冴えない彼女の育てかた

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)
著:丸戸 史明(まると・ふみあき) イラスト:深崎 暮人

「あのね、これはね、……運命のやりなおし」
「やりなおし……?」
「あのとき、せっかく劇的に出逢ったのに、そのあと劇的じゃなくなっちゃったわたしたちの、追試だよ?」

ファンタジア文庫2012年7月の新刊。約1ヶ月1週間半の積み。
タイトルの「彼女」は「ヒロイン」と読みます。
人気エロゲシナリオライター丸戸さんがラノベデビュー。どんどんエロゲ業界から流れ込んでくるな……。

最初は特に興味無かったんだけど、ドラマガの特集を読んで気になったので購入しようと思い立ちまして。
ところがどっこい、そう思っても発売直後に瞬殺でござった。
仕方なく、重版分を購入。帯自体は初版と共通だったので妥協しました。いや、妥協せざるを得なかった。
まさか、これほど早く売り切れるとは……。

イラストは、同レーベル『ぼくと彼女に降る夜』、MF文庫J『原点回帰ウォーカーズ』、GA文庫『アリス』シリーズ等でお馴染み、深崎暮人さん。

さて、消費型オタの主人公、安芸倫也(あき・ともや)はある日、加藤恵という少女と運命の出会いを果たす。
しかし、恵は実に目立たないモブキャラのような女の子だった。
運命の出会いに創作意欲を刺激された倫也は彼女をヒロインに据えたゲームを作ろうとするが……というお話。

今回はゲーム作成のためのメンバー集めといった感じで、完全にプロローグ。濃ゆいキャラ紹介か。
倫也は重度のオタながら、妙に法律に対しては真面目で、18禁ゲームはプレイしないそうな。
こういうタイプの主人公は珍しいんじゃないか?

ちょこちょこ出て来る業界ネタが面白い。売り切れ続出のゲームの探し方は実に興味深かった。

イラストに深崎さんを起用しているから、挿絵はサービスカットがいっぱい!かと思えば、全然そんなことねぇ。
むしろ、サービスカットと呼べそうなものは1枚もない。あまつさえ、倫也が目立っている挿絵がそこそこある。
これはガチで売ろうという意気込みなのか……?

そんな具合で1巻でした。前述したように、プロローグなので、これだけでは判断つけ難いなぁ。
次は2012年11月に2巻。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
冴えない彼女の育てかた <2>(2012/11)

 コミカライズリンク
冴えない彼女の育てかた <1>(2013/08)
冴えない彼女の育てかた ~egostic-lily~ <1>(2013/07)
冴えない彼女の育てかた 恋するメトロノーム <1>(2014/04)

アニメリンク
冴えない彼女の育てかた #0「愛と青春のサービス回」

イラストリンク
アリス×アカデミィ -彼女のついたウソ-(GA文庫、2012/04)