【ラノベ】ふぉーくーるあふたー 4巻【最終巻/感想】
著:水沢 夢 イラスト:bun150
「効くでしょ……!?私のこの拳(て)は、宇宙で一番マジカルなんだから!!」
2017年3月の新刊。約1年3ヶ月3週間半の積み。『俺、ツインテールになります。』4.5巻と同時発売。
表紙はデザインが完璧なレイアーヴィナス。
さて、原点に立ち返り、玩具のCMを作成することになった陽菜達。悪の魔星少女達も乱入してきて混迷を極める事態の中、遂に恐るべき黒幕が姿を現して……。
CM製作にあたって玄田哲章さんを呼ぼうとするの笑うわw
いや、これ以上無いくらいに相応しい人選なんだけども。そもそもこの魔星少女の玩具って女児向けアイテムという位置付けではないって解釈で良いのだろうか。
番組と玩具は相互依存/相互協力の関係で一方的な支配関係ではないって話、深いのでもっと聞かせてください。そうです、番組は30分間のCMじゃないんです。
最終巻ということで駆け足ながらも魔星少女達の戦いの裏に隠された真実が明らかになっていく。
そもそもの発端はエレメリアンの侵攻から始まっているということなのか。属性獣ってきっとそうだよな。
やべぇ、漢字で書くとめっちゃ真面目な設定の敵っぽい……。
最後の敵がスポンサーってのは質の悪い冗談やで。マジで笑い事じゃねぇぞ。ラストバトルを盛り上げてくれる良い悪役でもあったのだが。
とどめのダブルライダーキックは素晴らしいフィニッシュブロー。だから完全に仮面ライダーなんだよなぁ。
総評
そんな具合で魔星少女達の販促を描く異色作、ガガガ文庫『ふぉーくーるあふたー』全4巻、これにて打ち切り完結。章タイトルをアニメっぽく仕上げていたし、扱っている題材的にも2年目を最後まで完走させてから終わりたかっただろうから打ち切りだと思う。
足掛け1年3ヶ月。
とにかく魔星少女のギミックがニチアサチックでほんと良かった。プリキュアじゃなくて完全に仮面ライダー寄りの設定だったけどなw
アニメでやったらさぞかし映像映えしただろうになぁ……。
やはり『俺ツイ』を知らない層への訴求力が弱かったんだろうか。あちらはタイトルに半端無いフックがあるが、こっちはパッと見ではどんなものか判らないからなぁ。
加えて玩具販促というものを扱ったのがニッチ過ぎたようにも思う。一部の人にはぶっ刺さるテーマなのは間違いないが……。
ちょこちょこ異世界と接触して『俺ツイ』の面子と交流したような描写があるので、その内しれっとVSみたいなのが1冊出たりしないかしらん。
新作が出るとすればニチアサ路線を継続するのだろうか。逢空万太さんみたいに消えていかないと良いのだが……。
次は2017年8月に『俺ツイ』13巻、12月に14巻、2018年4月に15巻。
燃:A+ 萌:A 笑:A- 総:A+
シリーズリンク
・ふぉーくーるあふたー 3巻(2016/12)
・俺、ツインテールになります。20 ツインテール大戦(2020/12)
著者リンク
・俺、ツインテールになります。 4.5巻(2017/03)
・俺、ツインテールになります。 13巻(2017/08)
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ふぉーくーるあふたー 4 (ガガガ文庫) | |
水沢 夢
小学館 2017-03-17 |
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