MF文庫J

鳳凰堂みりあは働かない! 2 (MF文庫J)

著:石川 ユウヤ イラスト:シロガネ ヒナ

「おまえら!ちゃんと、おかねは持ってないな!?」
「イエス、無一文!」
「よし。それでこそニートを目指すものだ。この勝負━━」
「先に働いたほうが負ける!」

約一ヶ月二週間の積み。三ヶ月の積み。表紙はメインヒロインみりあに続き、黒蓮寺燐子。
口絵ではブルマとか白い粉とか「おまえはすでに働いている」とかwktkせざるを得ない要素がたんまり。白い粉とかアカン過ぎるw

今回は連作短編形式。早くも四人目のヒロイン投入とはいかがなものかと思いつつもナイスブルマと言わざるを得ない。

正直、全然期待してなかったんだけど、とにかくニートへこじつけようとする姿勢が面白くなってきた。
hATarakanai、略してATフィールドとか、物体としてのニートとか。しかも、ただ単語を言うだけじゃなくて、一応無茶理論を展開してるのがアホ過ぎる。特に物体としてのニートの理論が。石川さん、頭おかしいw

当然ラブコメも、ちゃきちゃきと進んでます。
次は二月だっけか。これは続きが楽しみになってきたかもしれん。

燃:C 萌:A 笑:A 総:B+

MF文庫J

まよチキ! (MF文庫J)
著:あさの ハジメ イラスト:菊池 政治

『頑張ってね。私は今手が離せないの』
「なんだよ。漫画喫茶でなんかあったのか?」
『ええ。とても深刻な事態よ。今、ジョ×ノの体に入ったナラ×チャが大変なことに……』
「とりあえずジョ×ョを読むのをやめろ!」

MF文庫J〇九年十一月の新刊。第5回新人賞受賞作最優秀賞受賞作品。最初はスルーしたんだけど、某書評サイトの感想を読んだら気になったので購入。
応募時は「迷える執事とチキンな俺と」という副題が付いていた筈。
イラストはファンタジア文庫『クジラのソラ』でお馴染みの菊池さん。

表紙はヒロイン、男装執事のスバル。ちょっとだけ服が脱げ掛けているだけの構図かと思いきや、帯を外すと、ぱ ん つ は い て な い
いや、ぱんつどころか下半身何もつけてねぇや!前貼りしてますとか言われたら知らんけど。

口絵の人物紹介では主人公一人に対し、女の子三人。くどいようですが、男性主人公一人に対し、ヒロインは三人。これぞMFラブコメテンプレート。テストに出ます。

主人公、近次郎は偶然、クラスメイトのお嬢様、涼月奏に使える執事スバルが女の子であることを知ってしまう。スバルは高校三年間の間に女であることがバレたら、執事を止めさせられてしまうので、近次郎は監視されることに。それと同時に彼の女性恐怖症克服プログラムがスタートする。

ごくごく普通のラブコメなんだが、三人のヒロイン、スバル、涼月、妹の紅羽(くれは)は三人ともが近次郎に想いを寄せているわけではなく、片想いの矢印があっちゃこっちゃに飛んでいる状態。
主人公を中心とした四角関係じゃないだけで何だか新鮮に感じる俺は完全にMF黄金パターンに調教されていると思う。

うーん、面白いような面白くないような……。ギャグはスベっているときもあり、面白いときもあり。
さくっと読めるという意味では優秀。ただ、がっつり楽しめるかというと全然そんなことはない。
ただ、涼月が近次郎に対してデレれば、ワンランクアップくらいは期待出来る……筈。

あとはイラストがなぁ。背景白過ぎ。よく見たら口絵もパソコン上の処理で誤魔化しているように見える。素人だから判らんけど。
背景は描かなくても、せめて何かこうエフェクト的なものをですね……。
一迅社文庫『えでぃっと!』を読んだあとだとあんまりズケズケ言えないけど。

次は今月、つまり一月。取り敢えず続投で。

燃:C+ 萌:B+ 笑:B 総:B+

シリーズリンク
まよチキ! <2>(2010/01)

