コミカライズ,電撃文庫

灼眼のシャナX Eternal song-遥かなる歌 3 (電撃コミックス)
作画:木谷 椎 原作:高橋 弥七郎 キャラクターデザイン:いとう のいぢ/木谷 椎

「お生憎さま。とっくに全力で、私は生きてる」

2011年10月の新刊。原作最終巻、本編コミカライズ最終巻と同月発売で、原作も漫画もアニメもクライマックスみたいな煽りだったから、こいつも完結かと思ったけど、こっちは次で完結っぽい。
表紙はまさかのアシズとティス。フレイムヘイズ兵団ェ……。

物語も佳境に入り、散っていく生命達。作画のクオリティ高過ぎて迫力が半端無ぇです。
やっぱそうなんだよなー、ビジュアル化されたら、戦闘は盛り上がりどころなんだよなー。

で、暗躍し出す[仮装舞踏会]。シュドナイって、コミカライズだと、やたら優遇されてる気がするのはバトルだと、よく出張ってくるからか?
『極光の射手』カール・ベルワルドが完全に噛ませ犬なんですけど……。

カバー下の「九垓学園戦記X」が楽しそうな件。ってか、ミニスカセーラー服のヴィルさんがエロ可愛くてけしからん。
どうせなら「俺のヘカテーがこんなに可愛いわけがない」にしとけば良かったと思うんだ。いや、既にありそうだが。

燃:A 萌:A+ 笑:B- 総:A+

シリーズリンク
灼眼のシャナX Eternal song -遥かなる歌- <Ⅱ>(2010/08)
灼眼のシャナX Eternal song -遥かなる歌- <Ⅳ>(2012/09)

コミカライズ,電撃文庫

灼眼のシャナ 10 (電撃コミックス)
作画:笹倉 綾人 原作:高橋 弥七郎 キャラクターデザイン:いとう のいぢ

「……悠二は、私の」
「なに……?」

2011年10月の新刊。
本編コミカライズ、VS愛染の兄妹編の決着をもって、いよいよ完結です。どうせなら、表紙のシャナさんは黒髪モードの方が良かったと思う俺は少数派なのか。

愛染の兄妹との決着も勿論なのですが、シュドナイ相手にハッタリをかます悠二や、死んだと思っていた佐藤と田中が生きていたことを知って、ポロポロ泣いちゃう姐さんの可愛さにも注目したい。
ってか、デザイン的にトーガってコミカルな動きをさせるのに合ってるんだなw

そして、悠二とシャナさんがお互いを意識し、その行く先を見据え始めたところで物語は幕を下ろす。
出番はもっと先になる貫太郎父さんや、まだ見ぬ徒やフレイムヘイズもワンカットだけ登場
予備知識無い状態で読んだら、確実に打ち切りだと思われる終わり方だよなw

総評

ってなわけで電撃文庫原作、電撃大王連載の本編コミカライズ『灼眼のシャナ』全10巻、これにて完結。単行本だけで足掛け6年か。
ラノベのコミカライズとしては相当長いよな。

シャナさんはメチャ可愛いわ、戦闘シーンのクオリティは高いわで、ラノベのコミカライズとしてだけでなく、漫画としてのクオリティも相当に高かったように思う。
ラノベのコミカライズとしては間違いなく最高峰。

実はリアルタイムなのは2巻からなんだよな。最初は興味無かったんだけど、ガイド本『灼眼のシャナノ全テ』で絵を見て購入を決意したんだった。確か、店頭で見付からなくてバイト先で注文したんだった気がする。
この頃から、コミカライズもチェックするようになったんだったと思う。

内容としては原作の起承転結でいうところの、「起」の部分、それも締めの過去編をカットした上での構成だけど、終わり時としては最適なタイミングだったか。
「転」の部分までは見たかった気もするが。実際、このまま続けるって選択肢は無かったのかな。

そりゃガチ戦力になるクオリティの漫画が出せるなら、これから売っていこうって作品のコミカライズ担当に回すわな。
ってなわけで、笹倉先生の次回作『アクセル・ワールド デュラル/マギサ・ガーデン』にご期待下さい!

