【特撮】忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary【感想/ネタバレ】

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「我こそは時を超え、運命を超え、心を一つに集いし魂なり!疾風!迅雷!大江戸ハリケンレッド、あ、誕生~~~~!!」

2023/06/16公開。
スーパー戦隊シリーズ第26作が20年の時を経て、またまた復活。メインキャストの5人は定期的に姿を見かけるし何か動きがあってもおかしくはないとは思えたけど、まさかしっかり完全新作映像作品が出てくるとはたまげたなぁ。
今回もキャスト主導で企画を立ち上げたんだろうか。

尺は普通のVシネクスト通り1時間程度。東映さんの決まりとして1時間で出来るものにしなさいとなってるんだろうか。
監督はパイロットも務めた渡辺さん。脚本は谷慶子さんという方。この方がどこから出て来たのかよく理解らない。

時代は200年前。疾風流と迅雷流の祖先達の前に現れたのは現代からとある秘宝を求めてやって来た暗黒ウラ七本槍のオイランダとアウンジャ。
彼等を追って、ハリケンジャーとゴウライジャーもまた過去の世界へ……。
映画村をフルに活用したスーパー戦隊って久し振りなんじゃない?

キャストはご先祖も同じ人達が演じている。
同じ顔同士での絡みは少しだけ。後はタイムスリップの負荷がどうたらこうたらで、さっさと変身してしまうという。合成の予算を省きたい裏がめちゃくちゃ透けていて笑っちゃった。

おぼろさんとその弟子、雲母坂萌瑠(きららかざかもえる)の天才っぷりでタイムスリップが可能になったという設定。強引w
この萌瑠ってキャラの必要性がよく理解らんのだよな。制服の上に白衣というのは可愛くてとても良いのだが、ストーリー上の必要性が無いというか。
てっきりおぼろさんがキャスティング出来なかったから配置したのかと思ってたんだけど。
なおスケジュールが合わなかったのか、おぼろさんと萌瑠は鷹介キャスト達と一緒のシーンは無い。2人の前でも理屈をつけて変身解除してなかったし。

無限斎はしれっと200年前の人物として登場。この人もご先祖ってことなんだろうか。名前が同じだったけど襲名制なのかな……。
松野太紀さんみたいな声の人おるな……。でもアフレコで声をあてているように見えない……と思っていたら、松野さん本人で笑っちゃった。まさかの顔出しwwwww

ご先祖様のピンチに颯爽と現れるハリケンジャーとゴウライジャー。いつもの名乗りのBGMが流れるとバチバチにテンション上がっちゃうな。個人名乗りが省略されたのが惜しいが、演出が当時よりもパワーアップしてたよね?拍子木が入るのめっちゃ気持ち良い。

ゴウライジャーだけマスクの側部にパッチン錠が付いてましたね。あれはアクション用ってことなのかな。
よく客演で出て来たレジェンドのスーツに付いてるイメージがあるが。

オイランダとアウンジャ、『ハリケンジャー』の世界観にマッチした上でバキバキにキャラが立っていてとても良かった。
デザインもいかにもな悪役で良い上に名乗り口上も堪らない。

オイランダ、タウ・ザントと一緒に死ねなかったことを悔やみ、世界丸ごとと心中してやる!というとんでもねー奴である。
胸元や肩周りが露出していると見せかけて肌色スーツなのね。レーティングに引っ掛かっているわけでもなかろうに。キャスト都合だったりするのかしら。

アウンジャは何のためにいたのかよく理解らない。てっきりオイランダと一緒に心中するという形で退場するんだと思っていたのだが……。まぁ深掘りしているだけの尺が無かったのかもしれないけど。
こいつ等、スーツ新造なんだろうか。

『VSガオレンジャー』のチュウボウズ、『10YEARSAFTER』のバット・ゼ・ルンバもウラ七本槍のメンバーであるらしい。
残り3名は不明のままだが、これは今から30周年記念作を作る布石なのではw

予告の時点で薄々そんな予感はしていたが、ハリケンジャーが主役ではなく、ご先祖様の物語にハリケンジャーが一枚噛むという構図であった。
そのため20年後の鷹介達がどんな生活を送っているのかという話は一切出て来ない。ここはもうちょっとこれまでの流れを汲んだシナリオにしてほしかったねぇ。

鷹介のご先祖、鷹之介がハリケンジャイロと大江戸メダルで大江戸ハリケンレッドに変身。歌舞伎の衣装のようなデザインで雰囲気BATSUGUNである。スーツを作ったというよりはハリケンレッドが扮装をしているという雰囲気ですね。

いつものBGMにくどいほど長い名乗り口上かっちょええ~~~~~~~!!名乗りはなんぼでもやってほしい派なのでめっちゃ気持ち良い……ジョバジョバジョバジョバ(おしっこ漏らしてる音)
そこからの主題歌とか絶対気持ち良いに決まってるんよ。ラストバトルまで流してくれたら、なお満足出来たんだけども。

オイランダ、最後の戦いの時だけマスクを被ったのは人間の姿のキャラは殺しちゃダメって基準を守ってのことなんだろうか。
ちなみに巨大戦はありません。

EDもお馴染みのあの曲で。
そんなわけで戦隊シリーズをひとつ上のステージへと至らせた20周年記念作でした。特別に思い入れのある戦隊というわけでなかったが、いざ見てみたら思っていたよりも楽しめちゃったね。

数ヶ月後には『爆竜戦隊アバレンジャー』20周年記念作が控えているので、来年には『特捜戦隊デカレンジャー』もやるんじゃなかろうか。その後に続ける作品があるかどうか……。

燃:A+ 萌:A- 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
小説 忍風戦隊ハリケンジャー(2014/06)

配信リンク
忍風戦隊ハリケンジャーwithドンブラザーズ(2022/12)

Vシネマリンク
爆竜戦隊アバレンジャー 20th 許されざるアバレ(2023/09)

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特撮

Posted by お亀納豆