アニメリンク
まよチキ! 第1話「エンド・オブ・アース」

著者リンク
桃音しおんのラノベ日記1 11歳の創作活動(講談社ラノベ文庫、2013/08)
学年トップのお嬢様が1年で偏差値を40下げてギャルになっていた話(講談社ラノベ文庫、2015/12)
編集さんとJK作家の正しいつきあい方(ファンタジア文庫、2017/03)

イラストリンク
巡ル結魂者 <1>(講談社ラノベ文庫、2013/09)
今すぐ辞めたいアルスマギカ(ファンタジア文庫、2014/10)

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞リンク
ごくペン!(審査員特別賞、2009/10)
ゴミ箱から失礼いたします(優秀賞、2009/11)
竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess(佳作、2009/11)

電撃文庫

アスラクライン〈9〉KLEIN Re‐MIX (電撃文庫)
著:三雲 岳斗 イラスト:和狸 ナオ

『やー、ホントにいつ見ても見事だよね、智春(トモ)の女装。人間、誰でもひとつくらいは取り柄があるっていうけど、本当だよね』

表紙は操緒。これも描き下ろしかな。俺の妄想表紙はともはさん一択。
今回は電撃hp掲載の『アスラクライン・P』『アスラクラインKLEIN』を収録した上に、書き下ろしで本編も進行し、盛り沢山の一冊。盛り沢山過ぎて、四百ページ超えてます。いや、『KLEIN』は一冊にまとめる意味あると思うけど、『P』は別の巻に回しても良かったんじゃ……。
八巻の後書きでは次も夏休み編って書いてあったのに、プロローグで夏休みは終了するワナ。

『砲丸』

『KLEIN』一発目。ともはさん爆誕の巻。「ともは」ってまた、字面が良いんだよな。
陸上部の吉田先輩が出張ってくるとは思わなんだ。
最後まで道化の佐伯兄が不憫w

『キャンペーン』

『KLEIN』二発目。ともはさん、バイトをするの巻。ひかり先輩と六夏会長が登場ということで、巡礼者商連合の女性陣が活躍。

女学生風の着物と袴装備のともはさん可愛過ぎるだろ……。
髪をアップにした六夏会長もこれはこれで。

『ストーキング』

『KLEIN』三発目。炫部長ストーキングされるの巻。佐伯兄と炫部長がともはさんを取り合うって、どんな構図だよw
ともはさんが絡むと、周りが見えなくなる佐伯兄萌え。

炫部長をストーキングしていたのは女装少年、宮村伊織。彼は部長のことを「トッキー」と呼ぶが、少年エースで連載中の『未来日記』のヒロイン、我妻由乃を思い出すのは俺だけ?
彼は部長に愛を示すために、臓物アニマルを送ってきたりする。そう、ここでまさかの臓物アニマルの登場です。マタサキパンダって、三雲さんのオリジナルなのか?
『けんぷファー』の方でも洛芦和高校に言及してるし、三雲さんと築地さんに個人的な繋がりがあるんだろうか。

伊織を口先だけであしらう炫部長を見て、智春は彼がものすごい悪党なのではないかと疑うが、大正解じゃねーかw

『チェリー』

『KLEIN』ラスト。佐伯家の別荘近くで宝探し。佐伯兄は用事で不在なので、妹の方だけが登場。
何はともあれ、ロボハルが酷いw

『メモリー』

書き下ろし本編。『KLEIN』だけで文庫一冊分の量はあるのに、まだまだ続くという豪華仕様。
操緒の生家で環緒さんの居所の手掛かりを探す智春達。ここにきて、ようやく奏っちゃんにまともな出番が。『KLEIN』一本目の冒頭にしか出てねぇw

結局、環緒さんの通う大学まで潜入することになるが、またもやともはさん出陣w
いよいよ、環緒さんの元に辿り着く。八巻のラストで環緒さんを探せと言われて、九巻の終盤で見つけられたんだから早いように感じるが、劇中では三ヶ月ちょっとが経過しているという。

直貴と環緒さんに接点があったようなそうでないような気配。ああ、ややこしい。
朱浬さんが調べたところによると、鋼色の機巧魔神は存在しないということが判る。そうか、《鋼》は二巡目に託されたわけではないから、二巡目の人間にとっては未だ生まれ得ぬ機巧魔神という扱いになるわけか。

