リーガル・ファンタジー1 勇者弾劾裁判
著:羽田 遼亮(はた・りょうすけ) イラスト:三弥 カズトモ(みや)
「━━これはわたしの壊れたハートだッ!!」
ファミ通文庫2014年1月の新刊。約3日の積み。第15回えんため大賞優秀賞受賞作。応募時タイトルは「リーガル・ファンタジー」。
著者である羽田さんから献本を頂きました。有り難うございます。
舞台はタイトル通りファンタジー世界。弁護士見習いの少女フィオナが、これもやはりタイトル通りに勇者弾劾裁判に臨むというストーリー。
ファンタジー世界の裁判というと、ファンタジア文庫『武官弁護士エル・ウィン』『調停少女サファイア』を思い出すわけだが。
よく考えたら、本作も含めて全部女の子が主人公だな。
『ドラゴンクエスト』に代表されるようなRPGあるあるを裁判の題材として扱っているのは面白い。
まぁ、『ドラクエ』に代表されるっていうか、殆ど直球で『ドラクエ』ネタなんだがw
文章が読み難いと思ったのって俺だけ?妙に取って回ったような表現というか。こう、ちょっと捻りのきいたお洒落な文体にしてみました的な。
そこは好みの問題だから良いとしても、この世界観で出て来ちゃいけない単語が出過ぎじゃね?
「無理ゲー」は流石にアカンだろ……。
難しいところだけど、裁判シーンに派手さが無いのはどうなんだろうなぁ。そりゃ派手な展開になったら、最早裁判じゃないって話なんだけども。
そう考えると、アニメ『ウィザード・バリスターズ』は裁判ものでありながら、ビジュアル的に映える設定にしてあったな。
本作はボカロPとのコラボによるPVが制作されていて、手間が掛かっているように思えるけど、ここ2年はPV用に短編アニメを作っていたことを考えると劣化してんじゃねーかw
そんな具合で、あまりファンタジーには食指を動かされないので、続きは出たとしても買わないかなぁ。
燃:C 萌:B- 笑:C 総:B+
えんため大賞優秀賞リンク
・ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!(第10回、2009/02)
・B.A.D.1 繭墨は今日もチョコレートを食べる(第11回、2010/01)
・空色パンデミック①(第11回、2010/01)
・わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か?(第12回、2011/01)
・犬とハサミは使いよう(第12回、2011/02)
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