著:松 智洋 イラスト:ぺこ
「助けに来たよ、チセ!わたしも、迷い猫同好会だからね!」
「……仕方ないわね。今は、助けられてあげるわ。それも会長の甲斐性よ」
約2ヶ月2週間の積み。4ヶ月振りの新刊。『パパのいうことを聞きなさい!』2巻からは連続刊行。と言うか、5ヶ月で4冊出てるんですが……。
表紙はまさかのクリス。4巻で出て来た女装少年です。遂に表紙に男が……。いや、キャラ重複するより何倍も良いんですが。ここにきて、この人が来るとはな。
サブタイトル統一性無くなった……orzと思ったら、気のせいでした。
何故かカバー下のデザインが変わっています。超どうでも良いが。
さて、前巻で「あっと驚く」ストーリー宣言なんぞしていましたが、蓋を開けてみたら、最終巻かと思うほどのフルスロットルクライマックスでした。後書き曰く、劇場版らしい。確かに、そんな感じだわ。
乙女姉さんが内戦中のアスラン王国で行方不明になった。居ても立っても居られない巧は何とか準備を整え、無理矢理ついてきた千世と共にアスラン王国へと向かう……という話。
乙女姉さんの人助け海外編ががっつり本編に絡んでくるとは思わなかった。今まで彼女が世界中で救ってきた人々の想いが繋がり、アスラン王国という大きな迷い猫を救う力になっていく。
やべぇ、『彩雲国物語』とか『魔法の材料ございます』とかでも、そうだったけど、この人の想いが連鎖して大きな流れになるってパターンがすげー好きだわ、俺。
佐藤さん鈴木さんとセバスチャンが駆け付ける
シーンとか盛り上がり過ぎてビビるw
一方、日本に残った同好会のメンバー達はネットを介して、巧達を支援。そんな中、皆はそれぞれの想いを抱えていた。
最早、意図的に顔を隠されているとしか思えない柴田は、どうやら幼い頃に、いじめっ子として文乃と接点があったよう。ラストエピソードへの振りなのか、はたまた単なる1エピソードとなるのか。
巧に文乃への想いを自覚させて終わるのが綺麗な気がするけども。
大吾郎と珠緒先輩の喧嘩エピソードがさくっと流された件。珠緒先輩はまだ表紙出てないから、喧嘩話はしっかりやるんではないかと思っていたが……。
家康が「フヒヒ」とか笑うと、中の人繋がりで『Chaos;HEAD』を思い出します。
次は5月に『パパのいうことを聞きなさい!』3巻、7月に9巻。
燃:A+ 萌:A 笑:B 総:A+