環緒さんが悪魔と判明し、一体どういうことだ……!?というところで、続く。まだまだページ残ってると思わせておいて本編終了というワナ。

『アスラクライン・P ずっとキミを見ていた』

智春の中学時代のエピソード。ゲストヒロインとして薄幸の少女、露崎波乃(はの)が登場。
もしかして、智春が以前に言っていた中学時代のデート相手というのは彼女のことなのか。

後書きによると、彼女は本編の方で再登場するかもしれないと言われている。それって一巡目で登場させるつもりだったのかなぁ。結局出て来なかったと思うけど。

まとめ

というわけで、ボリューム感満点の九巻でした。何と言っても、ともはさんが可愛い。智春はずっとともはさんの格好してれば良いのに(ぇ
ホント、アニメでカットされたのが残念でならない。

後書きでは次はクリスマス編と言われているが、クリスマス編は十三巻までお預けなのよね。

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

MF文庫J

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)

著:平坂 読 イラスト:ブリキ

「では先輩。ためしに理科と性行為でもしてみましょうか」
「ぶっ」
「な、なななななにを言っているのだ貴様は!破廉恥な!」
「いえ、友達作りに役立つかと思いまして」
「それは友達作りじゃなくて、子作りの行為よ!」
「上手いこと言ったつもりか!」

約一ヶ月二週間の積み。三ヶ月振りの新刊。表紙は星奈だけと見せかけて、帯を外すと小鷹も居ます。帯に隠れているとはいえ、MFの表紙に男が出るのは珍しい。

今回は前回少ししか登場しなかった、理科、マリア先生、小鷹の妹の小鳩が加入し、更に賑やかに。あれ、小鷹以外、みんな美少女じゃん……。幸村もこの際美少女というカテゴリーで良いとして、隣人部って実はかなりのリア充空間なんじゃ……。
小鳩可愛いよ小鳩。

目次をぼんやり見ていると、「リレー小説」があって吹いた。明らかに『ラノベ部』である「ブンゲー部」っていう小説の影響で小鷹がやってみようと提案する。何というやりたい放題。
小鷹はリレー小説がリア充っぽくて楽しそうだったと語るが、それは美少女が居るからだろうーが!!勘違いしないで!リレー小説だけではどうにもならないよ!まぁ、友達が居るという実感は湧くかもしれんが。

美少女が増えると当然ラブコメがやり易くなるわけで、そういう意味では前巻より面白くなったかなという印象。ただ、やっぱり『ラノベ部』の面白さをひきずっている俺が居ます。
ブリキさんのイラストってムラがあると思うのは俺だけ?

ネタは相変わらず全方面から引っ張って来てるなぁ。でも、MFからタイトルから取ってきているものが多い。まさかミツルギファイヤー文庫が出て来るとはな……。

そして、女性陣、みんな「ウ〇コ」って言い過ぎだと思うんだw

後書きでは今回、夜空と星奈がはいてないって書いてあって吹いた。確かに全編通して、はいてませんw

燃:C 萌:A 笑:A- 総:A-

一迅社文庫

創黎のアリシア (一迅社文庫 う 1-3)

著:上原 りょう イラスト:桐野 霞

「これ、あたしの勝負服だから!」

約三ヶ月二週間半の積み。一迅社文庫。『白銀のローレシアン』の著者の新シリーズ。イラストはまた桐野さんか!
このあからさまなタイトルと、ダブルヒロイン制をアピールする表紙。そして日本刀を構えた制服姿の少女。
こんだけ『シャナ』テンプレートアピールされたら読まないわけにはいかないw
どんだけ露骨やねん!せめて日本刀隠せ!と思うんだが。

うん、ごく普通の学園異能でした。主人公の千尋は実は不思議な力を持っていましたタイプ。
ちょっと意外だったのはもう一人のヒロイン、さくやもがっつり異能サイドに絡んでいたことか。途中から絡むんじゃなくて、物語開始時点で絡んでんの。

