一迅社文庫

土属性はダテじゃない! (一迅社文庫 は 5-1)

著:葉原 鉄 イラスト:八坂 ミナト

デカい、ダサい、ヂミの3D揃った非モテクン!
ぼそぼそ喋って気持ち悪い!
一人で土いじりでもしてれば?


約一ヶ月二週間の積み。一迅社文庫。四大属性の中で最も地味な土属性に注目した作品ということで、興味を惹かれました。「ダテじゃない!」と言えば、ファンタジア文庫に『量産型はダテじゃない!』ってあったな。

MF文庫Jの『この広い世界に二人ぼっち』の著者は葉村哲さん。ややこしい……。
表紙はヒロインの火属性少女、雪乃。帯を外すと、がっつりぱんつが拝めます。

さて、土属性とか謳ってるから、がっつり現代学園異能なのかと思いきや、そうでもない。パートナーの精霊を出場させて、人間はサポート役に回る異種精霊障害乱走なる競技で優劣を競い合う。
最後はバトルで締めたものの、学園異能というよりは青春スポコンって感じかなぁ。

雪乃は黒髪のクールビューティーですが、描写とイラストの力で実に良いヒロインに仕上がっていると思う。やはり黒髪は(・∀・)イイ!
あとはもっとLOVE寄せがあれば完璧だったんだが。

また、主人公、麒一郎(きいちろう)のパートナーとなる精霊、のづちも可愛いんですよ。著者紹介でロリババァが好きって書いてるだけあって、良いキャラ出してる。一家に一人欲しい。毎日、みかん食はしんどそうだがw

世界観が結構堅実。キャラも、今回は麒一郎と雪乃の物語に焦点を当てつつ、面白い背景を持ってそうな人達が配置されている。特にターボDこと泥田坊が気になる。

えらく文章が堅実だと思ったら、ジュブナイルポルノの人なのね。ちょっとブログ覗いたら、本作の宣伝として、「ロリババァに●●●を●ゃ●られたい」人は是非って書いてあって吹いた。確かに何回も●ゃ●られてたけれどもw

というわけで、『土属性はダテじゃない!』でした。二巻はLOVE寄せ増加に期待。勿論、続き出るんだよね!ね!?

燃:B+ 萌:A 笑:B 総:A

量産型はダテじゃない! (富士見ファンタジア文庫)
量産型はダテじゃない! (富士見ファンタジア文庫)

電撃文庫

アスラクライン〈8〉真夏の夜のナイトメア (電撃文庫)

著:三雲 岳斗 イラスト:和狸 ナオ

「ごめん、操緒━━僕は今からおまえを傷つける」
『だいじょうぶ。操緒はずっとついてるよ』

表紙は奏っちゃん。恐らく描き下ろし。俺の妄想表紙では氷羽子かなぁ。クルスティナでも良いけど。でも今後の展開を考えると、氷羽子だろうな。

さて、夏休み編。アニアのホームステイにかかる経費は全て智春の財布から賄われているので、彼は杏の誘いで泊まりがけのバイトをすることに。
バイト先のペンションの近くには偶然一巡目の世界の遺跡があって、そこには加賀篝もやって来ていて……という話。
というわけで、加賀篝退場の巻。加賀篝チーム全員集合のモノクロ扉が切ねぇ……。

今回は新たに鳳島氷羽子が登場。不可解な行動を見せる彼女。既にシャーリーズが居るので、炫部長と契約済み。結構思わせぶりなことを話してるので、この段階で契約者が部長であることは十分推測可能だったのね。
智春達を助けてくれるのは今はまだ障害になっていない、若しくは直貴が現れるまでの餌として利用するためか。

加賀篝が狙っていたのは遺跡の中にあった謎トランク。氷羽子が持っていくのは理解るんだけど、何で加賀篝が狙ってたんだ?単に科学狂会に良いように使われただけなのか。
これって《鋼》のイクストラクタなのか。

