【映画感想】仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ


「どうやら切札は、いつも俺のところに来るらしいぜ?」

面白過ぎて爆発するかと思った。

概要

『ダブル』出演の映画としては3本目。公開時期的に『ダブル』の集大成とでも言うべき内容となっている。
タイトルがテレビシリーズのサブタイトルを意識したものになっているのが心憎い。
それに加えて、ダブルの専用メモリのドーパントが出て来るとなれば、楽しみじゃないわけがない。

時系列としては44話45話の間のエピソード。判り易く構成されている上に、パンフにも明記されてます。

翔太郎

今回はフィリップメインの話だの、今年の主人公は2人で1人だの言いつつも、やっぱりどちらが主人公かと問われれば、翔太郎と即答せざるを得ない活躍っぷりでした。特に後述する仮面ライダージョーカーに変身してからが。

彼が風都に散らばったT2メモリを探すときにガジェットを総動員するシーンが。デンデンセンサーとかフロッグポッドとか最早存在を忘れていたぜ……。

フィリップ

実の母親だと判明したシュラウドが姿を消した直後なので、ナイーブに。そんなときに自分のピンチを救う形で国際特務調査機関の捜査官マリア・S・クランベリーと出会ったため、彼女に母親の姿を重ねるように。

マリアの見せる母性に戸惑いを隠せないフィリップきゅん萌えと言わざるを得ないなw

仮面ライダーダブル

最近はすぐエクストリームになるので、なかなかハーフチェンジが拝めなかったわけだが、今回はチェンジしまくりでテンション上がるの何の。
冒頭のVSバイオレンス・ドーパント&アイスエイジ・ドーパント戦で、ヒートジョーカーでアイスエイジをぶっ飛ばして、ルナジョーカーで超接近戦型のバイオレンスから距離をとって戦うところで早くもテンションゲージ振りきれそうになったわ。

テレビシリーズで登場しなかったルナジョーカーとサイクロントリガーのマキシマムドライヴは劇場版で初披露。もう使う機会無いだろうけど。
気になるのはサイクロントリガーのときに〈サイクロン〉をマキシマムスロットにセットしてマキシマムドライヴを発動していたこと。これまでのマキシマムはボディメモリを使っていたのに何でだろう。

亜樹子

大体いつも通りだが、後半のヒロインっぷりが凄ぇ。つーか亜樹子から照井への想いは半ばギャグ混じりの一方通行かと思いきや、そうでもないという。いやいやいや、『Rの彼方に』の凪さんはどうなるんですか。

照井

亜樹子がヒロインとして引き立てるのは翔太郎ではなく、この人。何でやねん。しかし、それもあって、いつもより更に格好良い。
終盤で、エンジンブレードを手に生身で戦う姿が勇まし過ぎる。

ビートルフォンってワンセグ機能あんのかよ!!

仮面ライダーアクセル

序盤ではVSナスカ・ドーパント&ウェザー・ドーパント戦を繰り広げることに。
エンジンブレードに〈エンジン〉をセットしてマキシマムドライヴ、更にアクセルドライバーに〈エンジン〉をセットして、バイクモードでマキシマムドライヴ。ここでまたテンションゲージが(ry

ガイアウィスパーが連続して聞こえるだけでもテンション上がるのに、それがこれまで見たことない組み合わせだったりすると、もう大変なことに。

T2ガイアメモリ

シュラウドが開発し、財団Xが完成させた次世代ガイアメモリ。デザインはダブルやアクセルのものと近くなっており、端子の色が異なる。
メモリブレイクされても壊れず、また適合者に対しては自ら体内へと入ったりもするという驚愕の性能。
何故アルファベット26種に割り振ったのかは謎。その方が格好良いけども。

テレビシリーズでまともに出番が無かったのは〈エターナル〉〈キー〉〈オーシャン〉〈クイーン〉〈ロケット〉〈ユニコーン〉あたりか。画面にチラっと映るくらいはしていたかもしれない。

復活ドーパント

フィリップは倒した筈のドーパントが再び現れたことに驚いていたようだけど、別にメモリが1点ものってわけでもあるまいし、新たに製造されたものが出回っている可能性はあるんじゃないのかなぁ。

