MF文庫J

まよチキ! (MF文庫J)
著:あさの ハジメ イラスト:菊池 政治

『頑張ってね。私は今手が離せないの』
「なんだよ。漫画喫茶でなんかあったのか?」
『ええ。とても深刻な事態よ。今、ジョ×ノの体に入ったナラ×チャが大変なことに……』
「とりあえずジョ×ョを読むのをやめろ!」

MF文庫J〇九年十一月の新刊。第5回新人賞受賞作最優秀賞受賞作品。最初はスルーしたんだけど、某書評サイトの感想を読んだら気になったので購入。
応募時は「迷える執事とチキンな俺と」という副題が付いていた筈。
イラストはファンタジア文庫『クジラのソラ』でお馴染みの菊池さん。

表紙はヒロイン、男装執事のスバル。ちょっとだけ服が脱げ掛けているだけの構図かと思いきや、帯を外すと、ぱ ん つ は い て な い
いや、ぱんつどころか下半身何もつけてねぇや!前貼りしてますとか言われたら知らんけど。

口絵の人物紹介では主人公一人に対し、女の子三人。くどいようですが、男性主人公一人に対し、ヒロインは三人。これぞMFラブコメテンプレート。テストに出ます。

主人公、近次郎は偶然、クラスメイトのお嬢様、涼月奏に使える執事スバルが女の子であることを知ってしまう。スバルは高校三年間の間に女であることがバレたら、執事を止めさせられてしまうので、近次郎は監視されることに。それと同時に彼の女性恐怖症克服プログラムがスタートする。

ごくごく普通のラブコメなんだが、三人のヒロイン、スバル、涼月、妹の紅羽(くれは)は三人ともが近次郎に想いを寄せているわけではなく、片想いの矢印があっちゃこっちゃに飛んでいる状態。
主人公を中心とした四角関係じゃないだけで何だか新鮮に感じる俺は完全にMF黄金パターンに調教されていると思う。

うーん、面白いような面白くないような……。ギャグはスベっているときもあり、面白いときもあり。
さくっと読めるという意味では優秀。ただ、がっつり楽しめるかというと全然そんなことはない。
ただ、涼月が近次郎に対してデレれば、ワンランクアップくらいは期待出来る……筈。

あとはイラストがなぁ。背景白過ぎ。よく見たら口絵もパソコン上の処理で誤魔化しているように見える。素人だから判らんけど。
背景は描かなくても、せめて何かこうエフェクト的なものをですね……。
一迅社文庫『えでぃっと!』を読んだあとだとあんまりズケズケ言えないけど。

次は今月、つまり一月。取り敢えず続投で。

燃:C+ 萌:B+ 笑:B 総:B+

シリーズリンク
まよチキ! <2>(2010/01)

アニメリンク
まよチキ! 第1話「エンド・オブ・アース」

著者リンク
桃音しおんのラノベ日記1 11歳の創作活動(講談社ラノベ文庫、2013/08)
学年トップのお嬢様が1年で偏差値を40下げてギャルになっていた話(講談社ラノベ文庫、2015/12)
編集さんとJK作家の正しいつきあい方(ファンタジア文庫、2017/03)

イラストリンク
巡ル結魂者 <1>(講談社ラノベ文庫、2013/09)
今すぐ辞めたいアルスマギカ(ファンタジア文庫、2014/10)

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞リンク
ごくペン!(審査員特別賞、2009/10)
ゴミ箱から失礼いたします(優秀賞、2009/11)
竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess(佳作、2009/11)

MF文庫J

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)

著:平坂 読 イラスト:ブリキ

「では先輩。ためしに理科と性行為でもしてみましょうか」
「ぶっ」
「な、なななななにを言っているのだ貴様は!破廉恥な!」
「いえ、友達作りに役立つかと思いまして」
「それは友達作りじゃなくて、子作りの行為よ!」
「上手いこと言ったつもりか!」

約一ヶ月二週間の積み。三ヶ月振りの新刊。表紙は星奈だけと見せかけて、帯を外すと小鷹も居ます。帯に隠れているとはいえ、MFの表紙に男が出るのは珍しい。

今回は前回少ししか登場しなかった、理科、マリア先生、小鷹の妹の小鳩が加入し、更に賑やかに。あれ、小鷹以外、みんな美少女じゃん……。幸村もこの際美少女というカテゴリーで良いとして、隣人部って実はかなりのリア充空間なんじゃ……。
小鳩可愛いよ小鳩。

