【映画／Ｖシネマ】テン・ゴーカイジャー【感想／ネタバレ】
「気に入らねぇもんはブッ潰す。それが海賊ってもんだろ」
概要
2021/11/12公開。あれから10年、スーパー戦隊35作記念作品である『海賊戦隊ゴーカイジャー』が再集結。
10周年ということでマーベラスや鎧、ルカくらいが登場する新作映像くらいは予想の範疇だったがきっちり６人集合するとは一体誰が予想出来たであろうか。
いわゆる『10 YEARS AFTER』シリーズの系譜なんだろうけど、タイトルを捻ったのは何でなんだろう。どっかで「シン・〇〇」をモジったんじゃないかって言われたがどうなんだろう。
10周年記念作が制作されるのは『炎神戦隊ゴーオンジャー』以来か。
スタッフ
パイロットの中澤さんにメインライターの荒川さん、スーツアクターさんまで所属を超えて当時と同じということで、これしかないという布陣で来たの凄ぇな……。
導入
宇宙界賊が地球を去ってから10年。巷ではスーパー戦隊ダービーコロッセオという公営ギャンブルが大流行していた。
久し振りに地球に降り立ったハカセも参加してみるが……。
あれから10年とは言うけど、冷静に考えたら５年前、『動物戦隊ジュウオウジャー』に参戦してたな……。鎧はそのまま地球に残ったということなのかな。
マーベラスとルカは２年前の『スーパー戦隊最強バトル!!』にも出てたか。最近じゃんｗ
スーパー戦隊ダービーコロッセオ
地球規模で行われている公営ギャンブル。かつてバスコが使っていたラッパラッターの技術を流用して造った装置でレンジャーキーから戦隊ヒーローを召喚して戦わせ、その勝敗を予想する。
利益の殆どは地球防衛のための予算に回され、戦隊の装備メンテナンス等のバックアップも受け持っているらしい。
勿論、有事の際には速やかに各戦隊へレンジャーキーが変換される。
ギリギリ、レジェンド達がそれなら、と納得出来るラインを狙ってきているのは上手いな。
リングアナを演じるはモバイレーツの音声を担当しているご存じ、関智一さん。小指を立てるなｗ
実況を担当する益子田昭郎を演じるのはテレビシリーズでバスコを演じていた細貝さん。この人は『ゼンカイジャー』の映画でつい最近見ましたね。
サリーを思い出させるシンバルを持った猿のぬいぐるみを持ってるのが印象深い。
解説はスーパー戦隊親善大使、松本寛也さん。本人そのまま出てるのに何の違和感も無いの笑うわｗ
マジイエローとビートバスターが負けてるの見てめっちゃ泣いちゃうの草。
レジェンド
レジェンドヒーローとして登場したのは『魔進戦隊キラメイジャー』から宝路くらいだったか。随分情けない役回りだったけど……ｗ
出演はしていないが、エモいお医者さんと小夜さんを思い出させる台詞がありましたね。
かつて『烈車戦隊トッキュウジャー』でミオとカグラの子供時代を演じた２人は本人役というわけではなかったのね。
海賊戦隊ゴーカイジャー
６人とも変わっていないなと感じさせながら、でもしっかり10年分の重みを乗せた形で成長しているの良過ぎん？
そのお陰か、アウトローな振る舞いが似合うこと似合うこと。マーベラスの眼帯似合い過ぎていて怖い。
中でも鎧のリアクション過多なところほんとすき。アカレンジャーを見た瞬間に敗北を悟る下りは笑いましたね。池田さんがめっちゃ楽しそうなんだよな……。
鳥ことナビィの出番も。コロッセオの勝利者予想番組の仕事で食い繋いでいたそうな。切実ｗ
ゴーカイチェンジ
ルカとハカセがキーを交換してチェンジ。ゴーカイジャーのメンバーがお互いにキーを交換するってテレビシリーズであったかな。
このワンシーンのためだけに性別違いのスーツを用意したのか……。
更にレッドはジュウオウイーグル、シシレッド、パトレン１号に、ピンクはルパンレッド、リュウソウレッド、キラメイレッドにゴーカイチェンジ。
ちゃんと各戦隊に最低１回はチェンジしてくれるの感謝しかない。こちらもわざわざこのシーンのためだけにスカートパーツを用意したんだな。
ピンクのキラメイレッドが「ひらめキング」ならぬ「ひらめクイーン」って言ってたの面白いな。使ってる技はキラメイイエローぽかったが……。
会ったこともない筈の人達の決め台詞をパロれるのは本能で感じ取ったかららしい。何やねん、その説明ｗ
キラメイシルバーのレンジャーキーが結構目立つ映り方をしていたが、これはプレバンで受注が始まるフラグなのか……。『ゴーカイ』以降のレッドのキーのセットだけは既に受注が始まってますね。
丹羽野将年
コロッセオの設立に技術的な貢献をしながらも、裏に潜んでいた闇に心を痛める。
その正体はテレビシリーズ２話で地球を守る価値をマーベラスに教えた少年であった。は～～～～～～～～？？？？あのシーンを回収してくるとかエモ過ぎませんか～～～～～～～～？？？？？？
流石に当時のキャストというわけではないみたいだけど、上手く繋げてきたねぇ。今回初めて与えられた名前が「にわのしょうねん」なのは笑っちゃうけども。
