【ラノベ】俺にはこの暗がりが心地よかった -絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中-【1巻/感想/ネタバレ】
著:星崎 崑(ほしざき・こん) イラスト:Niθ(にしー)
「この世界にはアバズレしかいねーのかよ!」
GAノベル2021年9月刊行物。約2週間半の積み。なろうで活動しており、他レーベルでデビューしていた星崎さんがGAノベルに初登場。
シリーズスタート当時、うっすら気になった記憶はあるんだけど、いかにもなろう小説っぽいタイトルで見送っちゃったのよね。それがこのラノ2023を読んだらやっぱり気になったので購入。自身の行動が視聴者に視られていることを自覚した上で行動するというのが気になったんですね。
神の気まぐれによって異世界に転移させられることになった1000人の地球人。幼馴染みのナナミが転移者に選ばれた少年ヒカルは傍観者の筈だったが、彼もまた転移者として異世界へ放り込まれてしまって……。
タイトルからは仄暗い要素を感じるものの、ヒカルはごく平凡なラノベ主人公という雰囲気で。この状態からどうタイトルの雰囲気になっていくのかと思いきや、ナナミを殺された挙句、世界中から加害者扱いされてしまうとは……。えぇ、辛過ぎるよぉ……。
ネガティブな言葉ばっかりが本人に届いてしまうという構図は現実でも見掛けるしんどいパターンやでぇ……。
転移者達の様子は地球の方で配信されており、合間合間にスレの様子も描写される構成。このパートがあることで全体の雰囲気が重たくなり過ぎないのがいいね。
こちらでお兄ちゃん大好きオーラがめちゃくちゃ伝わってくるヒカルの双子の妹セリカとカレンにも注目したい。この2人、ギフテッドとでも呼ぶべき才能の塊なんだけど、それって神と何か関係があったりするのかしら。
すっかり疑心暗鬼に陥ってしまってウジウジするヒカルだったが、視聴率レースの賞品が死者蘇生アイテムと知ってスイッチが入ることに。
ナナミを生き返らせるためなら自分に好意を抱いてくれている女の子すら利用してやると割り切ったことが吉と出るか凶と出るか……。
そもそも本当に死者蘇生が可能なのかどうか、そこも心配である。
初回特典の書き下ろしSSへのQRコード、ダウンロード期限が2021年いっぱいと書いてあるのに2023/01/29時点で平気で読めるの笑っちゃった。何かの拍子に消えちゃうんだろうか。
そんなわけで絶妙なバランス感が魅力的なタイトルでした。続き買おうっと。
燃:A 萌:A 笑:A 総:A+
シリーズリンク
・俺にはこの暗がりが心地よかった2 -絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中-(2022/02)
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