富士見ファンタジア文庫

RPG W(・∀・)RLD1 ―ろーぷれ・わーるど― (富士見ファンタジア文庫)

著:吉村 夜 イラスト:てんまそ

もしもゲームの世界に入ってしまったなら。君なら、どうする?

約二ヶ月二週間の積み。ファンタジア文庫。吉村さんと言えば、僕がラノベにハマる前から居る作家さんだけど、文庫読むの初めてなんだよな。

これは大作RPG「ギャスパルクの復活」の世界に入ってしまった二人の少年、ユーゴとショウの冒険と成長の物語。
冒頭のステータス画面風キャラ紹介は『七人の武器屋』で御馴染みの絵師今野さんが作成したようです。

「ギャスパルクの復活」の世界は比較的自由度は高いとは言え、基本的にはコッテコテのRPGで、そんな中でユーゴとショウが高レベルであることを活かして、活躍していく様は読んでいて非常に爽快。
だが、リアルなモンスターの存在感にビビったり、リセットボタンなんかないという恐怖に戦いたりしながらも、自分達によくしてくれた人達を救うために七柱の魔神に立ち向かっていく二人の勇姿に燃えた。

ヒロインは村娘、イシュラとレヴィア。どっかのお姫さまという設定よりは素朴な村娘とかの方が個人的にはツボですが、皆さんはいかがでしょうか。

吉村さんがゲーム好きなため、作中にはかなりの数のゲームネタが盛り込まれている。『テイルズ』の魔神剣とか。

文体は流石ベテランと言うべきなのか、さくさく読み進められました。内容もこれぞラノベって感じで、大変面白かった。

物語はまだまだ始まったばかり。二巻は今月発売だが、是非打ち切られずに完結まで辿りついてほしい。
ああ、RPGやりたくなってきたぁぁぁぁああああああ!!

燃:A  萌:A  笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
RPG W(・∀・)RLD2 -ろーぷれ・わーるど-(2011/07)

著者リンク
GOD W(`・ω・´)RLD1 -ごっど・わーるど-(2103/12)

富士見ファンタジア文庫

揺れるイントゥ・ザ・ブルー―フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫)

著:賀東 招二  イラスト:四季童子

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  長編第三弾。アニメ『無印』においてはラストエピソード。ダナンがガウルンに強奪されるということで、確かにクライマックスエピソードとしては、及第点の内容。

  今回は、ちらつき始める伏線がちらほら。

  レナードの存在が見え始めたり、かなめの護衛が宗介だけじゃないと判明したり。宗介はどちらかというと囮で、もう一人の方が本命らしい。

  それから、クルツの言う「彼女」とは一体誰か?思い病気を患っているようだが……。

  そして、今回の一件で、カリーニン少佐が決意したこととは?ラストの裏切りにかかってくることなのか?

燃:B  萌:B  笑:B  総:A

富士見ファンタジア文庫

オール・オブ・レギオスII 鋼殻のレギオス ワールドガイド (富士見ファンタジア文庫)

編:ファンタジア文庫編集部

 

 男の知らない女の子の領域は未知の領域は、こういうものなのかもしれない。見た目通りでもこうなのかもしれない。なんてこった。パラダイスだ。楽園はここにあったということだ。ハレルヤ。言葉の意味は知らないけれど、とにかくすごくハレルヤ!

 

 約一ヶ月一週間の積み。隔月刊行だった筈。リーリンがメインの表紙が凄く綺麗です。

 口絵として、これまでのドラマガ特集イラストや外伝の表紙イラストなどを収録。こういうのは地味に嬉しい。外伝の表紙は要らんけど。

 

 二巻である今回は前巻では省かれたグレンダンサイドのキャラ紹介を始め、外伝の紹介と合わせた世界観の説明やコミカライズの紹介などを収録。

 正直、外伝は読んでいるものの、大分置いてけぼりだったので設定解説は有り難い。

 

 この本が出た時点でまだ発売していなかった『ぼくとレギオスの旅』にも触れられている。全三巻予定だそうな。

 

 深遊さん版のコミカライズは以下続刊って書いてあったけど、掲載誌が廃刊になったのに続くの?

