コミカライズ,電撃文庫

アイドライジング! (1) (電撃コミックスNEXT)
原作:広沢 サカキ 作画:藤島 真ノ介 キャラクターデザイン:CUTEG

「だってアイドルとプロデューサーは、〝一心同体〟なんだから!」

2013年5月の新刊。
電撃文庫の人気シリーズ、電撃G’smagazineにて連載中。スピンオフコミカライズ『オリンライジング!』と同時発売。
作画の藤島さんは『Aika』のコミカライズを描いたりしてたのか。

基本的に原作準拠の展開か。まぁ、ロクにストーリーラインを憶えちゃいないけども(ぉ

美少女の作画は及第点だと思うけど、戦闘シーンがなぁ……。モモ達がBATSUGUNに可愛いとかだったら、目を瞑れるんだけども。
ただ、アイドライジングがビジュアル化されたことは大きい。やっぱり、これはアニメで見たいシーンだわ。
どうでも良いが、モモの瞳の中の星を描くの漫画だと大変だろうな。

巻末には原作者書き下ろしショートショートが。『オリンライジング』のショートショートとリンクするらしいが……。
うーむ、オリジナルストーリーでもないし、取り敢えずこっちは切りかなぁ。

燃:B+ 萌:A 笑:C+ 総:B+

原作リンク
アイドライジング!(電撃文庫、2011/02)

コミカライズリンク
アイドライジング!外伝 オリンライジング! <01>(2013/05)

アニメ,電撃文庫

(イラッ)

真奥の家から出て来た鈴乃にテンパりまくりのちーちゃん。どんどんリアクション芸人みたいになってるw
いやまぁ、そりゃ想い人の家で料理を作ってる美少女なんぞ目撃すりゃテンパるのも当然なのだが。
ってか、鈴乃が伊藤かな恵さんボイスもあってか、かなり可愛く見える。

テンパり過ぎたのか、ちーちゃんは真奥に好きとか言っちゃう。勘違いしようのないくらいのガチ告白じゃないですかー!やだー!

鈴乃に色んな意味で引っ掻き回されて、事態は修羅場へと突入していく……。

燃:C 萌:A 笑:A- 総:A+

エピソードリンク
第7話「魔王、近所付き合いで家計を助けられる」
第9話「勇者、修羅場を経験する」

MF文庫J,オーバーラップ文庫,コミカライズ,ファミ通文庫,角川スニーカー文庫,角川ビーンズ文庫,講談社キャラクター文庫,講談社ラノベ文庫,雑記,電撃文庫

予約していたものを引き取ったり、献本を貰ったりで。ラノベは、

・小説 仮面ライダー響鬼
・機巧少女は傷つかない <11>
・すずみんは肉食系火竜
・新妹魔王の契約者Ⅲ
・少年陰陽師 慄く瞳にくちずさめ
・スクールライブ・オンライン
・おんせん部!

の計7冊。

MF文庫Jでは、『機巧少女』のアニメが制作ラルケで、秋放送開始が決定。PVを見た感じでは良さそうだけど……。

『学戦都市アスタリスク』はコミックアライブでコミカライズ連載開始。
『小悪魔ティーリと救世主!?』はドラマCD化決定だそうな。
最近、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる戦法過ぎて、タイトルさえも思い出せないシリーズが増えてきた気がする……。

オーバーラップ文庫では、相変わらず買おうと思うような新刊は無い。
『IS〈インフィニット・ストラトス〉2』は秋開始だそうで。

ファミ通文庫では、『犬とハサミは使いよう』のアニメが7月から放送開始。既に夏野さんのフィギュアとか出てるんだな……。

スニーカー文庫では『大奥のサクラ』のコミカライズ連載誌がファミ通コミッククリアに決定。
7月の新刊には『リバース;エンド 恋する次元凍死』なるタイトルが。おいおい、どこかで聞いたことあるようなタイトルじゃねーか……。

講談社ラノベ文庫では、ガガガ文庫『RIGHT×LIGHT』でお馴染みのツカサさんが7月に新作『銃皇無尽のファフニール』で登場。
いきなり公式サイトを用意するとか、仕掛ける気満々過ぎて吹いた。イラストは梱枝りこさんなんだけど、お、ヒロイン可愛いな~と思いながら、粗筋読んだら、また女の子だらけの学園に男1人の主人公か!いい加減にしろ!!

