電撃文庫

ウチの姫さまにはがっかりです…。〈2〉 (電撃文庫)
著:鈴木 鈴 イラスト:藤真 拓哉

「司聖さまにお聞きしたのです。この気持ちは、本当にいけないことなのですかと。司聖さまは、すぐに答えてくださいましたわ。この気持ちの名前、すなわち━━」

「わたくしが人をいじめたいと思う気持ちは、『愛』なのだと」

約4ヶ月の積み。4ヶ月振りの新刊。
今回は魔族のキキモラが現れ、騒動を巻き起こす。その中で、イリステラ王女の欲望が増大させられて……というお話。

相変わらずの、がっかりな内容でした。何故お仕置きシーンが寸止めばかりなの……(´・ω・`)
そんなんじゃ変態レベルで他の作品に勝てないぞ!
ホント、絵が良いから余計にもったいない……。

最後にはアッシュの許嫁が登場して続く。って、引っ張るんかい。
次は2011年6月だけど、勿論もう買いませんよ。

燃:C 萌:A- 笑:C+ 総:B

シリーズリンク
ウチの姫さまにはがっかりです…。(2010/10)

アニメ,電撃文庫

「お前が居ないと寂しいんだよ!!」

さて、12話の別バージョンから始まったweb配信もいよいよラスト。
勿論、OPは新規映像たんまりだが、最後に京介の隣に桐乃が追いついてきて並ぶカットが秀逸。

前半は黒猫編のエピローグと桐乃から不穏なメール着信。学校の下駄箱で携帯ゲームやってる男子は何なの?
どうでもいいが、麻奈実の携帯って京介と同じモデルの色違いなんだな。

桐乃を連れ戻しに行く展開は実質後半だけのため、結構な駆け足展開なのだが、通じ合う親子の意志やBGMがシーンを盛り上げてくれるよね。
最後に主題歌を持ってくる演出がお約束過ぎて好き。

そのままEDにしたら良かったと思うんだけど、EDはメルルの劇場版主題歌。
確か原作では映画化はしてなかったよな?

最後がちょっとブツ切りだったような気がしなくもないが、良い最終回だったと思います。

総評

ってなわけで電撃文庫原作、タイトルで最早勝ったも同然『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』テレビシリーズ全12話、web配信全4話、計16話、今度こそ完結。

安定した高クオリティ、原作を良い意味で膨らませたシナリオ、ルート分岐というギミック等、色々と楽しませてもらいました。

DVDの売り上げも好調みたいだし、普通に2期やれそうだけど、どうなんだろうな。やるなら、わざわざわネット配信した意味無い気もするし。
原作のストックから考えると、十分可能だとは思うのだが。
垣間見える沙織の正体やリアの写真等、2期への伏線と思われる要素もあることだし。

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
第14話「俺の後輩がこんなに可愛いわけがない」

シリーズリンク
俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 第1話「俺の妹が再び帰ってくるわけがない」

アニメ,電撃文庫

「40歳のツインテール……需要無ぇー!」

あれ、真の腕治ってる!?全治一箇月って話じゃ?前回から、もう1ヶ月経ったってことなのか。
ってか、今回から原作2巻突入なのか。いきなり女々さんのテンションが全力で吹いた。40歳自重しろwww

さて、エリオの社会復帰計画がスタート。彼女は女々さんの紹介で近所の駄菓子屋で店番のバイトをすることになる。
女々さんの用意した地図、何で各ゲーのコマンドみたいになってんだよw

70%以上って表現が2回くらい出て来たけど、何か意味があるのか?7割って、物凄い微妙な数字じゃねーか。

ペットボトルロケットとか変な格好で野球する子供達とかは今後、話に絡んでくるのかな?
どうでも良いが、藤和家のテレビで流れていたのって『耳をすませば』ですよね。

次回予告でも一切自重しない女々さんの振り切りっぷりパネぇ!
今回は演出が結構、いつものシャフトに近かった気がする。

燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

エピソードリンク
四章「右腕骨折全治一箇月」
六章「リュウ『コ』さんの、なんちゅーか、もやーっと」

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)
電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

電撃文庫

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈8〉 (電撃文庫)
著:伏見 つかさ イラスト:かんざき ひろ

「元気出しなってば」
「あたしはあんたの、味方だからさ」
「兄貴(あんた)がどんなにどうしようもないやつでも、みんなが見捨てても、あたしはここにいてあげるから。ちゃんと最後まで心配して、叱ってあげるから」
「━━だから、元気出せ、兄貴」

約2週間の積み。またしても半年振りの新刊です。今回の帯は何かと話題のオリジナルアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のマスコット?キュウべえさんからの推薦文のようなそうでないような。
どういう繋がりなんだろうか。

さて、黒猫が京介に告白したことにより、2人はめでたく恋人同士となり、事態は大きく動き出す。
粗筋の全方位土下座外交って何だよwって思ったら、京介が開始50ページ足らずで、正座4回、土下座1回というハイペースで吹いた。

あやせには最悪SATSUGAIされる可能性があるって明言されていてビビる。PSP版にはガチでそういう展開があるってホントなの?

