雑記,電撃文庫

今回は書くことが多くなりそうです。


今月は10日が日曜なので、9日が公式発売日。土曜補正と1日フライングで7日発売ってところか。ブツは、

・俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑤
・らぶちゅー! -ボクが女教師!?-
・藍坂素敵な症候群

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈5〉 (電撃文庫)らぶちゅー!―ボクが女教師!? (電撃文庫)藍坂素敵な症候群 (電撃文庫)

の計三冊。新シリーズが六本もあったけど、作家買いの二本以外軒並スルー。電撃が三冊とは。今月は不作ですね。
それから、いつもの、

・アスラクライン⑩ 科學部カイメツ(新装カバー)
アスラクライン〈10〉科學部カイメツ (電撃文庫)
を買ってきました。後一冊!
以前言っていたビーンズ文庫『アリアではじまる聖譚曲』はブツ自体はあったんですが、初版じゃなかったので、スルーしました。今度、古本市場に行くので、そのとき探してみて、無かったら新品で買います。

一月開始のラノベ原作アニメって、『デュラララ!!』『バカテス』『刀語』だけだったっけ?他にもあった気が……と思っていたら、『れでぃ×ばと!』だった。全く思いだせんかったw
『デュラララ!!』のコミカライズ一巻の表紙を見ると、どうも二巻と合体するみたいなんだけど、なんか二巻で終わりそうじゃね?
『オオカミさん』はいきなりアニメ化決定。電撃大王でのコミカライズ企画も進行中だそうで。だから、他のメディアミックスをすっ飛ばして、いきなりアニメ化決定するパターンとジワジワ展開していくパターンの違いが判らない……!
いやしかし、これで益々『先輩とぼく』の発売が遠のいたなw

れでぃ×ばと!〈10〉 (電撃文庫)デュラララ!!×7 (電撃文庫)オオカミさんとおかしな家の住人たち (電撃文庫)

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』はドラマCD発売決定。キャスト生々しいなw
年内にアニメ化発表ですね、分かります。
文庫最新刊の粗筋が『禁書目録』みたいになっていて吹いたw

メディアワークス文庫は殆どの作品に書き下ろしマークが付いている中、『夜魔 -怪-』だけが新作と書かれています。違いがよく判らない……!文庫落ちということなんだろうか……。

不作とか言ったら、来月は七冊とかになりそうですw

ゲーマガをぱらぱらっと見ると、描き下ろしイラスト、旧スク縞ニーソサンタコスのコーティが。ってどんな組み合わせだよ!流石にイラスト一枚だけで雑誌買う根性は無かったのでスルーしました。
きっとビジュアルファンブック第二弾を出してくれる筈!若しくは、『ガンダムOOP』みたいな感じで『エイフォニック・ソングバード』を各方面で描き下ろされたイラストを収録したムックで出してくれれば良いんですよ。


たまたま第14回電撃大賞小説大賞部門二次通過作品リストを見ていたら、スーパーダッシュから『スイーツ!』でデビューしたしなな泰之さんの名前が。応募タイトルは「魔法少女パンツレス鮫島」。これは読んでみたいwwwwwwwww

某感想サイトで知ったんだけど、『銃姫』ってパルメニアシリーズの時代から見た神話の時代の物語だったらしいね。何……だと……?確かに、最後にアンゲリオン星教会みたいなの出て来てたな。高殿さん、どこまで考えてんだ……。凄ぇな、おい。


何か色々ビッグタイトルの新作が動き出しましたね。
『けいおん!』は二期制作決定だそうで。ぐぅ、視なきゃならんなぁ……。

『コードギアス』は新コミカライズが正史らしいから、コミックス出たら買おうかなと思っていたら、早くも新作アニメまで制作決定しちゃいましたよ。
まさか、がっつりルル様とスザクがメインだというのか……?