コロッセオの真実
スーパー戦隊の武力を使って銀河を支配するという国防大臣の壮大な夢。侵略されてばかりの地球が逆に打って出る、今度は支配する側に回るというのは理解らないでもない話だね。やられる側にばっかりなるのは納得いかないというのは凄く共感出来てしまう。
特に国防大臣なんて立場からすると、戦いは戦隊に任せてお前は何してんねんって上からめっちゃ怒られてそうだもんな。ストレスが溜まるのも仕方ないのかも……。
バクート海賊団
現地人になりすまし、内部から星を滅ぼすのが常套手段の悪徳海賊。マーベラス達を不意打ちし、ガレオンを沈めたのもこいつ等。
ボスのバッドリーの人間態と声を演じるのは主題歌を歌っていた松原さん。何で敵に回すんだよｗ
女幹部レムは『仮面ライダーフォーゼ』に出演していた坂田さん。
更にアグダロス役で『仮面ライダー鎧武』の吉田メタルさんも。めっちゃ仮面ライダー側から連れてくるやん。
どんな怪人態になるのかと思いきや、メタルさんそのままにボディペイントである。何でだよｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
『鎧武』の凰蓮、『仮面ライダージオウＶＳディケイド』の主婦と比べると素の吉田メタルさん感が強くて逆に薄味だな～と思っていたらこれだよｗ
結構大変だったようだけど、スーツを用意するのとどっちが安上がりなんだろう……。
国防大臣は複数の仮面ライダー作品に出演した山崎潤さん。何で仮面ライダー側から連れて来た人を軒並み悪者にするんだよｗ
ザンギャックの残党というのが一番無難な敵の出自だと思うが、今回はそうしなかったのね。
各怪人のスーツって新造なのかしら。
集結
バラバラになってしまったかに思われた宇宙海賊だったが、それはコロッセオを潰すための芝居であった。鎧だけは普通に騙されていたんだけどもｗ
そうそう、こういうので良いんだよ。
いつもの衣装に戻った６人がいつものBGMと共に歩いてくるのほんと痺れるほど格好良い。
まさか素面名乗りまでやってくれるとは……最終回じゃん。画角の都合でグリーンが太腿で拭いていた手汗を胴体で拭う形に変えているのは草。
更に集合名乗りでも、あんなポーズしてたっけというＶの字ポーズであり、あれはどうやらゼンカイザーらしい。自由かｗ
皆の戦闘スタイルも変わってなくてなぁ。サーベルとガンを交換して戦うのなつけー。
クロスアーマーモード
ゴーカイガレオンが遺したコアから生まれたゴーカイガレオンキーを使用して初期メンバー５人がクロスアーマーモードに。レッドとブルー以外にもアーマーが用意されてるって事前情報にあった？
デザインはゴーカイオーを意識している……というわけでもないか？
更にアーマーをレッドに集約したがレオンアーマーモードも。あれ、絶対スーツが重過ぎてまともに動けないやつでしょ……ｗ
シルバーはゴールドモードがあるからか新しいフォームは貰えなかった。
エンディング
マーベラスの眼帯はただのものもらいであった。こんな宇宙一格好良いものもらいある？
ＥＤ主題歌は『スーパーヒーローゲッター』最新バージョンということでゼンカイジャーまで含まれている。『ルパパト』はワンフレーズにまとめられてましたね。
最後に未成年のギャンブルは禁止ですってテロップ出て吹いた。確かにｗ
まとめ
というわけで奇跡のアニーバーサリー作品でした。良い意味で、みんな全然変わってないじゃん……(´；ω；`)
何から何までお約束の展開でしかないんだけど、それをきっちりやったらこんなに面白いんだ！ってことを実感出来る内容でしたね。
ジョーは極端に出番が少ないとか、そういう可能性も考慮していたけど、そんなこともなくきっちりマーベラスの右腕みたいなポジションで格好良かったですねぇ。
みんな、満遍なく活躍どころがあったのが良かった。
惜しむらくはＯＰ主題歌が流れなかったことですね。流れるだけでワンランクアップしてもいいくらい期待していたポイントだったのだが。
出るんじゃないかと言われていたジェラシットの出番が無かったのが意外。
学研のスーパー戦隊図鑑、要所要所で画面に映ってきて、めっちゃ販促してるの笑ってしまった。
『ゼンカイジャー』からゾックスが出るくらいはあるんじゃないかと思っていたけど、気のせいだったね。
次に10周年記念作がやれるタイトルはどれだろうな。『ゴーバスターズ』はニック役の藤原さんが亡くなってしまったし、『キョウリュウジャー』は引退者が出ているしね……。
燃：A+ 萌：Ａ 笑：A+ 総：Ｓ
シリーズリンク
・動物戦隊ジュウオウジャー 第29話「王者の中の王者」
Vシネマリンク
・炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX（2018/09）
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