電撃文庫

トリックスターズC〈PART2〉 (電撃文庫)

著:久住
四季 イラスト:甘塩 コメコ

 

『いつまでも、みんなと友達でいられますように』

 

 中古。さて最終巻。『PART1』からなるべく間を空けないようにしたつもりだが、それでも一ヶ月半くらいは空きました。案の定、内容を忘れかけている件。

 

表紙の黒髪ロングの女性はもしかして周か?と思ったら、口絵に表紙登場キャラが誰か明記されていてビックリした。

 

 謎解きは全くもっていつも通りか。ただ、一つ解答を示して、それを覆すって展開を繰り返すのはちょっとクドかったかな。

 

 そして周はアレイスターに付いていくことを決意し、第一部完。佐杏冴奈編が終わって、A・クロウリー編が始まるって明記して終了。ちょ、自分で首絞めてる!

 

 巻末にはクロスワードが付いていて、これを解くと次回作のキーワードが判る仕組みのようだが、問題が『トリスタ』関連だったため全く解らず放棄しました。多分、『ミステリクロノ』のことを指してるんだろうから、「時間」とか「天使」とかそんな感じの単語が出て来るんだろうけど。

 

総評

 まだ完全に完結したわけではないけど、『ミステリクロノ』も打ち切られたっぽいし、こっちの第二部が始まる気配も無いし、取り敢えず、まとめ書いておきます。

 

『ミステリクロノ』が面白かったから、こっちにも手を出したわけだが、不思議設定を取り込んでのミステリーという試みが面白かった。それが一般受けするかは別として。

 

 キャラ小説としては微妙かな。名前が奇抜なだけで特にどうということも。周と凜々子の百合っぷりも減衰したしなぁ。

 

燃:C 萌:B- 笑:C+ 総:A

電撃文庫

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈15〉 (電撃文庫)

著:鎌池 和馬  イラスト:灰村 キヨタカ

 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

 表紙は一方通行のみで、ほぼ白黒。これまでの『禁書』と大きく異なるデザインとなっている。灰村さん、センス良いなぁ。

  今回は一切上条は登場しません。ずっと一方通行サイドのターン!!土御門が居たから、『⑭』と同時進行ってわけではないのか。って、本編で一方通行だけの話が出来るんやったら、益々『SS』なんて出した意味が理解らん。

  それはともかく、今回は今まで出し惜しみされていたレベル5が新たに二人登場。早くも退場っぽいけど。

  この二人のレベル5だけじゃなくて、他にも新キャラがいっぱい。何という新キャラ祭り。今巻のみのゲストキャラが殆どやと思うけど、明らかに「これから」っていうキャラも割と居るしなぁ。


  ところで、口絵の背景に『超電磁砲』の佐天涙子がこっそり描かれているんですが。こういう細かい遊びは面白いんで、どんどんやってほしい。

燃:A  萌:B  笑:B  総:A

コミカライズ,電撃文庫

とある科学の超電磁砲 3―とある魔術の禁書目録外伝 (3) (電撃コミックス)

作画:冬川
基 原作:鎌池 和馬 キャラクターデザイン:灰村
キヨタカ

 

「こんなとこで苦しんでないでとっとと帰んなさい」

 

 レールガンすげー。

 

 九ヵ月振りくらいの新刊か?どうせならもう一月発売を遅くして、帯でアニメ化の告知やれば良かったのに。

 

 さて、『幻想御手』編完結。最後の戦闘はえらいクオリティになっております。やっぱりビジュアル化されると映える作品なんだなぁ。

 アニメは流石に外伝で半年やるとは思えないし、一クールだろうけど、やっぱり『幻想御手』編で終わらせるのかな。

 

『幻想御手』編の後は、日常エピソードと黒子と初春の出会いの物語を収録。

 美琴と黒子の温度差に吹いたw

 

 注目したいのはちょこちょこ本編の脇役が顔を出しているところ。削板軍覇とか一一一とか『アイテム』の女性陣四人とかキャラのチョイスがマニアック過ぎる。

 こういう絡ませ方は上手いと思う。

 

 カバー下には美琴と出会い惹かれていく黒子の日記が。最後の方、病んでるw

 

 というわけで三巻でした。次のエピソードはどうなるんだろう。原作三巻か?

 

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A

ドラマ,電撃文庫

「どこの世界でも変わり者は消されるってことさ」

 

 人間の運命を変えてしまったモモは罰を受けることになり、ダニエルは別の真っ当な死神の使い魔の任に就くことに。

 

 今回はこれまでにモモとダニエルが関わってきた人達のその後が回想シーンを交えながら描かれる。

 消化不良気味のエピソードが多かったけど、ここで上手いこと補完してきたな。

 

 そしてダニエルは真っ黒になり、死神の職務を忠実に遂行しているモモの姿を目撃する。

 

 次回いよいよラスト。盛り上がってまいりました。

 