燃:A+ 萌:A+ 笑:B 総:A+

シリーズリンク
灼眼のシャナ <Ⅸ>(2011/01)

電撃文庫

灼眼のシャナ〈22〉 (電撃文庫)
著:高橋 弥七郎 イラスト:いとう のいぢ

「今の貴女にこそ……この言葉は、相応しい」
「天下無敵の幸運を、『炎髪灼眼の討ち手』━━シャナ」

2011年10月の新刊。約2ヶ月4週間の積み。11ヶ月振りの新刊。
らめぇええええええええ、グズグズしてるとアニメでネタバレされちゃうのほおぉぉおおおおおおおおお!!ということで、優先消化しました。最悪、後期OPにネタバレが含まれてる危険があるしな。
表紙は笑顔の黒髪シャナさんということで、ようやくようやく最終巻です。
今更だけど、のいぢさんの絵のブレ具合凄いなw

およそ400ページあるんだけど、終盤まではとにかく戦闘に次ぐ戦闘。個人的に戦闘シーンが多過ぎてダレるんだけど、みんなはどうなの?
多分、日常話に噛んでるフレイムヘイズの戦いだったら、もうちょっと楽しんで読めると思うんだけど。
特に『大地の三神』とか、誰が誰やら全然判らへんしなぁ。

で、それぞれの目的を達成していく人達。よく、これだけ風呂敷を広げておいて、ちゃんと話を畳めたよなぁと思う。
『Ⅰ』『Ⅱ』辺りの時点で、決着に向けての伏線が張られ始めてたという衝撃。

そして最後まで、よく判らなかったんだけど、『無何有鏡(ザナドゥ)』には街等だけじゃなくて人間もコピーされてるってことなのか?

そして、再生される御崎市。まさか原作では名前しか出ていなかった平井ゆかりさんが復活するばかりか、少しだけとはいえ、出番があるとはな……。

何だかんだ言いながらも、終わり方が良かったのでオールオッケー的な雰囲気に。
このラストなら、これからいくらでもスピンオフ作れそうだよな。

遂に終わったか、感慨深いな……。
と思って、後書き見たら、次に出る外伝がラストだそうで。焦らしに焦らした挙句の発売だったから、もう出ないと思ってたわ。
のいぢさんの後書きでは、また画集が出そうな気配が……。

燃:B 萌:A- 笑:C 総:A+

シリーズリンク
灼眼のシャナⅩⅩⅠ(2010/11)
灼眼のシャナSⅢ(2012/11)

アニメ,電撃文庫

「どこ……どこ……どこにある……!?贄殿遮那ぁあああああああッ!!」

『天道宮』と『星黎殿』に隠されたギミックが明らかに。ここで“髄の楼閣”ガヴィダが初登場かな?アニメでは大戦編やってないしな。

力を取り戻す隙を待ち望むシャナさん。彼女を先導していた燐子を絶叫しながら、ナイフで倒すシーンはちょっと怖かったな。

で、シャナさんの求めに応じて、“天目一個”が復活、主の元へ駆けつける。かつての強敵が助けに来てくれる展開は燃えるよな。

燃:A+ 萌:A- 笑:C 総:A+

エピソードリンク
第8話「開戦」
第10話「交差点」

電撃文庫

青春ラリアット!! 2 (電撃文庫 せ 3-2)
著:蝉川 タカマル イラスト:すみ兵

「先ほど電話したところ、最近の『けー君』はケダモノのように私を求めて来るなどと言っていましたよ?しかも進行の段階としては、ABCだの生温いお遊びはとっくに済ませ、Ωに到達しているそうじゃないですか。……お盛んですね」

2011年7月の新刊。約5ヶ月3週間半の積み。5ヶ月振りの新刊。
口絵ピンナップ、月島の聖地凱旋は理解るとして、何で裏面が黒木の全身ピンナップなんだよ。誰得w
ってか、俺の中で黒木とか存在感薄過ぎて、すっかり忘れてたわ。

さて、今回は月島に復讐しようとする少女、晴(はる)が現れ、誤解を解くために、宮本とみずぴー☆は奔走する羽目に……というお話。

出だしの月島復活はテンション高くて良かったんだけど、ちょっと中盤からシリアス強めになっちゃいませんか、と。
バランスの難しいところだろうけども。

で、やたらみずぴー☆ことを「艶髪の少女」って表現してんだけど、多用し過ぎじゃね?どんだけ言いたいねんってくらい回数あるぞ。

そして今回も出番の無い都子さん。みずぴー☆と接触したら、宮本がえらいことになりそうだから、このまま出て来ないままなのだろうか……。
次は2011年12月。

燃:B 萌:B+ 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
青春ラリアット!!(2011/02) 
青春ラリアット!!③(2011/12)

アニメ,電撃文庫

「だからせめて、みんなに幸運を」

本体を取り戻しに向かった“祭礼の蛇”と三柱臣達。陽動して、世界各地で[仮装舞踏会]が動き出す。
迎撃にあたるフレイムヘイズ兵団。今回もまた、わらわらと新しいフレイムヘイズが出て来たようで。もう誰が誰やら判らんw

