さくら荘のペットな彼女
著:鴨志田 一 イラスト:溝口 ケージ
「ラブホに行くって言ってたもん!寝取られちゃっても知らないから!」
口に含んでいた牛乳を全部噴き出してしまった。正面にいた美咲の顔面にもろに直撃する。
「うわ~、エロ。顔射って、あんた」
「ラ、ラブホって!ラブホテルのことですか!?」
「ラブホルスタインなんて、あたし知らないよ!」
「俺も知らんわ!」
電撃文庫2010年1月の新刊。『Kaguya』を5巻で完結させた鴨志田さんが4ヶ月振りに第3シリーズを始動。
最初はスルーしたんだけど、電撃文庫MAGAZINEの短編を読んだら、興味が湧いたので購入して4ヶ月くらい積んでました。
今度は変人の集う学生寮、さくら荘が舞台のドタバタラブコメ。
イラストは同レーベル『土くれのティターニア』でお馴染みの溝口さん。おいおい、絵変わり過ぎだろ……。別人なんだろーか。
さっぱりした絵柄が良いと思います。
さて、中盤までラブコメで、うふふきゃっきゃさせておいて、終盤で鬱のドン底に叩き落とす『Kaguya』とは打って変わって、かなり明るいラブコメです。
結論から言うと、『Kaguya』で切った俺、馬鹿なの?死ぬの?チンカ〇なの?
すげー面白かった。元々『Kaguya』もラブコメ部分が良かったから買い続けてたようなもんでして。
ストーリー展開のテンポが良いし、魅力的な登場人物の掛け合いが楽しいんだよな。
主人公、空太は天才画家だけど、生活能力が破綻している少女ましろの世話係に任命されて、非日常を送ることになるわけだが、そのパターンと言えば、今は亡き富士ミスの『ROOM NO.1301』ですよね。
全体的にレベルが高いと思うんだが、何より脇役の美咲先輩と仁さんの関係性が切な過ぎて吹く。仁さんが胸の内を語るシーンは、ああぁああぁあああぁあああぁぁあああああああああ!!ってなる。
いやぁ、面白かった。積んでる2巻と3巻も早く読みたいですね。
燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+
シリーズリンク
・さくら荘のペットな彼女 <2>(2010/04)
コミカライズリンク
・さくら荘のペットな彼女 <1>(2011/10)
アニメリンク
・さくら荘のペットな彼女 #01「ねこ・しろ・ましろ」
著者リンク
・Kaguya5 ~月のウサギの銀の箱舟~(2009/09)
・放課後あいどる 僕と生徒会長の××(ガガガ文庫、2011/06)
・青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(2014/04)
イラストリンク
・14歳とイラストレーター(MF文庫J、2016/11)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません