富士見ファンタジア文庫

甘城ブリリアントパーク1 (角川ファンタジア文庫)

著:賀東 招二 イラスト:なかじま ゆか

「ティラミーから格言を送るよ。『美人を見たらビッチだと思え』。そうすればいろいろと捗るみー?」

2013年2月の新刊。約1ヶ月1週間の積み。『フルメタル・パニック!』完結から実に1年半、延期を重ねて、遂に賀東さんの新シリーズが始動。タイトルの「甘城」は「あまぎ」と読みます。
どうやらラブコメらしいということで、『フルメタ』の短編は面白かったなぁと思い、購入。

イラストはスーパーダッシュ文庫『パパのいうことを聞きなさい!』でお馴染み、なかじまさん。

さて、寂れに寂れて廃園寸前の遊園地、甘城ブリリアントパーク。神託によって支配人に選ばれた主人公、西也(せいや)は幼い頃の約束を果たすため、甘ブリの再生に乗り出すことに……。

パークには沢山のマスコットが居るが、彼等に真の意味で中の人は居らず、皆、魔法の国メープルランドの住人。
可愛い外見だけど、中身は割とオッサンだぞ!知ってたわー。賀東さんが純粋に可愛いマスコットとか出してこないとか知ってたわー。

主役級マスコットのモッフルは、どう見ても『フルメタ』のボン太君。何か繋がりがあるのかと思ったんだけど、後書きの感じでは関係無さそうだな。

発表当初はラブコメって言われていたような気がするが、あれ、ラブコメじゃなくね……?
いすず、ラティファ、ミュースと可愛い女の子が揃ってるのに、殆どLOVE寄せしてなくね?まぁ、その辺は2巻以降に期待なのかもしれん。

ボロボロの遊園地が復活していく様は読んでいてワクワクする。しかし、ラティファに掛けられた呪いが重過ぎるんだけど、その辺がコメディに対するブレーキになっちゃうとアレだなぁ。
もっと軽いノリで良いと思うんだが……。

燃:A- 萌:A+ 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
甘城ブリリアントパーク #02(2013/08)

コミカライズリンク
甘城ブリリアントパーク #01(2014/06)

アニメリンク
甘城ブリリアントパーク 第1話「お客がこない!」

著者リンク
フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生?(2011/08)

イラストリンク
パパのいうことを聞きなさい!(スーパーダッシュ文庫、2009/12)

ガガガ文庫

下ネタという概念が存在しない退屈な世界 2 (ガガガ文庫)

著:赤城 大空 イラスト:霜月 えいと

「ほら、ハートマークをひっくり返して、下に縦線を二本引いてみて?そう、それがチンコよ」

2012年11月の新刊。約4ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は大分大人しくなったけど、粗筋の自重しなさは変わらず。いやでも、シャバドゥビタッチガッターイは無いわw

口絵が、まさかのグロ画像だった件。霜月さんが無駄に画力があるもんだから、余計にアレなことに。

さて、今回は《SOX》に触発された下ネタテロ組織がやんちゃする話。しかし、それは《SOX》の理念と相容れないもので……。
ライトノベルの新巻と言えば、既存ヒロインの掘り下げも終わらない内から、新しいヒロインの投入!というアレで、本作もその例に漏れず、新ヒロインが登場するんだけど、え、全然可愛くない……(´・ω・`)

下ネタは面白い、下ネタは面白いんだ。
取り敢えず、電撃文庫『アクセル・ワールド』には怒られるんじゃないかな。

うーん、下ネタの乱れ撃ちは楽しいんだけど、いかんせん本筋に興味が湧かないというか何というか……。シリーズ化せずに、一発ネタとして終わっておいたら良かったんじゃなかろうか。
次は2013年4月に3巻だけど、もういいかなぁ。

燃:C 萌:C 笑:A- 総:B+

シリーズリンク
下ネタという概念が存在しない退屈な世界(2012/07)

アニメ,電撃文庫

「それぞれの色が、さくら荘というキャンパスで輝いている」

卒業式が終わり、別れの時が近付く。リタがイギリスへ帰り、仁さんと七海は大阪へ。美咲先輩は新居へ引っ越し。
一気に寂しくなるさくら荘。

だが、別れがあれば出会いもある。新しい春を迎え、さくら荘に新たな入寮者が。
長谷栞奈と、はうはうの弟、姫宮伊織である。
顔見せ程度かと思いきや、Bパートは結構出番があったな。

