映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!

奇跡の魔法パンフ

「プリキュア・ドリルキ━━━━ック!!」

歌が聞こえる。

概要

オールスターズ映画8作目にしてプリキュア映画20作到達記念作品。タイトルの雰囲気が『DX』っぽくなりましたね。

昨年の『春のカーニバル』で盛り込んだミュージカル要素を更にパワーアップさせ、かつ薄かった戦闘要素をがっつり加えて再構成。
やっぱり去年、戦闘を薄くしたのはマズかったって判断なのか。
テレビシリーズの主題歌以外は全て新曲って凄くね?7曲もあるんだぜ。

パンフレットにはCD付きのものが用意されていたが、初日の夜には既に売り切れているという。
CDは主題歌フルサイズ1曲のみが収録されているそうです。

監督は土田豊さん、脚本は『まほプリ』のメインライターであり『オールスターズDX』三部作の脚本を執筆したこともある村山さん。

『あなたがいるから』

OP代わりに早速ミュージカルパート。ミュージカルのシーンには一切テロップを突っ込まない構成は好印象。
モフルンは執拗にクッキークッキー言い過ぎだろw

みらいとリコが歌っている間にゴープリチームと遭遇。ゴープリ組は何故か私服が新しいものに。
はるはるときららのインパクトが強過ぎて、みなみさんとトワの私服が新しいものだったか今一つ記憶に無いw

はるはるは妙に露出の高い格好だな……。かなり特徴のあるデザインで、着る人を選びそうな感じ。
『NS』伝統、股の間からコンニチハ懐かしいな……。

夏服と冬服の所為で、きららの私服姿はエロいという固定観念を植えつけられていたけど、今回のはオーバーオールとでもいうのかしら。野暮ったくね……?

いきなりミュージカルが楽し過ぎてヤバい。みらいとリコがめっちゃ可愛くてなぁ。
歌に参加するモブはわざわざデザイン起こしたのか。
歴代の脇役達もちらっとだけ登場。カオルちゃん、増子美代、松原巡査、つぼみのお父さんあたりは判った。他にも何人かいたっぽい。

作画はちょっと厳しいかなー。歌だけならまだしも、踊らせるとリソースの足りなさが浮き彫りになってしまってる。その辺は昨年もそうだったから、ある程度判っていたことはであるのだが。

『ゴープリ』の時系列は、きららとトワが旅立つ前になっていると明言されたので一応整合性はとっているみたい。
ただ、この後グラン・プランタンを使っていることから微妙に食い違う部分もある。

うっかり魔法を使ってしまい、はるはる達に正体を見破られるリコ。リコが魔法使いとバレた瞬間に魔女ガエルになるんじゃねぇかと思ったのは俺だけじゃない筈。
春映画でリコの私服初公開と思っていたけど、そんなことなかったんだぜ。

みらいは事前に、その格好はやめようと提案していたらしい。ちなみに彼女達がナシマホウ界にやって来たのは立派なプリキュアになるための調査目的。

復活するディスピア

はるはるの記憶から再現された再生怪人的ポジションで、キャストもオリジナルではないので、そこまで脅威感は無いかな。

久し振りに見る『ゴープリ』の変身バンクはやっぱりクソ格好良いな。その勢いで、しれっと主題歌流れて吹く。
連チャンで『まほプリ』の方も流れたんだけど、ちょっと使い方が雑かったかなー。それにテレビサイズですらない短さだったのも、もにょったな。

ドリルキックって何だよ、仮面ライダーフォーゼかよw
ウィザードも頻繁にではないもののドリルキックやってたから、そっちをリスペクトしたのかもしれん。そんなわけあるかwwww

魔女ソルシエールとトラウーマ

ゲスト敵。それぞれの目的のため、大魔法を完成させるのに必要なプリキュアの涙を狙う。
声優じゃない人達をキャスティングしているが、ミュージカルに精通している人選なので全く問題無かったどころか、凄く良かった。

専用曲『秘薬のレシピ』が神曲過ぎて辛い。CMで受けた印象そのままのノリの良い、どこか憎めない楽しい曲に仕上がっている。
去年のオドレンとウタエンもそうだったけど、作画も含めて敵サイドのクオリティ高いなw

