【ラノベ】パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者 3巻【最終巻/感想】
著:榊 一郎 イラスト:足立 慎吾
「こういうのが愛だろ。ごちゃごちゃして、ドタバタして、変わっていくための力がさ」
2017年12月の新刊。約5ヶ月2週間の積み。3ヶ月振りの新刊。
表紙は〈マシン〉の巫女、月華。
いつもの力押しではない特殊な侵略に為す術無く侵食されていく狭奇杜市。辛うじて難を逃れた晴克達は一時的に共同戦線を張った侵略者達と共に事態に立ち向かうが、刻一刻と地球の文明がリセットされる時間が近付いていて……。
粗筋と続きが一向に刊行される気配が無いことから読まなくても最終巻であることが判ってしまう。2巻の後書きの時点で既に思わせ振りな言い方だったしなぁ。
口絵は最後の抵抗なのか露骨なサービスカットがあります。
〈マシン〉とは一体何なのか、何故異星人は地球に惹かれてやって来るのか。その辺りの謎を解明させながら、普通である事とは一体どういう事なのかってのを定義付けしてオチに向かっていくのは榊さんらしい安定した面白さか。
お説教気持ち良いです(^q^)
後書きで打ち切り完結と明言しているので、間に想定されていたエピソードがごっそり抜けていることは間違いない筈だが、そんなに巻きで話を進めているという風には感じなかったな。
榊さんはシリーズがどれくらい続くか判らない内は尺毎に畳み方をある程度想定している、みたいなことを何処かで言っていた気がするが、だからそう不自然じゃなく終わっているのか。
総評
そんなわけでヒットしたシリーズのタイトルを引き継いで始まった『パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者』全3巻、これにて打ち切り完結。足掛け7ヶ月。
『アウトブレイク・カンパニー』とオーバーラップしてスタートさせたり、あちらの巻末にお試し版を収録したりと色々と試みは行っていたようだけど、やはり駄目だったか。どうにも地味だったんだよなぁ。特に前シリーズがゆーげんさんのイラストもあって派手だったから余計に……。
講談社ラノベ文庫で新シリーズ企画中だそうなので、そちらを楽しみに待ちたい。
燃:A- 萌:A 笑:A- 総:A+
シリーズリンク
・パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者 2巻(2017/09)
著者リンク
・アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 外伝!(2018/08)
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パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者 3 (講談社ラノベ文庫) | |
榊 一郎 足立 慎吾
講談社 2017-12-01 |
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