2大アニメ化作品『彼女がフラグをおられたら』『アウトブレイク・カンパニー』が並べて宣伝されてるんだけど、テレビアニメ化決定と書かれ、放送局まで判明している『ABC』に比べて、アニメ化決定としか書かれてない『がをられ』ェ……。
これでOVAだったらティウンティウンだな……。
『ABC』はTBSとBS-TBSということでウチで視聴可能っぽいな。

コミカライズは、

・棺姫のチャイカ <Ⅲ>
・境界線上のホライゾン <Ⅲ>
・アイドライジング! <01>
・アイドライジング!外伝 オリンライジング! <01>
・僕と彼女のゲーム戦争
・ブラック・ブレット <01>

の計6冊。

アニメ,電撃文庫

「部屋で2人きりだなんて━━━━気持ち悪いじゃないですか」

桐乃の彼氏として登場する御鏡。高スペックなイケメンなのだが、髪型の所為で外見が全くイケメンに見えねぇ……。
え、あの髪形って格好良いの?

突如、京介を自宅に呼び出すあやせ。手錠を用意するなど、防犯対策はバッチリって感じだけど、京介を床に座らせた上で、自分は椅子に座って、ちゃっかり生脚アピールとか、誘惑する気満々じゃないですかー!やだー!

桐乃が御鏡を家に連れて来たことが気に入らない京介。お父さんは拗ねて、部屋に引き篭もってしまう。
いじけたお父さん可愛いなw

結局、京介のいつもの変態的カミングアウトで事態は収束へと向かうが、やっぱり駆け足気味の展開な気がするなぁ。

EDは本編が半分食い込んで、いよいよ黒猫の告白と相成る。イラストは『らぶなどーる!』繋がりで、アマガイタローさんか。

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
第5話「俺が妹の彼氏なわけがないし、俺の妹に彼氏がいるわけがない」
第7話「俺が後輩と恋人同士になるわけがない」

電撃文庫

パラサイトムーン〈6〉迷宮の迷子達 (電撃文庫)
著:渡瀬 草一郎 イラスト:はぎや まさかげ

「夢路。貴方の罪は━━きっと、貴方以外の誰かが背負うはずだった罪。貴方はその罪を、自覚しちゃっただけ。ほどほどになさい。でないと━━いつまでも、終わらないわ。貴方の心の迷宮は━━」

2003年2月の新刊。3ヶ月振りの新刊。こいつも初版。何でか電撃の缶詰が挟まってなかったけども。
この巻だけは多分読むの2回目。

表紙はガムナ教団のトップ、〝雷人〟シューウェン。新しいヒロインキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!と思いきや、甲院編のラスボスだったでござるの巻。
ってか、何故敵をチョイスしたし……。これまでの表紙は基本、味方キャラだったのに。フローラかネイで良かっただろ。

総扉では実験室の子供達が大集合。ファウナと法章は、ここがイラスト初出じゃないかなぁ。
ピンナップはネイと甲院モードの由姫か。ネイのビジュアルが俺好み過ぎて辛い。ってか、サバサバした性格も好き。

さて、欧州のカーマイン派と合流した甲院派。心弥の協力を得て、後を追った真砂達だったが、そこではガムナ教団の残党が不穏な動きを見せていて……。
シリーズ史上最大のボリュームで送る甲院編完結巻。

カーマインに保護されていた実験室の子供ネイ。自分も真砂のことが気になってるくせに、由姫を気遣っちゃうとか切ないわ……。
まぁ、そりゃ真砂、格好良いからな。好きになっちゃうのも仕方無いわ……。

ガムナ教団の陰謀が発覚し、仙崎や座王と共闘することに。最早、甲院派の目的そっちのけで薫を助けようとする仙崎と座王が格好良いから困る。
生き残って仲間になっても良かったレベルなんだけど、強過ぎるから味方側に入れると扱いに困っちゃいそうだよな。

遂に動く沈黙の山之内。強過ぎワロタ状態なんだけど、他の派閥のトップも、こんな大量破壊兵器みたいなスペックなんだろうか。

そしてオルタフの異能者だと判明する籤方。実は、この人、シリーズ皆勤賞なんだよな。
今回で彼の問題には決着がついた感じがあるけど、『ストレンジムーン』でも出番あるかな?

事件が収束し、真砂と由姫は紅街中華街にある白の店で働くことに。しつこいようだが、紅街中華街なら『ストレンジムーン』で出番ワンチャンあるか?