ソルシエールがまたクールビューティーで素敵なんだよなぁ。ただ、頭にデカいハートが乗っているデザインは結構シュール。

分断される2人

ソルシエールの城へと連行されたプリキュア達。その中で、ミラクルとマジカルは離れ離れになってしまう。
次々と襲いくる再生ラスボス軍団に心が折れかける2人だったが……。

『まほプリ』は本編では、そう激しい戦闘をしてないからな。いきなり各シリーズのラスボスとぶつかってフルボッコにされたら心が折れるのも致し方ない。

復活するラスボス及びラスボス準拠キャラは、ジャアクキング、ゴーヤーン、エターナル館長、メビウス、デューン、ノイズ、ピエーロ、プロトジコチュー、レッド、ディスピア。
全員が等しく出番があるわけではなく、一瞬しか映っていない人も。比較的戦闘していたのはゴーヤーン、館長、ノイズ、ピエーロ、プロトジコチュー、ディスピア辺りか。
デューンとレッドはサイズ的に扱い難そうだしな。
館長のビジュアルがあんないかにもな化け物チックだったってことが全然思い出せない……。

ミラクルの元にはドキプリチームが駆けつける。変身BGMと共に名乗り部分だけバンク使用。これは高まるわー。テレビシリーズでもカットされがちだった着地カットからやってくれたから感動したわ。
生天目さんが久し振りにハートを演じれて凄く嬉しそうでほっこりする。生天目さんが顕著だけど、他のキャストも気合入りまくってる。

ロゼッタリフレクションのバンクも拝めて有り難い。ハートはまさかのハートダイナマイトを使ってましたね。
あれ、本編でも殆ど使ってなかったんじゃなかったっけ……。

その後、ミラクルは単身逃げ出してきたルルンと出会うことに。まさかルルンが声有りで登場するはな……。
ミラクルを奮い立たせる役割を誰かに担わせる必要があったから抜擢されたのか。既存キャラで、かつ他のプリキュアとの繋がりが比較的薄く、更に守るべき対象として見れるからって理由かな。
ちなみにルミナスとポルンは声無しです。

更に、ピーチ、ブロッサム、メロディ、ハッピーのピンクカルテットも登場。名乗り有なんだけど、息合って無さ過ぎワロタ
集えって言ってんのに集わない必殺技とか腹痛いw

マジカルの方にはハピプリチームが。まさかの合体攻撃演出が嬉しいですね。4人で同時に天に還すのホント格好良い。

続いてエコーも参戦。あゆみとしての登場は無し。そこまで出番があるわけじゃないが、遂に先輩としての風格さえ漂い始めたな。まぁ、フィギュアーツも出たから……。
エコーも初登場から4年経つのか……。早いな……。このまま2年に1回登場するプリキュアになるんだろうか……。

待てよ、もしオールスターズ方式が無くなれば、逆に出番が増えるんじゃないか?エコーなら登場するだけでスペシャル感が出るじゃないか!

囚われのプリキュア達

世代の古い人や、キャストが来ていないメンバーは最初から囚われている設定。キャスト有なのはブラック、ホワイト、ブルーム、ドリーム、マリン、サニーくらい。
ブラックとホワイトは呼ばれているものの、特に初代優遇っぽい演出は無し。

再会、そしてVSソルシエール

再会時に流れる『やっと会えたね!』がまた神曲でなぁ。これは挿入歌的な使い方でミュージカルパートではない。
折角だから、もっと長く流れてほしかったなぁ。

ソルシエールとの戦いではプリキュアトルネードという、これまたよく理解らない技が。ドリルキックといい、酔った勢いで考えたのだろうか……。

サファイアスタイルがテレビ本編より1日だけ早く登場で目を剥く。出るかもとは思っていたけど、ホントに出るとは。

ただ専用BGMとバンクは出だしだけの公開で、すぐ変身完了。更にちょっと戦っただけで負けて変身解除してしまうという。アルェー?
どうやら飛べるらしい。本編の設定ガン無視ってことは無いと思うけど、マジで飛べるの?
ちなみに初期宣伝映像で出ていたルビースタイルは出番無し。

ミラクルステッキライト

ソルシエールの城に保管されていた魔法の杖。ミラクルライトを魔法の杖に見立てたのは面白い。
何で敵の本拠地にあったんだって話だけど、多分ソルシエールのお師匠様が用意していたんだろう。

