新妹魔王の契約者Ⅰ

新妹魔王の契約者I (角川スニーカー文庫)
著:上栖 綴人 イラスト:大熊 猫介(ニトロプラス)

「義理の妹なんて、調教する以外に使い道ありますか?」

妹を調教しよう!

スニーカー文庫2012年10月の新刊。約7ヶ月2週間半の積み。
HJ文庫『はぐれ勇者の鬼畜美学』でお馴染みの上栖さんがスニーカー文庫に殴り込み。編集者繋がりらしいな。
イラストはニトロプラス所属の大熊さんということで、戦闘もエロも安心のクオリティ。
『はぐれ勇者』面白いし、取り敢えずこっちも買っておこうかと。

さて、タイトルの「契約者」は「テスタメント」と読むわけだが。近年、ラノベでは妹と勇者&魔王がブームということで、それなら、くっつけちゃえば良いんじゃね?ということなんだろうか。

ただ売れ線を合体させただけじゃなくて、ちゃんと上栖さんの持ち味も入れた上で、綺麗に仕上がっていると思う。

さて、主人公、東城刃更(ばさら)は、とある事件がきっかけで勇者の里を追放され、一般人として暮らしている高校生。
ある日、彼の父が再婚相手の娘2人との同居を提案してくるが、2人には、とんでもない秘密があって……というお話。

主人公が勇者で、ヒロインが義理の妹で魔王の娘って、『はぐれ勇者』と全く同じポジションなんだけど、意図的に被せてきてるのかな。
主人公がチートスペックっぽい技を持っているところも似てるか。

勿論、エロも向こうに負けず劣らずといったところで。むしろ『はぐれ勇者』に比べて、こっちの方が最初からアクセル踏んでる感じ。
ただ、こちらは設定的に、主従契約を結んでいる澪とサキュバスの万理亜としか、やらしー展開に持ち込めないというのがあるので、そこを今後、どう拡大させていくかが鍵かな。
にしても、澪のムチムチさといったらない。

刃更は『はぐれ勇者』の暁月に比べると、随分と大人しく感じるけど、それでも昨今の、やれやれ系ラノベ主人公とは一線を画す漢気溢れる存在で。まぁ、勇者という生い立ちがそうさせるのかもしれん。

暁月みたいにハーレムを形成するわけではなさそうだし、ラブコメがまともに機能しそうだなw
あっちはヒロイン達が主人公を取り合う必要が無いからな……。

ところで幼馴染みの柚希(ゆき)は眼鏡を掛けていた方が可愛いと思うの。

そんな具合で、トントン拍子にアニメ化まで進みそうな気がしないでもない『新妹魔王の契約者』でした。
もしかしてニトロプラスからエロゲ化ワンチャンある……のか?
次は2013年2月にⅡ巻、6月にⅢ巻。

燃:A- 萌:A 笑:B 総:A

シリーズリンク
新妹魔王の契約者Ⅱ(2013/02)

コミカライズリンク
新妹魔王の契約者 <1>(2013/10)
新妹魔王の契約者・嵐! <001>(2014/09)

アニメリンク
新妹魔王の契約者 第1話「妹ができた日」

著者リンク
はぐれ勇者の鬼畜美学(HJ文庫、2010/05)
やりすぎた魔神殲滅者の七大罪遊戯1 最強究極の七大罪使いは容赦ゼロで禁忌を犯しつくす(講談社ラノベ文庫、2018/10)

角川スニーカー文庫

Posted by お亀納豆