著:緋月 薙 イラスト:三嶋 くろね
「━━やっかましいわ責任転嫁も甚だしい!会った当初から意味不明な好意向けられたせいで散々意識させられて、なのに手を出したらハルマゲドンって言うから理性フル活用で悶々抑えてたのに人懐っこいネコみたいにすり寄って来やがって!釣られて惚れ返しちまったじゃねぇか責任取りやがれ!!」
HJ文庫2013年12月の新刊。約8ヶ月4週間の積み。デビューシリーズ『前略。ねこと天使と同居はじめました。』を6巻で完結させた緋月さんが1年5ヶ月振りに送る新シリーズ。
タイトルの「勇者と魔王」は「オレとカノジョ」と読みます。
イラストは最近、色んなラノベで挿絵を担当している三嶋くろねさんか。HJ文庫には『俺のリアルとネトゲがラブコメに侵蝕され始めてヤバイ』で登場済み。
どうも前作の路線を踏襲しているようなので読んでみるかと。
主人公、和希の元に現れた魔王の娘リア。和希自身は勇者の子孫と判明し、周囲を巻き込んだ勇者と魔王の不可思議な同居生活が始まる……というお話。
基本的には前作と同じノリなんだけど、無駄に文字間隔を広げたり、♪を使う演出は激減しましたね。まだ残ってはいるけど、許容範囲か。
やはりシリアス控えめでラブコメ重視か。アニマルの可愛さも健在。
男の娘キャラとか久し振りに見たような気がする。一時、アホみたいに出てたけど、最近見なくなっていた感じがするのでちょっと新鮮。
『ねこ天』の後書きでも匂わせていたけど、どうもあちらと世界観が繋がっている様子。直接的に影響を及ぼすレベルで関わってくるのかは判らんけども。
そんな具合で1巻でした。この人の作風だとキャラ同士がガチでイチャイチャし出してからが本番だと思うので様子見かしら。ってか2巻は既に買ってんだよなぁ。
次は2014年4月に2巻、9月に3巻。
燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A-
シリーズリンク
・勇者と魔王のバトルはリビングで <2>(2014/04)
著者リンク
・前略。ねこと天使と同居はじめました。(2010/08)
・前略。ねこと天使と同居はじめました。 六匹目(2012/07)
イラストリンク
・さくらコンタクト route A 小河桃子(このライトノベルがすごい!文庫、2014/03)
・ロクでなし魔術講師と禁忌教典(ファンタジア文庫。、2014/07)
・すべては装丁内(LINE文庫、2019/10)
・これが魔法使いの切り札 1.黎明の剣士(2023/11)