼に協力すると思う。あたしは彼の剣だから━━お姉ちゃんとは違うの」
「それがあたしの意志よ、夏目智春━━あなたがあたしに本気で勝つつもりなら、それ以上の強い意志でかかってきなさい」

表紙は紙をほどいた操緒。結構レアな気がする。妄想表紙は大アニアか秋希さんか。確か、秋希さんはこの巻で出番殆ど終わりだと思うから、秋希さんかな。

さて、一巡目の世界編前編。操緒、奏っちゃん、アニアと離れ離れになり、彷徨う智春は紆余曲折の末、橘高家に匿われることに。
奏っちゃんや成長したアニアとも再会し、一巡目に戻るため、行動開始。
世界の融合の影響で出現する使い魔の幼生体や財団の連中との戦いが繰り広げられる。

奏っちゃんは親から悪魔の血を継いでいるので、世界を渡っても悪魔から人間には戻らない筈。しかし、実際には奏っちゃんは一巡目に来たとき人間になっていた。
これは操緒が《鋼》に一巡目に飛ばされる直前に《白銀》の力を使って消滅寸前だった一巡目の奏っちゃんの身体を引きずり出し、非在化しかけていた奏っちゃんの身体と交換、二巡目の身体を無理矢理《白銀》の中に突っ込んで非在化の進行を止めているという状態にしたんだとか。つまり今の奏っちゃんは身体は一巡目、中身は二巡目という状態。なんつーややこしい。
だから代謝は止まるのに、何で操緒は成長しているのかと。

《白銀》は一巡目で造られ、二巡目に送られた。で、《鋼》の暴走で一巡目に戻って来たわけだが、結局、そのまま朽ちることになったらしく、一巻で智春が潮泉老人の邸宅を訪れたときに見た朽ちた機巧魔神って《白銀》のことだったらしい。あれ、二巻だっけ。後書きの十巻振りに回収出来た伏線って、これのことか。

ところで一巡目の炫部長はオールバックなんだけど、凄まじい違和感があるなw
部長と言えば、ぼさぼさの長髪みたいな。

そう言や、アニメのOPを改めて聴くと、凄ぇ歌詞が内容に合ってるんだよなぁ。

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

コミカライズ,GA文庫

神曲奏界ポリフォニカ カーディナル・クリムゾン 4 (Flex Comix)

原作:榊 一郎/ocelot 漫画:緋呂河 とも

「我々は決して神ではない。超人ですらない。ただの特殊技術者です。それを忘れて思い上がれば━━恐ろしい過ちを犯してしまう」

これまで表紙はずっとコーティだったため、真っ赤だったが、今回初めてユギリ姉妹になり、大分印象が変わった。つまり並べたときに美しくないということです……orz

今回は表紙、帯から判る通り、キネ二話クライマックス間際までを収録。概ね原作通り。ただ、プリネシカがフォロンの神曲に惹かれる下りが妙にエロく描写されている。「悔しい、けど感じちゃう!」みたいな(ぇ

後書きによると、大人の事情でペルセルテの湯気が消せなかったそうで。おのれディケイド!

燃:B 萌:A- 笑:B 総:A-

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 3 (GA文庫)
神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 3 (GA文庫)

アニメ

「ホワイトハートはみんなの心!はばたけフレッシュ、キュアエンジェル!!」

激化するノーザとの戦い。まさか、ここにきてキュアスティック無しでの必殺技を使うとはな。手に力を溜めて、そのままぶち込むとか、戦い方が激し過ぎるw
殆どノリが『ドラゴンボール』じゃねぇか。

キュアスティックとパッションハープ同時発動でノーザを何とか撃破。すると、今度はクラインが現れ、竜人とでもいうべき戦闘形態に。
更にノーザと合体して、パワーアップ。クラインの戦闘形態、デザインする必要無かったんじゃ……。
合体後は声がノーザのものになっていたけど、もしかしてクラインの意識を抑え込んでるのか?

第二ラウンドも必殺技のコンボが半端無ぇ。エスポワールシャワーとヒーリングフレアで挟撃したところに正面から零距離ハピネスハリケーン、上からラブサンシャインとかアツ過ぎる。
そこへ更に久し振りのラッキークローバー・グランドフィナーレとか、これが燃えずに居られるかッ!!
まぁ、話の流れから判るように、案の定効きません。

そこへ駆けつけるウエスターさんとサウラー。何故か二人とも衣装が白を基調としたものに変わっていた。
出て来るタイミングがオイシ過ぎる。
ラビリンスの支配下に置かれていた人々の想いを受け取り、キュアエンジェル誕生。通常変身から更にビートアップする二段階変身に燃えざるを得ない。テレビシリーズで二段階変身するのは史上初か。

デザインとしては、全員カラーリングに白が入り、基本カラーが薄くなった印象。あと翼が追加。ベリーの翼だけ、いかつくね?
あと、何故パッションのタイツを微妙なニーソに変更したし!

燃:S- 萌:A+ 笑:C 総:S-

特撮

「風都……やっぱり、良い風が吹くなぁ……」

うわぁあああぁあああああああん、

霧彦さぁぁぁあああああああああん!!

