【映画】仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER【感想】
「憶えている限り、ライダーはいる」
時代が終わる。全てが始まる。
概要
2018年12月公開。いつから『FINAL』が『平ジェネ』最終作だと錯覚していた?と言わんばかり。今度こそ本当に最終作……の筈。
平成仮面ライダー20作記念作品と銘打たれ、20人の主人公が全員バトルに登場する。
『ジオウ』本編に準じて徹底した情報規制が敷かれ、実際に公開されるまで一部のキャストは秘匿されていたのが特徴か。
今年は公開時期が少し遅く、気付けばもうクリスマス直前である。
スタッフ
脚本に下山さん。最近『ジオウ』本編が毛利さん脚本一択なのは、こちらに専念していたからなのかな。
監督は山口さんか。意外にも山口さんって映画監督は初めてなんだな。脚本監修として靖子にゃんも参戦。その理由は後述。
導入
いつものように高校に通うソウゴ……かと思いきや、何かがおかしい。ソウゴも含めた人々の記憶からライダーの記憶が抜け落ちていく。そんな中、シンゴという少年を追いかけるアナザーWが現れて……。
仮面ライダーは虚構の存在だったのか。ライダーが消えていく中、ソウゴは問い掛ける……。
ちなみに『ビルド』夏映画のラストシーンとの関係性は一切ありません。やっぱり昨年の緻密なシナリオの組み上げは大森Pが2年連続で担当したからこそだったのか。まぁ、白倉Pはそういう方向性ではないというのもあるんだろうけど。
常盤ソウゴ/仮面ライダージオウ
王様になると飄々と言うソウゴだが、流石に自分達が虚構の存在かもしれないと突きつけられることになった今回はショックを受けた様子。
ゲイツが姿を消した自分を心配していたことを知ってニヤニヤしちゃう。こいつ等、いちゃいちゃしやがって……。
記憶を失ったことによる別人ハイパーコントタイムやめろwwwwww
なお、新登場のもの以外のアーマータイムは無し。アルェー?
明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ
半ば『補完計画』のノリに引きずられてないか……?女子高生化したツクヨミに全体的に無理とか言われてるのほんと草。
出番自体は結構あるのだが、やはりこのテの映画では現行といえども2号ライダーの扱いは微妙になっちゃうよな……。
ツクヨミ
あらやだ、JKになったツクヨミ可愛いやんけ……。普段のよく理解らない未来人の格好が良くないのだろうか……。
ウォズ
Wライドウォッチを見て驚いていたが、逢魔降臨暦には書いていないことだったんだろうか。終盤の継承の儀はちゃっかりこなしていたが。
あれ、何でウォズが地球の本棚の検索を……?
で、当然仮面ライダーウォズ先行登場があると思っていたのに微塵も無かった件。正月明け初回に登場は確定しているので時期的な問題ではない筈。単に尺的に入らなかったのかな。
桐生戦兎/仮面ライダービルド
パーマをかけたっぽいんだが、見慣れていないので違和感w
仮面ライダーが虚構の存在かもしれないというテーマと、桐生戦兎という人間が生まれた経緯が上手くマッチして、ソウゴへ伝わっていく流れは上手いと思いました。
ラビットラビットとタンクタンクにのみチェンジ。ジーニアスフルボトルは無くなっちゃったんだったっけ?