目次をぼんやり見ていると、「リレー小説」があって吹いた。明らかに『ラノベ部』である「ブンゲー部」っていう小説の影響で小鷹がやってみようと提案する。何というやりたい放題。
小鷹はリレー小説がリア充っぽくて楽しそうだったと語るが、それは美少女が居るからだろうーが!!勘違いしないで!リレー小説だけではどうにもならないよ!まぁ、友達が居るという実感は湧くかもしれんが。

美少女が増えると当然ラブコメがやり易くなるわけで、そういう意味では前巻より面白くなったかなという印象。ただ、やっぱり『ラノベ部』の面白さをひきずっている俺が居ます。
ブリキさんのイラストってムラがあると思うのは俺だけ?

ネタは相変わらず全方面から引っ張って来てるなぁ。でも、MFからタイトルから取ってきているものが多い。まさかミツルギファイヤー文庫が出て来るとはな……。

そして、女性陣、みんな「ウ〇コ」って言い過ぎだと思うんだw

後書きでは今回、夜空と星奈がはいてないって書いてあって吹いた。確かに全編通して、はいてませんw

燃:C 萌:A 笑:A- 総:A-

MF文庫J

銃姫 11 (MF文庫 J た) (MF文庫J)
著:高殿 円 イラスト:エナミ カツミ

「きみに、伝えたいことがあるんだ」

約一週間半の積み。十巻と同時発売の完結巻。表紙はセドリックとアンブローシアとエルウィング。正直、間が空き過ぎていて、相当モチベーション下がってたんだけど、表紙にセドリックが居るのを見た途端、購入意欲が跳ね上がりました。最後の最後で表紙に出してもらえるとはなぁ。

著者紹介で三角関係と見せかけて、やりたい放題やった書いてあって吹いた。確かに、三角関係のラブコメっぽかったのって序盤だけだったよなw
口絵のピンナップはやっぱり十巻と繋がる仕様でした。辛うじて全員誰か判るという状態。

さあ、全ての謎が明かされる最終巻。セドリックは世界かアンブローシアか、という究極の選択を強いられる。

アンブローシアを選んだために、世界の半分以上が水没し、世界は大きく様変わりした。どうも現実世界の世界地図に近づいたようだが。
後書きでは、すこぶる平和な幕引きって言ってたけど、どこがやねん!!カタストロフやったやん!モブ死にまくってるやん!!
そりゃ子供まで作って平和に暮らしてるセドリックとアンブローシアは平和だろうけどさぁ!
大海嘯に呑み込まれた人達はたまったもんじゃないよなぁw

総評

というわけで、「心よ、届け。弾丸のように」、ファンタジー群像劇『銃姫』全十一巻、これにて完結。終盤に差し掛かったあたりから、複数シリーズ同時進行と出産の影響で、終わる終わる詐欺状態になりつつも、無事完結出来たことをまずは祝いたい。

ただ、やっぱり間が空くとモチベーションが下がっちゃうんだよなぁ。特に群像劇となると多数の登場人物の把握が結構重要になってくると思うんだけど、それを忘れちゃうわけですよ。

まぁ、銃姫の正体が判ってすっきりしたので今は満足です。
コミカライズ第二弾って、もう始まってるのかな。

燃:B+ 萌:C+ 笑:C+ 総:A-

MF文庫J

オウガにズームUP! 4 (MF文庫J ほ 1-7)
著:穂史賀 雅也 イラスト:シコルスキー

「馬鹿め。偶然?そんな偶然があるか。向こうの世界から自力で夜の世界に来た人間などいない。それは奇跡と言うんだ。もしくは運命と言う」

約一週間の積み。四ヶ月振りの新刊。打ち切り完結でござる。

嫌ぁぁああああぁあああぁあぁあああああああAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!
これから!これから面白くなってくると思ったのに!!何でやねん!四巻発売決定した時点で、第一打ち切りポイント突破したぜ!って思ったのに!まぁ、同レーベル『魔女ルミカの赤い糸』も四巻でばっさり終わったけどさ。

表紙はセーラー服+スク水のククル。セーラー服が無ければ、もっと良い表紙だったと思うんだ。
同時発売だった『三流木萌花は名担当!』二巻とセットで、まさかのダブルスク水攻撃です。
ちなみにイメージイラストです。

口絵は四ページしかりません。しかし、見開きで描かれているクルル成長バージョンがエロいの満足しました。シコルスキーさんのイラストはたまにやたらツボにハマるのがあるから困る。
カンピオーネ!』と『くれは×リミテッド!』で忙しいのか。って、全部、タイトルの最後にエクスクラメーションマーク付いてるなw

『37度1分の発熱』

ククルがオウガ族特有の病気で金髪になった上、スタイル抜群の美少女に進化する話。
風邪をひくまでは、ククルを放ったらかして自室で美少女ゲーム三昧。それが穂史賀さんクオリティ。

『だってほら夏休みだから』

道端でニンジャを拾うって発想が理解らない……!
ユージは登場せず、彼のクラスメイト、勇魚(いさな)が主人公。こういう淡い恋愛エピソードがもっと読みたかったんですよ、俺は!