 

 書き下ろし短編『アップサイド・ダウン』は我らが非モテ代表エドが主役。エーリとの絡みという予想外過ぎる組み合わせ。

 良いなぁ、エド。連載にもまた出て来ないかな。

 

 そういうわけで、解説本二巻でした。一応、これで一区切りらしい。何だ。もっと冊数出るものとばかり思ってた。

 つーか、これなら一冊にまとめりゃ良かったんじゃね?

 

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:A

富士見ファンタジア文庫

レッド・ノクターン―鋼殻のレギオス〈6〉 (富士見ファンタジア文庫)

著:雨木 シュウスケ  イラスト:深遊

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  いい加減、人物紹介でシノーラとアルシェイラを分けるの止めたら?隣のページで速攻、同一人物って明言してるしな。

  さて、第二部突入。狼面衆の登場で、今の世界の成り立ちの謎に近付いたから、今回から第二部ってことで良いのか。話には全然区切りついてないけど。

 で、巻を重ねる度にリーリンの出番が増えています。今回なんて、半分くらいリーリンのターンだぞ。彼女自身も何かしら重要な鍵を握っている模様。だからシノーラが構っているらしい。

  リーリンのターンの舞台は学園都市マイアス。「アイマス」に見えて仕方がない……orz

  んで、一時的に廃貴族の力を得たニーナがリーリンの前に現れた。続いて、狼面衆の襲撃。どんどん出てくるキーワード、リグザリオ、イグナシス、オーロラフィールド。

  また、ニーナの故郷の都市シュナイバルでは、電子精霊を生み出すリグザリオ機関があるんだとか。成長した精霊は自分の都市を持つため、旅立つといわれているが、ニーナは電子精霊が旅立つのを見たことが無いと言う。狼面衆の狙いは電子精霊の模様。

  リーリンはグレンダンの隠匿された電子精霊と縁を持っているらしい。

  一方、ツェルニには人語を解する汚染獣が出現。ハルペーと名乗ったそれと、対話するカリアンとレイフォン。


  そして、ハルペーの管轄外の汚染獣との戦い。第十七小隊の面々がレイフォンの元に駆け付けるシーンがアツい。

  ちなみに今回はドラマガ掲載の『ア・デイ・フォウ・ユウ03』と密接に繋がっています。こちらでは、レイフォンとニーナが狼面衆と遭遇。また、狼面衆と敵対するディクセリオという青年がニーナに雷迅という剄技を伝授した。

 

  何にせよ、謎らだけじゃあぁああああ!!

燃:A  萌:A  笑:C  総:A

富士見ファンタジア文庫

SH@PPLE(6) ―しゃっぷる― (富士見ファンタジア文庫)

著:竹岡
葉月 イラスト:よう太

 

「ねえ剣(つるぎ)さん。愛されるってすばらしいですわ。でも今あたくしの中にあるときめきにはかないませんの!」

 

 約五日の積み。三ヶ月振りの新刊。本編新章突入です。表紙は胡蝶の宮。

 

 今回は宣言通り、連載で先行登場していた高天原りぼんが登場。脇役とは言え、割とオイしいポジション。

 りぼんと対のように描かれていたリアル雪国の担任の娘さんに関するお悩みエピソードは今後の連載で出て来るのだろうか。

 

 今回は表紙通りに、胡蝶の宮のターン!!鳥子さんのターンマダー?

 

 巻末にはコミカライズのラフイラストが。これってドラマガに掲載されたものと同じやつか?

 

 ドラマCDのキャストが公開されましたが、蜜役はくぎゅだそうな。くぎゅうぅぅぅううぅぅぅぅううううううっ。

 

燃:B 萌:A 笑:B 総:B

富士見ファンタジア文庫

エモーショナル・ハウル―鋼殻のレギオス〈5〉 (富士見ファンタジア文庫)

著:雨木 シュウスケ  イラスト:深遊

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  さて、第五巻。天剣授受者の席はやはり一つ空いているらしい。相応しい実力の持ち主が現れていないんだとか。で、天剣授受者なら、廃貴族の力を存分に操れるらしい。まさか女王を頂点として、廃貴族の力を得た十二人の天剣授受者を揃えて、何かに対抗することが最終目標なんだろうか。今、思い付いたんだが。どうやらグレンダンも元廃貴族らしい。今は女王に力を与えているのかな。