1種類くらい新しいベストマッチのスーツを造っても罰は当たらなかったと思うのだが……。
万丈龍我/仮面ライダークローズ
いつも通りの万丈で安心するw
いやしかし、まさかクローズチャージが登場するとは。
公開はこの映画より後なのにVシネの方が撮影は先だったみたいですね。
猿渡一海/仮面ライダーグリス&氷室幻徳/仮面ライダーローグ
歴史改変の影響で記憶が戻った様子。すぐにコントを始めようとするなw粗食って何の話をしてたんだよw
ヒゲの分重いって何だよ。ヒゲだけで何キロあるんだよw
一海の方は音矢の名前も出てメタメタしかったですね。
石動美空
取り敢えず出ました、くらいの役割しかない。というか一海のコントをやるために出て来た可能性すらある。
怪人を落ちていたデカい標識でしばいてから逃げるのが印象的だった。本人が提案したとか何とか。
nascitaがナスビに変わっていたというシーン、店員さんの顔が映らなかったから誰かレジェンドなのかと期待したが、ただの気のせいだったんだぜ。
このまま『ビルド』がずるずるいく言うなw
紗羽さん/内海
まさかの出番無しという。いや、今回のシナリオに参加したところで何をするんだって話だけど、例年なら出演出来ていたポジションなだけに可哀想……(´;ω;`)
シンゴ&アタル
今回の映画の鍵を握るゲスト。観客の代表のようなポジションで、上手く感情移入させる構成になっていた。その上で時間もののギミックも盛り込まれていて面白かったですね。あったなぁ、特異点なんて設定!
フータロス
絶対敵でしょ……って思ってたんだけど、バキバキに良い奴やったやんけ……。結局、彼ははぐれイマジンでティードを止めないと個人的に思ったってことなのかな。
あれ、そもそも劇中で名前を呼ばれていたか?
スーパータイムジャッカー・ティード
スーパータイムジャッカーっていう設定が既にふわっふわしていて笑う。どの辺がスーパーなのか。いや、敵としてのオーラは半端無かったが。不気味なんだけど格好良い。格好良いんだけど不気味っていう絶妙なラインに立っていた印象。
なお、テレビシリーズに出演中のタイムジャッカー3人は登場どころか名前すら出ませんでした。全然関係無かったのだろうか。
アナザー電王
オリジナルの眼の部分が禍々しい角のようになっているのほんと格好良い。テレビシリーズにも出て来てほしいですね。
しれっとアナザーデンライナーまであるのが驚き。あそこまでコピー出来るならアナザーライダーの戦力は相当高いということになるが……。素体が良かったということもあるのかも。
アナザーW
2体の怪人を無理矢理縫い合わせているかのようなデザインがえぐい。撃破されるとき、ちゃんと割れていたのが面白かったな。
しれっとルナジョーカーにハーフチェンジしたので驚いた。映画ならではの能力かな……?
アナザークウガ
今回のデカモノCG枠でスーツは無し。普段のアナザーライダーよりも益々禍々しい雰囲気に。更にアナザーアルティメットクウガへ進化。
おっと、条件が揃えばアナザーライダーもパワーアップフォームに至る可能性があるということか。
仮面ライダージオウWアーマー
Wライドウォッチの入手経路はまさかの風麺のマスターからでした。フィリップはともかく、翔太郎も出て来ないのかよ……。
翔太郎から預かっていたとは言っていたが……。
デザインは両肩に大きなガイアメモリが装着されているというもの。結構、正統派な格好良さではなかろうか。
アーマータイム時には2本のメモリから手足が生えていて気持ち悪かったぞw
しかもフィニッシュタイムではそのメモリ人間とジオウ3人が全身でWの字を描いて突撃するという。戦兎が「多分ちょっと違ったぞ」って言ってるの草。大分違ったわwwwwwww
仮面ライダージオウクウガアーマー
まさかのタイムマジーン操作用アーマー。その姿で直接戦わないのかよw
五代自身の出演は無理でも一条さん辺りが出て来てクウガウォッチをくれるんじゃないかと思っていたが、ゲイツが九郎ヶ岳遺跡から力を持ってきただけでした。うーん、残念。レジェンドキャストではなくレジェンド遺跡とは……。
レジェンド参上
何だかんだ言いながらも電王が来てくれるとテンション上がっちゃうんだよなぁ。しかもいつものBGM付きですよ。
短い時間ながらも基本の4フォームにチェンジしてくれたのが嬉しい。
電王アーマー登場の発表が無かったから恐らくオリジナルがアナザーを倒すんだろうと予想はついたが、アナザーとオリジナルが並存出来ないという設定は何処へ……。それこそが特異点が特異点たる所以ということなのかな。