『絶対可憐チルドレン』は中学生編がOVA化だそうで。良かった、テレビ放送じゃなくて……。

ガガガ文庫

ささみさん@がんばらない (ガガガ文庫)
著:日日日 イラスト:左

『特殊イベント/全・裸・集・会!恥辱の入学式』が発生しました。

約三週間の積み。遂にガガガ文庫にまで日日日さんが登場です。この人、後書きでよく気取ってるからあんまり好きじゃないんだけど、何故かぼちぼち作品読んでる不思議。それでも、今までは買ったことなかったんだけど、粗筋に釣られたクマー

取り敢えず口絵に電撃文庫MAGAZINEVol.7の表紙が出て来てビックリした。多分、左さんが絵を描くときに手近にあった見本誌でも参考にしたんだろうなぁ。タイトルは電撃の部分がGGGになっています。
まさか、こんなところで操緒と奏っちゃんを見ることになるとは……。

新作はさらっと概要を書くんだけど、これ何て書けば良いんだ……orz
とんがったラブコメととれなくもないが、うーん……。神話とかも出て来て、もう何が何だか。

日日日さんの作品って何だか好きになれない。けど、悔しい、感じちゃう!みたいな感じで面白いかなーと思ったけど、別にそこまでは面白くなかったんだぜ。
全方位に安定して、そこそこのクオリティなんだけど、全部そこそこで決定打に欠けるというか。

サクサク読めるんだけど、何だか期待した方向の面白さではないというか。お兄ちゃん大好きなささみさんが送る駄目人間ライフとか、そんな感じかと思ってたんだけどな。

一応、続刊らしいので様子見かなぁ。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:B+

アニメリンク
ささみさん@がんばらない 第一話「明日からがんばる」

著者リンク
狂乱家族日記 壱さつめ(ファミ通文庫、2005/06)
さくらコンタクト route B 真智ありす(このライトノベルがすごい!文庫、2014/04)

イラストリンク
多摩湖さんと黄鶏くん(電撃文庫、2010/07)

 

スーパーダッシュ文庫

ぱんつぁのーと〈2〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)

著:月見里 一 イラスト:魚

「ある日おねしょをして泣く姫からパンツを脱がしたとき、俺は天啓を受けた!」
「……?」
「俺は女の子の股間よりパンツに興奮するのだと!!」
「へ、変態ですか!?」
「変態などではないっ!!変態とは変態性欲の事だ!興奮しても性欲のはけ口しなければそれは変態などではないのだっ!」

約四ヶ月二週間の積み。四ヶ月振りの新刊。今回も表紙と帯でスーパーはいてないアピール。
さぁ、水着でテコ入れ第二巻。二巻でいきなり水着回だと、どうしてもテコ入れだと思ってしまいます。

今回はサイカのお世話役だった男アーカンサスが登場。しかし、それは過去の姿。今は城介の生命を狙う《金色の男(ゴールデン・テスティクル)》。これは良い変態だw
パンツ被った全裸とかアグレッシヴ過ぎる。

ストーリー自体は下降線かなぁと思いつつも、変態でテンション上がったので、もう一冊だけ!もう一冊だけ買わせてくれ!

ところで、ぱんつって平仮名で書いた方が可愛いと思うんだ。
次は一月。つまり今月。

シリーズリンク
ぱんつぁのーと(2009/04)
ぱんつぁのーと <3>(2010/01)

MF文庫J,コミカライズ

まじしゃんず・あかでみい 3 (MFコミックス アライブシリーズ)
作画:仲尾 ひとみ 原作:榊 一郎 キャラクター原案:BLADE

「ただの個人的欲求だよ。やりたいからやる」
「やりたくなきゃやんない」

コミカライズ三巻にして完結巻。表紙はエーネさん。

特に可もなく不可もなく、普通に原作通りです。多少の変更点はあるかもしれんが。無難に完結した印象。
原作が面白いので、ストーリー展開をなぞるだけでも楽しめると言えば楽しめるか。

総評

というわけで、コミックアライブ掲載のコミカライズ『まじしゃんず・あかでみい』全三巻でした。終わってみれば、原作の最初の二冊を忠実にコミカライズという結果に。
BLADEさん版のコミカライズやアニメみたいに、キャラ紹介と舞台説明だけやって、後はオイシイとこどりの内容にすれば良かったと思う。
仲尾さんの絵柄ってあんまりシリアス向きじゃない気がするんだよな。

そして全く出番の無かったファルチェ……(´・ω・`)

燃:B 萌:B+ 笑:C+ 総:B+

まじしゃんず・あかでみいII 聖母抹殺!! (ファミ通文庫)
まじしゃんず・あかでみいII 聖母抹殺!! (ファミ通文庫)

