ラブコメ今昔
正直に言う。このとき胸キュンやった。
角川書店2008年6月の新刊。ハードカバーです。
先日、読んだ『阪急電車』が面白かったので、そういや部室にベアのが置いてあったなと思い、借りて来ました。
角川書店の文芸誌、野生時代で連載されていたものをまとめた自衛隊ラブコメシリーズ第2弾の連作短編集。有川さん、どんだけ自衛隊好きやねんw
読み終わってから、未読の『クジラの彼』が第1弾だと知ったでござる。
イラストは電撃ハードカバー『図書館戦争』でもコンビを組んだ徒花さん。
掲載順は表題作が1発目にくるように多少並べ替えられている。
書き下ろしは1本だけ。
何て言うか、もうね、タイトルの時点で読者に対する殺意を感じるよね。「LOVE寄せでお前等殺すよ?良いね?」って言われてるみたいだ。
結論から言うと、
死んだ。
自衛官同士、若しくは自衛官と一般人の恋愛というテーマを根底に置いて、よーもまぁ、こんだけバリエーションが作れるな、と。
ラブコメのウエイトが高い話もあれば、シリアスのウエイトが高い話もある。登場人物の年代だってバラバラなのに、そのどれもが最後には上手いこと、気持ち良くLOVE寄せで落ちるという。
ボーイズラブとかワンフェスとか出て来たときはどういう世代向けなんだと思ったが、最後まで読むと全方位乱れ撃ちなのが判る。
この人の作品の怖いところはヒロインが年齢問わず萌えキャラなところ。流石、大人のライトノベルを豪語するだけのことはある。
ってなわけで、『ラブコメ今昔』でした。これは面白かった。文庫出たら買おう。
よし、ついでに文庫落ちしてるやつは全部買っちゃおう。
燃:B 萌:A+ 笑:A- 総:A+
文庫落ちリンク
・文庫版 ラブコメ今昔(角川文庫、2012/06)
著者リンク
・レインツリーの国 World of delight(新潮社ハードカバー、2006/09)
・シアター!(メディアワークス文庫、2009/12)
・文庫版 阪急電車(幻冬舎文庫、2010/08)
・新潮文庫版 キケン(新潮文庫、2013/06)
・文庫版 ストーリー・セラー(幻冬舎文庫、2015/12)
・文庫版 旅猫リポート(講談社文庫、2017/02)
・文庫版 キャロリング(幻冬舎文庫、2017/12)
・文庫版 アンマーとぼくら(講談社文庫、2020/08)
・文庫版 イマジン?(幻冬舎文庫、2022/08)
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