ドラマ,電撃文庫

「パルカは爆弾なのです!」

2005年10月刊行の電撃文庫の名作が今更『世にも奇妙な物語』内で実写ドラマ化。いや、確かに題材としては適切なんだろうけど、何で今更……。まぁ、一般では刊行された後、大分経ってからメディアミックスされるのは、そう珍しい話ではないのか。

関連があるとも思えないので、同時放送された他のエピソードは視ていません。
原作は持ってるんだけど、何分、読んだのが大分前なので、内容を全く憶えていないわけです。面白かったという記憶しかない。

映像になると、ちゃっちぃというか何というか……。悪いわけじゃないんだけど、別段何が良いというわけでも……。
単に経験値が足りない状態で読んだから面白かっただけなのか……?

メディアワークス文庫で新装版ワンチャンあるか……?いや、もう既に時期逃してるけど……。

燃:C 萌:B 笑:C+ 総:A-

ドラマ,映画

荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE スペシャルエディション (完全生産限定版)[Blu-ray]

「花が逆さまにスーパー咲いているみたいだ」

チャンネルNECOで放送されたので視聴。元々、実写ドラマとセットで制作が発表されており、ドラマ放映直後に公開された、いわゆる完結編。

と思ったら、最初の1/3くらいはテレビシリーズの総集編でした。映画だけ観た人にも判るようにか、リクがいかにして河川敷の住人と出会ったかというシーンは収録されている。
脇役のエピソードは、ほぼ全カットのため、ほぼモブ状態の人達が沢山居る。

映画は基本的に、リクとニノ、リクの父との対立あたりにスポットを当てており、終始シリアス。
新規パートでは、ギャグは数えるほどしかない。

父との直接対決シーンは感動シーンなんだけど、その後のニノとの別れのシーンは何ともシュールだったな。
だって、ニノの格好がドレスみたいなデザインなのに、赤いランドセルを背負っているというイミフ仕様の上、本当に金星に向かって飛び立つんだもん。
完全に雰囲気で押し切ったなw

燃:C 萌:B 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
荒川アンダーザブリッジ 最終話

ドラマ,映画,電撃文庫

半分の月がのぼる空 [Blu-ray]

「お父さん食べてへんて」

電撃文庫原作の実写映画。ケーブルテレビで放送されたので、原作を持っている身としては一応観ておこうかと。
そういや、これテレビドラマ化もしてたんだな……。

確か映画の公開に合わせて、ハードカバーで刊行されたリメイク完全版をベースに映画オリジナルのストーリーが展開している筈。
前半はそうでもないけど、後半は、ほぼオリジナルだと思う。
完全版準拠のため、登場人物は基本的に伊勢弁で喋ることに。

里香が手術を受けるのを決意するまでは大体、原作通りの展開なんだけど、そこから時間は一気に跳んで、里香を喪った裕一の姿が描かれていく。
ここから、どんどん混乱させられるんだけど、どうやら最初から登場していた夏目先生は成長した裕一の姿で、終盤まで時系列の異なるシーンが、さも同時に起きている出来事かのように描かれていた、ということらしい。

いやいやいやいや、どこでミステリみたいなトリック使っとんねん!最後の最後で、こっちを混乱させる演出って、どうなの?
俺、最初は大泉洋さんが1人2役演ってるんかと思ったわ。はいはい、俺の理解力が無いだけですねそうですね。

よくよく考えたら、俺、未だにドラマCDに付いていたブックカバー使ってるわ。汚れが目立ちにくい色だから、ついつい使っちゃうんだよな。

燃:C 萌:C+ 笑:B 総:B+

ドラマ,メディアワークス文庫

「長くなりますよ。それでも良ければお話します」

いよいよ最終回。いきなり冒頭で、いつもの挿入曲とEDで吹いた。今回はED曲がOP代わりなのね。
さて、お母さんとの直接対決、決着へ。

暗号に次ぐ暗号で、段々何を解いてるのか判らなくなってきたでござるの巻。
基本的には原作通りの展開だったかな。( ´_ゝ`)フーン

総評

ってな具合で、古書にまつわるミステリー、メディアワークス文庫原作『ビブリア古書堂の事件手帖』全11話でした。
まさかの月9で実写化で、どうなることかと思ったけども。

よし、ノイタミナでのアニメ化に期待しよう!まぁ、ようもまぁ、ここまで栞子さんを可愛くなくできたなーと。LOVE寄せをことごとくカットしたのは、どういう理屈で……。
構成は、およそ納得のいく仕上がりだったとは思うんだがなぁ。

オリジナル要素も頭を抱える要素となるかと危惧したけど、意外と主張が強くなくて、ホッとした。ハードルを下げまくってたお陰もあるかも。

視聴率は出だしは良かったけど、最後が低迷したみたいだな。

燃:C 萌:C 笑:C+ 総:B+

エピソードリンク
第十話「江戸川乱歩 少年探偵團」

ドラマ,メディアワークス文庫

「久し振りね、栞子」

やっぱりラストエピソードはこれか。ドラマ化するに当たって、わざわざ長編が書かれたのかなぁ。
ってか、この構成を予想して、原作4巻が出たときに、すぐ読んでいた俺、ファインプレーと言わざるを得ないな。