後書きでは「しばらくお休み」って言ってるんだけど、10年4ヶ月は待たせ過ぎだろ……。

総評

ってなわけで、未だ俺達の心に強く残り続ける不朽の名作である新・神話、電撃文庫『パラサイトムーン』全6巻、これにて予習完了。
足掛け1年9ヶ月と、この頃は一般的な刊行ペースだったんだな……。

一気に読むと、6冊全部のエピソードが密接に絡み合っていることが、よく理解って非常に面白い。
そこで繋がってくるのか!っていう驚きが楽しいんだよな。

遂に活躍する機会の無かった貴音、メリア、祭夏老辺りは『ストレンジムーン』に期待したいが、さて……?

面白いのは、このシリーズって異能力バトルの要素を持ちながら、ボスを撃破して終わりじゃなかったり、ボスを倒すのが主人公じゃなかったりするんだよな。
甲院編を1つのエピソードとして考えると、主人公がボスを撃破して終わったことが1回も無いなw
個人的には問題無いと思うんだけど、そこが打ち切りに繋がってしまった一因ではないかなーとも思う。

後はイラスト数の減少。挿絵が無くなってなかったら、もうちょっとねばれたんじゃないかなぁ。

本当だったら、もっと早い段階でシリーズ再開する予定だったのかな。『空ノ鐘の響く惑星で』が思いの外ヒットしたから、そっちの路線で行かざるを得なかったのか。
で、その路線を引き継ぐ『輪環の魔導師』で迷宮神群要素を出して、ウケが良かったら、『パラサイトムーン』の続きを書いて良いよーみたいな約束になっていたり……?

にしてもラノベで特定のシリーズを一気に再読したのなんて、相当久し振りだわ……。間違いなく『境界線上のホライゾン』はアニメ化する部分だけを再読したからな。『パラサイトムーン』は間違い無く一気読み、それも2回読んだ方が楽しめるシリーズですね。

さあ、後は『ストレンジムーン』を楽しみに待つばかりだぜ!早く発売日来いやぁぁああああああああ!!

燃:A+ 萌:A+ 笑:B 総:S-

シリーズリンク
パラサイトムーンⅤ 水中庭園の魚(2002/11)
ストレンジムーン 宝石箱に映る月(2013/06)

アニメ,コミカライズ,電撃文庫

「絶対的な力━━無敵が欲しいンだよ」

クローンを殺された怒りで、一方通行に突貫する美琴だが、同じレベル5でありながら、その圧倒的なスペック差に手も足も出ない
ミサカ達が制止してくれなかったら確実に死んでたな……。

で、砥信と再会した美琴は計画を潰す決意を固めるのだった。黒子達には、何かもを秘密にして。
これまた、彼女の決意でEDのイントロがかかるのが格好良いんだよなぁ。

ところで髪下ろした黒子可愛いな。

燃:A+ 萌:A 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
#5「絶対能力進化計画」
#7「お姉さまの力になりたいですの」

電撃文庫

パラサイトムーン〈5〉水中庭園の魚 (電撃文庫)
著:渡瀬 草一郎 イラスト:はぎや まさかげ

『まぁ、自分のことはわからないものだよね。他人のことはよく見えても、自分自身のことはさっぱりわからない━━いや、もちろん、他人のことも見えてるつもりなだけで、結局は何もわかっていないことが多い。
人は何も知らない。
理解はできない。
君達は迷いふらつくばかりで、先に進む術を見失っているうちに、破滅へと一歩ずつ歩いて行く━━』

2002年11月の新刊。3ヶ月振りの新刊。発売から、そんなに時間が経たない内に買ったからか初版だったぜ!やったー!
読むのは恐らく3回目。
表紙は『Ⅳ』で既に名前の出ていた、真砂の実験室出身仲間の白。生脚!生脚!ちなみに、ぱんつは見えません。

挿絵は遂に完全消滅。イラストはカバーと口絵のみとなってしまった。はぎやさんが忙しくなってきたのかな……。

ピンナップは榊先生と雅さんなんだけど、雅さんがまさかのピンク髪という。作品の雰囲気に合ってないこと甚だしいな。可愛いけど。
しかし、雅さんは今回、全然出番が無いのであった……。何故チョイスしたし……。

さて、甲院薫の依代となってしまった由姫。山之内派は甲院派殲滅を掲げるが、由姫を死なせるわけにはいかない真砂達は、独自に行動することに……。

というわけで、今回は『瑠璃の都の鐘打ち・レティスマ』と龍舌魚と白が肝となる。
水中庭園の描写は美しく、一度行ってみたいよな。ってか、自分の書斎として使いたいわ……。
これがあったら無尽蔵に本を所蔵出来そうだよな。