燃:C 萌:B 笑:C+ 総:A

電撃文庫

アガルタ・フィエスタ!―てのひらに女王を! (電撃文庫)
著:三田 誠  イラスト:双龍

電撃文庫2004年12月刊行物。『レンタルマギカ』が始まってから間も無い頃の三田さんの作品ということで、読んでみました。

さて、以前から表紙が良いなとは思っていたが、中のイラストは割とションボリな件。まぁ、最低ラインは死守してるけど。

内容はバトルコメディといった感じ?秘法を駆使するバトルシーンはなかなか燃える。
一応ダブルヒロイン制をとっているが、その割にはラブコメをやりきれていない感じ。その辺は2巻に期待かなぁ。お母さんと血の繋がりが無いことも判ったし、ヒロインが1人増えたね!(ぇ

秘宝もメインアイテム以外の存在感が薄いから、もっと細かく設定とかを書いてくれたら、アツくなるんじゃないかと。

燃:B+  萌:B+  笑:B-  総:B+

シリーズリンク
アガルタ・フィエスタ!② 石のナイフと褐色の巫女(2005/11)

イラストリンク
ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります(電撃文庫、2010/02)
ななかさんは現実(ガガガ文庫、2010/07)
声優のたまごが、俺の彼女だったようです。 ~ぱんつの中身は大事です!~(GA文庫、2011/08)

アニメ,電撃文庫

「こんな詰まんねぇ結末で終わらせてたまるか!!」

最終回。時間は前回のラストから少し巻き戻って、地下での上条とシェリーの戦いから。上条のパンチで吹っ飛んだシェリーが柱にブチ当たったとき、柱に亀裂入ってたけど、あれコンクリートかなんかでできてんじゃないの?人間のパンチってそんなに威力出るもんなの?

インデックスを助けるため、ゴーレムに立ち向かう氷華。限界かと思われたそのとき、上条が駆け付け、幻想殺しが炸裂する。ちょっと燃えた。
だが、こういうシーンでもインデックスの生足が気になって仕方がありません。

前半で戦闘は終了し、後半はほぼエピローグ。インデックスの頭の上でブラブラしてるスフィンクス萌え。

アレイスターと土御門との会話ではアレイスターが元魔術師であることや、彼が人工的に天界を再現しようとしていることなどが判るし、インデックスと氷華との会話からは幻想殺しがただの超能力ではないことが判る。

また、思いっきり大覇星祭の告知があるわ、黄泉川先生が一方通行と打ち止めの面倒を見る発言してるわ、原作八巻の美琴と黒子の百合百合シャワーシーンはあるわ、七巻冒頭の大教主ローラ・スチュアートとステイルの会話シーンはあるわと2期をやる宣言し過ぎwww
まぁ、放送開始前から2期やるのなんて判りきってたわけだが。

そこへさくっと、『とある科学の超電磁砲』アニメ化を告知して終了。1期の最終回で劇場版制作を告知した『シャナ』とまんま同じパターンじゃねぇかw

『電波的な彼女』の例があるから、断言は出来ないけど、1クールやる程度には分量あるし、2期までの繋ぎにはなるか。放送は2010年らしいが。
つーか、だからOPに佐天涙子が出てたのね。

総評

というわけで電撃文庫原作『とある魔術の禁書目録』全24話でした。『とらドラ!』同様、J.C.STAFF制作ということで原作ブレイカーになるかと思われたが、ところがどっこい、かなりの再現度を誇りました。

ただ、原作で6巻までというのは単発エピソードが続き、それまでの積み重ねがあまり生きてこない展開ばかりなので、どうしても映像は綺麗でも盛り上がりに欠ける展開となってしまったのが残念。

また、再現し過ぎて説明台詞が多くなったのがネック。かと言って、科学魔術説明をカットすると作品の魅力が伝えられなくなりそうだしなぁ。映像で上手く説明出来るような設定でもないしだろうし。

多分『シャナ』のときは当たるか判らんかったから、一応1期でケリがつくように作ってて、『禁書』の場合は『シャナ』の大ヒットという前例があるから2期制作前提で作ったんだろうなぁ。

キャラデザは灰村さんのイラストからは大きく変わったものの、インデックスが3倍増しくらいで可愛くなったので無問題。

惜しむらくは主題歌を変えるタイミングがド下手糞だったことですね。

やっぱり電撃の強みは人気シリーズが一定数常にあり、それを原作とした良質なアニメが定期的に制作されていることですよね。富士見はいつまでも『スレイヤーズ』に頼ったり、アニメが滑ったりだからなぁ。

後番は『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS』かな?

燃:A 萌:A 笑:B 総:A+

電撃文庫

輪環の魔導師〈5〉傀儡の城 (電撃文庫)

著:渡瀬 草一郎 イラスト:碧 風羽

 

「さぁ、もうじきはじまるぞ、ミュールストン。我らが祈りを神々に届けるための、"二度目の大罪戦争"が――これから起きる乱を勝ち残るのは、果たしていずれの勢力かな?」

 

 約三週間の積み。五ヵ月振りの新刊だが、全くそんな感じはしない。

実は四巻との合体表紙。今回で第一部クライマックスです。

 

 新しい迷宮神群はハタニフとハタニアス。加えて、"クラムクラムの羅針盤"の効果が少し判明。これはこの世界から去った神々の行先を示すものだそうな。もしかしたら、『パラサイトムーン』の世界と繋がったりするんだろうか。

 また、この世界の何処かには"水中庭園"という遺跡があるそうな。やはり、その中には龍舌魚が泳いでいるんだろうか。

 

 ストーリーは西天将ルナスティアとの決着と北天将ルーファスの登場とセロの暴走がメイン。フィノのヤンデレはお休みですが、彼女の中に眠る秘密も結構重要そうです。

 

 次巻からは戦いの規模は広がり、世界の秘密も見えて来そうで楽しみです。ま、新刊出る頃にはモチベーション下がってるんだろうけどな!