MF文庫J

ゴミ箱から失礼いたします (MF文庫J)

著:岩波 零(りょう) イラスト:異識(いしき)

「ま、別にいいじゃない。諦めてゴミ箱に入ったまま一生を終えれば」
「昨夜身内にも似たような台詞を吐かれましたが、絶対に嫌です」

約一ヶ月二週間の積み。MF文庫J第5回新人賞優秀賞受賞作。なんちゅータイトルやねん、と思って購入。
表紙に主人公が居ます。帯があっても辛うじて見えてます。髪の毛が。

主人公、萌太(もえた)はある日ゴミ箱に入ったまま抜けられなくなってしまう。妖怪ゴミ箱男の誕生である。何だこれ。
脱力系ギャグの塊みたいな。ガガガ文庫の『邪神大沼』に通ずるものがある。最後まで読んでも結局何なのかよく理解らない。しょうもなくて笑ってしまうパターン。
ただ、『邪神大沼』に殆どLOVEが無いのに対し、流石MF文庫J。LOVEはちゃんとある。

正直、中身があるか無いかで言えば、全く無い。しかし、そういう部分を楽しむ作品ではないと思うんだ。というか、この内容で文庫一冊分やりきったことが凄いと思うw

次は二月だっけ。一応続投。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

シリーズリンク
ゴミ箱から失礼いたします <2>(2010/02)

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞リンク
まよチキ!(最優秀賞、2009/11)
ごくペン!(審査員特別賞、2009/10)
竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess(佳作、2009/11)

MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞リンク
喰 -kuu-(第6回、2010/11)
Tとパンツとイイ話(第7回、2011/10)
失敗禁止! 彼女のヒミツはもらさない!(第8回、2012/10)

MF文庫J

機巧少女は傷つかない〈1〉 Facing
著:海冬 レイジ イラスト:るろお

「夜々(やや)……」
「はい、雷真(らいしん)」
「俺の胸中に渦巻いている、このどす黒い感情は一体何だ?」
「……劣情?」
「怒りだ!何でおまえは毎度毎度、ひとさまの誤解を招くようなことを言うんだよ!」
「だって……っ!あの女が、いやらしい目で雷真を見るから……っ!」
「イヤな目でひとを見てるのはおまえだ!」

約一ヶ月二週間の積み。MF文庫Jにファンタジア文庫『幻想譚グリモアリス』でお馴染みの海冬さんが殴り込みです。タイトルの「機巧少女」は「マシンドール」と読みます。
買おうかどうしようか迷ったんですが、文庫一巻刊行と同時にイメージCD企画を発表したりするってことはよっぽと編集部としては自信があるようで、ならばと思い購入。

帯には「少女と魔術が共鳴するとき、『夜会』の幕が上がる――!!」って書いてあるんだけど、『禁書目録』みたいだなw

イラストは『ムシウタ』でお馴染み、るろおさん。ファンタジア文庫『白夢』に続いて、またもや登場。『ムシウタ』の仕事が減ったからかな。
総扉は表紙の差分変化になっています。舞台は二十世紀初頭の英国。日本からの留学生、雷真がパートナーの自動人形(オートマトン)、夜々と共に人形使いのトップ、魔王(ワイズマン)を決める戦い、通称夜会への参加権利を得るため奮闘する。

いつも心に剣を』や『剣の女王と烙印の仔』あたりまでは他レーベルからの作家さんにはファンタジーを書いてもらっていたMFですが、最近は結構他レーベルからの人でも、ジャンルに拘らず書いてもらっているようで、ファンタジー世界が舞台じゃありません。
他で言うと、『くノ一見参!』や『焔のシグナティス』あたりがそうか。

要するに学園バトルものなんですが、雰囲気が結構電撃っぽい気がする。漢字にがっつり片仮名のルビを振ってくるあたりとか。
設定も結構考えられていそうで、今後どんな自動人形が出て来るのか楽しみ。

とか何とか、バトル要素絡みの話はともかく、雷真大好きな夜々

可愛いよ夜々!!一歩間違えばヤンデレだけど、これは可愛い。ちょっとでも雷真の側に女の気配があると暴走しだすところが面白い。
和ゴス(?)な衣装が、これまたツボなんだよなぁ。目次のデフォルメイラストも可愛い。
タイトルの「傷つかない」って、どんなに雷真にそっけなくされても傷つかないって意味ですよね(ぇ