何だろうなぁ、特にここが面白いってのが無いんだよなぁ。たとえば、MF文庫J『天川天音の否定公式』なんかは学園異能のテンプレートなんだけど、著者独特の雰囲気とヒロインの可愛さで味付けがされてると思うの。
でもこれ、ただただテンプレートなんだよなぁ。もっと中二ワードを出してくれれば、テンション上がったかもしれんのに。

あとは序盤のアリシアのDQNっぷりが気になった。真尋が、こつこつお金を貯めて買ったテレビを一刀両断ってどういうことなの。

二巻の発売は一巻の時点で決まっていたよう。その二巻は一月、つまり今月発売ですが、もう買わないよ。とか言って、口絵に釣られたクマーってなるかもしれんけど。

燃:C 萌:B- 笑:B- 総:B-

灼眼のシャナ (電撃文庫)
灼眼のシャナ (電撃文庫)

一迅社文庫

土属性はダテじゃない! (一迅社文庫 は 5-1)

著:葉原 鉄 イラスト:八坂 ミナト

デカい、ダサい、ヂミの3D揃った非モテクン!
ぼそぼそ喋って気持ち悪い!
一人で土いじりでもしてれば?


約一ヶ月二週間の積み。一迅社文庫。四大属性の中で最も地味な土属性に注目した作品ということで、興味を惹かれました。「ダテじゃない!」と言えば、ファンタジア文庫に『量産型はダテじゃない!』ってあったな。

MF文庫Jの『この広い世界に二人ぼっち』の著者は葉村哲さん。ややこしい……。
表紙はヒロインの火属性少女、雪乃。帯を外すと、がっつりぱんつが拝めます。

さて、土属性とか謳ってるから、がっつり現代学園異能なのかと思いきや、そうでもない。パートナーの精霊を出場させて、人間はサポート役に回る異種精霊障害乱走なる競技で優劣を競い合う。
最後はバトルで締めたものの、学園異能というよりは青春スポコンって感じかなぁ。

雪乃は黒髪のクールビューティーですが、描写とイラストの力で実に良いヒロインに仕上がっていると思う。やはり黒髪は(・∀・)イイ!
あとはもっとLOVE寄せがあれば完璧だったんだが。

また、主人公、麒一郎(きいちろう)のパートナーとなる精霊、のづちも可愛いんですよ。著者紹介でロリババァが好きって書いてるだけあって、良いキャラ出してる。一家に一人欲しい。毎日、みかん食はしんどそうだがw

世界観が結構堅実。キャラも、今回は麒一郎と雪乃の物語に焦点を当てつつ、面白い背景を持ってそうな人達が配置されている。特にターボDこと泥田坊が気になる。

えらく文章が堅実だと思ったら、ジュブナイルポルノの人なのね。ちょっとブログ覗いたら、本作の宣伝として、「ロリババァに●●●を●ゃ●られたい」人は是非って書いてあって吹いた。確かに何回も●ゃ●られてたけれどもw

というわけで、『土属性はダテじゃない!』でした。二巻はLOVE寄せ増加に期待。勿論、続き出るんだよね!ね!?

燃:B+ 萌:A 笑:B 総:A

量産型はダテじゃない! (富士見ファンタジア文庫)
量産型はダテじゃない! (富士見ファンタジア文庫)

電撃文庫

アスラクライン〈8〉真夏の夜のナイトメア (電撃文庫)

著:三雲 岳斗 イラスト:和狸 ナオ

「ごめん、操緒━━僕は今からおまえを傷つける」
『だいじょうぶ。操緒はずっとついてるよ』

表紙は奏っちゃん。恐らく描き下ろし。俺の妄想表紙では氷羽子かなぁ。クルスティナでも良いけど。でも今後の展開を考えると、氷羽子だろうな。

さて、夏休み編。アニアのホームステイにかかる経費は全て智春の財布から賄われているので、彼は杏の誘いで泊まりがけのバイトをすることに。
バイト先のペンションの近くには偶然一巡目の世界の遺跡があって、そこには加賀篝もやって来ていて……という話。
というわけで、加賀篝退場の巻。加賀篝チーム全員集合のモノクロ扉が切ねぇ……。