世界中にライト散らばるシーンでは誠司さんや真央、ゆいの姿も。おおもりご飯も映ってましたね。

『魔女の子守歌~歌は魔法』

やっぱりトラウーマはソルシエールを利用しており、最終的に超獣化する流れに。この辺りから一気にCGモデルを使ったカットが増える。
先生の真意を知ったソルシエールは白い衣装に浄化されてCGモデルに。まさかソルシエールまでモデルを作ってくるとは……。

ソルシエールの頭に乗ってる割れたハートは元に戻るのかと思いきや、2つの欠片がそれぞれ新しいハートに。これって過去の傷は消えないけど、それを踏まえた上で前に進めるってニュアンスなのかな。

ソルシエールのしっとりとしたソロから始まり、プリキュアと世界中の人々の声が重なってくるところは鳥肌立つ。
ソルシエールの歌をバックに戦うプリキュア達の絵面が完全に『マクロス』だった。

ミラクルとマジカルは究極魔法の力でスーパープリキュア化。正式名称は不明。スーパーミラクルのデザインが結構、戦闘前提っぽいラインで格好良い。
2人の左右を自力飛行可能なハトプリチームとハピプリチームで挟む構図が上手い。

エピローグ

ソルシエールは先生のように、魔法を教えたいと願うようになる。これで声無しでも良いから『まほプリ』本編に出て来たら神なんだけどなぁ。

先輩プリキュアとお花見!凄い魔法を教えてもらえる!これで勝つる!と思ったら、魔法を使えるのは自分達だけだったでござる。ぎゃふん。
そうだよな、みらいとリコの認識はプリキュア=魔法使いだもんなw
はるはるは咲いちゃった顔すんなw

『みんながいるから☆プリキュアオールスターズ』

凄ぇ良い曲でなぁ。出だしはちょっとしっとりして映画の余韻に浸らせておいて、サビに向かってオールスターズっぽい曲調に盛り上がっていくのが良い。

で、やっぱりエコーのCGモデルキタキタキタキタキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡(゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
扱い良いわ、めっちゃ可愛いわで。
本編中にも、あれ、エコーのモデル出てね?ってシーンは何回かある。

まとめ

そんなわけで期待通りのミラクルマジカルバトルミュージカルでした。監督の個性らしいんだけど、随所に仕込まれているイカレたギャグセンスも楽しかった。
もう神曲に次ぐ神曲で辛い。この感想書きながら、ずっとアルバムヘビロテしてる。

やっぱり今の尺のままオールスターは大分厳しくなってきたな。シナリオ優先で構成すると、各プリキュアの出番が激減するからなぁ。

今年は最早直近世代の『ゴープリ』でさえ、出番が多かったとは言い辛いし。キャストが来てないプリキュアに至っては、本当に登場していたかどうかさえ怪しいと思ってしまうほどの存在感の無さ。

去年は『ゴープリ』本編にリソースを割いた結果の作画クオリティかと解釈していたけど、今年は使わなかったリソースはどこへ行ったんだろうか。ああ、『ONE PIECE』の映画か。

エコーのモデルを作ったことといい、やっぱり徐々にCGモデル主体の作り方に変えていきたいんだろうなーと感じる。

予想外だったのはミラクルの可愛さな。ツリ目がすげー可愛い。本編では変身してる時間があんまりないから、そんなに思わないんだけど、今回は変身してる時間の方が圧倒的に長いこともあって、特に可愛く見える。
やっぱりデザイン、エロくね?腰の部分の衣装がきゅっと締まってるからか?

パンフレットには、みらいとリコのプリキュア調査結果がちょっとだけ載っている。ゆりさんとアコを並べて、年齢調査とかやめたげてよぉ!!

次の映画は勿論、秋に『まほプリ』単独。モフルンに大事件が起きるとは一体……。今、ぱっと思いつくのは、

・ぬいぐるみに戻る
・恋する
・人化
・分裂

くらいかしら。

燃:A+ 萌:A+ 笑:A+ 総:S+

CDリンク
映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法! ミュージカルソングス
映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法! オリジナルサウンドドラック

関連書籍
プリキュア新聞 2016年春号

シリーズリンク
映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪(2015/03)

本編リンク
魔法つかいプリキュア! 第6話「特訓!魔法の杖!先生はリコのお姉ちゃん!?」

映画リンク
映画 Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!(2015/10)
映画 魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!(2016/10)
映画 プリキュアドリームスターズ!(2017/03)

アニメ,映画

Posted by お亀納豆