NMG文庫

ツルツルちゃん (NMG文庫)
著:仙田 学 イラスト:吉田 誠治

他人を整理整頓することは、ピンチから救うことにはならないんだ。

NMG文庫2013年4月の新刊。約1日の積み。著者の仙田さんから献本を頂きました。有り難うございます。
NMG文庫のレーベル雑感は、また別記事で書くとして。

仙田さんは早稲田文学新人賞を獲った人なのか。
イラストの吉田さんはエロゲの背景とかを描いてる人……なのか?よく判らん。

さて、超潔癖症のヒロイン、未来を幼馴染みに持つ主人公、映一。憧れの少女、兎実(うさみ)さんの手帳を未来が拾ったことから、映一は彼女の秘密を知ってしまって……というお話。

お、おお、これは一体、どう感想を書けば良いのだろうか、と困惑せざるを得ない。オチてるのかオチてないのかも判然としないというか。
昔懐かしの富士ミス臭を感じないでもないな。というか、中村九郎さん臭と言った方が良いか。

何にしても、ラノベを意識していない作りという感じか。記号的に、それっぽい要素はあるけども。
ボーダーの概念に近い。

最終的に、結局何やねんという結末を迎えるのだが、個人的には解答はこれ、というのが示されている方が好きなので、受け入れ難い展開かなぁ。
そもそも編集は何故、これをラノベで出そうと思ったのか……。

え、これ続き出るの……?

燃:C 萌:B- 笑:C 総:B

富士見ファンタジア文庫

ファンタジア文庫25周年アニバーサリーブック (富士見ファンタジア文庫)
編:ファンタジア文庫編集部
著:葵 せきな/あざの 耕平/石踏 一榮/賀東 招二&大黒 尚人/木村 心一/橘 公司
イラスト:狗神 煌/すみ兵/みやま 零/四季童子/こぶいち むりりん/つなこ

ツッコミ側の方が分が悪いって、どういうことだよ!どうなってんだよ、ハイスクールD×D!色々規格外すぎんだろ!

同期だからって言いたい放題だなw
2013年3月の新刊。約2ヶ月1週間半の積み。
タイトル通り、人気作品の書き下ろし短編を集めたアンソロジー。

イラストも描き下ろしかと思ったら、表紙だけだったでござる。どういうことなの……。
口絵は過去のドラマガ表紙イラスト。確か全部表紙イラストだったと思う。全部持ってんですけど……。
せめて何かの特典用に描き下ろしたイラストにしてくれたら……。

『生徒会の一存 想定する生徒会』

いつも通りなんだけど、上手いこと他の収録作品のネタを入れてきているな。

『東京レイヴンズ コン日記』

サブタイ通り、コン視点の短編。日常編といった感じで。

『ハイスクールD×D リアス・イン・ワンダーランド』

本編未読者のために、はっちゃけた短編にすりゃ良いのに、第3部のエピローグ的短編となっている。
これ、普通に連載でやれば良くね?

『フルメタル・パニック!アナザー ワールド・ビークル・チャレンジャー』

対して、こちらは入門者向けの内容となっている。
本作だけ厳密にはアニメ化作品ではないが、果たして……?

『これはゾンビですか? はい、掘られません』

『生徒会の一存』のアンサーノベルみたいな内容になっていてワロタ
やっぱりギャグ一直線にしておいた方が良かったんじゃ……。

『デート・ア・ライブ 十香フィアフル』

学校に通い始めた頃の十香のエピソード。どうせなら、もっと精霊オールスター的な内容の方が良かったのでは……と思わないでもない。

まとめ

こういう本が出るってことは、レーベルとしての地力があるってことだと思うし、安心するんだけど、ラインナップは、もうちょっと色々あっても良かったんじゃないかと思う。
往年のシリーズとか、プッシュ中の若手とかさ。

燃:C 萌:A- 笑:B+ 総:A-

アニメ,電撃文庫

「普通に格好悪」

真奥と恵美と鈴乃が三角関係かと大ハシャギの梨香に引っ張られる形で、マグロナルドへとやって来てしまう一行。
芦屋は一見、物腰穏やかなイケメンなので、やだ、LOVE始まっちゃう?
ってか、梨香の私服、肩が剥き出しでエロイな。

センタッキーに負けじと奮闘する真奥達。起死回生の一手が決まるが、何やら異世界の力らしきものが……。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第8話「勇者、修羅場に突入する」
第10話「魔王と勇者、いつもと違った日常を過ごす」

NMG文庫,雑記

献本頂きました。

・ツルツルちゃん

の計1冊。

このライトノベルがすごい!文庫

スクールライブ・オンライン (このライトノベルがすごい! 文庫)

