電撃文庫

明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 (2) (電撃文庫)
著:藤まる イラスト:H2SO4

涙を拭えない。だから何だ。
それでもハンカチを用意することはできる。
俺の代わりに、拭ってくれる人にハンカチを預けることだってできる。
明日、雨が降るのなら今日の俺が傘を用意すればいい。
明日、キミが走るのなら今日の俺が準備運動をすればいい。
陰のヒーロー。報われないヒーロー。結構じゃねぇか。最高だ。俺にぴったりじゃねぇか。

ずっと妹ちゃんのターン!!

そう思っていた時期が俺にもありました<何なんだ
2013年6月の新刊。約2日の積み。4ヶ月振りの新刊。
帯には同レーベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の桐乃からの推薦文が。

さて、相変わらず奇妙な二心同体生活を続ける秋月と光。ある日、光が妹の雪瑚に彼氏が出来たと報告してくる。同じ頃、光が表に出ている時間が減ってきていることが明らかになって……という導入。
雪瑚の話で1冊引っ張るのかと思いきや、全然そんなことなかったんだぜ。今回は、どちらかというと、連作短編集の傾向が強めか。

新ヒロイン、ドSな後輩、美紗貴(みさき)が登場。もうドSな後輩とかいう時点で、俺の益荒男ゲージが急上昇と言わざるを得ない。
もっと出番あっても良いのよ。中盤しか出番なかったしな……。

で、今回も面白切ない展開です。普段、おちゃらけてるくせに、たまにド直球を放ってくる光はずるいよね。
何が何でも光を救おうとする秋月さんかっけー。

光のお母さんとの問題も一段落し、めでたしめでたしかと思いきや、全ての事態の超本人が姿を現し、事態は風雲急を告げる……!
どうも次で終わりそうだな。

どうでも良いが、「おもんぱかぱか」ってフレーズ可愛いな。

燃:A 萌:A+ 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。(2013/02)
明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 <3>(2013/10)

アニメ,コミカライズ,電撃文庫

「レベル6の闇は暗く深い」

サブタイは「AIMストーカー」と読みます。
さて、フレンダを追い詰めたものの、彼女の仲間、むぎのんと滝壺が現れたことで一気に不利な状況に。

レベル5同士の激突は物凄く派手な絵面で。原子崩しSUGEEEEEEEEEEEEEEEE!!
能力を駆使した美琴のトリッキーな機動も見もの。にしても、彼女はどこであの芸当をマスターしたのであろうか……。

滝壺は今後、本編の方で重要キャラに昇格するわけだけど、果たしてアニメで、そこまでやれるかなぁ。

ちらっと打ち止めの出番がありましたね。

燃:A+ 萌:A 笑:B 総:A+

エピソードリンク
#8「Item」
#10「原子崩し」

電撃文庫

ストレンジムーン 宝石箱に映る月 (電撃文庫)
著:渡瀬 草一郎 イラスト:桑島 黎音

「……わかってるわよね?」
「……はい。ビキニとかメイド服とかチャイナドレスとかスク水ニーソとか、そういう欲望丸出しな発言は控えます━━ええと……あ、あれいいんじゃないか?ほら、チアガール」
「……貴方は自制してそういうレベルなの?もう手遅れなの?それともセクハラに命を賭けてるの?」

待っていたぜ、この時をッ!!

電撃文庫2013年6月の新刊。積んでない!『輪環の魔導師』の完結から10ヶ月、渡瀬さんが復活。

タイトルでもしやと思った人も居るだろうが、10年程前に刊行されていた『パラサイトムーン』の直接の続編にあたる。厳密に言うと、10年4ヶ月振り。
あまりにも正統派続編なので、当ブログでは新シリーズ扱いはしません。

『パラサイトムーン』は現在、電子書籍で読めるらしい。
帯に書いてある渡瀬さんの別著は、ちゃんと関連したシリーズのタイトルを書いてるのね。

事あるごとに続きを書きたいって言ってたし、俺も続きプリーズって、しつこく言い続けてたけど、まさかガチで続編が出るとは思わんかったわ……。
せいぜい、『輪環の魔導師』みたいな関係があるっていう程度のシリーズを展開させるくらいが限界かと……。

イラストはスーパーダッシュ文庫『レンカク』の挿絵を描いていた桑島さんか。本作の主人公と名前の読みが一緒というミラクル。

さて、口絵ピンナップを開いた瞬間、フローラとファウナが出て来た時点で、もう俺のテンションはどうにかなりそうですよ。
ピンナップの裏は裏で、本作の幼馴染みヒロイン、クレアのエロいバニーガールコスという塩梅で、のっけから読者に媚びっ媚びやな!

