【ラノベ】俺のお嬢様と天使と悪魔が生徒会で修羅場ってる！【感想】

著：壱日千次　イラスト：ぱん

『……なかなか、その、エッジがきいた家族ですね』

ＭＦ文庫Ｊ2018年10月の新刊。約２日の積み。『魔法塾』が１冊で終了してしまった壱日さんが１年振りに送る新シリーズは真っ当なラブコメ……なのか？

粗筋は大体タイトルの通り。それぞれ目的があって、人間界にやって来ている天使と悪魔が、人間の主人公を巡って、恋の鞘当なのかそうでもないのかよく理解らんバトルと思えなくもない何やかんやを繰り広げる。

ラブコメベースなら壱日さんの持ち味であるキレッキレのギャグも入れやすかろう……と思って読んだのだが、大分ギャグ成分薄まっとるな……。じゃあ、その分ラブコメしてるのかと言われると、うーん……。

ボケの片鱗はあちこちに見えるんだが、何でそこを前面に押し出さないのか。サイコパスの妹ちゃん、イラストすら無いのが不憫やで……。メインヒロインを押しのけるくらいの勢いで前に出て来てええんやで。そうだ、前に出ようぜ！『ＧＭの逆襲』かな？

一点、高く評価したいのは黒ストに包まれたぱんつが拝めた点ですね。ランガード！そういう名前なのか。あの黒くて太いえっちな線って、そう呼ぶんだ……。本作の挿絵では、描いてある位置が微妙に間違っているようではあるが……。
ネフィリアの表情と相俟って非常にえっちでしたねぇ。

これはシリーズ化するつもりなのかな……。だったら妹ちゃんの出番をですね……。
ってか『魔法塾』はマジで１冊で終わりなのかな。あれだけ売れ線を要素をぶっ込んでたのにな……。と思ったら、２巻の発売予定が出たことはあった模様。
壱日さんの作品の中で明確にエンドマークを打たれてないのってこれだけじゃないか？『バブみネーター』は実質１冊完結みたいな雰囲気だったし。
ってか『魔法塾』から既に１年経っているという事実に戦慄してるんだが……。まだ半年くらいの感覚ですわ……。

燃：Ｃ　萌：A+　笑：Ａ　総：A-

著者リンク
・社会的には死んでも君を！（2010/11）
・ひきこもりパンデモニウム（2013/08）
・魔剣の軍師と虹の兵団（2015/01）
・三千世界の英雄王厨二じかけの学園都市（2016/07）
・バブみネーター（2017/09）
・魔法塾生涯777連敗の魔術師だった私がニート講師のおかげで飛躍できました。（2017/10）
・勇者よ、たのむからオレでなく魔王さまに惚れてくれ！絶体絶命の魔軍参謀（ファミ通文庫、2018/10）
・朝日奈さんクエストセンパイ、私を一つだけ褒めてみてください（ファミ通文庫、2020/04）
・転校してきた北欧美少女が、肉便器になることを想定して備えている（カクヨム、2020/09）
・五人一役でも君が好き（МＦ文庫Ｊ、2021/07）