【ラノベ】ディスキャラ メグルくん オタクがラップでギャルとバトったら、青春ラブコメ始まった!?【感想】

ディスキャラ メグルくん オタクがラップでギャルとバトったら、青春ラブコメ始まった!? (ファンタジア文庫)

著:佐波 彗(さなみ・すい) イラスト:シソ

「私をガンガンにディスってくれないかなっ!」

ファンタジア文庫2019年5月の新刊。約1日の積み。第31回ファンタジア大賞審査員特別賞受賞作品。
ラップを題材にしたオタクとギャルの青春ラブコメと聞いて買ってきました。ラップ題材のラノベといえば電撃文庫『韻が織り成す召喚魔法』を思い出しますね。
表紙はぱんつ見えそう。

応募タイトル「韻に淫するJKと陰キャの僕」はちょっと変えて章タイトルに流用されている。その判断は正解でしょう。このままのタイトルでいったら、きっと「韻」より「淫」に注目されてしましますからね。
ストーリーもかなり改稿されている様子。

さて、日々周囲への不満をノートに書き連ねている主人公、廻裏(まわり)メグル。ある日、クラスメイトのギャルである炬詠燦心(こよみ・さんご)にノートの中身を目撃されてしまうが、ラップの練習帳と勘違いされてしまい……。

ラップという音楽分野のネタを小説で表現するのは難しかろう。韻を踏むという部分においては文章媒体は強いんだろうけど、いかんせん文章でビートを伝えるのは困難と思われる。
ラップパートは地の文から切り離して、かつスラッシュ記号とフォント変更を駆使して、どこで韻を踏んでいるかが理解り易いように調整されている。

まぁ、それでもパッと見ではどこで踏んでるのって思っちゃう部分もあるんだけど。じっくり読み込んで、あっ、ここで踏んでるんだ!って発見するのが楽しいかもしれない。
燦心はラップをしていない時でも、よく日常会話で韻を踏んでいるらしいので、それを探してみるのも面白そうか。

ただ個人的にはオタクとギャルのラブコメ部分に期待していたので、そこがちょーっと弱いかなーと。2人の関係性自体は好きだったし、もうちょいいちゃいちゃ成分が強くても良かったのよ。

うーん、続きが出ても買うほどではないかしらん……。
ってか、こういう作品こそオーディオドラマを作ってプロモーションするべきなのではなかろうか。

燃:C 萌:A 笑:A- 総:A-

第31回ファンタジア大賞リンク
撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ -弾丸魔法とゴースト・プログラム-(大賞、2019/01)
オタビッチ綾崎さんは好きって言いたい(銀賞、2019/01)

ファンタジア大賞審査員特別賞リンク
姫騎士はオークにつかまりました。(第28回、2016/02)
気ままで可愛い病弱彼女の構いかた(第28回、2016/07)
ぼくの日常が変態に侵蝕されてパンデミック!?(第29回、2017/04)
恋愛至上都市の双騎士(第30回、2018/01)

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