著:木野 裕喜 イラスト:hatsuko

「知的クール美人とか、自分で言わないでくださいよ」
「痴的ア●ルバージンの方がお好みだったかな?」

このライトノベルがすごい!文庫2013年6月の新刊。約3日の積み。
献本を頂きました。有り難うございます。

デビューシリーズ『暴走少女と妄想少年』を7巻で完結させた木野さんが11ヶ月振りに復活して送る新シリーズ。
イラストは各方面で活躍しているらしいhatsukoさん。え、このクオリティで画集出してんの……?
と思って、ググってみたら、え、この本のイラスト、手抜いてね……?

さて、まずタイトルですが。おいおい、今のご時世に、このタイトルはアカンやろ……。
ソードアート・オンライン』にハマったラノベ初心者を釣り上げようという魂胆が透けて見えるんだけど……。

舞台はオンラインゲーム3Rを教育に導入した私立栄臨学園。学生達がレベル上げに腐心する中、単調なレベル上げが詰まらないと感じる主人公、零央(れお)はマイペースに無意味なレコード集めに興じていた。
だが、大型アップデートが彼を取り巻く環境を大きく変えて……というお話。
帯の「起立、礼、ログイン!」っていうフレーズは良いと思います。

学業に直結しているとはいえ、3Rは普通のゲームなので、死んだら即アウトといった危険は無い。普通にデスペナがあるだけ。
まぁ、死亡する可能性のある学校とか嫌過ぎるしな。

低レベル故に蔑まれていた零央が大型アップデートを経て、一転勝ち組になれる可能性を獲得するのが気持ち良い。努力の実る度合いが極端過ぎるけどもw

今回は周囲に勧められる形で、零央が自分のギルドを立ち上げるところまで。
今後、武器となる高価な素材アイテムもたんまりあるし、零央に都合の良過ぎるアップデートに隠された謎も気になるしで、一応区切りはついてるけど、シリーズ展開するっぽいな。

で、この無口無表情系幼馴染み、沙耶が可愛いんだよなぁ。これでイラストが!イラストがもっと良ければ……!
このクオリティで次巻で水着回ワンチャンとか言われても……。

そんな具合で『スクールライブ・オンライン』でした。タイトルとイラストは、もうちょっと何とかしてほしかったが、ストーリーは素直に楽しめました。

燃:A- 萌:A- 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
スクールライブ・オンライン <2>(2013/11)

著者リンク
サキュバスに転生したのでミルクをしぼります①(2017/07)

 

MF文庫J,アニメ

「憶えてろ、白濁液」

どんな捨て台詞だw
さて、筒隠家の倉庫で一晩を明かす陽人。彼のお気に入りDVDの次々とハサミで傷つけていく月子さんマジ外道。いくら可愛い子でも俺だったら発狂するレベル。

陽人の不用意な発言で、筒隠家へと水着姿のまま召喚される梓。おへそをいじくり回すシーンは、もっとねっとりじっくりやっても良かったのよ。何なら、Bパート全部がそうでも良かった。

燃:C 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
第5話「さよならマイホーム」
第7話「いつかはマイファミリー」

ノベライズ,講談社キャラクター文庫

小説 仮面ライダー響鬼 (講談社キャラクター文庫)
著:きだ つよし

「どういうわけでお主はそんな姿になれるのじゃ……?」
「え?やあ、どういうわけでと言われても困るんだけど。なんていうか……鍛えたらこうなった?」

2013年5月の新刊。約2日の積み。
著者のきださんは、テレビシリーズ前半のメインライターで、かつ『ウィザード』のメインライターでもある。
よく執筆する時間があったな……。

さて、メインライダーであるきださんが著者ということで、残念過ぎる結末を迎えたテレビシリーズを補完する内容だったりしないかなーと思っていたら、まさかの「仮面ライダー響鬼VS変身忍者嵐」だったでござるの巻。どういうことなの……。

元々、『響鬼』の世界観が『変身忍者嵐』をベースにしているようなもんだから、絡ませ易かったというのがあるのかな。
その辺の内情が複雑に絡み合っていて、ややこしいの何の。それに加えて、昨今のヒーローリメイクの風潮が融合したのか。

舞台は江戸時代。ヒビキ達の祖先にあたる鬼達と変身忍者嵐の共闘を描く。劇場版みたいな残念な内容だったらアレだなーと思ってたんだけど、存外綺麗にまとまっていて驚いた。

