【小説】文庫版 オジいサン【感想】

6月 1, 2019 by
Filed under: 中公文庫 

オジいサン (中公文庫)

著:京極 夏彦

つまり、これは無駄ではないのだ。
━━贅沢なんだ。

中公文庫2015年2月の新刊。約4年1ヶ月2週間の積み。中公文庫から京極さんの本が出るのは『中公文庫版 覘き小平次』以来、実に2年7ヶ月振りとなる。
『覘き小平次』はまだ読めてないんだよなぁ。角川文庫版を買おうとずっと前から思っているんだがなぁ。
中公文庫を読むのは恐らく初。冷静に考えると表紙デザインが謎だ……。

定年退職し、独居生活を送る老人、益子徳一(ましこ・とくいち)のある1週間を描く。劇的な事件が起こるわけでもない何てことはない日常ということで、これは今流行りのスローライフものというやつでは……。

70を過ぎた老人が脳内で考える益体も無いことがつらつらと綴られているだけなのに、段々癖になってくるぞ。最初こそ何だこの小説は……という感じだったが……。
これを読んでると一生独身というのもそう悪いものではないんではないかと思えてくる。俺の場合、延々独り言をぶつぶつ言うマシーンになりそうだけども。

田中電気とのやりとりも最初は要領を得ないんだが、段々馴染んできて最終的に親代わりだの何だんの話に行き着くのが何だかハートフルでなぁ。

燃:C 萌:A- 笑:B+ 総:A

著者リンク
文庫版 嗤う伊右衛門(角川文庫、2001/11)
文庫版 巷説百物語(角川文庫、2003/06)
文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし(角川文庫、2010/10)
厭な小説 文庫版(祥伝社文庫、2012/09)
角川文庫版 幽談(角川文庫、2013/12)
分冊文庫版 ルー=ガルー 忌避すべき狼(上)(講談社文庫、2011/09)
文庫版 虚言少年(集英社文庫、2014/09)

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