【ラノベ】デスゲームで救ってくれたから、私をあなたの好きにしていいよ【感想/ネタバレ】
著:進九郎 イラスト:PinkiO
俺━━犬飼与一はどこにでもいる平凡なデスゲーム運営委員の一人である。
ファンタジア文庫2022年5月の新刊。約1日の積み。第33回ファンタジア大賞入選作「デスゲ脳なヒロインにラブコメは無理ゲーですか?」を改題/改稿したもの。
かなたさんが呟いていた試し読み感想を見て、おやっ?と思って購入。
このタイトルと表紙のえっちなバニーガール姿のヒロイン未来のお陰で随分とむふふな内容に見えますねぇ。
と思ったら、口絵ピンナップの卯野原さんのバニー姿が500倍どちゃくそえっちだった件。こぼれそうなおっぱいとかバニースーツから浮かび上がるおへそとかストッキングにつつまれたおみ足とか最高過ぎる……。極めて実用的と言わざるを得ない…………ふぅ。
デスゲーム運営組織の一員、与一は参加者の少女、二ノ瀬未来をこっそり助けてあげる。が、未来は日常に戻れた筈なのに、いつ再びデスゲームに巻き込まれるか分からないと警戒するデスゲ脳になっていて……。
電撃文庫『ソードアート・オンライン』の大ヒット以降、VRMMO内で物語が繰り広げられる作品が激増したのと同時に、いわゆるデスゲームものと呼ばれるジャンルも活性化しましたよね。そのデスゲームという要素をラブコメに持ち込んでくるとは……。
最近のラブコメ業界には明るくないが、他にもそういう作品あるのかしら。
デスゲ脳というパワーワード、インパクトあるよな。デスゲームあるあるって前後の単語が凄まじく喰い合わせが悪くて面白い。生命掛かってんだぞ、あるあるとか言ってる場合かw
登場人物が出揃うまでは、新キャラが出て来る度に、こいつデスゲームで〇〇する奴だ!となって面白かったのだが、中盤で友情人狼ゲームがメインになってきた辺りから、おや……?
そこからはいかにしてゲームに勝利するかに主軸が置かれてきて、これ富士ミスじゃん!デスゲ脳という発想は面白いんだから、ミステリっぽく仕上げる必要無かったと思うんだけどな……。
卯野原さんがシリアス要素を担っていることも判ってきて、あれ、あんまりラブコメに傾ける余裕無くない……?みたいな。
てっきり与一が知らないままに人狼の役割が振られていて、あやうくゲームオーバーになるところだったが未来とは友達じゃなくて恋人だからルールには抵触しない!耐えたぜ!となるのだとばかり……。
あれ、未来がバニーガールに扮するシーンなんてあったか?おいおい、釣り表紙かよ……。それにタイトルもかなり誇張してるよな……。未来の与一に対する好感度は最初から高いが、タイトルから連想されるような性的ご奉仕までOKとは言ってませんよね。
うーん、発想が良かっただけに調理法がびみょー。もっとコメディ全振りで良かったんやで。
燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A-
第33回ファンタジア大賞リンク
・魔女と始める神への逆襲 道化の魔女と裏切られた少年(金賞、2021/01)
・母親がエロラノベ大賞受賞して人生詰んだ せめて息子のラブコメにまざらないでください(銀賞、2021/01)
ファンタジア大賞入選リンク
・アジャンスマン:あるいは文化系サークルのラブコメ化を回避する冴えたやりかた(第30回、2018/12)
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