『輪環の魔導師』の世界には、〝水中庭園〟という遺跡があるらしいけど、この水中庭園が世界に定着したものなんだろうか。

水中庭園を作ったのは神具職人マリアンヌ。マリアンヌは異能を持っていたと思われているだけで確定ではないのか。
それに生きていた時代が古過ぎて、誰も名前を知らない状態らしい。

で、そのマリアンヌが作った神具がいくつか紹介されてるんだけど、しれーっと宝石箱のことも書かれてあって吹いた。
これ、『ストレンジムーン』で出て来る予定の奴じゃねーか!一体、どこまで計算して書いてるんだ……。
そもそも『ストレンジムーン』は本来、こっちの7巻として普通に新章開始するつもりだったものなのかな……。

エスハの気紛れで、甲院派の潜む水中庭園に侵入した真砂達だったけど、敵は一筋縄ではいかなくて……。
ってか、現状では仙崎と座王を倒せる気がしなくて泣けてくる。甲院薫は由姫の意識に押されて気弱になってる描写があるから、あんまり怖くないんだけども。

エスハの口ぶりだと、彼は元から人間ではないというように聞こえるんだけど、大罪戦争時は人間だったんじゃないのかな?

白が強力な力を手に入れたものの、今回も由姫救出はならず。そして舞台は海外へ……というところで続く。
元から3巻構成の予定だったそうな。

未だ登場しないメリアは文槻派らしいですね。腐食なんて二つ名を持ってるから、凄く物騒な人のイメージだわ……。

燃:A+ 萌:A+ 笑:C 総:A+

シリーズリンク
パラサイトムーンⅣ 甲院夜話(3回目、2002/08)
パラサイトムーンⅦ 迷宮の迷子達(2回目、2003/02)

電撃文庫

パラサイトムーン〈4〉甲院夜話 (電撃文庫)
著:渡瀬 草一郎 イラスト:はぎや まさかげ

世界のどこでだって、ぼくはぼくでいられる自信があるから━━

2002年8月刊行物。9ヶ月振りの新刊。間に『陰陽ノ京』を挟んでいるので遅めの刊行ペースとなっている。読むのは多分3回目。
表紙は新章のヒロイン、由姫。

さて、今回から後半戦、甲院編に突入。これまでの主人公は迷宮神群の存在を最初は知らない人達だったけど、今章の主人公、真砂はキャラバンの人間ということで、最初から異能バトルっぽい展開です。

東都まごころファイナンスをリストラされた真砂は、神群研究者、榊糺の護衛という仕事を斡旋される。
榊と同居していた幼馴染みの少女、由姫との再会に喜ぶのも束の間、アラクナ聖典を狙って、甲院派の残党が動き出して……。

これまでに散りばめられていた要素が続々と動き出している印象。これまでとは視点が変わったことにより、印象のがらりと変わるキャラも。
北戸さんと根黒は印象変わったよな。

夢路が保護している子供達は、詩乃、フローラ、ファウナ、貴音の4人。詩乃、フローラ、ファウナは甲院派の実験室出身らしいけど、じゃあ貴音は何なのさ。

復活しつつある甲院薫に引っ掻き回されて、聖典どころか由姫までもが奪われ、踏んだり蹴ったりの状態。
明確に次巻へ続くのは初めてか。

そういえば、腐食のメリアも結局、名前だけの人だよな……。
そもそも、このシリーズって、ひょっとして、もう絶版してるのかな。

燃:A+ 萌:A 笑:C+ 総:A+

シリーズリンク
パラサイトムーンⅢ 百年画廊(3回目、2001/11)
パラサイトムーンⅤ 水中庭園の魚(3回目、2002/11)

電撃文庫

パラサイトムーン〈3〉百年画廊 (電撃文庫)
著:渡瀬 草一郎 イラスト:はぎや まさかげ

「ね━━こういう風に触りたいとか、思わない?
それとも、嫌われるのが怖い?」
「━━その心配なら、ないと思うよ。
私は心弥ちゃんのこと、もう嫌いになれないくらい大好きだから」

うわぁあああぁあああああああ。
2001年11月刊行物。3ヶ月振りの新刊。読むのは恐らく3回目。
表紙は弓、冬華ときて、グランレイスの恋人リセル。
キャラが増えてきたためか、口絵ピンナップの裏面は人物相関図となっている。
今巻から何故か、挿絵が消滅。今回は口絵と扉絵のみ。