いや、萌え方面を控えめにして打ち切りを喰らってもアホらしいので、ガンガン読者に媚びていこうぜ!
今回は、ちゃんと挿絵もあります。

一応、名前以外は平凡な高校生、月代玲音(れいん)は友人達と紅街中華街にある点心華心へと遊びに行くが、そこで事件に巻き込まれてしまう。
それはマリアンヌの宝石箱を鍵とする騒動の幕開けで……という導入。

『パラサイトムーン』のときにもチラっと触れられていた宝石箱とブロスペクトが重要な要素として登場。
フローラ達が20代半ばくらいになっているので、およそ10年近くの時間が経過している模様。
まぁ、時代は実際の年代に合わせておいた方が何かと都合が良いだろうしな。

宝石箱に封印されていたのは、金の記憶の彫金師リコルドリクの異能によってコピーされたブロスペクトとその配下の力。
ブロスペクトそのものが復活するわけじゃないのか。
ただ、その力が無差別に宝石箱の周囲に居た人々と融合したため、非常に厄介な事態に。

今巻で登場する異能はリコルドリクの力の派生のため、あまり迷宮神群の名前は出て来ない。
そこは次巻以降に期待すると良いらしい。オラ、wktkしてきたぞ!
とは言っても、新しい神群の名前がいくつか出てるけど。

で、幼馴染みのクレアが可愛いんだよなぁ。最初から高感度がクライマックスで、しかもコスプレし放題の異能力追加とか、どんだけー。
妹ちゃんも可愛いなーと思っていたら、またヤンデレか!いい加減にしろ!!フィノのときは相手のセロもフィノ一択だったから、あまり問題が表面化しなかったけど、今回は板挟み状態だぞ……。大丈夫か……。

これまでのシリーズの雰囲気を残しつつも、コメディ要素も多くなっている。学園ものの要素も多少取り入れてるし、良い意味でラノベらしくなったと思う。
一度、渡瀬さんにはラブコメ書いてほしいと思っていたし、良い機会かと。
特に、玲音とクレアのイチャつき方がナチュラルな域に達しているから困る。
くろとらくんとか、完全に渡瀬さんの趣味でワロタ

フローラとファウナだけでなく、懐かしの人達が他にも。心弥、弓、白、根黒、貴音等々。
心弥は弓と結婚したのね。何か感慨深いわ……。
貴音は、やっとまともな活躍シーンが。
他にも真砂や由姫や南郷さんも名前だけは出ている。
祭夏老は年でぶっ倒れたらしいけど、出番無いまま死んじゃうんだろうか。

夢路は不在なまま進行するのかと思ったけど、最後の最後で美味しいタイミングで出て来たな。イラストが変わった所為で、凄い若返っていてワロタ
最後ってか続いてるけど。

シリーズ毎の時系列はエスハの発言から大罪戦争→『パラサイトムーン』→『輪環の魔導師』→『ストレンジムーン』だと判る。
エスハをエスハールと呼んでいたのはウィスカなんだろうな。
ストラーダの名前も出てるし、彼とマリアンヌの血族がどーのこーの言ってるんだけど、マリアンヌだけじゃなくてストラーダもこっちの世界に来ていたのか?

基本的には前作を読んでいなくても問題は無いが、未読と既読では感じる面白さに天と地ほどの開きが出ると思われ。
巻末にはQ&Aコーナーもあるけど、いいから取り敢えず『パラサイトムーン』も読めよ!