『Exchange』

宮内さん、勇気を出して告白するの巻。ダメ山手線ゲームが切な過ぎるw

ユージは実はラノベ主人公の中でもかなり上位のリア充なんではないかと思う。
宮内さん、可哀想に。打ち切りでなければ、もっと掘り下げてもらえただろうに……(´・ω・`)

『星のない空の下』

理科部合宿に来ていた筈なのに、気付いたら夜の国に居たぜ!シノビ族に攫われたククルを助けに行くぜ!何か最後にいきなり日下部さんに告白されちゃったぜ!という話。
話の畳み方がパワープレイ過ぎるw
バッターボックスに入ってから、バットを持っていないのに気付いて、拳で球を打ち返そうとするくらいの無茶展開だった。挿絵に出してもらえない日下部さんが宮内さん以上に不憫。と言うか既刊を見返さんと顔が思い出せんかった。

『明日への階段』

「愛してる」って、そんなさくっと言える言葉ではないと思うんだ。一応、ユージがククルを選んで終了。
宮内さんに対する答えは結局判らないまま。せめて、後五十ページあればなぁ。

総評

というわけで、穂史賀さんの第二シリーズ『オウガにズームUP!』全四巻でした。最初からクラスメイト全員のデータが設定されていて、アンケート葉書で目立つキャラを選ぶ企画は『ネギま』のパクリじゃんと言われようと、俺は好きでした。

また、デビューシリーズ『暗闇にヤギを探して』の頃からあった独特のテンションとストーリーテリングも健在で良かった。
何て言うのかな、一風変わった恋愛ものというか。お茶漬け感覚でさらさらっと読めるのが良かったんですよ。

こんなに打ち切りが悔しいのは久し振りなんだぜ。くっそぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおぉおおおおおおおおおお!!!!
『神様のお気に入り』みたいに復活せんもんだろうか。だって、二階堂と上村先生がどうなったか超気になるじゃん!!

燃:C 萌:A+ 笑:B 総:B+

暗闇にヤギを探して (MF文庫J)
暗闇にヤギを探して (MF文庫J)

MF文庫J

緋弾のアリアIV (MF文庫J)

著:赤松 中学 イラスト:こぶいち

「パットは、ファッション!パットは、おしゃれ!パッ!ト!は!無罪!」

約四ヶ月一週間半の積み。五ヶ月振りの新刊。サブタイトルの「緋弾」は「スカーレット」と読みます。
表紙はキンジの兄キンイチの女装モード、カナ。まさかのタイツ要員。立ち姿がかっけーです。
キャラ紹介を見てると、当分は表紙要員に困ることはなさそう。

さて、三巻から地続きで始まる第四巻。アリアを殺すと宣言した兄に背き、対峙するキンジ。
というのはさておき、今回の肝はアリアと白雪のバニーガールだと思うんだ。こぶいちさん、良い仕事するなぁ。

で、遂に作中で登場する「緋弾のアリア」という単語。覚醒したアリアはとんでもないチート性能を発揮していたが一体……?
また、ヒステリアモードのキンジも大概チート。銃弾を噛んで受け止めるとかどんだけw
そしてキンジ達の前に姿を現すイ・ウーの潜水艦。その中から現れたイ・ウーの頂点『教授(プロフェシオン)』はアリアの曽祖父シャーロック・ホームズⅠ世だった!
って、また引っ張ったーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!??
もうええわ!何で毎回次へ引っ張んねん!