一方、ヴィルヘルミナ、カムシン、レベッカは『天道宮』を再浮上させる。BGMがやたら壮大だったな。

そして遂に『星黎殿』への侵攻が開始される。反撃開始と共に、EDに入る演出が素敵。今回はそのままEDが戦闘シーンになってる。

燃:A 萌:A 笑:C 総:A

エピソードリンク
第7話「神門」
第9話「星黎殿へ」

メディアワークス文庫,雑誌,電撃文庫

電撃文庫 MAGAZINE (マガジン) 2012年 01月号 [雑誌]

何とか年内に読み終われたか。
らめぇえええええええええ、電撃文庫メディアミックス激し過ぎついていけないのほぉおおおおおおおおおおお!!

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン』

表紙。元々ホライゾンの配色が白と黒な上、背景が真っ黒なので凄い地味な表紙になってるw

短編掲載と見せかけて、『七つの大罪クイズ』というゲームブック的な企画コーナーが掲載。
いや、これ普通に短編書くより労力かかってそうなんですけど……。
ちなみに俺の大罪は“強欲”でした。

付録のカレンダーは小さいサイズとはいえ、これまでの版権絵を収録しているので普段のイミフな付録よりはよっぽど良い。

ふと思ったんだけど、トーリとアサマチって『狼と香辛料』のロレンスとホロなんだな。

『アクセル・ワールド』『ソードアート・オンライン』

『AW』アニメはキービジュアル公開。タクムが中学生とは思えないイケメンでビビったw
ってか、アスキー・メディアワークス創立20周年記念作品なんて冠してるのか。

放送開始は2012年4月で。期間は2クール。ってことは多少駆け足展開になりそうだけど、《災禍の鎧》編完結までってとこか。

キャストはハルユキが梶裕貴さん。またお前か!!7月からずっとラノベアニメの主人公やってるじゃねーかw
『ロウきゅーぶ!』の昴、『C^3 -シーキューブ-』の春亮、『ハイスクールD×D』のイッセー、そしてハルユキという流れか。

PVも既に公開されてるんだけど、なかなか良さそうです。デュエルアバターがCGじゃなくて本当に良かった……。

『あくちぇる・わーるど。』では、手足の伸びたハルユキが気持ち悪くてワロタ
また、《アッシュ・ローラー》の正体に関するネタバレが。まさか『あくちぇる』でネタバレされるとは……。先に文庫を読んでおいて良かったぜ……。

『SAO』は7月より2クール。こちらも20周年記念作品なのか。
こっちは現状、終われそうな節目が無いような気がするが……。短編を含めて、時系列順に並べれば、『フェアリィ・ダンス』編を最後に持ってこれるかな。
ドラマCDは2作品セットなんだそうで。

『ロウきゅーぶ!』

PSPゲームでは、なゆなゆルートがあるってマジですか……。

『さくら荘のペットな彼女 生徒会長のはうはうな彼女〈前編〉』

サブタイ通り、元生徒会長とはうはうの馴れ初めを描いたエピソード。本編で言われていた生徒会長の成績が落ちたときの話。
どストレートに青春もので辛いw

『ある小説家共の日常』

『バカが全裸でやってくる』の番外編。ライトノベルという単語が出ていたので、思わず読んでしまいました。
全然ラノベ関係無かったけど。

『9S true side 旧ツァーリ研究所』

てっきり『0能者ミナト』がヒットして、放ったらかしにされたんだとばかり思ってたんだけど、ちゃんと新刊出るみたいね。

『魔法科高校の劣等生』

Gファンタジーで本編コミカライズ、電撃大王で深雪を主人公に据えたスピンオフ『魔法科高校の優等生』がスタート。
どっちもそこそこクオリティ高そうですね。ってか、もう素直にアニメ化決定って言えよw

『アイドラジング!』

掌編企画が2本同時スタート。電撃萌王で『モモのアイドル奮闘記』、電撃文庫MAGAZINEで『オリンの“女王(クイーン)”への道』がそれぞれ連載開始。
オリンが主役とか俺得。
ただ、このテの企画は書籍としてまとまり辛い傾向にあるのがなぁ。途中でポシャろうものなら、雑誌を確保しておくしかなるのが困りもの。
まぁ、電撃文庫MAGAZINEは買うから良いんだけど。
いやしかし、これでアニメ化への道が見えて来たな!

