【ラノベ】ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン【感想】
著:羊 太郎 イラスト:はいむら きよたか
「それ、コンプガチャでしょ!?れっきとした犯罪じゃないですか!?」
ファンタジア文庫2018年7月の新刊。『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』12巻と同時発売で羊さんが新シリーズをスタート。
はいむらさんは『スプライトシュピーゲル』や『いつか世界を救うために』でファンタジア登場済か。
類稀なるスペックの所為で退屈な日々を過ごす高校生、真神凜太朗。楽しさを求めて最弱のアーサー王候補、瑠奈=アルトゥールの陣営に加わる凜太朗だったが……。
アーサー王をロクでなしにすれば良いという担当さんの主張の元、生まれたシリーズの模様。
文章のノリも『ロクでなし』と全く同じなので、合わない人は注意が必要かも。
舞台を現代に移してはいるが、基本的には『ロクでなし』と同じノリ。喜べ!今回は主人公じゃなくヒロインがロクでなしだぞ!嬉しいか……?
というか、このキャラはヒロインとしてアリなのかな……もうちょいヒロインらしい言動も欲しいような。
あざとい可愛さはケイ卿に一任かと思えば、それほどでもない様子。うーむ。何処からともなくパイプ椅子を出してくる芸風は好き。
バトルシーンの勢い加減は羊さんの得意とするところか。昨今流行りのチート転生と見せかけて、チートなのってほんとの最初だけなのな。個人的にはその方がしっくりくるけど、メインターゲットのウケはどうなんだろうか。
アーサー王候補それぞれにエクスカリバーが与えられていて、それぞれの能力が異なるという設定は良い具合に厨二心をくすぐられますねぇ。
そんな具合で新シリーズでした。ただひたすらに《アーサー王継承戦争》をやっているだけだったら切ろうかと思ったんだけど、裏で色々と蠢いていそうなので暫くは様子見かしら。
《人理の崩壊(カタストロフィ)》も説明通りに受け取っていると足元を掬われそうな気がするぜ。
問題は俺があまりはいむらさんのイラストを好きじゃないというところですね。
こちらにも『ロクでなし』の方にも書き下ろしコラボSSが挟み込まれている。羊さん、兼業作家なのにこんなに働いて大丈夫なのかよ……。
次は2018年9月に『ロクでなし魔術講師と追想日誌』3巻。
燃:A- 萌:A- 笑:A- 総:A
シリーズリンク
・ラストラウンド・アーサーズ2 聖女アーサーと赤の幼女騎士(2018/11)
著者リンク
・ロクでなし魔術講師と禁忌教典(2014/07)
・ロクでなし魔術講師と禁忌教典 12巻(2018/07)
・ロクでなし魔術講師と追想日誌 3巻(2018/09)
・古き掟の魔法騎士Ⅰ(2020/12)
・断罪の魔術狩り 1巻(漫画、2023/07)
・これが魔法使いの切り札 1.黎明の剣士(2023/11)
イラストリンク
・いつか世界を救うために -クオリディア・コード-(2015/07)
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ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン (ファンタジア文庫) | |
羊太郎 はいむら きよたか
KADOKAWA 2018-07-20 |
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