加賀篝を捕えた功績で昇進を狙って、越権行為を行っていたGDの里見。アニメでは憎めないキャラみたいなオチが最後についていたけど、こっちではやんちゃし過ぎて、氷羽子に右手首を切断されてました。エグいな、おい。まぁ、この世界の技術なら何とでもなりそうだが。

智春を助けるために、少しだけ姿を現した直貴。ここで智春は鋼色の機巧魔神を目撃することに。
加賀篝は直貴へ至るための手がかりとして、操緒の姉、環緒さんを調べることを勧める。
また、彼は智春達に機巧魔神が造られた意味を教えてくれる。この辺が理解ったような理解らんような。

後書きでは前巻に続き、巻末におまけが無いことを謝ってるけど、書き下ろし長編なんだから、おまけなんて無いのが普通じゃね?
というわけで、加賀篝退場編でした。彼と琴里とクルスティナの物語が描かれることは無いのだろうか。

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

一迅社文庫

えでぃっと!―ライトノベルの本当の作り方?! (一迅社文庫 み 4-1)

著:箕崎 准 イラスト:蒼魚 真青

「最近のライトノベルの表紙に出てくるヒロインって、大抵ちんまいっていうか、ロリっぽいというか、貧乳だったりするじゃないか。需要を見て、そういう設定にしてるわけ」
「それ、言い訳ですわよね?それとも、羽沢くんを含めて、ライトノベル作家やファンはロリコンばっかりってことかしら」

( 0M0)<ヤハリソウイウコトカ!
約三ヶ月二週間半の積み。一迅社文庫から最近流行りの主人公作家ものが登場です。
イラストは電撃文庫『学校を出よう!』でお馴染みの蒼魚さん。

主人公、羽沢雛太は中学生のときに一迅社文庫大賞を受賞してデビューした現役高校生作家。そんな彼の元に、編集中の娘、文香が担当編集として、芸能の神様イツキを連れてやって来るというストーリー。

GA文庫の『ばけらの!』が作家の実生活部分が生々しいのに対して、こちらは業界の裏話が生々しい。というか、MF文庫Jの悪い噂書きまくって大丈夫なの?
また、一迅社文庫から本を出している作家さんや絵師さんをモチーフとしたキャラが何人か登場。杉井さん、周ちゃん、ゆでそばさんあたりを確認。あとは、モデルが誰か判らん。
実名を使うときとぼかすタイミングの基準が理解らない!つーか、『さくらファミリア!』が「さくらファミリア♪」に変わってるのは何故なんだぜ。
作品の性質上、オタネタが満載なわけですが、またMF文庫Jの『ドルイドさん』ネタ出て来たよ……。どんだけ好きなんだよ……。

イツキという不思議な存在は居るものの、一応本を作る過程はちゃんと描かれている。
作家も絵師も編集も高校生という凄い体制だけど。
ここに雛太の幼馴染みの陽菜を加えた五人がメインキャラクター。え、幼馴染み要る?一巻から、いきなりヒロイン三人も要るかなぁ。役割としては必要だと思うんだけど、ある程度要素は兼任させてヒロイン数減らした方が良い気がするなぁ。
絵師の登場は二巻からで良い気がする。

蒼魚さんのイラストって、こんなにロリロリしてたっけ?『学校を出よう!』のときはもうちょっとキャラの外見年齢高めだった気がするけど……。

流石、一迅社文庫。誤字脱字が半端ねぇw
「小学生」と「小学校」を間違うとかどんなだよ。

というわけで、『えでぃっと!』でした。作家主人公ものということで、補正かかります。
ラブコメはさておき、もっと生々しい話が読んでみたいぜ!