EDは前期EDと共に、名台詞と名シーン回想。また、涙腺にガッツンガッツンクるんだよなぁ。
しれーっと、メイドちゃんのキャストが堀江さんと公開されていて吹いた。知ってたけどw

総評

ってなわけで、まさかの青春熱血展開だった電撃文庫原作『さくら荘のペットな彼女』全24話でした。
発表当初は、ただの空気アニメになるかと思ったものだが、凄く良い形で終われたよな。

まず、空太役の松岡さんが良い演技をしてくれたよな。原作のボケツッコミのノリが完全再現出来るとは思わなかった。
それから、七海の半端無いヒロイン力。ストッキングペロペロ(^ω^)(ぉ

正直、タイトルで新規層をドン引かせなかったら『とらドラ!』にも匹敵したのではないかと思うんだが……。

あとは、嫌韓キチガイが反応するような要素を入れてしまったのが惜しいと言えば惜しい。あんなことやったら爆釣するなんて判りそうなものだが。

よし、こうなったら1クールで完結編やろうぜ!

燃:A- 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
#23「卒業式」

アニメ,電撃文庫

「今日まで一緒にいてくれてありがとう!ありがとうよりも、ありがとう」

涙腺がゼツボー的にマッハで

超速変形。

OPカットで卒業式開始。仁さんが美咲先輩に積極的になるシーンって、原作にあったっけな。急にDOKIDOKIしちゃう美咲先輩可愛いな!

空太達は滑り込みセーフで卒業式に間に合い、いよいよ式が始まる。
わざわざスイコーの校歌作ったのか……。

卒業生答辞を行うのは、元生徒会長に代わって美咲先輩。もう答辞の出だしで涙腺がマッハ。
回想シーンを挟みながら、さくら荘の1人1人との思い出を語っていく展開がアツ過ぎて、どうにかなりそう。

空太がシャウトするシーンで前期OPをブッ込むのが絶妙過ぎるわ……。ここで流すしかない!ってタイミングだもんな。そら、俺の涙腺も一発でハジケ飛ぶわ。
さくら荘を応援する生徒の中には、ゲームオリジナルヒロイン、乙羽の姿も。オリジナル男子の方は居たのかな。
EDは今回だけの挿入曲で。

原作にあった国歌斉唱カットで騒いでるキチガイが居るみたいだけど、単に権利関係の話なんじゃないの?
いや、逆に考えるんだ。キチガイアンチが湧くということは人気がある証拠だと……。

そして、いよいよ次回でラストです。サブタイからすると、伊織と栞奈が出て来るのかな。

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:S

エピソードリンク
#22「きらめく日々を駆け抜けろ」
#24「さくら荘へようこそ」

MF文庫J,アニメ

「お前、もうずっと風邪ひいてろよ」

サブタイは、同レーベル『まよチキ!』の新人賞応募時タイトル「迷える執事とチキンな俺と」から。斜め上なところから取ってきたな……。

後一歩で隣人部の映画が完成というところで、無理をし過ぎて理科が倒れてしまい、上映会は中止になってしまう。
しかし、それがかえって隣人部の絆を深めることになるというアレ。ちょっとハートフルで困る。

後半では、生徒会役員の葵が隣人部に突撃してくる。夜空と肉が圧倒的なパワーで葵を追い詰める展開が燃えるよな!隣人部を守るために揺るぎない2人がかっけーな。
次回でラストだけど、どこで決着させるんだろーか。

エンドカードは、『風に舞う鎧姫』繋がりで片桐雛太さん。

燃:B 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
第10話「残念王と笑えない話」
最終話「僕は友達が……」

アニメ,GA文庫

「言っとくが、この部屋に実印は無いぞ」

今回は急遽WBCの決勝を放送することになったたため、放送日が翌日にずらされるという理解不能の事態に。どうやって気付けっちゅーねん。放送形態考えた奴キチガイ過ぎるだろ……。
日曜の朝の時点では普通の放送日程だったのに。

さて、冴子さんの指摘で、ある意味ギスギスしちゃう鋭太と真涼。他の3人にヒロイン力でリードされ始めた真涼はジワジワ焦り出すことに。
冴子さんはサブヒロインくらいの扱いなのか、そうでないのか、よく理解らんなぁ。

カオルが地味に今後への展開のフラグを立てているんだけど、一応、続編をやる場合の布石なんだろうか。

燃:C 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
#10「夏合宿の会議で修羅場」
#12「謀略の結末は修羅場」