「歴史改変の影響を受けない」という一文で強引にねじ伏せているのか。
あれ、ロッドフォームでフィニッシュなんだ、珍しいな……と思っていたら、そこから変身解除。現れたのはスーツ姿のU良太郎であった。んっほぉぉおおおおおおおおぉぉおおおおぉお、出そうな気配はドチャクソ漂っていたけど、実際に見るとぬっはぁああああああああああビチャビチャビチャビチャ
ずっとウラタロス憑依状態のままだったんだけど、あれは10年後の良太郎のキャラを確定させたくないという意図なのかしら。
しかし画面に映った瞬間、マジで観客みんなで「うぉおおおおおおお!!」ってなったからな。あの一体感クッソ気持ち良かった。
最後には懐かしのイマジンズのコントが。オーナーも登場して……うっうっ(´;ω;`)
道理でイマジンやオーナーの登場しているシーンが宣伝で流せないわけだわ。すぐ横に良太郎いるんだもの。
よくぞここまで徹底的に隠し通したもんだわ。大変だっただろうな……。とにかく徹底していてパンフレットにも一切記述されていないし、いつもは掲載されているスタッフ一覧のページも今回は無い。
大決戦
ライブラリ音声も交えての大バトル。だから、どこまで声だけ出演のレジェンドがいるのかさっぱり判らないw
EDクレジットで確認出来たのはアギト、龍騎、ディケイド、ゴースト辺りだったかな。とはいえ、ほぼほぼ戦闘時に「はぁっ!」とか言っていただけなので、あまりレジェンドが出た、という感じはしない。
しかしこれだけの人数が集まると最早数の暴力とかいじめとかそういう次元である。今回の敵はアナザーライダー以外は全部戦闘員クラスなので足止めにすらならないという。
まとめ
そんな具合で今度こそ『平成ジェネレーションズ』最終作でした。20作記念に相応しいシナリオで大変面白かったです。
みんなが憶えている限り、仮面ライダーは虚構なんかじゃない。確かにあの時、あの場所に仮面ライダーはいたっていうのほんと素敵やん。
2ヶ月程前に公開された『HUGっと!プリキュア』の映画もそういう内容だったので、この2本が僅か数ヶ月の間に立て続けに公開されている偶然、凄くないすか?
ただ『電王』と『ジオウ』の設定が複雑に絡み合っており、どこまで整合性が保たれているのかさっぱり理解らないw
設定厨の人にはしんどい内容かもしれない……。
公開が遅めだったのは本編でディケイド編をやってから映画に接続するため。そう思っていた時期が俺にもありました。全然関係無いのかよw
引っ掛かるのはレジェンドの少なさかなぁ。
佐藤健さんを呼べたのはとんでもなく凄いことではあるのだが、前2年のレジェンドパワーがどえらかったので、そういう意味ではどうしても人数的に見劣りしてしまう印象は拭えない。
イマジンズとオーナーはよく来るからな……w
このサプライズ方式は興行収入的にどうなんだろう。間違いなくスタートダッシュの数字は落ちるよな……。話題作りという意味ではこの方が良いんだろうけれども。
問題は絶対サプライズがあるという気配が強く出過ぎた所為で、映画が終わる最後の最後までサプライズ……サプライズどこや……と思ってしまって集中出来なかったというのはある。
上映後の告知は一切無しということで春は何も無しで決まりかな……。
一方、東映の発表では夏映画が7/26、冬映画も公開は確定とのこと。随分と気が早いな……。
燃:A+ 萌:A 笑:A 総:S-
本編リンク
・仮面ライダービルド 最終話「ビルドが創る明日」
・ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ(2019/01)
・仮面ライダージオウ EP15「バック・トゥ・2068」
シリーズリンク
・仮面ライダー 平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー(2017/12)
・仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション(2019/12)
映画リンク
・劇場版 仮面ライダービルド Be The One(2018/08)
・劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(2019/07)
・仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!(2020/08)
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