文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし
思春期にはまだ早い、けれども早熟な小僧なら性の目覚めは、まあないこともない━━。
そう、豆腐小僧はやけに微妙な年齢設定だったのでございます。
約3ヶ月2週間の積み。角川文庫2010年10月の新刊。
たまたま店頭で出ているのを知って、ロクに内容も知らないまま京極さんの本というだけで購入しました。
文庫版と付いている通り、元の刊行形態はソフトカバーと言うか何と言うか、何とも本棚に並べ辛そうなサイズ。
他にも角川つばさ文庫版やら何やら、映画公開に合わせて色々と書籍が出ている模様。しかも、それぞれ内容が違うっぽいんだな。
となると、気になってくるのが必定というもので。
最近店頭に並んでいるものは映画公開に合わせて、全面帯が巻かれています。そりゃ通常状態の表紙の絵面では売れるもんも売れんわな。
内容は自分がどういう存在かよく理解らない豆腐小僧が様々な妖怪と出会っていくという連作短編集。ひたすら妖怪談義と言っても過言ではない。
語り手は現代の視点から語っているため、片仮名言葉が普通に出て来ます。京極さん、こんな軽い文章も書くのか。
つーか、ジャイアントロボじゃねーよw
京極堂シリーズのようなカタルシスは無いが、これはこれでアリなのかなぁ、と。
映画は取り敢えず観に行くかな……。原型留めてなさそうだが。と思ったら、キャラクターは一応原作を下敷きにしてるのか。
燃:C 萌:C 笑:B+ 総:A-
シリーズリンク
・豆腐小僧その他(2011/04)
・文庫版 豆腐小僧双六道中おやすみ(2013/07)
著者リンク
・文庫版 嗤う伊右衛門(角川文庫、2001/11)
・文庫版 巷説百物語(角川文庫、2003/06)
・分冊文庫版 ルー=ガルー 忌避すべき狼(上)(講談社文庫、2011/09)
・厭な小説 文庫版(祥伝社文庫、2012/09)
・文庫版 死ねばいいのに(講談社文庫、2012/11)
・角川文庫版 幽談(角川文庫、2013/12)
・文庫版 虚言少年(集英社文庫、2014/09)
・文庫版 オジいサン(中公文庫、2015/02)
・文庫版 書楼弔堂 破暁(集英社文庫、2016/12)
・文庫版 ヒトでなし 金剛界の章(新潮文庫、2019/02)
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