  んで、天剣授受者が十二人揃ったときに現れる何か。一体それは何なのか。

  それから、新たに名前が判明した天剣授受者が。カナリスはイラスト初登場かな。黒髪の素敵なお姉さんです。名前だけの新登場がリヴァースとカウンティア。

  一方、十七小隊は正式にナルキをメンバーに迎え、合宿を行うことに。ピューラーをフェリと取り合う隊長可愛いよ隊長。

  どんどん強くなっていくな、十七小隊。女性率がどんどん上昇していってるけど。

  今回は汚染獣がイラストにまともに登場。多分初めてなんじゃないかな。って、きめぇ。つーか、深遊さんのイラストのクオリティ凄いな。

  そして、いよいよ正妻ことリーリンが出撃。ツェルニへの到着はもう少し時間がかかるだろうが、脅威は一歩ずつ確実に迫ってきているぞ!しかも、天剣授受者のサヴァリスというオマケ付きだ。

  そんなわけで、第一部完らしいの五巻でした。全然区切りがついているようには思えないんだけど。

燃:A  萌:A  笑:B 
総:A

富士見ファンタジア文庫

ストレイト・ジャケット フラグメント03 テンリンのサガ THE GENIUS (富士見ファンタジア文庫)

著:榊 一郎 イラスト:藤城 陽

「朴念仁もあそこまで行くと罪かもな」
「――スタインバーグさん」
「貴方が言わないでください」

御説教台詞をチョイスしようと思ったけど、このやりとりが面白かったので、こっちをチョイス。
約三日の積み。八ヶ月振りの新刊。短編集としては間が空き過ぎていてもう判らんw
『ストジャ』の場合、八ヶ月くらいだとそんなに空いてる気がしないから怖い。

さて、やっとこさ出た最後の短編集。今回はファンタジアバトルロイヤルに掲載されたジャック&エヴァ編全四話とドラマガにアニメ化記念で掲載されたジャックとの出会い編前後編、更に書き下ろし一本という構成。
世に出たのはジャック&エヴァ編が先なのに、何故かジャックとの邂逅編から収録されている不思議。

いつも通りの御説教が読んでいて気持ち良いのは相変わらずですが、明らかに『もってけ!セーラーふく』を歌っている魔族が気になりますw

書き下ろしはフィリシスの屋敷の使用人アンソニが主役の短編。出だしが出だしだったので、鬱話かと思いきや、アンソニ格好良過ぎて吹いた。魔族に生身で突撃するとか。

後書きでは、本編はクライマックスなので間を空けずに出したいと言っているが、気長に待ちますよ。今は『ポリフォニカ』の方が待ち遠しい。

燃:A+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A+

コミカライズ,富士見ファンタジア文庫

ご愁傷さま二ノ宮くん 1 (角川コミックス ドラゴンJr. 115-1)
ご愁傷さま二ノ宮くん 2 (角川コミックス ドラゴンJr. 115-2)

原作:鈴木 大輔  キャラクター原案:高苗 京鈴

作画:鈴呂 灰司+浜田 レイジ

「乳村さんッ!!

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。


  ドラゴンエイジで連載されていたコミカライズ。一巻が出たのが、丁度アニメが始まった頃で、速効で売り切れてしまい、押さえようと思った頃には手後れで第三版です。

  作画に関しては残念の一言です。真由と御嬢以外、殆ど別人やしな。

  ただ、テンションの高さは良い。

  で、コミカライズでも御嬢の方が可愛い件。

  そして、おまけで美樹彦にスポットを当てるのは著しく間違っていると思います。

燃:C  萌:B  笑:B  総:B

富士見ファンタジア文庫

おあいにくさま二ノ宮くん〈5〉 (富士見ファンタジア文庫)

著:鈴木 大輔  イラスト:高苗 京鈴

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  短編集第五弾。表紙はメイド服に身を包んだ真由と御嬢。これもアニメとのコラボ。本文中に真由がメイド服着るシーン無いし。

  今回は何と巻頭に、ドラマガでの連載がお休みだったときに掲載された高苗さんによるコミックが掲載されている。こういうのは大抵、文庫に収録されずに終わるものだと思うので、これは嬉しい。まぁ、こいつを収録してページを稼いで、最終的に短編集の総数を増やそうという魂胆なのかもしれんが。

