スーパーダッシュ文庫

ぱんつぁのーと (集英社スーパーダッシュ文庫)

著:月見里
一(つきみざと・はじめ) イラスト:魚

 

「前島さんが……パンツを穿いてないなんて……」

「穿いてないんじゃないの!私は穿けないの!根本的に!物理的に!」

 

ぱ ん つ は い て な い

 

 大事なことなので、大きく赤文字で書きました。

 約一ヶ月二週間の積み。スーパーダッシュ文庫。新人さんのデビュー作らしい。イラストはHJ文庫の『たま◇なま』で御馴染みの魚さん。

 ヒロインがぱんつはいてないだなんて、なら買うしかないじゃないか!

 

 何といってもスーパーダッシュ文庫なので、壮大な釣り&出オチじゃないかとドキドキしていたのだが、最後までそこそこ楽しめた。いや、楽しめたと言うか、はいてないことも含めてエロかった。

 サイカ可愛いよサイカ。

 

 ぱんつはいてないヒロインがライトノベル初!?みたいなことが帯に書いてあるけど、電撃文庫の『司書とハサミと短い鉛筆』のヒロイン、フィフもはけないぞ。

 あっちがはけるぱんつが無いのに対して、こちらは祭華がものを体内に取り込めるという能力を持っているので、ぱんつをはいても体内に取り込んでしまうという設定。どっちもどっちだなw

 でも何で服は取り込まないんだろう。

 

 ぱんつはいてない以外の要素は緩めの学園異能バトル。正直、この辺はどうでも良いわけだが、比較的読み易いので安心してエロ部分に集中出来る(ぇ

 

 二巻は出せれば、早くもテコ入れ水着回らしいです。でも出せないのがSDクオリティだと思うw

 

燃:C+ 萌:A+ 笑:B- 総:B

アニメ

「私もうここで死んでも良い……」

「死ぬな。」

 

 新一年生のあずにゃんが加入したことで、OPにも彼女のカットが追加。四人で演奏しているカットに無理矢理挿入された感じがしないでもないが、何も無いよりは遥かに良い。

 でも歌自体は四人のままっぽいな。

 

 さて、今回はあずにゃんが正式に軽音部のメンバーになるまでが描かれる。あずにゃん可愛いよあずにゃん。

 

 EDはそのままなワナ。

 

 そして案の定出るキャラソンCD。軽音部の五人は当然として、さわちゃん先生とか妹ちゃんとかのどかとかも普通に出そうだ……。

 

 ところで、BSではノットサイドカットバージョンが放送されているわけだが、誰だよ、学園祭のエピソードで澪のぱんつが拝めるとか言ったファッキン野郎は!ちっとも映ってねぇじゃん!

 いや、別に見たかったわけじゃないですよ?<嘘臭い

 

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A

けいおん! (1) (まんがタイムKRコミックス)
けいおん! (1) (まんがタイムKRコミックス)

ファミ通文庫

戦嬢の交響曲 7 (ファミ通文庫)

著:築地
俊彦 イラスト:赤賀 博隆

 

「俺には雪風しかいないよ」

 

 約一週間半の積み。五ヵ月振りの新刊。毎度のことながら、全然そんな気がしねぇ……。

 

 さて、思ったよりも早かった最終巻。戦嬢達の恋模様と、雪風と榛名の激突が描かれる。

 

 決戦前夜にはかつて皆で鍋を囲んだ話に触れられる。これはFBonline掲載の短編のことなわけだが、ページ数少ないんだから、一緒に収録してくれれば良かったのに。そうすれば、シリーズ全体の評価がワンランクくらい上がったのに。

 

 最後はまだ今後続編が書かれてもおかしくないような終わり方でした。

 

 ラストシーンはLOVE寄せです。

 

総評

 そういうわけで、美少女倒魔アクション『戦嬢の交響曲』全七巻でした。もうちょっとだけもうちょっとだけと思っている内に完結まで辿りついちゃったという。

 切り捨てようと思うと面白くなるんだもんなぁ。

 

 女の子だけの学校へ転校することになった主人公という設定だけを聞くと、普通にハーレムものとしか思えないんだが、イラストが好みじゃなく、全然そういう印象は受けなかった。

 しかし、佑鹿が努力の末に周囲の信頼を勝ち取っていく展開は読んでいて気持ち良かったです。

 

 築地さんのシリーズ全般に言えることだが、読み易さはピカ一。

 

 何気に築地さん、初めてのシリーズ完結じゃね?だから、この機会に『ポリ青』をですね……。

 

燃:B 萌:B+ 笑:C 総:B

MF文庫J

黒姫のユズハ2 (MF文庫J)