で、中盤までは完全に黒猫礼賛小説です。とはいえ、こういうタイプの作品でキャラ同士の関係性を進めたのは英断だと思う。賛否両論あるだろうけども。

ここにきて、存在だけは明言されていた黒猫の妹、日向と珠希が登場。この2人は確かアニメで先行登場なんだよな。
これに代表されるように、今回はアニメからのフィードバックが色々と見られる。桐乃がOPを口ずさんでいたり、桐乃が書いた『妹空』のアニメ化が決定したり。
って、アニメでボツになった脚本流用すんなw

何だ、このニヤニヤ展開と思っていたら、後半、事態は急展開。絶望のドン底に叩き落とされた京介を桐乃が支えてくれる。これまでとは関係性が反転しているところが面白いよな。

前巻で「どうせ恋人期間は8巻だけ、とかいうオチなんだろうけども」って書いたら、本当にそうなのかよ!

黒猫の告白に戸惑う京介の相談相手になってくれる麻奈実。そんな麻奈実が最後に牙を剥いた。最近、ヒロインが増える一方で、どんどん存在感無くなってきてたしなぁ。ここらで挽回なるか?

今巻で、京介の周囲の人間関係が大きく動いたわけだが果たして、これは完結への布石か、それともただの引き延ばし戦法か。
このハイレベルの面白さを維持してくれるなら、何巻でも続けてほしいところはであるが……。

燃:A 萌:A+ 笑:A- 総:S-

シリーズリンク
俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑦(2010/11)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑨(2011/09)

コミカライズ,電撃文庫

俺の妹がこんなに可愛いわけがない コミックアンソロジー (電撃コミックス EX 152-1)

「こんなんじゃなくて、あたしが見たいのは…KSTなのよ!!」

KSTとか初めて見たわw
キス展開」のことらしいです。そういうのもあるのかって思って、ググったら1件たりともヒットしねーじゃねーかw

さて、タイトル通り『俺妹』のアンソロジーです。電撃文庫がアニメ放映中の作品でたまにやるアレです。今回はA5サイズ。
他の例で言えば、『いぬかみっ!』『狼と香辛料』『デュラララ!!』か。他にアンソロジー出た作品あったかな。

執筆陣に『灼眼のシャナ』のコミカライズ担当の笹倉さんや『狼と香辛料』のコミカライズ担当の小梅さん等が居たので購入。

内容は黒猫に始まり、黒猫に終わる。そんな構成だった。お前等、どんだけ黒猫好きなんだよ!
掲載コミックが13本、その内、桐乃メインが2本、黒猫メインが6本。メインヒロインェ……。

とは言え、笹倉さん版桐乃の可愛さは半端無い。本全体が纏っている黒猫オーラで霞がちだが。
ちなみにコミカライズ担当のいけださくらさんも執筆してます。

取り敢えず『俺妹』スキーは買っても良いと思う。そんな出来。

燃:C 萌:A+ 笑:B 総:A

アニメ,電撃文庫

「やっぱり制服コスが似合うよね」
「コスじゃねーよ、本職だよ」

サブタイの「右腕」は「うわん」と読みます。
さて、原作2巻に突入した……のか……?よく理解らんな。

今回は青春ポイントの加算システム説明がようやくしっかりとなされた。1回の増減値の最大は5ポイントなのか。

って、それは良いとして、作画が息切れを起こしてませんか?後半のエリオは可愛かったけど。というか、アイキャントフライを経て、一気に美少女度が増した気がする。

にしても、利き腕が使えない状態で後ろに女々さん、前のカゴにエリオを乗せて自転車を運転する作業は酷過ぎるw
妙に青春っぽい絵面だったが。

今回はED映像変更無しだと思う。
青春ポイント合計は女々さんの所為で、ぶりぶり減っていて吹いたw

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
三章「地を這う少女の不思議な刹那」
五章「サンクスギビングの憂鬱」

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)
電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

アニメ,電撃文庫

「私は今、ノーブラよ!」
「そこからちゃんと話は広がるんだろうな!?」

何やかんやで原作1巻クライマックスっぽい気配。真はエリオと共に自転車でアイキャンフライ
何か細田監督版『時をかける少女』みたいになっていて吹いた。
幻想をぶっ壊してみたりと、パロネタ多いよね。

今回は真も女々さんの漫才が面白かったです。黒歴史爆誕w

EDはまたも新規作画か。
女々さんに初ハグを奪われたのはマイナスポイントなのかよw

燃:C 萌:A 笑:A- 総:A+

エピソードリンク
二章「失踪する思春期のレヴェリー」
四章「右腕骨折全治一箇月」

電波女と青春男 (電撃文庫)
電波女と青春男 (電撃文庫)