もう一人のヒロイン、シャルは殆ど『グリモアリス』のアコニットさんです。

そして、コミケで先行販売されたイメージCD。どこまで企画が進んでいるのか知らんけど、コミカライズくらいまではいってほしいなぁ。
映像映えしそうだからアニメまで行けると良いなぁ。今なら、先に『えむえむっ!』と『緋弾のアリア』がくるだろうけど。

燃:B+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
機巧少女は傷つかない2 Facing “Sword Angel”(2010/03)

コミカライズリンク
機巧少女は傷つかない <1> CD(Side-B)付き特装版(2010/11)
ジーンメタリカ -機巧少女は傷つかない Re:Acta- <1>(2013/09)

アニメリンク
機巧少女は傷つかない 第1話「Facing “Cannibal Candy” I」

著者リンク
も女会の不適切な日常 <1>(ファミ通文庫、2012/03)

イラストリンク
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる(GA文庫、2011/02)

花咲けるエリアルフォース(ガガガ文庫、2011/02)
薔薇十字叢書 ヴァルプルギスの火祭(講談社ラノベ文庫、2015/11)
パパ!パパ!好き!好き!超超愛してる(ファンタジア文庫、2018/07)

MF文庫J

鳳凰堂みりあは働かない! 2 (MF文庫J)

著:石川 ユウヤ イラスト:シロガネ ヒナ

「おまえら!ちゃんと、おかねは持ってないな!?」
「イエス、無一文!」
「よし。それでこそニートを目指すものだ。この勝負━━」
「先に働いたほうが負ける!」

約一ヶ月二週間の積み。三ヶ月の積み。表紙はメインヒロインみりあに続き、黒蓮寺燐子。
口絵ではブルマとか白い粉とか「おまえはすでに働いている」とかwktkせざるを得ない要素がたんまり。白い粉とかアカン過ぎるw

今回は連作短編形式。早くも四人目のヒロイン投入とはいかがなものかと思いつつもナイスブルマと言わざるを得ない。

正直、全然期待してなかったんだけど、とにかくニートへこじつけようとする姿勢が面白くなってきた。
hATarakanai、略してATフィールドとか、物体としてのニートとか。しかも、ただ単語を言うだけじゃなくて、一応無茶理論を展開してるのがアホ過ぎる。特に物体としてのニートの理論が。石川さん、頭おかしいw

当然ラブコメも、ちゃきちゃきと進んでます。
次は二月だっけか。これは続きが楽しみになってきたかもしれん。

燃:C 萌:A 笑:A 総:B+

MF文庫J

まよチキ! (MF文庫J)
著:あさの ハジメ イラスト:菊池 政治

『頑張ってね。私は今手が離せないの』
「なんだよ。漫画喫茶でなんかあったのか?」
『ええ。とても深刻な事態よ。今、ジョ×ノの体に入ったナラ×チャが大変なことに……』
「とりあえずジョ×ョを読むのをやめろ!」

MF文庫J〇九年十一月の新刊。第5回新人賞受賞作最優秀賞受賞作品。最初はスルーしたんだけど、某書評サイトの感想を読んだら気になったので購入。
応募時は「迷える執事とチキンな俺と」という副題が付いていた筈。
イラストはファンタジア文庫『クジラのソラ』でお馴染みの菊池さん。

表紙はヒロイン、男装執事のスバル。ちょっとだけ服が脱げ掛けているだけの構図かと思いきや、帯を外すと、ぱ ん つ は い て な い
いや、ぱんつどころか下半身何もつけてねぇや!前貼りしてますとか言われたら知らんけど。

口絵の人物紹介では主人公一人に対し、女の子三人。くどいようですが、男性主人公一人に対し、ヒロインは三人。これぞMFラブコメテンプレート。テストに出ます。

主人公、近次郎は偶然、クラスメイトのお嬢様、涼月奏に使える執事スバルが女の子であることを知ってしまう。スバルは高校三年間の間に女であることがバレたら、執事を止めさせられてしまうので、近次郎は監視されることに。それと同時に彼の女性恐怖症克服プログラムがスタートする。