今回は新たに鳳島氷羽子が登場。不可解な行動を見せる彼女。既にシャーリーズが居るので、炫部長と契約済み。結構思わせぶりなことを話してるので、この段階で契約者が部長であることは十分推測可能だったのね。
智春達を助けてくれるのは今はまだ障害になっていない、若しくは直貴が現れるまでの餌として利用するためか。

加賀篝が狙っていたのは遺跡の中にあった謎トランク。氷羽子が持っていくのは理解るんだけど、何で加賀篝が狙ってたんだ?単に科学狂会に良いように使われただけなのか。
これって《鋼》のイクストラクタなのか。

加賀篝を捕えた功績で昇進を狙って、越権行為を行っていたGDの里見。アニメでは憎めないキャラみたいなオチが最後についていたけど、こっちではやんちゃし過ぎて、氷羽子に右手首を切断されてました。エグいな、おい。まぁ、この世界の技術なら何とでもなりそうだが。

智春を助けるために、少しだけ姿を現した直貴。ここで智春は鋼色の機巧魔神を目撃することに。
加賀篝は直貴へ至るための手がかりとして、操緒の姉、環緒さんを調べることを勧める。
また、彼は智春達に機巧魔神が造られた意味を教えてくれる。この辺が理解ったような理解らんような。

後書きでは前巻に続き、巻末におまけが無いことを謝ってるけど、書き下ろし長編なんだから、おまけなんて無いのが普通じゃね?
というわけで、加賀篝退場編でした。彼と琴里とクルスティナの物語が描かれることは無いのだろうか。

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

一迅社文庫

えでぃっと!―ライトノベルの本当の作り方?! (一迅社文庫 み 4-1)

著:箕崎 准 イラスト:蒼魚 真青

「最近のライトノベルの表紙に出てくるヒロインって、大抵ちんまいっていうか、ロリっぽいというか、貧乳だったりするじゃないか。需要を見て、そういう設定にしてるわけ」
「それ、言い訳ですわよね?それとも、羽沢くんを含めて、ライトノベル作家やファンはロリコンばっかりってことかしら」

( 0M0)<ヤハリソウイウコトカ!
約三ヶ月二週間半の積み。一迅社文庫から最近流行りの主人公作家ものが登場です。
イラストは電撃文庫『学校を出よう!』でお馴染みの蒼魚さん。

主人公、羽沢雛太は中学生のときに一迅社文庫大賞を受賞してデビューした現役高校生作家。そんな彼の元に、編集中の娘、文香が担当編集として、芸能の神様イツキを連れてやって来るというストーリー。

GA文庫の『ばけらの!』が作家の実生活部分が生々しいのに対して、こちらは業界の裏話が生々しい。というか、MF文庫Jの悪い噂書きまくって大丈夫なの?
また、一迅社文庫から本を出している作家さんや絵師さんをモチーフとしたキャラが何人か登場。杉井さん、周ちゃん、ゆでそばさんあたりを確認。あとは、モデルが誰か判らん。
実名を使うときとぼかすタイミングの基準が理解らない!つーか、『さくらファミリア!』が「さくらファミリア♪」に変わってるのは何故なんだぜ。
作品の性質上、オタネタが満載なわけですが、またMF文庫Jの『ドルイドさん』ネタ出て来たよ……。どんだけ好きなんだよ……。

イツキという不思議な存在は居るものの、一応本を作る過程はちゃんと描かれている。
作家も絵師も編集も高校生という凄い体制だけど。
ここに雛太の幼馴染みの陽菜を加えた五人がメインキャラクター。え、幼馴染み要る?一巻から、いきなりヒロイン三人も要るかなぁ。役割としては必要だと思うんだけど、ある程度要素は兼任させてヒロイン数減らした方が良い気がするなぁ。
絵師の登場は二巻からで良い気がする。

蒼魚さんのイラストって、こんなにロリロリしてたっけ?『学校を出よう!』のときはもうちょっとキャラの外見年齢高めだった気がするけど……。

流石、一迅社文庫。誤字脱字が半端ねぇw
「小学生」と「小学校」を間違うとかどんなだよ。

というわけで、『えでぃっと!』でした。作家主人公ものということで、補正かかります。
ラブコメはさておき、もっと生々しい話が読んでみたいぜ!