『魔法なあの娘と村人A』

電撃マオウにてコミカライズ決定。もう、どんだけポンポンコミカライズすんねん……。

『デュラララ!!』

Gファンタジーでやってるコミカライズってタイトルに「罪歌編」って付けて巻数リセットするのね。
どういう意図があるのかよく理解らんな。

『僕と彼女のゲーム戦争 短編 風のようにやって来る試練』

サブタイから示しているように『風来のシレン5』がネタ。SFCの初代しかやったことないけど、オメガナツカシス
いやまぁ、一番最後にプレイしたの、そんな前じゃないけど。

『月光 負けず嫌いなクレセントムーン』

『変愛サイケデリック』ではなく、こちらの短編が登場。って、これは文庫にまとめてもらえるときがくるのだろうか……。

『龍盤七朝 DRAGON BUSTER』

まさかの2巻発売。やべぇ、地球滅ぶかも……。
特集に「鬼才、秋山は生きていた!」って書かれていてワロタ

『ビブリア古書堂の事件手帖』

アルティマエースでコミカライズ決定。まぁ、今の人気なら、そりゃやるよな。

第18回電撃小説大賞受賞者インタビュー!

取り敢えず現状で買おうと思っているのは、『あなたの街の都市伝鬼!』と『勇者には勝てない』か。
ホント、みんな勇者と魔王好きだよな。

新刊情報

1月には『VS!! -正義の味方を倒すには-』ってのがあるけど、昔ファンタジアに『VS』というラノベがあってですね……。

2月は『スイート☆ライン』の新刊キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

付録『電撃コラボレーション サンタクロースを見た』

文庫形式の付録。イラストは文倉十さん。
こういう形で付録にするってことは後々の文庫化は無いってことなのかな。

『恋愛と幼女の分岐点』

蒼山サグさん自重しろw
まったく、小学生には敵わないぜ」とか、明らかにわざとだろ。

『とある童貞(チェリー)のクリスマスイブ』

肛門括約筋『大丈夫、ボクを信じて……』

沖田雅さん。凄いハイテンションで面白かった。なのに、ちゃっかりLOVE寄せしてくるっていう。

『ワルキューレの奇行』

武宮ゆゆこさん。ソフトに百合って書いておけば良いのにガチでレズって言いきるとかまぢ。
いつも通り、ぐっちょぐちょでしたね。

『クリスマスM&A』

土橋真二郎さん。やはりゲーム小説。あまりにもブレねぇな、この人w
ゲームが出て来ない作品書いたことあるのかな……。

『勇者の帰還』

志村一矢さん。まさかの異世界召喚要素あり。もっとLOVEに寄せても良いのよ?

燃:A 萌:A 笑:A- 総:A+

雑誌リンク
電撃文庫MAGAZINE Vol.22(2011年11月号)
電撃文庫MAGAZINE Vol.24(2012年3月号)

コミカライズ,電撃文庫

さくら荘のペットな彼女 1 (電撃コミックス)
原作:鴨志田 一 作画:草野 ほうき キャラクターデザイン:溝口 ケージ

「……わかったよ、脱ぐよ。脱げばいいんだろ!ただし!パンツは脱がんぞ」
「パンツは私が脱ぐわ」
「どんなバランス感覚してんだ!頭おかしいだろ!!」

2011年10月の新刊。出たのをすっかり忘れていたぜ……。思い出して慌ててe-honで注文したら帯付いてないっていう……。
発売からちょっと遅れたときは書店で探した方が良いかもしれんな。

さて、電撃文庫で人気上昇中のラブコメが電撃G’smagazineでコミカライズ。作画の草野さんは電撃文庫『カクレヒメ』の挿絵描いてた人か。どっかで名前見たことあるなと思ったんだよな。

基本的に原作をそのままコミカライズ。さくら荘のデザインは溝口さんが放ったらかしにしていたため、草野さんがやったそうです。
仁さんの6人の彼女は全員ビジュアル初登場ですね。

うーむ、にゃんこの可愛さに期待してたんだけど、今一つだなぁ。にゃんこの目をちゃんと描き過ぎな気がする。

このクオリティなら続きは要らないかな……。

燃:C 萌:B 笑:B+ 総:B+

原作リンク
さくら荘のペットな彼女(電撃文庫、2010/01)

電撃文庫

さくら荘のペットな彼女 5.5 (電撃文庫 か 14-14)
著:鴨志田 一 イラスト:溝口 ケージ

「空太」
「な、なんだよ」
「前から言おうと思ってたんだけど」
「な、なにをだ?」
「足、踏んでる」

2011年9月の新刊。約3ヶ月2週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
巻数が小数点表記ということで、シリーズ初の短編集です。表紙はこれまでましろん一択でしたが、今回は何と美咲先輩です。横乳が凄いことになっとる……。
口絵には雑誌掲載時の扉絵を収録。
挿絵は恐らく全点描き下ろしと思われ。