激突するファングジョーカーとナスカ・ドーパント。その力は拮抗していたが、霧彦さんが〈ナスカ〉の高速移動に耐えられず戦闘終了。翔太郎は風都くんをデザインした霧彦さんにとどめを刺そうとするフィリップを制止する。

冴子が自分の知らない隠し扉から出て来るのを目撃した霧彦さんはその先で園咲家の地下にある施設に辿り着く。琉兵衛はそこをミュージアムと呼んだ。ここで園咲家は地球の記憶を手に入れたんだとか。
琉兵衛曰く、ガイアメモリのデータは純粋な子供の方が正確に集められるとかで、それを聞いた霧彦さんは琉兵衛に刃を向ける。
だが、既に彼の身体は〈ナスカ〉の力に蝕まれていた。もうすぐ死ぬと宣告されてしまう霧彦さんは〈バード〉をメモリブレイクする方法を聞き出し、逃走。
スミロドン・ドーパントに追撃されるが、若菜が助けてくれたので事無きを得る。これは、今後若菜がどういう立ち位置になっていくのかが更に楽しみになったな。

一方、事務所では茜こそが最初の〈バード〉の持ち主だったことが判明。副作用で狂的にメモリの力を求めるようになってしまう茜。麻薬問題への風刺なのか。
再び〈バード〉を手にした茜と戦うことになるダブル。「どうしてこうなっちまうんだよ!?」っていう翔太郎の怒りがやるせないな。

戦闘中に〈バード〉が進化し、バード・ドーパントの攻撃力が増加。そこへナスカが現れ、ダブルに協力してくれる。メモリブレイクするには正確に体内のメモリを攻撃しなければならない。
ナスカがバードの動きを止めている間にサイクロントリガーでマキシマムドライヴ、トリガーバットシューティングで撃破。バットショットの効果って、高精度の一点集中攻撃ってところかな。

霧彦さんは強がってダブルの前から姿を消す。冴子を呼び出し、一緒に園咲家から出てほしいと頼むが、この一言で彼女は完全に霧彦さんを用無しと認定し処刑。嫌ぁぁああぁああぁあああぁあああぁぁあああああああああ!!
死体が残ってるなら、まだ復活の可能性あるけど、消え去ったからガチで退場か……(´・ω・`)
結局、前回見せた冴子のデレは使えない駒が多少使えるようになったことに喜んでた
だけだったのか。
茜に〈バード〉を渡したのも冴子だったし
彼女には園咲家の一員としてではなく、自分だけの明確な目的があるようだが、今一つわざわざ霧彦さんと結婚した意味が判らない。それとも結婚当時はステータスとして、メモリのエリート売人と結婚したけど、思いの外役立たずと判ってうんざりしたとかなのか。〈ナスカ〉は回収されたけど、また出て来るんだろうか。

そして姿を現す照井竜。彼は風都が嫌いなご様子。ダブルとぶつかりながら、風都を好きになっていく流れか。
次回、『Iが止まらない』。てっきり「E」を使ってくるものとばかり……。

ところでメモリの使い回しは本来出来ないっていうけど、じゃあ何で〈ファング〉はダブルドライバーで使えてるんだ?ドライバーが絡むと、また話は変わってくるのか。

それから「ファングジョーカー、キャラ弁」ってワードで検索してきた人がいるみたいだけど、それはつまり弁当箱にご飯敷き詰めて左半分に海苔乗せて完成ってことですか。

燃:A+ 萌:B+ 笑:B+ 総:S

特撮

「決して嘘だけではない筈……!」

今回のアヤカシはオボロジメ。こいつはシタリが自分の命を半分削ってパワーアップさせたアヤカシで、もう何でも良いからとにかく人間を苦しめて、ドウコクを復活させようという魂胆。シタリ、良い味出すなぁ。

とは言え、薫率いる侍達がさくさく撃破。すると、三の目が出現。丈瑠が居ないと勝てない!って展開かと思いきや、サムライハオーでさくっとどうにかなって拍子抜け。せめて次回まで引っ張ってほしかった。

一方、丈瑠は十蔵と熾烈な戦いを繰り広げていた。そこへ爺が駆け付け、丈瑠を説得。次回こそ丈瑠の復活なるか。

ところで、『シンケンジャーVSゴーオンジャー』にゴセイジャー出るらしいね。『ゴーオンVSゲキレン』にはシンケンジャー出てたんだろうか。出てたら、もっと大々的に宣伝するか。

燃:B+ 萌:B 笑:C 総:A

MF文庫J,アニメ

「俺は雫と紅音と美琴を選ぶ!!」

何故アバン無しで始めるんだ……。

さて、雫が沙倉さんの家から拝借してきたヒアブリライオンから、ケンプファーが戦う理由を聞き出すことに。
それは遠い宇宙で争う二つの惑星の代理戦争だった。だが、青と赤のケンプファーが共闘するという想定外の事態が起こり、モデレーターは白のケンプファーを投入。