燃:C 萌:A- 笑:A- 総:A

ばけらの! (GA文庫)
ばけらの! (GA文庫)

MF文庫J

銃姫 11 (MF文庫 J た) (MF文庫J)
著:高殿 円 イラスト:エナミ カツミ

「きみに、伝えたいことがあるんだ」

約一週間半の積み。十巻と同時発売の完結巻。表紙はセドリックとアンブローシアとエルウィング。正直、間が空き過ぎていて、相当モチベーション下がってたんだけど、表紙にセドリックが居るのを見た途端、購入意欲が跳ね上がりました。最後の最後で表紙に出してもらえるとはなぁ。

著者紹介で三角関係と見せかけて、やりたい放題やった書いてあって吹いた。確かに、三角関係のラブコメっぽかったのって序盤だけだったよなw
口絵のピンナップはやっぱり十巻と繋がる仕様でした。辛うじて全員誰か判るという状態。

さあ、全ての謎が明かされる最終巻。セドリックは世界かアンブローシアか、という究極の選択を強いられる。

アンブローシアを選んだために、世界の半分以上が水没し、世界は大きく様変わりした。どうも現実世界の世界地図に近づいたようだが。
後書きでは、すこぶる平和な幕引きって言ってたけど、どこがやねん!!カタストロフやったやん!モブ死にまくってるやん!!
そりゃ子供まで作って平和に暮らしてるセドリックとアンブローシアは平和だろうけどさぁ!
大海嘯に呑み込まれた人達はたまったもんじゃないよなぁw

総評

というわけで、「心よ、届け。弾丸のように」、ファンタジー群像劇『銃姫』全十一巻、これにて完結。終盤に差し掛かったあたりから、複数シリーズ同時進行と出産の影響で、終わる終わる詐欺状態になりつつも、無事完結出来たことをまずは祝いたい。

ただ、やっぱり間が空くとモチベーションが下がっちゃうんだよなぁ。特に群像劇となると多数の登場人物の把握が結構重要になってくると思うんだけど、それを忘れちゃうわけですよ。

まぁ、銃姫の正体が判ってすっきりしたので今は満足です。
コミカライズ第二弾って、もう始まってるのかな。

燃:B+ 萌:C+ 笑:C+ 総:A-

一迅社文庫

文芸部発マイソロジー 2 (一迅社文庫 は 4-2)
著:早矢塚 かつや イラスト:きくらげ

「ふと思ったんスけど━━」
「ん?」
「ボクらって、むちゃくちゃラブコメしてませんか?」
「━━なにをいまさら」

約二ヶ月二週間の積み。五ヶ月振りの新刊。これでも早矢塚さんとしては予想より早い刊行らしい。マジでか。
表紙はクラフティアの大地と闇の神ギア。デザインがなかなかにツボ。おっぱいおっぱい!

今回はニャルラトテップの登場により、北欧神話世界に危機が迫るという話。この時期にニャルラトテップを出すって、ふざけてんのかと思ったら、『ニャル子さん』批判キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キネティック大賞とか設けて、繋がりがあるからこそ許されるネタなのか。

一巻のラストでクラフティアの住人だったアマヨリが現実世界に、こよりという少女として登場したことにより、恋のバトルは激化する。がっつりラブコメやろうという姿勢はいかにもMF出身の作家っぽくて大変良いんですが、スーパー神話大戦パートが結構ハードで、どうにもバランスが……。
あれかな、派手に負傷させることでバトルのスケール感を出したい、みたいなことか。

何にしても、これって多分各世界の神話に造詣が深い人が読むと無茶苦茶面白く感じるのではないかと思う。若しくは異常なまでに嫌悪感を示すか。
ギアのダブルハンマーは燃えどころだと思うんだ。

で、ラブコメだけじゃなくてスーパー神話大戦も激化。激化というか鬱要素が入ってきて、どうなることやら。伸びてほしくない方に伸びてきたなぁ。

次は二月だったっけ。でも、もう切りかなぁ。一応チェックするけど。

燃:B 萌:A- 笑:B 総:B

MF文庫J

オウガにズームUP! 4 (MF文庫J ほ 1-7)
著:穂史賀 雅也 イラスト:シコルスキー

「馬鹿め。偶然?そんな偶然があるか。向こうの世界から自力で夜の世界に来た人間などいない。それは奇跡と言うんだ。もしくは運命と言う」

約一週間の積み。四ヶ月振りの新刊。打ち切り完結でござる。

嫌ぁぁああああぁあああぁあぁあああああああAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!
これから!これから面白くなってくると思ったのに!!何でやねん!四巻発売決定した時点で、第一打ち切りポイント突破したぜ!って思ったのに!まぁ、同レーベル『魔女ルミカの赤い糸』も四巻でばっさり終わったけどさ。

