倒錯クロスファイト
「どうした!逃げてばかりじゃないか!」
「う、うるさいボケ!いい年こいて靴下振り回してるような変態とマトモに付きあってられるか!」
「靴下ではない!ソックスだ!」
「お前もストッキングとタイツが混同されたら不本意だろう!」
「混同もなにも、ハナっから別物だ!」
「同じくらいの隔たりが、靴下とソックスの間にはある!」
メガミ文庫2011年1月の新刊。約6ヶ月半週間の積み。第2回メガミノベル大賞金賞受賞作品。
最初はスルーしたんだけど、ネットの評判を見て気になったので購入。
著者はMF文庫J『喰 -kuu-』やガンガンノベルズ『おらくる☆ヒミコさん』でお馴染みの内田さん。最近、色んなところで同時期に賞を取る人がどんどん増えてきたな。
イラストは一迅社文庫『アネモイ』シリーズと『幻想症候群』と『あまがみエメンタール』、メガミ文庫『倒錯クロスファイト』、HJ文庫『龍刃機神と戦う姫巫女』、ファミ通文庫『犬とハサミは使いよう』等でお馴染み、鍋島テツヒロさん。
ピンナップの折り目を活かしたイラストの構成が面白い。
さて、ストッキングをこよなく愛するハーフの少年、黒崎ストライフは繊維の精霊ナイロンに選ばれて、至高の繊維決定戦の戦士に任命されてしまう。
変態な彼の前に次々と現れる変態達……。何だこれ、変態だらけやないか!
一件、まともなこと言っているようで、みんなただの変態だよ!
この本を読んで、ストッキングとタイツの違いが判るようになった。やった!一つ賢くなったぞ!
実は名言だらけだから困るw
胸にストッキングを履くことはできないとか、尻と脚の境界線がメビウスの輪とか
一応、バトルものっぽい展開もあるにはあるが、ちゃんとギャグを主軸に据えた上でやっているので、どっちつかずにならず、上手いこと仕上げていると思う。メガミ文庫じゃなかったら、シリーズ化が狙えたかもしれんのに……。
いやしかし、最後のストッキングはけしからん。大変けしからん。
燃:C 萌:A 笑:A 総:A
著者リンク
・喰 -kuu-(MF文庫J、2010/11)
・おらくる☆ヒミコさん(ガンガンノベルズ、2011/02)
・あおはるっ!(MF文庫J、2012/01)
・朽ちた神への聖謡譚(2013/04)
・戦極ヤヲヨロズ 無課金だけど神殺し(MF文庫J、2014/10)
・吾輩はオークである。 女騎士はまだいない。(MF文庫J、2016/02)
イラストリンク
・犬とハサミは使いよう(ファミ通文庫、2011/02)
・妹はラノベの女神ちゃん(スマッシュ文庫、2012/08)
・駿英血統 神馬を継ぐ者(NOVEL 0、2016/10)
・黒鎖姫のフローリカ(ファンタジア文庫、2012/11)
第2回メガミノベル大賞リンク
・天使ラノベエルは働いたら負けと思ってる(属性賞、2010/09)
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