断章のグリムⅩⅥ 白雪姫・上
「心の手足をむしりとられた子供は、心がずっと不自由なまま、大人になっても、死んでも、きっとそのまま。別の何かで支える人もいるかもしれないけど、千切れた手足は戻らない。わたしから見た学校は、そうやって子供のうちに弱い個体を、取り返しのつかないところまで傷つけて、強い個体に逆らえないようにする、そんな檻にしか見えなかったよ」
2011年12月の新刊。約1年2週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
さあ、いよいよ完結編に突入。お題は満を持して『白雪姫』です。
神狩屋の居なくなったロッジは、どうすることも出来ず、時間ばかりが過ぎていく。
神狩屋が残した資料を調べる内、葉耶の事件に触れることになった蒼衣は真実を調べようとする。
記憶と食い違う情報、様子のおかしい葉耶の祖母と、不安要素満載な中、これまたグロ描写がフルスロットルでなぁ。
読んでるとガチで気分が悪くなるから困る。
そして、徐々に戻ってきた蒼衣の記憶。その中には、何故か夢見子の姿があって……。預言を出すだけで、全然話に絡んでこないから、すっかり忘れてたわ……。神狩屋さんも、これから本気出す気配だしなぁ。
ってか、最近、雪乃さんのツンツンぶりがあんまり発揮されないから寂しいんですが。
次は2012年5月にⅩⅦ巻にして最終巻『白雪姫・下』、そして12月に新シリーズ『ノロワレ』。
燃:C 萌:B+ 笑:C 総:A
シリーズリンク
・断章のグリムⅩⅤ ラプンツェル・下(2011/08)
・断章のグリムⅩⅦ 白雪姫・下(2012/05)
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