表紙はセーラー服+スク水のククル。セーラー服が無ければ、もっと良い表紙だったと思うんだ。
同時発売だった『三流木萌花は名担当!』二巻とセットで、まさかのダブルスク水攻撃です。
ちなみにイメージイラストです。

口絵は四ページしかりません。しかし、見開きで描かれているクルル成長バージョンがエロいの満足しました。シコルスキーさんのイラストはたまにやたらツボにハマるのがあるから困る。
カンピオーネ!』と『くれは×リミテッド!』で忙しいのか。って、全部、タイトルの最後にエクスクラメーションマーク付いてるなw

『37度1分の発熱』

ククルがオウガ族特有の病気で金髪になった上、スタイル抜群の美少女に進化する話。
風邪をひくまでは、ククルを放ったらかして自室で美少女ゲーム三昧。それが穂史賀さんクオリティ。

『だってほら夏休みだから』

道端でニンジャを拾うって発想が理解らない……!
ユージは登場せず、彼のクラスメイト、勇魚(いさな)が主人公。こういう淡い恋愛エピソードがもっと読みたかったんですよ、俺は!

『Exchange』

宮内さん、勇気を出して告白するの巻。ダメ山手線ゲームが切な過ぎるw

ユージは実はラノベ主人公の中でもかなり上位のリア充なんではないかと思う。
宮内さん、可哀想に。打ち切りでなければ、もっと掘り下げてもらえただろうに……(´・ω・`)

『星のない空の下』

理科部合宿に来ていた筈なのに、気付いたら夜の国に居たぜ!シノビ族に攫われたククルを助けに行くぜ!何か最後にいきなり日下部さんに告白されちゃったぜ!という話。
話の畳み方がパワープレイ過ぎるw
バッターボックスに入ってから、バットを持っていないのに気付いて、拳で球を打ち返そうとするくらいの無茶展開だった。挿絵に出してもらえない日下部さんが宮内さん以上に不憫。と言うか既刊を見返さんと顔が思い出せんかった。

『明日への階段』

「愛してる」って、そんなさくっと言える言葉ではないと思うんだ。一応、ユージがククルを選んで終了。
宮内さんに対する答えは結局判らないまま。せめて、後五十ページあればなぁ。

総評

というわけで、穂史賀さんの第二シリーズ『オウガにズームUP!』全四巻でした。最初からクラスメイト全員のデータが設定されていて、アンケート葉書で目立つキャラを選ぶ企画は『ネギま』のパクリじゃんと言われようと、俺は好きでした。

また、デビューシリーズ『暗闇にヤギを探して』の頃からあった独特のテンションとストーリーテリングも健在で良かった。
何て言うのかな、一風変わった恋愛ものというか。お茶漬け感覚でさらさらっと読めるのが良かったんですよ。

こんなに打ち切りが悔しいのは久し振りなんだぜ。くっそぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおぉおおおおおおおおおお!!!!
『神様のお気に入り』みたいに復活せんもんだろうか。だって、二階堂と上村先生がどうなったか超気になるじゃん!!