ごくごく普通のラブコメなんだが、三人のヒロイン、スバル、涼月、妹の紅羽(くれは)は三人ともが近次郎に想いを寄せているわけではなく、片想いの矢印があっちゃこっちゃに飛んでいる状態。
主人公を中心とした四角関係じゃないだけで何だか新鮮に感じる俺は完全にMF黄金パターンに調教されていると思う。

うーん、面白いような面白くないような……。ギャグはスベっているときもあり、面白いときもあり。
さくっと読めるという意味では優秀。ただ、がっつり楽しめるかというと全然そんなことはない。
ただ、涼月が近次郎に対してデレれば、ワンランクアップくらいは期待出来る……筈。

あとはイラストがなぁ。背景白過ぎ。よく見たら口絵もパソコン上の処理で誤魔化しているように見える。素人だから判らんけど。
背景は描かなくても、せめて何かこうエフェクト的なものをですね……。
一迅社文庫『えでぃっと!』を読んだあとだとあんまりズケズケ言えないけど。

次は今月、つまり一月。取り敢えず続投で。

燃:C+ 萌:B+ 笑:B 総:B+

シリーズリンク
まよチキ! <2>(2010/01)

アニメリンク
まよチキ! 第1話「エンド・オブ・アース」

著者リンク
桃音しおんのラノベ日記1 11歳の創作活動(講談社ラノベ文庫、2013/08)
学年トップのお嬢様が1年で偏差値を40下げてギャルになっていた話(講談社ラノベ文庫、2015/12)
編集さんとJK作家の正しいつきあい方(ファンタジア文庫、2017/03)

イラストリンク
巡ル結魂者 <1>(講談社ラノベ文庫、2013/09)
今すぐ辞めたいアルスマギカ(ファンタジア文庫、2014/10)

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞リンク
ごくペン!(審査員特別賞、2009/10)
ゴミ箱から失礼いたします(優秀賞、2009/11)
竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess(佳作、2009/11)

電撃文庫

アスラクライン〈9〉KLEIN Re‐MIX (電撃文庫)
著:三雲 岳斗 イラスト:和狸 ナオ

『やー、ホントにいつ見ても見事だよね、智春(トモ)の女装。人間、誰でもひとつくらいは取り柄があるっていうけど、本当だよね』

表紙は操緒。これも描き下ろしかな。俺の妄想表紙はともはさん一択。
今回は電撃hp掲載の『アスラクライン・P』『アスラクラインKLEIN』を収録した上に、書き下ろしで本編も進行し、盛り沢山の一冊。盛り沢山過ぎて、四百ページ超えてます。いや、『KLEIN』は一冊にまとめる意味あると思うけど、『P』は別の巻に回しても良かったんじゃ……。
八巻の後書きでは次も夏休み編って書いてあったのに、プロローグで夏休みは終了するワナ。

『砲丸』

『KLEIN』一発目。ともはさん爆誕の巻。「ともは」ってまた、字面が良いんだよな。
陸上部の吉田先輩が出張ってくるとは思わなんだ。
最後まで道化の佐伯兄が不憫w

『キャンペーン』

『KLEIN』二発目。ともはさん、バイトをするの巻。ひかり先輩と六夏会長が登場ということで、巡礼者商連合の女性陣が活躍。

女学生風の着物と袴装備のともはさん可愛過ぎるだろ……。
髪をアップにした六夏会長もこれはこれで。

『ストーキング』

『KLEIN』三発目。炫部長ストーキングされるの巻。佐伯兄と炫部長がともはさんを取り合うって、どんな構図だよw
ともはさんが絡むと、周りが見えなくなる佐伯兄萌え。

炫部長をストーキングしていたのは女装少年、宮村伊織。彼は部長のことを「トッキー」と呼ぶが、少年エースで連載中の『未来日記』のヒロイン、我妻由乃を思い出すのは俺だけ?
彼は部長に愛を示すために、臓物アニマルを送ってきたりする。そう、ここでまさかの臓物アニマルの登場です。マタサキパンダって、三雲さんのオリジナルなのか?
『けんぷファー』の方でも洛芦和高校に言及してるし、三雲さんと築地さんに個人的な繋がりがあるんだろうか。

