機巧少女は傷つかない1 Facing “Cannibal Candy”
「夜々(やや)……」
「はい、雷真(らいしん)」
「俺の胸中に渦巻いている、このどす黒い感情は一体何だ?」
「……劣情?」
「怒りだ!何でおまえは毎度毎度、ひとさまの誤解を招くようなことを言うんだよ!」
「だって……っ!あの女が、いやらしい目で雷真を見るから……っ!」
「イヤな目でひとを見てるのはおまえだ!」
約一ヶ月二週間の積み。MF文庫Jにファンタジア文庫『幻想譚グリモアリス』でお馴染みの海冬さんが殴り込みです。タイトルの「機巧少女」は「マシンドール」と読みます。
買おうかどうしようか迷ったんですが、文庫一巻刊行と同時にイメージCD企画を発表したりするってことはよっぽと編集部としては自信があるようで、ならばと思い購入。
帯には「少女と魔術が共鳴するとき、『夜会』の幕が上がる――!!」って書いてあるんだけど、『禁書目録』みたいだなw
イラストは『ムシウタ』でお馴染み、るろおさん。ファンタジア文庫『白夢』に続いて、またもや登場。『ムシウタ』の仕事が減ったからかな。
総扉は表紙の差分変化になっています。舞台は二十世紀初頭の英国。日本からの留学生、雷真がパートナーの自動人形(オートマトン)、夜々と共に人形使いのトップ、魔王(ワイズマン)を決める戦い、通称夜会への参加権利を得るため奮闘する。
『いつも心に剣を』や『剣の女王と烙印の仔』あたりまでは他レーベルからの作家さんにはファンタジーを書いてもらっていたMFですが、最近は結構他レーベルからの人でも、ジャンルに拘らず書いてもらっているようで、ファンタジー世界が舞台じゃありません。
他で言うと、『くノ一見参!』や『焔のシグナティス』あたりがそうか。
要するに学園バトルものなんですが、雰囲気が結構電撃っぽい気がする。漢字にがっつり片仮名のルビを振ってくるあたりとか。
設定も結構考えられていそうで、今後どんな自動人形が出て来るのか楽しみ。
とか何とか、バトル要素絡みの話はともかく、雷真大好きな夜々
可愛いよ夜々!!一歩間違えばヤンデレだけど、これは可愛い。ちょっとでも雷真の側に女の気配があると暴走しだすところが面白い。
和ゴス(?)な衣装が、これまたツボなんだよなぁ。目次のデフォルメイラストも可愛い。
タイトルの「傷つかない」って、どんなに雷真にそっけなくされても傷つかないって意味ですよね(ぇ
もう一人のヒロイン、シャルは殆ど『グリモアリス』のアコニットさんです。
そして、コミケで先行販売されたイメージCD。どこまで企画が進んでいるのか知らんけど、コミカライズくらいまではいってほしいなぁ。
映像映えしそうだからアニメまで行けると良いなぁ。今なら、先に『えむえむっ!』と『緋弾のアリア』がくるだろうけど。
燃:B+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A
シリーズリンク
・機巧少女は傷つかない2 Facing “Sword Angel”(2010/03)
コミカライズリンク
・機巧少女は傷つかない <1> CD(Side-B)付き特装版(2010/11)
・ジーンメタリカ -機巧少女は傷つかない Re:Acta- <1>(2013/09)
アニメリンク
・機巧少女は傷つかない 第1話「Facing “Cannibal Candy” I」
著者リンク
・も女会の不適切な日常 <1>(ファミ通文庫、2012/03)
イラストリンク
・俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる(GA文庫、2011/02)
・花咲けるエリアルフォース(ガガガ文庫、2011/02)
・薔薇十字叢書 ヴァルプルギスの火祭(講談社ラノベ文庫、2015/11)
・パパ!パパ!好き!好き!超超愛してる(ファンタジア文庫、2018/07)
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