燃:C 萌:A+ 笑:B 総:B+

暗闇にヤギを探して (MF文庫J)
暗闇にヤギを探して (MF文庫J)

MF文庫J

緋弾のアリアIV (MF文庫J)

著:赤松 中学 イラスト:こぶいち

「パットは、ファッション!パットは、おしゃれ!パッ!ト!は!無罪!」

約四ヶ月一週間半の積み。五ヶ月振りの新刊。サブタイトルの「緋弾」は「スカーレット」と読みます。
表紙はキンジの兄キンイチの女装モード、カナ。まさかのタイツ要員。立ち姿がかっけーです。
キャラ紹介を見てると、当分は表紙要員に困ることはなさそう。

さて、三巻から地続きで始まる第四巻。アリアを殺すと宣言した兄に背き、対峙するキンジ。
というのはさておき、今回の肝はアリアと白雪のバニーガールだと思うんだ。こぶいちさん、良い仕事するなぁ。

で、遂に作中で登場する「緋弾のアリア」という単語。覚醒したアリアはとんでもないチート性能を発揮していたが一体……?
また、ヒステリアモードのキンジも大概チート。銃弾を噛んで受け止めるとかどんだけw
そしてキンジ達の前に姿を現すイ・ウーの潜水艦。その中から現れたイ・ウーの頂点『教授(プロフェシオン)』はアリアの曽祖父シャーロック・ホームズⅠ世だった!
って、また引っ張ったーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!??
もうええわ!何で毎回次へ引っ張んねん!

次は十二月。つまり、とっくに出てるんだぜ。

燃:B 萌:A+ 笑:B- 総:A-

アニメ,コミカライズ,電撃文庫

「とうもろこしを……すりおろしてる」

サブタイトル長ぇ!半端無ぇ!ということで、折り返しを過ぎました。案の定OP変わってなかったーーーーーーーーーー!!
きっと訳の理解らんタイミングで変えるに違いないw

さて、オリジナルエピソード……だと思う。単行本未収録エピソードだったら知らんけど。
以前プール掃除を手伝ってもらった水泳部の二人に、水着のモデルのバイトを手伝ってくれるよう頼まれた美琴と黒子。初春と佐天さんも誘って、企業のビルに乗り込むが、そこには偶然別ルートでバイトにやって来た婚后光子と固法さんの姿が。
固法さんって私服はやたらボーイッシュなのね。

ちなみに美琴立ち、常盤台の生徒は休日でも外出の際は制服の着用が義務付けられているため、制服姿です。制作側は楽そうな設定ですね。

早速、皆、好きな水着に着替えるが、黒子のチョイスがエロを通り越してギャグになっていた件。
美琴は主人公兼ヒロインなのに、超地味チョイス。
固法さんって巨乳キャラだったのか……。スタイル良さげだったけど、あそこまでとはな……。

光子のアピールっぷりが半端無い。何、この存在感w
って、この人、美琴をライバル視していた割には顔知らんかったのね。
それはそうと、水泳部の二人が良い娘過ぎて泣ける。大事に大事に育てられたんだろうなぁ。

皆が帰った後、一人で実は着たかった可愛い水着で、一人はしゃぐ美琴。リモコンの操作を失敗したがため、ビルの壁面に設置されたスクリーンに大はしゃぎする姿が大映しに。それを上条さんにばっちり目撃されるのであった。合掌。

次回からは新展開なのだろうか。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

とある科学の超電磁砲 3―とある魔術の禁書目録外伝 (3) (電撃コミックス)
とある科学の超電磁砲 3―とある魔術の禁書目録外伝 (3) (電撃コミックス)

ガガガ文庫

絶対女王にゃー様 (ガガガ文庫)

著:J・さいろー イラスト:しろ

「にゃーしてみる?」

ガガ文庫〇九年九月の新刊。ドラマガのレビューを読んだら気になって買ってきました。
流石、ガガガ。変化球を出してくる。ラノベとしてパッケージングされてるけど、中身は歪んだ青春小説って感じか。
イラストを無くして、「にゃー様」の固有名詞とかを変えたら、普通に一般にありそうな内容。
未だかつてヴァーチャルセックスなんぞを扱ったラノベがあっただろうか。

特に盛り上がりがあるわけでもなく、淡々と進み、そのまま終わってしまった感じ。後書きによると、二巻の発売が最初から決定していたようだが。

こういうタイプの作品って滅多に読まないから、優れているのかそうでないのか、よく判らん。

しろさんの絵は相変わらず、何故人気があるのか理解らない。
今月二巻が出るので、一応チェック。モチベーション下がってたら買わんかも。

燃:C 萌:B+ 笑:C 総:B

電撃文庫

アスラクライン〈7〉凍えて眠れ (電撃文庫)