富士見ファンタジア文庫

勇者リンの伝説 Lv.1 この夏休みの宿題が終わったら、俺も、勇者になるんだ。 (富士見ファンタジア文庫)

著:琴平 稜 イラスト:karory

「勇者王に、オレはな━━」
「言わせねーよ!?」

ファンタジア文庫2013年1月の新刊。約2ヶ月1週間半の積み。
第24回ファンタジア大賞金賞受賞作。応募時タイトルは「勇者と過ごす夏休み」。
帯には、『生徒会の一存』の葵せきなさんから推薦文が。

イラストはファミ通文庫『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』でお馴染みkaroryさん。
ドラマガの特集と短編は悪くなかったので購入。

舞台は、ゆる~いファンタジー世界。これは冒険者育成機関であるユースタシア学園の勇者課程の少女リンと伝記士課程の少年カイの夏休みの冒険の物語。
まーた勇者ネタか……。

目次で早速、今野隼史さんのドット絵があって吹いた。この人、色んなところに出現するな!

で、肝心のお話ですが、あれ……微妙じゃね?口絵のけしからんスライムなイラストで俺のテンションはフォルテッシモだったんだけど、あれ、ツッコミのレベルがいまひとつじゃね?
そうだ、この感じ、同レーベル『ライジン×ライジン RISING×RYDEEN』2巻を読んだときに似ている……!

リンが目指すのは、勇者の中の勇者であるところの勇者王。劇中で新しい概念とか言われてるけど、え、15年以上前からある……。

勇者と魔物の関係が、やがて一般的なRPGにおけるものと異なってくる展開は、同レーベル『勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。』でも似たようなのが、あったよな。そういう流れが流行ってるのかな。

そういうわけで、ギャグに期待してたんだけど、残念ながら、うーむ……。イラストは良いんだけどなぁ。

次は2013年5月に『Lv.2 勇者二人に挟まれて体育祭という名のクエストに挑むわけだが。』だけど、もう買いません。

燃:C 萌:A- 笑:B 総:B+

著者リンク
クラスのギャルとゲーム実況 part.1(2017/04)

イラストリンク
ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件(ファミ通文庫、2012/02)

第24回前期ファンタジア大賞リンク
アリストテレスの幻想偽典 1.禁忌の八番目(選外、2012/11)

ファンタジア大賞金賞リンク
中の下! ランク1.中の下と言われたオレ(第21回、2010/02)
カナクのキセキ <1>(第22回、2011/01)
勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。(第23回、2012/01)
空戦魔導士候補生の教官 <1>(第24回後期、2013/07)
女の子に夢を見てはいけません!(第26回冬期、2014/07)
できそこないの魔獣錬磨師(第27回、2015/01)
災厄戦線のオーバーロード(第27回、2015/01)
非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが……(第28回、2016/01)
追伸 ソラゴトに微笑んだ君へ(第29回、2017/01)
お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか(第30回、2018/01)
恋愛至上都市の双騎士(第30回、2018/01)
ようこそ最強のはたらかない魔王軍へ! ~闇堕ちさせた姫騎士に魔王軍が掌握されました~(第32回、2020/04)
魔女と始める神への復讐 進化の魔女と裏切られた少年(第33回、201/01)

GA文庫

ある日、神様がスマホにおわしまして (GA文庫)

著:雨野 智晴 イラスト:かんなぎ れい

「ふざけたことを言うな!俺は変態じゃない!ただ全裸なだけだ!お前みたいな変態と一緒にするな!」
「だから、それを世間一般的には変態って言うんだろうが!」
「世間一般的にはそうかもしれないけど俺は違うから!俺の全裸は正義のためなんだ!お前みたいな私利私欲のための変態行為じゃなくて世のため人のための全裸なんだ!いわば正装だ!」

GA文庫2012年12月の新刊。約3ヶ月2週間の積み。
エロゲシナリオライターでお馴染み雨野さんがGA文庫に登場です。MF文庫J『詠う少女の創楽譜』がそこそこ面白いので、まぁ買っておこうかと。

イラストの、かんなぎさんはエロゲンガーなのか。雨野さんと関係があるのかは、よく理解らん。
よくよく見たら表紙が割と破廉恥だった件。普通に、その辺に置いてたわ……。