再登場を果たしのはバイオレンス、アイスエイジ、ナスカ、ウェザー、あとルナ・ドーパントの力で生み出された幻のマスカレイド・ドーパント。
もっとドバっと出て来ても良かったと思うの。ただでさえ、今年は再生怪人的なことやってないし。

傭兵集団〈NEVER〉

その正体は化学薬品とクローニングによって蘇生した死者達。
〈NEVER〉の由来はネクロオーバーの略だそうで。
彼等の目的は風都の人々を自分達と同じネクロオーバーにすること。

かつてはミュージアムと財団Xの投資先の座を争ったらしい。以前に加頭が財団の投資先がミュージアムだけではないと言っていたところにも掛かってくる話。細かいところで本筋と絡めてくるのが面白いな。

大道克己/仮面ライダーエターナル

〈NEVER〉のトップ。ネクロオーバーの力は伊達ではなく、ダブルを圧倒。更には〈エターナル〉のマキシマムドライヴで旧世代のメモリを使用不能にしてしまう。

加えてマキシマムスロットを26個備えており、同時発動が可能とか、どんなチートなんだよw

そもそも大道がロストドライバーを何処で入手したんだって話ですよ。T2メモリを奪取したときに一緒に奪ったのか?シュラウドから技術提供受けてんだから、財団がロストドライバーを開発していてもおかしくはないと思うが。

マリア・S・クランベリー/サイクロン・ドーパント

国際特務調査機関の捜査官。と言うのは表の顔で、その正体は大道の母にして、ネクロオーバーの技術を生み出した張本人。
フィリップに優しくしたのも最初は、彼の運命の子としての力を利用するためだったらしい。

サイクロンの頭部デザインがライダーの要素を内包しつつ怪人っぽく仕立ててあって格好良い。

泉京水/ルナ・ドーパント

ムキムキなオカマ。沢山キャラが居る中で、よくこんだけキャラ立て出来たもんだ。正直、テレビシリーズのレギュラーでも良かったレベル。

ルナって敵に回すとこんなに厄介なメモリだったんだな。

羽原レイカ/ヒート・ドーパント

正直、色っぽ過ぎてどうしようかと思う<どうもしなくて良い

泉と並んで強烈な印象を残した人。ジョーカーの噛ませになった挙句、無残に消滅したのが惜しまれる。

芦原賢/トリガー・ドーパント

上2人に比べて存在感が薄い。寡黙なのが災いしたか。一応、変身時に「ゲームスタート」という口癖が用意されていたが、上2人の所為で霞んでる感は否めない。

どっかで見たことある気がするなと思っていたら、ボウケンシルバーかよ!懐かしいな、おい。

堂本剛三/メタル・ドーパント

この人も霞んでた側。正直書くこと無いわ(ぉ

ミュージアム

全員登場するも、今回は本筋には絡まず。つーか旧世代メモリが使用不能になったってのに、何でこの人達落ち着いてるんだw
若菜にしても、〈NEVER〉が好き放題暴れてるのが気に入らないだけで、ドーパントに変身出来ないこと自体に焦っている様子は見れなかったし。

エクストリームに至ったダブルが負ける筈が無いと思ってるんだろうか。

仮面ライダースカル

母の面影を求めて揺れるフィリップに相棒として、どう向き合うか悩む翔太郎の前に現れたライダー。
これで翔太郎が答えを見付けるだけだったら、単なる幻で済むんだけど、ロストドライバーを置いていくっていう謎展開。おやっさん生存説が浮上したかと思うんだけど、消え方が完全に幻なんだよな……。理解らん……。

ディケイドが『MOVIE大戦2010』の最後に登場した別の世界のスカルを連れてきたとでも思っておこう。

仮面ライダージョーカー

翔太郎がロストドライバーとT2〈ジョーカー〉の力で単独変身した姿。マキシマムドライヴはライダーキックとライダーパンチ。任意に選択可能らしい。
パワーはサイクロンジョーカーに劣るものの〈ジョーカー〉の特性が究極的に高められているそうで、展開補正もあり半端無い強さを発揮。
ヒートとメタルを撃破したしな。