著:三雲 岳斗 イラスト:和狸 ナオ

「━━元演操者の紋章は烙印よ。愛する者の魂と引き換えに悪魔の能力を行使した、呪われた罪人の烙印なの」

2009年から2010年にかけての年越し読書はこいつでした。
表紙は操緒。多分、描き下ろし。俺の妄想表紙では佐伯妹を推したいところだけど、内容から考えると哀音一択。
新装カバーの帯には何故か一億冊突破の応募券が付いていました。これまでの新装カバーには付いてなかったのに。変なの。

洛高に新キャラ、悪魔の四名家の一つ、鳳島家の蹴策がやって来て騒ぎを起こす。その騒ぎに巻き込まれ、佐伯兄妹は怪我を負ってしまう。
腕の脱臼を我慢して、妹の心配をする佐伯兄が格好良過ぎる。

足首を捻挫した佐伯妹を家まで送っていくことになる智春。一気に佐伯妹がヒロインとしてクローズアップです。佐伯妹可愛いよ佐伯妹。テンプレートなツンツン具合が良い。
彼女の「四十五キロは重くないっ!」は名言だと思うんだ。

副葬処女は代謝が止まっているって記述があるんだけど、でも成長はするのか?操緒にしても哀音にしても、副葬処女になってから成長してると思うんだけど。
そもそも副葬処女になる条件って明言されてないよな確か、誰かが副葬処女になっただけあって美しい、みたいなことを言っていた気がするが。

ヒキコモリから半ば強制的に解き放たれた炫部長は科学実験室登校をしながら、補習を受けているが、この人、いつから魔神相剋者になるべく暗躍したんだろう。機巧師だから科学狂会とは繋がりがあるだろうから、そこから直貴の動向を把握することは出来るだろうが。
アニメでは確か、ヒキコモリから解放されたときに、もう一度運命に抗う、みたいなことを言っていた気がするけど。

で、謎の拡張機能、イグナイターの登場です。第一生徒会と同盟を結んでいる明蓮寺
(みょうれんじ)高校の生徒会が入手した拡張機能だが、どこから入手したんだ?
解析の結果、この拡張機能に適合する機巧魔神は存在しないことが判る。また、何故か奏っちゃん、と言うか悪魔に反応する。
加賀篝はイグナイターは未だ不完全であり、未だ生まれ得ぬ新たな機巧魔神のための拡張機能だと言う。このイグナイター周りの謎って解明されたっけ?
にしても、何であんなに卑猥な形なんだろう。

加賀篝は直貴と接触しており、彼は直貴が一巡目の智春であることを知っているようだ
もしかして加賀篝に《薔薇輝》を与えたのって、科学狂会なのか?

ヅカ王子って、もしかして今でも洛高生なの?普段着てるのはGDの制服なのか。

イグナイターを手に入れるため、修学旅行から帰る途中の洛高二年生全員を人質にとる加賀篝。
それを阻止しようと動く生徒会長達が格好良過ぎる。特に六夏会長が。俺の中で六夏会長の株がストップ高です。

そして、さよなら哀音。『Spiral』聴きながら読むとヤヴァい。
智春は遂に、奏っちゃんが《黑鐵》を使うなと言った意味を知ることになる。だが、操緒の魂の質量は減り、奏っちゃんの非在化は進行するのだった。

アニメで膨らまされた佐伯兄と哀音のエピソード。凄く上手く肉付けされてたんだな。EX013のラスト近辺の佐伯兄の台詞って完全にアニメオリジナルだったのか。
また、原作では哀音は佐伯兄達を助けるために、自ら副葬処女になってるんだな。

ところで、蹴策は何で加賀篝と手を組んでたんだ?単に金目当てだったのか?

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:S-

アスラクライン5(初回限定盤) [DVD]
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