燃:C 萌:A- 笑:A- 総:A

ばけらの! (GA文庫)
ばけらの! (GA文庫)

MF文庫J

銃姫 11 (MF文庫 J た) (MF文庫J)
著:高殿 円 イラスト:エナミ カツミ

「きみに、伝えたいことがあるんだ」

約一週間半の積み。十巻と同時発売の完結巻。表紙はセドリックとアンブローシアとエルウィング。正直、間が空き過ぎていて、相当モチベーション下がってたんだけど、表紙にセドリックが居るのを見た途端、購入意欲が跳ね上がりました。最後の最後で表紙に出してもらえるとはなぁ。

著者紹介で三角関係と見せかけて、やりたい放題やった書いてあって吹いた。確かに、三角関係のラブコメっぽかったのって序盤だけだったよなw
口絵のピンナップはやっぱり十巻と繋がる仕様でした。辛うじて全員誰か判るという状態。

さあ、全ての謎が明かされる最終巻。セドリックは世界かアンブローシアか、という究極の選択を強いられる。

アンブローシアを選んだために、世界の半分以上が水没し、世界は大きく様変わりした。どうも現実世界の世界地図に近づいたようだが。
後書きでは、すこぶる平和な幕引きって言ってたけど、どこがやねん!!カタストロフやったやん!モブ死にまくってるやん!!
そりゃ子供まで作って平和に暮らしてるセドリックとアンブローシアは平和だろうけどさぁ!
大海嘯に呑み込まれた人達はたまったもんじゃないよなぁw

総評

というわけで、「心よ、届け。弾丸のように」、ファンタジー群像劇『銃姫』全十一巻、これにて完結。終盤に差し掛かったあたりから、複数シリーズ同時進行と出産の影響で、終わる終わる詐欺状態になりつつも、無事完結出来たことをまずは祝いたい。

ただ、やっぱり間が空くとモチベーションが下がっちゃうんだよなぁ。特に群像劇となると多数の登場人物の把握が結構重要になってくると思うんだけど、それを忘れちゃうわけですよ。

まぁ、銃姫の正体が判ってすっきりしたので今は満足です。
コミカライズ第二弾って、もう始まってるのかな。

燃:B+ 萌:C+ 笑:C+ 総:A-

一迅社文庫

文芸部発マイソロジー 2 (一迅社文庫 は 4-2)
著:早矢塚 かつや イラスト:きくらげ

「ふと思ったんスけど━━」
「ん?」
「ボクらって、むちゃくちゃラブコメしてませんか?」
「━━なにをいまさら」

約二ヶ月二週間の積み。五ヶ月振りの新刊。これでも早矢塚さんとしては予想より早い刊行らしい。マジでか。
表紙はクラフティアの大地と闇の神ギア。デザインがなかなかにツボ。おっぱいおっぱい!

今回はニャルラトテップの登場により、北欧神話世界に危機が迫るという話。この時期にニャルラトテップを出すって、ふざけてんのかと思ったら、『ニャル子さん』批判キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キネティック大賞とか設けて、繋がりがあるからこそ許されるネタなのか。

一巻のラストでクラフティアの住人だったアマヨリが現実世界に、こよりという少女として登場したことにより、恋のバトルは激化する。がっつりラブコメやろうという姿勢はいかにもMF出身の作家っぽくて大変良いんですが、スーパー神話大戦パートが結構ハードで、どうにもバランスが……。
あれかな、派手に負傷させることでバトルのスケール感を出したい、みたいなことか。

何にしても、これって多分各世界の神話に造詣が深い人が読むと無茶苦茶面白く感じるのではないかと思う。若しくは異常なまでに嫌悪感を示すか。
ギアのダブルハンマーは燃えどころだと思うんだ。

で、ラブコメだけじゃなくてスーパー神話大戦も激化。激化というか鬱要素が入ってきて、どうなることやら。伸びてほしくない方に伸びてきたなぁ。

次は二月だったっけ。でも、もう切りかなぁ。一応チェックするけど。

燃:B 萌:A- 笑:B 総:B