見た目はディケイドのファイナルフォームライドによって登場したジョーカージョーカーにかなり近いが中心線の色が違うそうで。

T2〈ゾーン〉と〈ユニコーン〉

〈ゾーン〉という意外なメモリが活躍。〈エクスビッカー〉に26個のT2メモリをセットするためにマキシマムドライヴが使用された。瞬時に複数の物体を転移させる力とかか。
ネットムービーでは「変なのキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」とか言われてるし、何気に好待遇だなw

また、エターナルは〈ユニコーン〉のマキシマムドライヴも発動。普通の攻撃技だったみたいだけど、詳細は不明。
よく考えたら、近々テレビシリーズで出て来る〈ユートピア〉で良かったんじゃないかと思わないでもない。

火野映司/仮面ライダーオーズ

『ディケイド』のときみたいに、いきなり現れて、敵をフルボッコにして去っていくのかと思っていたら、何と変身前の姿も登場。
変身時には本当に簡単な歌が流れました。発想が奇抜過ぎるぜ。

基本はタトバコンボで、メダルチェンジしてたっぽいんだけど、展開早過ぎて何がどうなってんのかよく判らんかった。

ルナを撃破したが、『ディケイド』のときのシャドームーンのような(´・ω・`)な感じではなかったので、ほっとしました。

何故、『ダブル』の世界にオーズが居るのかというのは考えちゃ駄目なんだろうな。

友情出演の人々

テレビシリーズでゲスト出演した人達が大量に登場。こういうのは、これまでの積み重ねが活きてくるわけで、良い演出だと思う。
映画撮影時点で終了していたエピソードから殆どのゲストキャラが登場してるんだな。バッドエンド気味だった人達は居なかったが。

ラストバトル

最後の変身前に1話の変身時を彷彿させる台詞を入れてくるとか上手過ぎるわ。
また、ダブルのハーフチェンジ9種を凄まじい勢いで切り替えていく戦闘が燃える燃える。

仮面ライダーダブルサイクロンジョーカーGX(ゴールドエクストリーム)

風都市民の祈りと風の力で更なるパワーアップ。細かい理屈はともかく、ここで主題歌流してパワーアップとか、もうね、燃えなかったら嘘なわけですよ。
演出的には昭和ライダーのオマージュかな。
6枚翼は『剣』のジャックフォームを思い出すわけだが。
一切事前情報が無かったので、かなりのサプライズでした。もしかしたら関東では46話のOPでバラされてたりするのかもしれんが。

テレビシリーズでも最終回くらいにはサプライズ登場なのかな。

パンフレット

ネットムービーに出てるからって理由で霧彦さんのインタビューが載っていてビックリしたw

まとめ

1年間の集大成として映画をやるのは初めてだけど、このタイミングでやるのアリだな。ほぼ出尽くしている要素を全部ぶっ込んでるから見応えが半端無い。
ダブルのフォームも全て登場したし、シナリオもスカルとオーズの部分を除けば完璧だったと思う。

どうなんだろう、例えば、例年通りの中盤時点での映画公開だったら、ここまで面白い作品にはなっていなかったのかな。

そして2D版では本編終了後に『仮面ライダー×仮面ライダーW&OOO MOVIE大戦2011』が冬公開であると告知されたらしい。
何故2Dだけで告知したし……!

ってことはガチで2作品の世界観は共通なのか?まぁ、『ダブル』の物語が風都内だけでの出来事だとするなら成立するんだろうけど。

燃:S 萌:A 笑:B+ 総:S+

ディレクターズカットリンク
仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ ディレクターズカット

エピソードリンク
第44話「Oの連鎖/シュラウドの告白」
第45話「Kが求めたもの/悪魔のしっぽ」

仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル

映画リンク
仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010(2009/12)
仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ(2010/06)
仮面ライダー×仮面ライダーOOO&W feat.スカル MOVIE大戦CORE(2010/12)
・劇場版 仮面ライダーOOO WONDERFUL 将軍と21のコアメダル(2011/08)

ネットムービーリンク
ネット版 仮面ライダーW FOREVER AtoZで爆笑26連発

仮面ライダーW(ダブル) 変身ベルト DXロストドライバー
仮面ライダーW(ダブル) 変身ベルト DXロストドライバー

映画,特撮

Posted by お亀納豆