テレビシリーズで登場していた要素の片鱗が所々に見えているのが面白い。鬼の鎧とか式神の炎の鷹とか。

劇場版は、本編のそっくりさんが過去で活躍するって展開だったけど、本作はヒビキやイブキが登場するものの、そのキャラクターは全然違う

元々、『響鬼』の世界観が『嵐』を参考にしているので、全く違和感無く混ざっている。
『嵐』の方は全く知らないんだけど、知っていたら、もっと楽しめるのだろうか……。

次は2013年6月に『クウガ』と『龍騎』、7月に『電王』です。『クウガ』は本当に出るんだろうな……。

燃:A 萌:B 笑:C 総:A

シリーズリンク
小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界 ~レンズの中の箱庭~(2013/04)
小説 仮面ライダークウガ(2013/06)
小説 仮面ライダーウィザード(2014/10)

アニメ,コミカライズ,電撃文庫

「お帰り、お待ちしておりますの━━━━お姉さま」

絶対能力進化計画を阻止するため、関連施設を破壊していく美琴。
一方、何か悩んでいる様子は明らかなものの、決して理由を話してくれない美琴を心配する黒子。

というわけで、美琴そっちのけで、ほぼガールズトーク回です。やっぱり間に、ちょいちょい美琴以外の女の子達のシーンをオリジナルで挟んできますね。
正直、固法さんが出て来れば、俺のテンションが鰻登りで困る。

アニメオリジナルキャラと思しきチビッ子は最初、男の子にしか見えんかったわ……。
次回は満を持して、彼女達が登場ですね。

燃:C 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
#6「あたし…みんなのこと見えてるから」
#8「Item」

このライトノベルがすごい!文庫

おんせん部! (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:河里 一伸(かわざと・かずのぶ) イラスト:しまちよ

「俺たちの言っている『おんせん』は、いわゆる『温泉』ではない。温泉で女子たちの風呂を覗く権利を賭けた戦い。すなわち、『温戦』のことだぁ!」

このライトノベルがすごい!文庫2013年6月の新刊。約1日の積み。献本を頂きました。有り難うございます。

著者の河里さんは普段は官能小説畑で活躍している人。このレーベルが、そんな人を起用するとは思わんかったな……。
エロ方面から人を引っ張って来るレーベルといえば、一迅社文庫のイメージ。
イラストのしまちよさんも普段はジュブナイルポルノのイラスト描いてる人なのか。

さて、身体の故障により、野球を辞めてしまった高校生、健吾は幼馴染みの由香から、おんせん部へと誘われる。
そこは女子の入浴を覗くべく戦う競技、温戦を行う部活だったのだ……というお話。

このラノ文庫が露骨な萌え系を放ってくるのは珍しいなーと思っていたら、別にそういった内容でもなかったでござるの巻。

何と言っても、女子の風呂を覗くというのに、そのテンションの低さといったら。興奮するだの何だのの描写はあるんだけど、全然アツくない。駄目!そんなんじゃ全然気持ち伝わってこない!もっとアツくなれよ!

ファンタジア文庫『フルメタル・パニック!』の『女神の来日(温泉編)』を思い出したけど、あれは面白かったよなぁ。
つまり、全然はっちゃけてなくて、かつ無駄に競技感を出すから萎えるんだよな。ラノベでウケ難いスポーツものの駄目な部分をがっつり取り込んでるのでは……。
発想が良いだけに勿体無いよな……。

挿絵も何故そこをチョイスしたしって感じだしなぁ。帯を取られて敗北するシーンこそイラスト化するべきだろ……。どういうことなの……。
この内容だったら、わざわざ官能小説化とエロ絵師が組む必要性無いだろ……。

燃:C 萌:B+ 笑:C 総:B

コミカライズ,電撃文庫

ブラック・ブレット (1) (電撃コミックスNEXT)
作画:もりのほん 原作:神崎 紫電 キャラクターデザイン:鵜飼 沙樹

「モヤシが1袋6円なんだよ!」

2013年5月の新刊。
電撃文庫で頭角を現してきているシリーズのコミカライズ。電撃マオウで連載中。
原作も持ってないのに何で買ったのかというと、作画のクオリティがえらい高そうだったからです。
実際、非常に高い。

ストーリー自体が面白いかは、よく分からんけど、絵が綺麗というだけで数割増しで面白く見えるという事実。

ヒロインがようじょとドSっぽい黒髪のお姉さんとか素晴らしいですね。
『狼と香辛料』と同じで、暫くコミカライズだけ追いかけてみようか。

燃:A- 萌:A 笑:B- 総:A

シリーズリンク
ブラック・ブレット <02>(2013/07)