 

『麗華、悪だくみするのこと』

  御嬢、遂に連載に進出という記念すべき回。しかし、この次の回では、いつも通り出て来なかったワナ。不憫や……。

 

『真由、回転するのこと』

  極端展開の極みみたいな話。何だ、若宮町カタストロフって。

 

『峻護、浮き足立つのこと』

  まぁ、これもある意味、極端展開か。結局何で二ノ宮君は、あんな一時的にラッキーだったんだろう。

 

『真由、悟りを開くのこと』

  法舜登場の回。この人こそ一発キャラだと思うんだが、まさかの再登場果たしたしなぁ。如月純、また出て来ないかなぁ。

 

『峻護、詰め込まれるのこと』

  長編専用キャラ、吉田と井上登場。ついでに、いろりも登場。すんげぇアッサリ出て来ましたよ。御嬢の立場が……。

 

『猫、冒険するのこと』

  書き下ろし。連載に進出したと思ったら、書き下ろしでの主役を奪われた御嬢。う、浮かばれない……。でも可愛いものに目が無い御嬢可愛いよ御嬢。

  で、猫が主役ってことで、以前に登場したにゃんこのターン!!かと思いきや、別の猫かい!あっちのにゃんこのことにもちょっとだけ触れられてるけど、出番自体は無し。

  いやしかし、美樹彦のふんどし一丁は自重。

 

  そして後書きで、まさかの全裸の御嬢。サービスカットというよりは、ボケだよなぁ最早。

燃:C  萌:A  笑:B 
総:A

富士見ファンタジア文庫

おあいにくさま二ノ宮くん〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)

著:鈴木 大輔  イラスト:高苗 京鈴

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  短編集第四弾。表紙の真由と御嬢はアニメ版EDのチアガール姿。御嬢可愛いよ御嬢。

  今回の収録順は雑誌掲載順という至極普通なもの。

 

『峻護、未知の力を知るのこと』

  峻護が美樹彦にはめられる話。でも、これってよく読んだら、いくらでも言い逃れ出来そうなんだよなぁ。

  最初の約束のときに、美樹彦は「君の未来」を占うと言って、峻護を指しているんだから、同姓同名の二ノ宮峻護さんに災厄が降りかかっても、それは占いが当たったとは言えないのではないか?加えて、二ノ宮君が視たテレビのニュースは細工がされた物だったのではないか。とか何とか色々。

 

『峻護、男を示すのこと』

  にゃんこ可愛いよにゃんこ。このにゃんこも二ノ宮家で御飯を貰うようになった筈なのに、このエピソード以降一切登場してないよなぁ。

 

『真由、空を舞うのこと』

  熱血エピソード。この託児施設も見事なまでの一発ネタだったな。

  でも何で、雑誌連載時に無かった誤植が発生しているんだろう。

 

『真由、策におぼれるのこと』

  ドジっ娘と言うか、普通に自爆の多いヒロイン、真由。

 

『峻護、あらためて決意を固めるのこと』

  たまに思い出したかのように、男性恐怖症克服のエピソードが挟まれるな。と言うか、本編ではもうそんな領域の話じゃないよなぁ。

 

『涼子、被災するのこと』

  神宮寺学園の元保健医、七沢虹絵登場。七色の髪の毛はカラーで見ると、どぎついな……。で、インパクト振りまきまくりの虹絵だったが、涼子の保健室の隣に自分の保健室を設置したにも関わらず、やはりこのエピソード以降登場無し。その点、『フルメタ』はちゃんとキャラを使い捨てずにやってるんだなぁ。

 

『麗華、しくじるのこと』

  書き下ろし。自分の妄想全開の自主制作映画を全国に流されてしまう御嬢。何という羞恥プレイwww

  いやしかし、よー作ったな……。

 

  そして、後書きで御嬢が恥ずかしい格好をするのは完全に恒例となった模様。ただでさえ、四ヶ月連続刊行で糞忙しいのに、高苗さん大変だな……。つーか座談会は後書きでも何でもなくね?

燃:B  萌:A  笑:B  総:A