そういうわけで奇蹟の再動『ストレンジムーン』でした。上手く売れ線要素も入れてるし、10巻くらいは続いてほしいですね。うぉぉおおおおおおおおおお、テンション上がってきたぁぁああぁああぁあああぁあああぁぁああああああああああ!!

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:S-

シリーズリンク
パラサイトムーンⅥ 迷宮の迷子達(2回目、2003/02)
ストレンジムーン2 月夜に踊る獣の夢(2013/11)

世界観リンク
輪環の魔導師10 輪る神々の物語(2012/08)

イラストリンク
レンカク -告白決闘カードゲーム-(スーパーダッシュ文庫、2012/12)

NMG文庫,コミカライズ,ヒーロー文庫,メディアワークス文庫,漫画,雑記,電撃文庫

予約していたものやら何やらを買ってきました。ブツは、

・ナイツ&マジック <2>
・ストレンジムーン 宝石箱に映る月
・C^3 -シーキューブ-ⅩⅦ episode CLOSE/the last part
・俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑫
・アクセル・ワールド14 -激光の大天使-
・魔法科高校の劣等生⑩ 来訪者編〈中〉
・明日、ボクは死ぬ。キミは、生き返る。 <2>
・我が妹は吸血鬼である

の計8冊。
コミカライズは、

・ビブリア古書堂の事件手帖 <2>

の計1冊。
漫画は、

・ONE PIECE 巻七十 〝ドフラミンゴ現る〟

の計1冊。


先日、初めてNMG文庫を読んだわけだけど、色々とレーベルそのもの対して思うところがあり、それを本の感想に混ぜると成立しなくなりそうだったので、別で書くことに。
まず、そもそも作家のラインナップが、よく理解らんのだよなぁ。新しいことをやろうとして迷走してる感が……。
オークラ出版って、そこそこ大きいところじゃないのか。

「新たな快楽の地平へトバしちゃう♪」って、どんなキャッチフレーズだよ、ジュブナイルポルノかw

常時、作品を募集しているみたいなんだけど、その応募要項に「小説を書くきっかけとなった芸術作品を50作ピックアップし、それぞれに150字以内でコメントを付ける」というものがある。
OK、意味が理解らない。そんなんやる時間があったら、もう1本プロットを立てて、他のレーベルに送った方がナンボもマシだと思うんだが……。
というか、現状、このレーベルから本を出してプロになるメリットが皆無過ぎる……。コネとかでデビュー出来るんならともかく。

アニメ,コミカライズ,電撃文庫

「まぁ、丁度いいんじゃない。私等『アイテム』の仕事としては」

満を持して、学園都市の暗部の一端、『アイテム』が登場。1期の#12で登場済みだけど、台詞があるのは今回が初めてだよな。

今回、美琴はその内の1人フレンダと激突することに。このフレンダが予想以上に可愛くてなぁ。
ミニスカ+黒ストの組み合わせが堪りません。スカートを翻して武器を取り出すアクションが良いですよね。

やっぱり美琴の能力は絵的に映えるよなぁ。上条さんは拳振り回して殴りに行くだけと言ってしまえば、それまでだからなぁ。どっちかっつーと、派手なエフェクトを潰す側だし。

何とかフレンダを追い詰めた美琴だったけど、あと少しというところで、むぎのんが到着してしまう。
アニメになると、むぎのん、意外と色っぽいな!

燃:A+ 萌:A+ 笑:B- 総:A+

エピソードリンク
#7「お姉さまの力になりたいですの」
#9「能力追跡」

アニメ,電撃文庫

「普通に格好悪」

真奥と恵美と鈴乃が三角関係かと大ハシャギの梨香に引っ張られる形で、マグロナルドへとやって来てしまう一行。
芦屋は一見、物腰穏やかなイケメンなので、やだ、LOVE始まっちゃう?
ってか、梨香の私服、肩が剥き出しでエロイな。

センタッキーに負けじと奮闘する真奥達。起死回生の一手が決まるが、何やら異世界の力らしきものが……。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第8話「勇者、修羅場に突入する」
第10話「魔王と勇者、いつもと違った日常を過ごす」