というわけで、ラストエピソードに相応しい作家、江戸川乱歩の古書にまつわるお話。乱歩ファンの遺したものとは一体……ということで、遂に條川母娘直接対決へ。

クローゼットの中に隠れると、栞子さんと密着でDOKIDOKIかと思いきや、クローゼットの中は成人が3人くらい入れそうな広さで泣いた。
まぁ、このキャスティングで原作再現されてもアレだけどな……。

燃:C 萌:C 笑:C 総:B+

エピソードリンク
第九話「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」
最終話「江戸川乱歩 押繪と旅する男」

ドラマ,メディアワークス文庫

「干渉されたくないって言ってんじゃん!!」

今回は、ある本を通じて描かれる母娘の物語。彼女達と関わっていく内に、栞子さんは自分の母親のことを考えてしまう。
つまり、最終章への前振りエピソードでもある。

大輔の元カノが登場して、ラブコメ気配が加速するぜ!と思ったら、全然そんなことなかったでござるの巻。
ゴールデンタイムのドラマが大好きそうな要素じゃないのか。
あ、でも、文也と奈緒は、それっぽくなってたか。

燃:C 萌:C 笑:B+ 総:B+

エピソードリンク
第八話「ロバート・F・ヤング たんぽぽ娘」
第十話「江戸川乱歩 少年探偵團」

ドラマ,メディアワークス文庫

「スピーチ、考えておきます」

今回は、本の読めない大輔が古書店の店員として相応しいのかという話。まぁ、本人が知らないところで話が進んでたわけだが。
原作は基本、ほぼ大輔の視点なので、彼が不在のシーンが見れるという意味では、映像化は有り難いと言えなくもない。

ゲストキャラとして、ヒトリ書房店主の井上が登場。今回のエピソードだけで見ると、ビックリするくらい嫌な奴だなw

燃:C 萌:C 笑:B+ 総:B+

エピソードリンク
第七話「足塚不二雄 UTOPIA 最後の世界大戦」
第九話「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」

ドラマ,メディアワークス文庫

「うわ~!コロコロコミックだ~!」

前回は尺が足りなかったため、今回の1/3くらいは前回からの続きのエピソードとなっている。
さらーっと終了して、そのまま次のエピソードへ。

晩年編が終わったので、そのままVSお母さん編へ突入か。回想シーンで初めてお母さんが登場したときに何でED流すねんって思ったけど、よくよく調べたら、EDじゃない……だと……?

じゃあ、今まで俺がEDのイントロだと思っていたのは、ラストシーンで必ず流れる挿入曲だったということか……。
おっけ、このドラマに対する評価がワンランク下がったぞ!
話が面白いのは原作のお陰だしなぁ。

燃:C 萌:C 笑:C 総:B

エピソードリンク
第六話「太宰治 晩年」
第八話「ロバート・F・ヤング たんぽぽ娘」

ドラマ,メディアワークス文庫

「この本を手放すくらいなら、殺された方がマシです」

後回しにされていた原作1巻のクライマックスエピソードが、いよいよ登場。
原作ではなかった西野の逆襲や、藤波さんのミスリードなど、ドラマだけの展開が色々と。
これ、確かにドラマしか視てないと、藤波さんが怪しく見えるよなw

また、笠井が犯人ってことをすっかり忘れていた俺です。やべーわ。原作確認せんまま感想書いたら、オリジナル展開って書いちゃうとこだったわ……。

これまでのエピソードで笠井が良い人ってイメージで描かれてるから、余計にショッキングな展開になっていると言えるか。
だから、後回しになってたのかな。

燃:C 萌:C 笑:C 総:B+

エピソードリンク
第五話「アントニイ・バージェス 時計じかけのオレンジ」
第七話「足塚不二雄 UTOPIA 最後の世界大戦」

ドラマ,メディアワークス文庫

「地球の悲鳴が聞こえるかもしれないと思って」

今回は原作2巻のエピソード。しかし、構成の都合上か、大分内容が改変されている。
相変わらず、AKIRAのリアクション演技がアレなんだけど、そんな中で高橋克実さん
の安心感といったら。
終盤で、ラブコメみたいな展開に巻き込まれていてワロタ

何が怖いって、オリジナルキャラの田辺さんが外面が超良いクズだったってことだな。あんなんコロッと騙されてまうわー。

そして、一件落着かと思いきや、栞子さんに迫る謎の影。このタイミングに持って来たか。
となると、ラストエピソードはお母さんの話をやるつもりなのかしらん。おいおい、なら今月出る新刊を優先消化せんといかんのじゃないか?

にしても、EDのイントロ→ブツ切りにして不穏な展開→普通にED再開+スタッフロールって構成は何なの?
どう考えても、通常EDの後にエピローグとして、不穏シーンを挟んだ方が良いと思うんだが……。

ふと思ったんだけど、このシリーズって、原作本を売るだけじゃなくて、劇中で登場した本も売れるんだな。
コーナーとか作って、色々抱き合わせたらチョロい客がバンバン釣れそうだよな。

燃:C 萌:C 笑:B+ 総:B+

エピソードリンク
第四話「宮沢賢治 春と修羅」
第六話「太宰治 晩年」