次は十二月。つまり、とっくに出てるんだぜ。

燃:B 萌:A+ 笑:B- 総:A-

MF文庫J

銃姫 10 (MF文庫J た 4-10)

著:高殿 円 イラスト:エナミ カツミ

誰もが、そのときの自分を映す鏡だった。会う人会うひと、誰もがただ一人として同じ生まれでも血縁でも幼なじみでもなかったけれど、どこか僕に似ていて、僕の内面を映し出し、僕を傷つけ、僕を救った。
そして、その喜びの一歩、苦節の一歩をつなぎ合わせて、僕はここまで来た。

約一週間の積み。一年九ヶ月振りの新刊。間空き過ぎて内容全然憶えてないんだぜ。
二冊同時刊行で遂に完結です。同時刊行は高殿さんの意向だそうで。
表紙はウェディングドレス姿のアンブローシア。前巻がエルウィングだったから、そりゃそうだろうな。
MF文庫Jの装丁が変わってからは背表紙のタイトルと著者名の間に細い白線がひかれるようになったが、『銃姫』にだけは付いていない。これは既刊と並べたときのことを考慮してるんだろうか。『パラケルススの娘』もチェックしてみよう。
口絵のピンナップは最終巻と繋がるのかな。

内容を忘れているとは言っても、読んでいる間にある程度は思い出してきました。最終章ということで否応なく盛り上がっちゃう。
セドリックが父から母親の話を聞くシーンは良いシーン。

で、明かされそうで明かされない銃姫の真実。最終巻まで焦らすか……。くそう、すぐ続きが読みたいぜ!って最終巻に飛び付くほど読みたいかと訊かれれば、そうでもないという中途半端な状態。まぁ、二月に『白ポリ』が出るなら、それまでには読むことになるんだけどさ。

山奥の村で一時の幸せを噛みしめるセドリックとアンブローシア。だが、残酷な運命がようやく再会出来た二人を再び引き離す……というところまで。泣いても笑っても、次でラスト。果たしてハッピーエンドは迎えられるのか?

燃:B 萌:B- 笑:C 総:A-

パラケルススの娘 9 メフィストフェレスは踊る (MF文庫J)
パラケルススの娘 9 メフィストフェレスは踊る (MF文庫J)

MF文庫J,アニメ

「あたしが信じるあたしを信じろってアニキも言ってました」

何という天元突破w
このとき、セップクが見ていた本って、この作品の設定書か何かだよな。

勢いで紅音とデートすることになったナツル。テンションアゲアゲの紅音だったが、当然のように雫、水琴も現れるのだった。更に沙倉さんまでも。
というわけで、水着回です。沙倉さんの男ナツルに対する態度が淡白過ぎて泣ける。
紅音は眼鏡を外しても見えてるんだろうか。

そんな中、白のケンプファーの襲撃があったり、沙倉さんが悪女モードになったりと話が進み始めました。と言っても、もう後三回しかないんだよな。時間経つの早ぇー。

ところで風呂上りのアニマル達が可愛過ぎるんですが。チッソクがタオルを胸元で巻いていて吹いた。でもカンデンは全開にしてる不思議w

次は二週間後。

燃:B 萌:A+ 笑:B+ 総:A

けんぷファー〈6〉 (MF文庫J)
けんぷファー〈6〉 (MF文庫J)

MF文庫J,雑記

今月は1日フライングで24日発売。23日が祝日だから、もっとフライングするかと思ったけど、最近MFのフライング大人しいな。配本冊数が増えたことが関係あるんだろうか。
今月も刊行点数十三冊と大量です。もう、この量がデフォルトになるんだろうか。何がびっくりするって、その内二種の表紙がスク水なのがびっくりするw
ブツは、

・銃姫⑩ ~Little Recurring circle~
・銃姫⑪ ~The strongest word in the world~
・きゅーきゅーキュート! <11>
・緋弾のアリアⅤ 序曲の終止線
・オウガにズームUP! <4>
・IS<インフィニット・ストラトス> <3>
・三流木萌花は名担当! <2>
銃姫 10 (MF文庫J た 4-10)きゅーきゅーキュート! 11 (MF文庫J の 2-19)緋弾のアリア 5 (MF文庫J あ 5-8)オウガにズームUP! 4 (MF文庫J ほ 1-7)IS〈インフィニット・ストラトス〉 3 (MF文庫J ゆ 1-3)三流木萌花は名担当! 2 (MF文庫J た 5-9)
銃姫 11 (MF文庫 J た) (MF文庫 J た 4-11)

の計七冊。榊さんの新シリーズ『ミカヅチ』は発売日未定になりました。

『けんぷファー』はもう切りました。ちなみに完結はしなかったそうです。
けんぷファー 11 (MF文庫J つ 2-14)

