ストレンジガールは甘い手のひらの上で踊る

ストレンジガールは甘い手のひらの上で踊る (MF文庫J)
著:森田 季節 イラスト:文倉 十

「あなたが地下鉄だと思うもの、それが地下鉄です」
「いや、その理屈はおかしい」

MF文庫J2015年2月の新刊。約6ヶ月2週間半の積み。凄く久し振りに森田さんがMFに登場。『神聖魔法は漆黒の漆原さん』2巻以来だから2年9ヶ月振りか。

イラストは文倉さんということで、おお、デビュー作を思い出すな!と思っていたら、思い出すどころかデビュー作『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』と同じ世界観だったでござる。何……だと……?
まさか6年9ヶ月も経ってから続編が出ることになるとは……。

ラブコメ→美少女学園異能力バトルと変遷してきたMFのトレンドだけど、最近は萌えとは違う方向性の作品も出て来ているので、再び森田さんの摩訶不思議な作風を出せる雰囲気になってきたのかしら。

主人公、彰人と彼に関わる少女達、そしてイケニエビトである女性、白(つくも)を巡る不思議な恋の物語。
恋愛ミステリーって帯で銘打ってるけど、そういうオサレな感じではないと思うんだよなぁ。だからといって、じゃあ何なんだって言われると答えられないけど……。

このいかんともしがたい雰囲気はデビュー当時の雰囲気を思い出すな。今って過去2作って読める状態になってるのかな。

本ブログでは『ビター・マイ・スウィート』シリーズの1作として扱うことにします。元々あのシリーズは1巻と2巻で主要登場人物が違うし、本作もその括りに入れて良いだろう。

燃:C 萌:B+ 笑:C+ 総:A-

MF文庫J

Posted by お亀納豆