著:田口 一 イラスト:をん

「舳先を希望に向けろぉ!!」

約二ヶ月二週間半の積み。実は隔月刊行。あれ、急に勢いが衰えたような気が……。つーかMFなのにLOVE寄せ少なめってどういうことだYO!
と言うか、折角の水着回を蔑ろにし過ぎだろう、常識的に考えて……(´・ω・`)

後書きでは、「海と言えば船!」とか言ってるけど、前シリーズでヒロインの身体をべろんべろんに舐めまわした著者の台詞とは思えねぇ。

そういうわけで、もう切り捨てで。次は六月だったか七月だったか。

燃:B- 萌:B+ 笑:B 総:B

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「守られてばっかりだと辛いよ……!」

 

 大分オリジナル色が強くなってきた様子。ニーナとリーリンはお互いにマイアスでの記憶があるらしい。原作では確か忘れてたよね?

 

 今更気付いたけど、ニーナの中に居る廃貴族ってアニメだとガンドウェリアで、原作だとメルニスクなんだよな。何故名前が違うのか……。

 

 ハイアとの戦いで傷を負いながらも、新たな戦いに向かうレイフォン。そんな彼はリーリンのほっぺにチュー。本妻強ぇぇぇえええええEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!

 

 体内でせめぎ合うツェルニとガンドウェリアに苦しんでいるらしいニーナ。そんな彼女の顔に謎の仮面が現れる。狼面衆のものとは違うようだったが。

 

 そしてツェルニ上空のオーロラフィールドから現れる巨大な汚染獣。アルシェイラはそれを待っていたようだが、ちゃんと説明した上で終わってくれるの?

 

燃:A- 萌:B+ 笑:C+ 総:A

鋼殻のレギオスIX ブルー・マズルカ (富士見ファンタジア文庫 143-14)
鋼殻のレギオスIX ブルー・マズルカ (富士見ファンタジア文庫 143-14)

アニメ

「まったく……思った通りだったわ。貴方って人は私が目を光らせてないと実に安易な妥協をするようね」

 

 つつじさん生きてらっしゃっタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 ああ、あのクールボイスに罵られたい!<落ち着け

 

 前回、ネルヴァルがカルボナーラを作っていたと書きましたが、それは俺の妄想で作っていたのはナポリタンでした。指摘してくれたハドむ有り難う。

 

 宇宙空間を一人彷徨っていた秋葉はいつき達に救出されるが、そこでイモちゃんが散ったことを知り、再びドン底へ。

 

 喧嘩を売ってきたウーレと月基地はネルヴァルによって、氷結させられる。これで彼等の出番は終わりかな。

 

 何とかコクピットだけになったウィガールで地球の獅子堂島へと辿り着いたほのかはフォンを殴り飛ばして強制連行。

 

 カークウッド内部へと侵入したいつき達はそこで獅子堂元老院のメンバーと出会うことに。三人とも生きてたのか!

 ここで色々なことが判る。ネルヴァルが作っているあの赤い箱の素材は何と死者なんだとか。箱の中の環境は人間にとって快適な筈なのに、何故か死者が出る。その死者を素材として利用している。

 ハコちゃんを逃がしたのは以前からネルヴァル側に潜入していた元老院の同士だった。しかし、その人物は既に死亡し、箱にされてしまっていた。

 

 元老院のメンバーや救出した人々と共にカークウッドを脱出するいつき達。クサンチッペに襲われるが、正気を取り戻した高嶺のラーヴァナとつつじさんに怒られたベンケイの協力を得て、逃走に成功。ベンケイのハイパージャンプにより、レオパルドと合流。

 

 戦力自体は大分整ってきた。後は、秋葉はどうやって復活するかですね。

 

燃:A+ 萌:A 笑:B+ 総:A

富士見ファンタジア文庫

本気になれない二死満塁?―フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫)

著:賀東 招二  イラスト:四季童子

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  短編集第二弾。

 

『妥協無用のホステージ』

  宗介が非道過ぎるw

  いやしかし、林水会長と宗介との会話がごく自然に成立している不思議。

 

『空回りのランチタイム』

  確かに、貸したノートを忘れられたら、その貸した奴を殺したくなるよね☆

 

『罰当たりなリーサル・ウェポン』

  口絵の巫女さん姿のかなめが可愛い。あとはいつも通り。

 

『やりすぎのウォークライ』

  タイトル通り、やり過ぎで吹いた。『ぴくせる☆まりたん』と相性が良さそうで困る。

 

『一途なステイク・アウト』

  ボン太くん初登場。まともにラブコメだと、かえって違和感を覚えてしまうとは困ったもんだ。

  何だかんだで落ち着きを無くす宗介萌え。

 