『ドルイドさん』でお馴染みの志瑞さんの新シリーズ『白銀の城姫(はくぎんのベルクフリート)』はガチでファンタジー。
『ノインの契約者』でお馴染みの二階堂さんの新シリーズ『D-breaker』は現代学園異能かな?
この二シリーズは特に惹かれなかったのでスルー。
白銀の城姫 (MF文庫J し 4-4)D-breaker (MF文庫J に 2-4)

来月の新刊は特に惹かれたり気になったりする作品は無いなぁ。買うものはあるんだけども。

MF文庫J,アニメ

「美味しい?」
「おいひい……」
「よく出来ました♪」

馬鹿な、『戦う司書』の方がエロい……だと……?
雫は強制的にナツルをデートに連行する。最後までナツルは白のケンプファー対策だと思っていたので、会話が凄まじく噛み合わないw

デート当日の朝、雫が超ご機嫌でお弁当を作っているシーンが描写されるが、原作ではこの頃は確か、まだナツルの一人称を貫き通していたから、彼が居ない場面が描かれるのはレア……な筈。

原作では、雫って物凄く淡々としたキャラクターって印象なんだけど、アニメだとそうでもないのね。結構、表情も声のトーンも変わる。
原作より圧倒的に可愛くなっていると思う。

そんな雫にケンプファーのいろはを教えてくれた先輩が後ろ姿だけ登場。もしかして、がっつり過去話やるのか?いや、尺足りんよなぁ。

デート終了後、水琴に襲撃されるナツル。肩にはチッソクノライヌが乗ってたんだけど、「イッペン死ンデミル?」とか言っていて吹いた。『生徒会の一存』でも言ってたなぁ。『乃木坂春香』でも言いそうだけど、言ったことないよな。春香のキャラに合わんからかな。

帰宅後には紅音の襲撃が。彼女の変身シーンは初披露だが、クオリティ高過ぎて吹いた。指鉄砲撃つシーンがカッコ可愛い。

アニマルは可愛過ぎて困る。つーか、どうやって持ち主の肩に乗ってるんだろう。

そしてアイキャッチに登場した女の子ってもしかして、セップククロウサギの擬人化だったりするのか?声、田村ゆかりさんっぽかったし。

燃:A 萌:A+ 笑:A- 総:A+

けんぷファー〈5〉 (MF文庫J)
けんぷファー〈5〉 (MF文庫J)

MF文庫J

ごくペン! (MF文庫J)

著:三原 みつき イラスト:相音 うしお(こもね)

「無茶言わねえでくだせえ!九九が難しすぎる!」
「五の段は簡単なんだけど、六の段が壁だよな」
「六と三をかけると十八になるとか意外すぎる」

MF文庫J十月の新刊。第5回新人賞審査員特別賞受賞作。文芸部が出て来ると知り、発売から少し遅れて購入しました。
受賞時のタイトルは「新世紀ガクエンヤクザ!」だっけ?思いっきりMF風味に改題されている件w
イラストはスーパーダッシュ文庫『がく×ぶる』でお馴染みの相音さん。

ストーリーは不良が集う毒マムシ学園に幼馴染みと再会するために、主人公真太郎が転校してくるところから始まる。
再会した幼馴染みは私設極道の親分になっていて、真太郎はヤクザとヤンキーとの抗争に巻き込まれながらも、学園を変える決意を固めていくという話……の筈。

何がびっくりするって、口絵の人物紹介の男女比率が一対一なのにビックリする。MFテンプレートは一対三くらいが普通です。

これは一体どのジャンルに分類すれば良いんだ……?ラブコメと呼ぶにはLOVE寄せが少ない気がするし、かと言ってコメディなのかと言われれば、それにしては終盤真面目だし、でも真面目な割には平然と巨大ロボとか変身スーツとか出て来るし。
結構、変ラノ寄りなんじゃないかなぁ。
何とも内容説明の難しい。

コメディはもっとはっちゃけて良いと思うんだが。折角面白くなりそうな部分なんだし。
終盤ではヒロイン増えることだし、ここは適度にLOVE寄せすれば、五巻くらいまでは出せそうな気がする。今後に期待ってことで。

燃:B 萌:B+ 笑:A- 総:B+

シリーズリンク
ごくペン! <2>(2010/01)

イラストリンク
セク研!(ガガガ文庫、2010/05)

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞リンク
まよチキ!(最優秀賞、2009/11)
ゴミ箱から失礼いたします(優秀賞、2009/11)
竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess(佳作、2009/11)

MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞リンク
正捕手の篠原さん(第7回、2011/10)
-異能-(第15回、2020/01)