アニメ,コミカライズ,電撃文庫

「お帰り、お待ちしておりますの━━━━お姉さま」

絶対能力進化計画を阻止するため、関連施設を破壊していく美琴。
一方、何か悩んでいる様子は明らかなものの、決して理由を話してくれない美琴を心配する黒子。

というわけで、美琴そっちのけで、ほぼガールズトーク回です。やっぱり間に、ちょいちょい美琴以外の女の子達のシーンをオリジナルで挟んできますね。
正直、固法さんが出て来れば、俺のテンションが鰻登りで困る。

アニメオリジナルキャラと思しきチビッ子は最初、男の子にしか見えんかったわ……。
次回は満を持して、彼女達が登場ですね。

燃:C 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
#6「あたし…みんなのこと見えてるから」
#8「Item」

コミカライズ,電撃文庫

ブラック・ブレット (1) (電撃コミックスNEXT)
作画:もりのほん 原作:神崎 紫電 キャラクターデザイン:鵜飼 沙樹

「モヤシが1袋6円なんだよ!」

2013年5月の新刊。
電撃文庫で頭角を現してきているシリーズのコミカライズ。電撃マオウで連載中。
原作も持ってないのに何で買ったのかというと、作画のクオリティがえらい高そうだったからです。
実際、非常に高い。

ストーリー自体が面白いかは、よく分からんけど、絵が綺麗というだけで数割増しで面白く見えるという事実。

ヒロインがようじょとドSっぽい黒髪のお姉さんとか素晴らしいですね。
『狼と香辛料』と同じで、暫くコミカライズだけ追いかけてみようか。

燃:A- 萌:A 笑:B- 総:A

シリーズリンク
ブラック・ブレット <02>(2013/07)

コミカライズ,電撃文庫

アイドライジング!外伝 オリンライジング! (1) (電撃コミックスNEXT)

原作:広沢 サカキ 作画:風華 チルヲ(かざはな)

「━━━━ウダっち、あんたは私の後ろで見てなさいな。私の生き様(オリンライジング)はこれからよ」

オリン可愛ぇぇええええええええ!!

2013年5月の新刊。
電撃文庫の人気シリーズの裏側を描くスピンオフコミカライズが登場。電撃G’smagazine連載中。
本編コミカライズと掲載誌が同じというのは珍しい気がする。

作画の風華さんはMF文庫J原作『僕は友達が少ない ショボーン!』の脚本と構成を担当していた人か。

表紙の雰囲気は本編コミカライズと似たものになっている。書店では並べて平積みにしてほしいですね。
帯を外すと、ぱんつが見えます。

さて、タイトル通りオリンの視点で描かれるスピンオフ。てっきり広沢さんがシナリオを考えているんだとばかり思っていたけど、後書きを見た感じだと、風華さんが全部考えてるっぽいな。
まぁ、広沢さんは執筆速度は遅いみたいだから、コミカライズ原案とかやらせたら、益々本編が進まなくなる可能性もあるか。

オリンが主役!これで勝つる!と期待していたけど、期待以上の完成度だったわ。アイドル目指して頑張るオリンが、とにかく可愛い。応援したくなる。

今巻では、オリンがアイドライジングの存在を知り、アイドルを目指し、最終的にラネイドのアイドルになるまでが描かれている。
こんなに苦労してたんだな、オリン……。

アイドライジングのシーンも本編コミカライズより断然格好良いぞ。よし、本編じゃなくて、こっちをアニメ化しよう(提案)

それはそうと、リメイク版「コハクのなゆた」って、あんなそこはかとなくえっちぃ感じの可愛い衣装なの?

巻末には、本編コミカライズ巻末とリンクする書き下ろしショートショートが。

燃:A+ 萌:A+ 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
アイドライジング!外伝 オリンライジング! <02>(2014/07)

原作リンク
アイドライジング!(電撃文庫、2011/02)

コミカライズリンク
アイドライジング! <01>(2013/05)

作画リンク
僕は友達が少ない ショボーン!(2012/08)
てらめぐりぶ?(ホワイトブックス、2016/04)