『神田空太の普通な一日』

記念すべき雑誌初掲載短編。これを読んで文庫買おうと思ったんだよな。
レギュラーを万遍無く全員登場させ、本編のコメディパートだけを抽出したような仕上がり。
文庫未読者に対しては実に上手い構成だと思う。

おいおい、雑誌掲載時の誤字が直ってないぞw

『三鷹仁の大人への階段』

タイトル通り、仁さんのエピソード。文庫4巻のクリスマス編へと繋がる内容になっている。
本編では名前しか出て来ていない、仁さんの恋人の内の1人、留美さんが登場。こういうところで補完してくるのは面白いよな。

後書きによると、雑誌掲載時と一部表現が変わっているとのこと。確認したら、確かに変わっているが、今一つ変えた理由が理解らない。
エロ方面にブーストしたのかと思ったけど、そういうほどでもない変更点みたいだしな。

『青山七海の乙女なクリスマス』

何故か雑誌掲載順と収録順が違う。初出は仁さんの話より、こちらが先。
こちらもタイトル通り、七海のエピソードで、クリスマス編とリンクしている。更に、仁さんのエピソードともリンクしている。
何で髪下ろした七海の挿絵が無いし。

『もうひとつのクリスマスイブ』

書き下ろし。これもやはりクリスマス編とリンクしており、みんながどう過ごしていたかが判るようになっている。
文庫5巻のリタ襲撃へと繋がる話もあったり。

メイドちゃんがえらい可愛いとか、どういうことなの……。

クリスマス編を総括した上で5巻に繋ぐ構成が面白いよな。ってか、これ、4.5巻として出すべきだったんじゃ……。
この辺のクリスマス絡みの一連のリンクが秀逸というか、俺好みなんだよな。

まとめ

ってなわけで、コメディありシリアスありの初短編集でした。リーダビリティの高さに驚くわ。
次は2011年12月。

燃:C 萌:A 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
さくら荘のペットな彼女 <5>(2011/05)
さくら荘のペットな彼女 <6>(2011/12)

電撃文庫

トカゲの王 1 (電撃文庫 い 9-22)
著:入間 人間 イラスト:ブリキ

「五十川石竜子が命じる、禁書の最新刊を貸せ」

電撃文庫2011年7月の新刊。約4週間の積み。元々は買うつもり無かったんだけど、後々ネットの感想を見ていると、多少興味が湧き。
お買い物券を急いで使わないといけない状況に追い込まれたので、ストーリートレカも付いていた、こいつをチョイスしたわけです。

『電波女と青春男』8巻からは3ヶ月、入間さんが電撃文庫で新シリーズスタート。
イラストは引き続きブリキさん。

主人公の五十川石竜子(いかがわ・とかげ)は中二病まっさかりな中学生。彼は瞳の色を自由自在に塗り替えられる『リペイント』という役に立たない能力を持っている。
ある日、彼はひょんなことから裏の世界へと足を踏み入れてしまい……というお話。
サブタイの「SDC」は石竜子→Stone Dragon Childrenの頭文字から。

能力バトルみたいなノリだけど、後書きによるとラブコメらしい。いや、どこまで本気で言ってんだ。

結論から言うと、やっぱり入間さんのノリは俺には合わないということですね。テンションがとっつき難いというか。その上、物凄い文字密度が高いから、余計にしんどいのよ。

何だろう、全体から漂う雰囲気が全然格好良く感じられないんだよな。って、今思えば、主人公の能力がしょぼいけど、無理矢理何とかするってファンタジア文庫『Re;』やがな。
俺はあっちの方が断然好きだな!はいはいマイノリティマイノリティ。

入間さんの作品って基本的に世界観が繋がってるらしいけど、こいつも何処かで繋がってんのかな。

そういや、トカゲの王と言えば、うえお久光さんの『シフト』って、どうなったんだよ。
次は2012年1月に2巻『-復讐のパーソナリティ(上)-』だけど、もう買わないです。

燃:C+ 萌:B+ 笑:C+ 総:B+

著者リンク
六百六十円の事情(メディアワークス文庫、2010/05)
多摩湖さんと黄鶏くん(2010/07)

イラストリンク
僕は友達が少ない(MF文庫J、2009/08)
魔界探偵 冥王星O ウォーキングのW(2010/04)