アニメ,電撃文庫

「健全なエロス。矛盾だよね、これ……」

2週振り。今回はリュウシさんと前川さんが正式登場+エリオの電波発言の理由が明かされるというお話。

作画崩壊も無く、良い滑り出しであるなぁ、と。変人祭りなのは、きっと仕様。
内容が安定展開なので、さほど書くことがないという恐怖。

EDは何故かまるっきり新規映像だったっぽい。ETじゃねーかw

燃:C 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
一章「宇宙人の都会」
三章「地を這う少女の不思議な刹那」

電波女と青春男 (電撃文庫)
電波女と青春男 (電撃文庫)

電撃文庫

藍坂素敵な症候群〈3〉 (電撃文庫)
著:水瀬 葉月 イラスト:東条 さかな

「あ……あんたはそんなこと心配しないでいいと思うわ。これは主治医としての判断。もしあんたが重度罹患して、誰かを傷つけたりしそうになったら━━私が、ちゃんと、しゅじゅちゅしてあげるから」
「じゃあ、いつ手術が必要になるかわかんねえから……藍坂良いんにずっと入院してなくちゃ駄目だな」
「そ、そうね。だからずっとお医者さんの目が届くところにいなさいよ、患者さん」
「お医者さんもずっと患者の傍にいてくれよな」

何、このイチャイチャ。

約6ヶ月半週間の積み。半年振りの新刊。『C^3 -シーキューブ-』10巻からは隔月刊行。
あれ、表紙が素敵に戻ったぞ?と思ったら最終巻だったでござる。相変わらずパッケージングで内容を悟らせないな……w

さて、完結じゃなかったら空メインになってたいのか、中盤までは彼女のエピソードのウエイトが高め。
やはり中盤まではグロ要素を匂わせない。

最悪の《耽溺症候群》現るって煽りなんだけど、あんまり描写が怖くないんだよなぁ。水瀬さんのシリーズって基本、普通だったり個性的な萌えキャラだと思っていたキャラがいきなりイカレだすから怖いのであって、最初から不穏な気配を出してると、恐怖やグロが半減する気がする。
まぁ、ラストらしい展開ではあるんだが。

最後は1巻で示唆していた勝利の鍵でハッピーエンドに。最後だからって大分イチャついたな。
いつでも終わらせられる準備は出来ていたって感じ。

後書きでは元々長く続けるつもりはなかったそうだけど、打ち切り完結なのかなぁ。『C^3』のアニメで忙しくなるから終わらせたってセンもありそうだけど。
ただ、書ききれてない要素もあるらしいので、納得づくの完結ってわけではなさそう。

総評

ってなわけで、電撃文庫、美少女達が色んなことして気持ち良くなっちゃう『藍坂素敵な症候群』、打ち切り完結臭い全3巻でした。足掛け11ヶ月か。1年やってなかったのか。別シリーズ同時進行で、この速度は結構凄い気がするな。
水瀬さんがシリーズを終わらせるのはこれが初。

びっくりするくらい、いつも通りの水瀬さんでした。使いもしないのに、《耽溺症候群》の設定だけ物凄い数作ってそうだw
個人的には各キャラにスポットを当てながら、5巻くらいまでは読みたかったんだけどなぁ。
まぁ、『C^3』と、どっちが読みたいかと訊かれたら、あっちなんだけども。
一番読みたいのはくどいようですが、『ぼくと魔女式アポカリプス』です。

次は2011年4月に『C^3 -シーキューブ- ⅩⅠ』。

燃:C+ 萌:A- 笑:B 総:A-

シリーズリンク
藍坂素敵な症候群 <2>(2010/05)

著者リンク
C^3 -シーキューブ- Ⅹ (電撃文庫、2010/09)
C^3 -シーキューブ- ⅩⅠ(電撃文庫、2011/04)

雑記,電撃文庫

いよいよ電撃文庫1年分もラストか……。というわけで、ブツは、

・れでぃ×ばと!⑫
・俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑧
・Baby Princess⑦
・イスカリオテⅦ
・さくら荘のペットな彼女 <5>
・よめせんっ! <4>
・なれるSE!4 誰でもできる?プロジェクト管理
・煉獄姫 三幕
・ギャルゲーマスター椎名 <3>
・シロクロネクロⅡ
・ストライク・ザ・ブラッド1 聖者の右腕
・夜のちょうちょと同居計画!
・魔王なあの娘と村人A ~幼なじみは勇者です~
・アトリウムの恋人
・雨の日のアイリス

の計15冊。

『れでぃ×ばと!』露出し過ぎでボカし入ってもうとるやないかw
『イスカリオテⅦ』は完結か。

電撃の缶詰のエッセイでは伏見さんが、デビュー前は『お留守バンシー』に怨念を送ってたって書いてるけど、それって、今では「お前なんか相手にもならねーんだよm9(^Д^)プギャー」って暗に言ってるの?

『境界線上のホライゾン』は追加キャスト発表。正純役がみゆきちとか全力で期待せざるを得ない。
ネイト役は井上麻里奈さんということで、『図書館戦争』の郁と柴崎やないか!

『C^3』はフィアの版権イラストが公開されてるけど、大分さそりがためさんの絵に近いのか?