 

燃:A 萌:B- 笑:C 総:A

アニメ,電撃文庫

「「そういうふうに――――できている」」

 

 いよいよ最終回。OPカットでスタート。開始数分で竜児とやっちゃんの問題は早回しで解決。やはり尺が足りなかったか……。

 

 この後はほぼオリジナル展開で進みます。

 前回竜児と大河のキスシーンをカットしたのは、やはり最終回に持ってくるためでした。J.C.STAFFが本気過ぎて、『とらドラ!』なのにエロいキスシーンに仕上がっておりました。

 

 大河は竜児への書き置きを残して大橋高校を去った。クラスメイトの携帯には夜空を写した写真が送られてくる。

 みのりんが大河の想いを語り、ばかちーがクリスマスのときに大河が持ってきた星の写真を撮ろうと提案。

 取り敢えず上半身裸になる北村君は自重してくださいw

 

 原作では大河は帰って来たが、アニメでは一気に時間が跳んで卒業式。EDBGMとして使用。主題歌で使用したカットが何枚か挟まれた。

手乗りタイガーの存在は伝説へと昇華していた。

 竜児の名前も他学年に知られていたが、単に目つきが悪いからか?

 北村はアメリカへ留学するらしい。

 能登は麻耶とまさかの良い雰囲気に。能登ぉぉぉぉおおおおおおお!!

 

 そして大河の帰還。誰も居なくなった教室で竜児は大河と再会する。顎に頭突きを喰らって終了という、この作品らしい終わり方でした。

 

総評

 そういうわけで、電撃文庫原作『とらドラ!』全二十五話でした。詰め込み駆け足展開になったものの、物語の最後まで描いたのは結果的に良かったと思います。

 

 製作がJ.C.STAFFで、監督とシリーズ構成が『護くんに女神の祝福を!』のコンビと知ったときは確実に原作ブレイカーだと思ったが、ところがどっこい省略はやったもののほぼ原作を再現。

 キャラデザが公開されたときに作画崩壊オワタ\(^o^)/とか言われたのが嘘のよう。

 

 最後を原作と変えてきたのは原作最終巻の発売時期が近かったこともあり、返って良かったのではないかと思う。

 原作は竜児とやっちゃんの親子関係にウェイトが置かれた分、大河との関係の描写が不足気味だったため青春小説、こちらはその逆でラブコメらしく終われたかと。

 

『とある魔術の禁書目録』と同時進行だったため、クオリティが残念なことにならないかと不安だったが、物凄いハイクオリティだったし、大河と独身(30)は可愛かったし、大変満足のいく出来でした。

 欲を言うなら、三クール構成でサブエピソードも挟みつつ、やってくれたら最高だったんだが。

 

釘宮病T型ウイルスの感染者が大量に発生したのは間違いない。

 

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:S

ドラマ,電撃文庫

「もし運命が変わってしまったら、僕達大変なことになるよ!!

 

 今回のゲストキャラ、マコトは電王に続きゼロノスです。よく考えたら、『響鬼』の桐矢でもあるわけだな。

 

 さて、モモは父親の暴力で死ぬ筈だった少女トイロの運命を、マコトに彼女の危機を伝えることで変えてしまう。

 すぐさま現れた死神達によって、モモは拘束される。意外と盛り上がってきて、次回が楽しみな俺が居る。何か、次回予告でテンション上がっちゃうんだよなぁ。

 

燃:C 萌:B+ 笑:C 総:B

アニメ,電撃文庫

「古傷があるので深く追求しないでほしいかも……」

 

 ああああああああああああああああ、録画ミスったぁぁあああぁぁあぁぁああぁぁあああああ!!最後の最後で!ファック!!

 前回が放送休止だった分、最終話とセットで一挙二話放送だったわけですよ。でもデジタル番組ガイドでがご丁寧に二本に分かれていて、それに気付かず、最終話の方だけ予約していたっていう。ファック過ぎる……。

 

 さて、上条は氷華を友達だと強く断言するが、それでも彼女は自分が化け物だという考えに囚われたまま。

 

 上条達の前から撤退したシェリーとゴーレム。今度の標的はインデックスに。

 

 スペルインターセプトでゴーレムに対抗するインデックスだったが、ゴーレムの制御が自動制御に切り換えられたため、術式に割り込むことが不可能になり、ピンチ。

 そこへジャストタイミングで上条が現れて続く。

 おお、インデックスがヒロインっぽい!

 

 今回、絵コンテが米たにヨシトモさんでびっくりした。こんなとこで何やってるんすか。

 

燃:A 萌:A 笑:B- 総:A