落涙戦争

落涙戦争
著:森田 季節 イラスト:深山 フギン

「僕はいつだって笑う。死のうとする誰かの前でも。その人を幸せにするために、笑う。それだけが僕の存在意義だ」

2012年3月の新刊。MF文庫Jでデビューして以来、様々なレーベルを渡り歩く森田季節さんが講談社のソフトカバーで登場。

舞台は京都。帯にも書いてある。何故京都を舞台にしたのかは謎。まぁ、京都を舞台にしとくと多少なりとも売り上げが上がりそうな気はする。

さて、どうしても泣くことの出来ない、年がら年中笑顔の青年、阿弥陀寺翔太(あみだじ)は恋人に振られて落ち込んでいた。
そこへ翔太を泣かせると宣言する泣かせ屋を名乗る少女ホトトギスが現れて……といういお話。

イカレたネーミングと、どういう設定やねんと言いたくなる世界観。ああ、いつも通りの森田さんだーという感じで。
泣かせ屋絡みの話は『不堕落なルイシュ』を読んだときの感覚に近いか。

中盤までは淡々と話が進む印象なんだけど、そこを過ぎてからは妙に話が二転三転するというか。
段々、何回引っ繰り返すねんという気分になってきました。
かと思えば、ラストは不思議とアッサリしてるんだよなー。

別段、これといって面白いってわけでもないんだけど、何だか森田さんの本って出ると買っちゃうんだよなぁ。

燃:C 萌:C 笑:C 総:B+

著者リンク
桜木メルトの恋禁術(MF文庫J、2009/09)
不堕落なルイシュ(MF文庫J、2010/06)
不堕落なルイシュ <2>(2010/10)
ともだち同盟(ハードカバー、2010/06)
不動カリンは一切動ぜず(ハヤカワ文庫JA、2010/09)
お前のご奉仕はその程度か?(GA文庫、2011/07)
エトランゼのすべて(星海社FICTIONS、2011/10)
神聖魔法は漆黒の漆原さん(MF文庫J、2012/01)
ノートより安い恋(yhNOVELS、2012/03)
デキる神になりますん(ファミ通文庫、2012/03)
小説 いまいち萌えない娘(ソフトカバー、2012/09)
魔女の絶対道徳(2012/11)
つきたま ※ぷにぷにしています(ガガガ文庫、2012/12)
ウタカイ(yhNOVELS、2013/01)
どうせ私は狐の子(TOブックスソフトカバー、2013/02)
クラスメイト・コレクション -僕のクラスは生徒がいない-(GA文庫、2013/05)
烈風の魔札使と召喚戦争 <1>(オーバーラップ文庫、2013/08)
不戦無敵の影殺師(ガガガ文庫、2014/03)
アルケミストの終焉創造術(GA文庫、2014/04)
セントレイン戦記1 ~七戦姫と禁忌の魔剣士~(オーバーラップ文庫、2014/11)
封神演戯(ダッシュエックス文庫、2015/05)
伊達エルフ政宗(GA文庫、2016/04)
てらめぐりぶ?(ホワイトブックス、2016/04)
異世界作家生活 女騎士さんと始める ものかきスローライフ(ダッシュエックス文庫、2016/05)
チートな飼い猫のおかげでレベルアップ。 さらに獣人にして、いちゃらぶします。(GAノベル、2016/11)
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました(GAノベル、2017/01)
赤ペン精霊の神剣ゼミでクラス最強の魔法剣士になれました(レッドライジングブックス、2017/01)
異世界お好み焼きチェーン 大阪のオバチャン、美少女剣士に転生して、お好み焼き布教!(アース・スターノベル、2017/06)
若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!(ダッシュエックス文庫、2017/06)
織田信長という謎の職業が魔法剣士よりチートだったので、王国を作ることにしました(GAノベル、2017/07)
魔王です。女勇者の母親と再婚したので、女勇者が義理の娘になりました。(ガガガブックス、2018/09)
きれいな黒髪の高階さんと(無職)と付き合うことになった(GA文庫、2018/11)
女賢者の明智光秀だが、女勇者の信長がパーティーにいて気まずい(LINE文庫エッジ、2019/10)

ソフトカバー

Posted by お亀納豆