やたらと肌色成分の高い口絵だけど、実は本編と殆ど関係無いでござるの巻。ここまでやると潔いなw

さて、ある日、主人公、七條勇成(しちじょう・いさな)のスマホに神様を自称する少女ククリがやって来た。彼女と契約した勇成は不思議な力を使いながら、人々に取り付いた落神(おちがみ)を退治することに……というお話。

元々はBSで放送しているアドリブアニメ研究所という番組から生まれたネタをベースとしているとかで。
原型しか残ってないっぽいからノベライズというほどではないか。

一見、バトルものかと見せかけて、全然そんなことないんだぜ!ベッタベタなラブコメです。
1巻の時点で既にヒロインがわんさか配置されているから困る。

今回は生徒会長である焔先輩のエピソードなんだけど、やっぱり年上のお姉さんは良いものであるなぁと。
もうベッタベタにベッタベタなのだが。
ただ、彼女に取り憑いていた落神を払ってしまったら、今後出番が激減するんじゃね?と思わないでもない。

また、勇成のクラスメイトの、教科書に興奮する男、隼人の動向も気になる。勇成も大概変態だし、伸ばし方によって質の良い変態ラノベへとメタモルフォーゼ出来るかもしれん。

各章の間には、毒にも薬にもならない4コマが。こちらは三輪フタバさんが担当。『ロウきゅーぶ!よんこま』を描いてる人か。

ってな具合で『ある日、神様がスマホにおわしまして』でした。先輩が可愛かったので、取り敢えず様子見で。
次は2013年5月に2巻。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
ある日、神様がスマホにおわしまして 2巻(2013/06)

著者リンク
詠う少女の創楽譜(MF文庫J、2011/04)

富士見ファンタジア文庫

ハイスクールD×D 14 進路指導のウィザード (富士見ファンタジア文庫)

著:石踏 一榮 イラスト:みやま 零

『アーシアたんのおパンティー、くんかくんか』

2013年1月の新刊。約2ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。本編進行は9ヶ月振りか。
表紙に、ようやくレイヴェルが登場。これ、後ろから見たら、ぱんつモロ見えなんじゃね……?

粗筋が「よろしく勇気」とか書いてあるから、宇宙刑事っぽいキャラでも出て来るのかと思ったけど、別にそんなことはなかった。

口絵ピンナップは表がルフェイ、裏が白いものでベトベトになったソーナ会長。後者はドラマガで見た記憶があるけど、ルフェイは描き下ろしかしらん。
にしても、何故ルフェイがチョイスされたのか理解らない……。

さて、第4部スタートです。部長と木場が不在の学園に遅いかかる魔法使い達。グレモリー眷属とシトリー眷属はソーナ会長の指揮の元、迎撃に向かうことに。

今まで、あまり触れられていなかった魔法使いと吸血鬼関連の話に踏み込んでいく展開で、これまでより、ちょっとだけシリアス展開と思いきや、気のせいだったでござるの巻。

イラストが少ないのが残念なんだけど、その中の1枚に、イッセー達のクラスメイト桐生が登場。
原作でイラストに出て来るのって初めてじゃなかったっけ。これもアニメ化の恩恵なのかしら。

今回は生徒会メンバーが活躍するんだけど、女の子だらけで正直誰が誰や判らねぇ……。実は俺、匙の顔すら曖昧だわ……。
ピンナップで生徒会メンバー集合イラストとか描いてくれても良いのよ。

次は2013年5月末に15巻『陽だまりのダークナイト』限定版。通常版は6月なのかしらん。

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
ハイスクールD×D13 イッセーSOS(通常版)(2012/09)
ハイスクールD×D15 陽だまりのダークナイト(通常版)(2013/06)

アニメ,電撃文庫

「卒業式は、さくら色にしたい!!」

さくら荘取り壊しに責任を感じて、出て行ってしまうましろん。彼女を捜すさくら荘の住人達。リタもやって来てクライマックス感が半端無い。
原作でも、このタイミングでリタって来てたっけ?

こんなシリアスなときだというのに、七海のストッキングが気になって仕方が無い俺です(ぉ
ってか、七海さん、ほぼ告白じゃないですかー!やだー!
でも、空太は、それに気付かず、ましろんに大好きとか叫んじゃうし……。報われなさ過ぎなヒロインやで……。

今回のラストで、空太が「さくら色」というシーンが感慨深いよな……。次回はフルスロットルクライマックスの卒業式ですね。

燃:B+ 萌:A+ 笑:C 総:A+

エピソードリンク
#21「誰のせいでもなく雨は降る」
#23「卒業式」