『キャプテン・アミーゴと黄金の日々』

  書き下ろし。宗介とクルツのお間抜けエピソード。そうだよなぁ、書き下ろしって本来こういうもんだよなぁ。前巻みたいなパロディはなぁ。

 

  つーわけで、『本気になれない二死満塁?』でした。安定安定。

燃:C  萌:B  笑:A  総:A

スーパーダッシュ文庫

プロジェクトMP (集英社スーパーダッシュ文庫)

著:番棚   イラスト:よし☆ヲ

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  SD文庫。『戦え!松竹梅高等学校漫画研究部』でデビューした番棚さんの新シリーズ。美少女学園戦隊ギャグとかいうキャッチに一瞬惹かれたものの、いや美少女美少女したイラストから考えると、ギャグってのはハッタリなんじゃないかと考え直し、一度はスルーしました。結局、買っちゃったけどな!

  MPはマッチポンプ(やらせ)の意。

  メンバー全員女性の校内戦隊マナレンジャー。彼女達と敵対する悪の怪人役をこなす羽目になった主人公、広瀬。普段は、その五人の美少女から想いを寄せられるという、「それ何てギャルゲ?」状態。

  いや、その辺はある意味お約束だから良いんだけど、ギャグがメインと謳っている割には、中途半端。天川先生に戦隊ヒーローを作りたいという願望からマナレンジャーが生まれたんなら、名称とかはボケずに作った方が良かったし、もっと戦隊モノのお約束を詰め込んだら面白くなると思うんだけどなぁ。若しくは設定そっちのけでラブコメに特化するか。

 どうやら二巻打ち切りのようです。

燃:C  萌:B  笑:B  総:B

コミカライズ,フォア文庫,青い鳥文庫

妖界ナビ・ルナ 2 (講談社コミックスなかよし)

原作:池田
美代子 漫画:菊田 みちよ

 

「わたしにはあの人だけ。わたしね、これでも命がけで恋してるの」

 

 LOVE

 

 コミカライズ第二弾。今回は原作一巻のエピローグと二巻のクライマックス直前までを収録。

 

 取り敢えずデフォルメにゃんこモードのスネリが可愛過ぎるので誰かください。ぬいぐるみとかないかな……。

 

 相変わらず流血シーンとかあって、全国の女の子が憧れるような展開ではないと思うんですが如何か。

 

『しゅごキャラ!』と同じで、通常版と特装版が当時発売で、特装版の方には池田さんの書き下ろしエピソードが入っているそうです。なん……だと……?

 三巻からは特装版買お……。

 

 既に購入は決定事項になっている件。だって、買うの止めた途端にアニメ化とか言いそうだしなぁ。

 

 チェックしていない間に原作は第三部が始まろうとしているという事実。

と思ったら、著者の大量不良で一旦中断したものが青い鳥文庫で再スタートするそうで、実質移籍ってことか?すると、新装版が出たりするんだろうか……。

 って、このタイミングで移籍ってことはアニメ化は望み薄か……。

 

燃:B 萌:B+ 笑:C 総:B

解かれた封印―妖界ナビ・ルナ〈1〉 (フォア文庫)
人魚のすむ町―妖界ナビ・ルナ〈2〉 (フォア文庫)

一迅社文庫

ペンギン・サマー (一迅社文庫)

著:六塚 光 イラスト:茨乃(しの)

「知能を持つのは悪いことじゃないが、代わりにいろんな物をなくしてしまったようだ。皮肉なものだな」
「……そうか。ペンギンはペンギンなりに、大変だよな」

約一ヶ月三週間の積み。『タマラセ』や『レンズと悪魔』で御馴染みの六塚さんが一迅社文庫に登場です。
ヒロインあかりのほっぺのぷにぷに具合に惹かれて買いました。そういうどうでも良い理由で新刊買うから積み本がえらいことになるんだと思います。でもやめない<何なんだ

さて、本作は単発もので昔懐かしの富士ミス臭のするSFミステリー?です。時系列がバラバラで語られた各要素が読み進めるにつれて、影響し合い、全体像が見えてくるのが定番とはいえ面白い。
謎も読みながら十分推測出来るレベルなのは賛否両論だろうが、個人的には好き。

ただ、SFとは言っても、SF考証なんかは無きに等しいので、そういうのを期待するとぐんにょりするので気を付けてください。

ラノベと言うと、基本はシリーズ展開することが前提なわけだが、一迅社文庫は打ち切りというわけではなく、単発作品が比較的多い。こういう一発モノを書ける土壌がラノベ界の中にあるのは良いことだと思います。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:A

イラストリンク
あかてん☆ナイツ(ファミ通文庫、2009/11)
くるくるクロッキー(電撃文庫、2009/12)
いつか仮面を脱ぐ為に ~嗤う鬼神と夢見る奴隷~(スニーカー文庫、2019/09)