勝敗はナツルが男として雫達を選ぶか、女として沙倉さんを選ぶかに委ねられた。でも、沙倉さんの言う「私達」って、どの勢力のことなんだ?モデレーターの勝ちって意味なんだろうか。

学校の屋上で白のケンプファーと戦う雫達。変身三連発は燃える。って、白弱ッ!!
そこへ操られたナツルが襲いかかってくるが、自力で洗脳解除。
業を煮やした沙倉さんは遂に自ら打って出て来。原作にもあった剣と銃装備です。

ナツルは沙倉さんの誘惑を振り切り、雫達を選ぶ。最初に雫の名前を呼ぶってことは何だかんだ言ってナツルの中で雫の存在が大きくなってるんじゃねーか。

テンション上がってパワーアップする雫達。何故か衣装が露出度上がって新デザインに。更にアニマル達が駆け付け、巨大な姿を空に投影して、歓喜の歌を合唱
絵面凄ぇwwwwww

戦闘はさくっと終了して、沙倉さん達は撤退。そしてナツルはハーレム王となるのであった(違
何かやけに二期前提の最終回臭い展開をするなぁと思っていたら、次回予告の「NEXT SHOW」が「EXTRA SHOW」になってるーーーーーーーーーーー!!??
え、最後は番外編なの?本編、あんな投げっぱなしで終わりなの?まさか二期あるの
何じゃそりゃ!

燃:A- 萌:A 笑:B+ 総:A

けんぷファー 3 (MFコミックス アライブシリーズ)
けんぷファー 3 (MFコミックス アライブシリーズ)

アニメ,スーパーダッシュ文庫

「ただ一人として、罪を纏わぬ魂は無い」

OP変化無しか……(´・ω・`)

さて、麻薬のような効果をもたらす本、禁書を回収するために、ユキゾナ、ユーリ兄妹を引きつれて、とある街へとやって来たミンスは、武装司書になる前、盗賊時代の仲間グレインと再会する。

というわけで、ミンスメインのエピソード。ミンスの過去が語られるエピソードなんてあったっけな。
まさかの下ネタに吹きましたw

そして、彼は次代の楽園管理者候補として検討されるのであった。ミンスが楽園管理者になるのって原作何巻だっけなぁ。
次回はいよいよ、『戦う司書と追想の魔女』編です。

燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A

戦う司書と追想の魔女 BOOK5 (集英社スーパーダッシュ文庫)
戦う司書と追想の魔女 BOOK5 (集英社スーパーダッシュ文庫)

GA文庫

くりぽと2 すくすく☆魔法少女塾 (GA文庫 お 6-4)

著:小幡 休彌 イラスト:八重樫 南

「お、男の人のお部屋で一夜を過ごしてしまうなんて……こ、これが世に言う、もうお嫁に行けない身体になってしまったという事態ですか!」
「なってないなってない」
「お嫁行ける行ける」

約二日の積み。三ヶ月振りの新刊。何か表紙のりりす、身体のバランスおかしくね?
さて、第二巻。今回は春覚の家にお泊まりの巻。うーん、一気に詰まらなくなった印象だなぁ。

何か取り敢えず女の子をいっぱい出しとけって感じで、魅力的なキャラが居ないんだよなぁ。
前巻では、りりす一人にある程度ヒロインとしての出番を絞っていたから良かったんだけど、今回はほぼ全員が満遍なく登場して全員の存在感が薄まった。
りりす以外のヒロインにスポットを当てるか、引き続きりりすメインでいくかにすりゃ良かったのに。

あと、ようじょ五人も要らんだろ……。全然可愛くないよ……。かと言って、ハートフル方向に流れるわけでもなく。一巻はまだ、ぼちぼち面白かった気がするんだけどなぁ。

これは迷うことなく切りだわ。とか言って、また次のシリーズが始まったら、釣られたクマーとか言って買っちゃうんだぜ。

燃:C 萌:B 笑:B- 総:B

GA文庫

ライトノベルの楽しい書き方 5 (GA文庫)

著:本田 透 イラスト:桐野 霞

「今のうちは━━ひとりぼっちの独り言小説だけやない。二人組が書ける。コンビが書ける。コンビが書けるようになったら、次はきっとほかのキャラクターたちも生き生きと書ける。もっともっと広くて大きな世界が書ける━━清麿さまの人生ゲームみたいな、ひとりぼっちやないみんなの物語を。今なら、うちにも書ける」

約二日の積み。四ヶ月振りの新刊。今回はクリスマスイベントです。学校でのイベントということで例の委員長、妻夫木さんがまたもや出張り気味。ですから、まるみちゃんの出番をですね……。

今回は作品作りの話はあんまりない。その代わりか、剣の執筆する作品のキャラクター達が話し合う作品の舞台裏みたいなシーンが時折挿入される。うーん、このシーン要るかなぁ。

メディアミックスが開始され、切るに切れなくなった本シリーズですが、メディアミックスさえされていなければ即地雷認定ってレベルになってきました。
八雲のくらげさんお世話シーンなんかは他の作品に無い内容なので面白いんだけど、本筋があんまり面白いと思わないんだよなぁ。
どーしたもんか……。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:B