さて、今回ピックアップされるのは『虹の屍・オルタフ』。再び迷宮神群を巡る人々の思惑に巻き込まれる心弥と弓。そして傷心の冬華……というお話。
冬華のアフターケア、ちゃんとあったな。俺が記憶から抹消していただけだったみたい。

一部は『Ⅱ』の時系列と重複している部分があり、冬華の視点で描かれていたシーンが今回は心弥の視点で描かれている。
ここで気になるのは点心華心を訪れた女子高生らしき3人の少女。ただのモブだと思うけど、もしかして今後登場するキャラだったりしないかな……と淡い期待を抱いてみる。

面白いのは、他のエピソードと密接に絡み合っているところだよな。『Ⅱ』の裏で動いていた人物をフォローしつつも、ちゃっかり次の甲院編へのネタをばら撒いていってる。

今回、地味に目立ってる文槻香夜子先生は、親戚が『ストレンジムーン』に登場するみたいですね。

弓が囚われることになった虫籠を作ったマリアンヌは彼女自身も異能者だったそうで。こちらの世界で、そういう話が出るということは、マリアンヌは『輪環の魔導師』の世界から、こちらへ渡って来たってことなのかな。

夢路の前にシャパニアの宿主だったって人物も気になるけど、今巻で何よりも気になるのは、かつてオルタフを利用しようと、リセルの一族を追った人物ブロスペクト。
寿命で亡くなったような書かれ方をしているが、今度『ストレンジムーン』で登場するみたいなんだよな。

ってことはオルタフ繋がりで、心弥や弓にも登場ワンチャンあるかな?
うぉぉおおおおおおおお、テンション上がってきたぜぇえええええええええええええええ!!
くっそー、10年以上も前のシリーズなのに、今読んでも凄ぇ面白いな!

後書きによると、当時は『Ⅱ』の分厚さでもギリギリだったらしい。今なら何の冗談かと思うところなんだがw

燃:A+ 萌:A 笑:B- 総:A+

シリーズリンク
パラサイトムーンⅡ 鼠達の狂宴(3回目、2001/08)
パラサイトムーンⅣ 甲院夜話(3回目、2002/08)

電撃文庫

パラサイトムーン〈2〉鼠達の狂宴 (電撃文庫)
著:渡瀬 草一郎 イラスト:はぎや まさかげ

「毎度のことながら、あの顔で『趣味がケーキ造り』は詐欺だと思うんですがね……」

2001年8月刊行物。3ヶ月振りの新刊。読むのは多分3回目。
さて、主人公を売り出し中の女優、水本冬華(ふゆか)に交代しての第2巻。姉の事故死を契機に、冬華の周囲で始まる謎の人体液化現象。それは迷宮神群『黄昏の墓守・レブルバハト』を巡る争いの再会の合図で……というお話

最近、あんまり主人公が交代するラノベって見ない気がするな。
今、パッと思いつくのは電撃文庫『バッカーノ!』『ウィザーズ・ブレイン』、HJ文庫『カッティング』くらいかなぁ。
1巻のメインキャラ、心弥と弓は、ほんの少しだけの出番しかない。

時系列は多少1巻と被っており、今回のプロローグ→1巻→2巻となっている。そのため、1巻では籤方が冬華の姉、美春を斬った話がちょろっと出ている。

今回の主人公は迷宮神群に対して無知であるため、序盤はライトホラーな雰囲気。一方で夢路や詩乃は引き続き登場している。
夢路はいわば狂言回し的ポジションなのかな。

今巻から登場する星詠みのエスハ。良くも悪くも物語に影響を与えるキャラクターだけど、『輪環の魔導師』を読んだ後だと、今まで以上に面白がってやってるだけとしか思えなくなったな……。
こちらの世界では迷宮神群の命名はエスハがやってるらしいけど、黄昏の墓守みたいな別名は、どっから出て来てるんだろう。

後半では日本における嘆きの祭夏老の拠点、紅街中華街が戦いの場となる。新作『ストレンジムーン』でも舞台になるみたいだし、祭夏老登場ワンチャンないかな。こっちでは、ついぞ出て来ず終いじゃなかったっけ。

一連の事件を終えて、父と姉を、信頼出来ると思った紳士を喪った冬華。あれ、アフターケア無しに終了か。
確か、この後も冬華の出番って無かったよな?あったっけ。

後書きによると、どうも『Ⅲ』以降は売上が良かったから出たみたいだな。

燃:A 萌:A 笑:C 総:A+

シリーズリンク
パラサイトムーン 風見鳥の巣(3回目、2001/05)
パラサイトムーンⅢ 百年画廊(3回目、2001/11)