伊織を口先だけであしらう炫部長を見て、智春は彼がものすごい悪党なのではないかと疑うが、大正解じゃねーかw

『チェリー』

『KLEIN』ラスト。佐伯家の別荘近くで宝探し。佐伯兄は用事で不在なので、妹の方だけが登場。
何はともあれ、ロボハルが酷いw

『メモリー』

書き下ろし本編。『KLEIN』だけで文庫一冊分の量はあるのに、まだまだ続くという豪華仕様。
操緒の生家で環緒さんの居所の手掛かりを探す智春達。ここにきて、ようやく奏っちゃんにまともな出番が。『KLEIN』一本目の冒頭にしか出てねぇw

結局、環緒さんの通う大学まで潜入することになるが、またもやともはさん出陣w
いよいよ、環緒さんの元に辿り着く。八巻のラストで環緒さんを探せと言われて、九巻の終盤で見つけられたんだから早いように感じるが、劇中では三ヶ月ちょっとが経過しているという。

直貴と環緒さんに接点があったようなそうでないような気配。ああ、ややこしい。
朱浬さんが調べたところによると、鋼色の機巧魔神は存在しないということが判る。そうか、《鋼》は二巡目に託されたわけではないから、二巡目の人間にとっては未だ生まれ得ぬ機巧魔神という扱いになるわけか。

環緒さんが悪魔と判明し、一体どういうことだ……!?というところで、続く。まだまだページ残ってると思わせておいて本編終了というワナ。

『アスラクライン・P ずっとキミを見ていた』

智春の中学時代のエピソード。ゲストヒロインとして薄幸の少女、露崎波乃(はの)が登場。
もしかして、智春が以前に言っていた中学時代のデート相手というのは彼女のことなのか。

後書きによると、彼女は本編の方で再登場するかもしれないと言われている。それって一巡目で登場させるつもりだったのかなぁ。結局出て来なかったと思うけど。

まとめ

というわけで、ボリューム感満点の九巻でした。何と言っても、ともはさんが可愛い。智春はずっとともはさんの格好してれば良いのに(ぇ
ホント、アニメでカットされたのが残念でならない。

後書きでは次はクリスマス編と言われているが、クリスマス編は十三巻までお預けなのよね。

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

MF文庫J

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)

著:平坂 読 イラスト:ブリキ

「では先輩。ためしに理科と性行為でもしてみましょうか」
「ぶっ」
「な、なななななにを言っているのだ貴様は!破廉恥な!」
「いえ、友達作りに役立つかと思いまして」
「それは友達作りじゃなくて、子作りの行為よ!」
「上手いこと言ったつもりか!」

約一ヶ月二週間の積み。三ヶ月振りの新刊。表紙は星奈だけと見せかけて、帯を外すと小鷹も居ます。帯に隠れているとはいえ、MFの表紙に男が出るのは珍しい。

今回は前回少ししか登場しなかった、理科、マリア先生、小鷹の妹の小鳩が加入し、更に賑やかに。あれ、小鷹以外、みんな美少女じゃん……。幸村もこの際美少女というカテゴリーで良いとして、隣人部って実はかなりのリア充空間なんじゃ……。
小鳩可愛いよ小鳩。

目次をぼんやり見ていると、「リレー小説」があって吹いた。明らかに『ラノベ部』である「ブンゲー部」っていう小説の影響で小鷹がやってみようと提案する。何というやりたい放題。
小鷹はリレー小説がリア充っぽくて楽しそうだったと語るが、それは美少女が居るからだろうーが!!勘違いしないで!リレー小説だけではどうにもならないよ!まぁ、友達が居るという実感は湧くかもしれんが。

美少女が増えると当然ラブコメがやり易くなるわけで、そういう意味では前巻より面白くなったかなという印象。ただ、やっぱり『ラノベ部』の面白さをひきずっている俺が居ます。
ブリキさんのイラストってムラがあると思うのは俺だけ?

ネタは相変わらず全方面から引っ張って来てるなぁ。でも、MFからタイトルから取ってきているものが多い。まさかミツルギファイヤー文庫が出て来るとはな……。

そして、女性陣、みんな「ウ〇コ」って言い過ぎだと思うんだw

後書きでは今回、夜空と星奈がはいてないって書いてあって吹いた。確かに全編通して、はいてませんw

燃:C 萌:A 笑:A- 総:A-