神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン 〈クリムゾンシリーズ1〉
「フォロン……お前は」
「……いつも私を待たせる」
奏でよ、神曲。
GAノベル2016年5月の新刊。約1日の積み。2006年1月にGA文庫の創刊ラインナップの1冊として刊行された本作が装いも新たに登場。
中身が当時と変わっているかどうかとか、そんなことは関係無い!取り敢えず買うんだ!って感じで。
シェアードワールド通算70冊目。
正直『ポリフォニカ』が無かったら、正直GA文庫が10周年を迎えることはなかったと思うんだ。
あれか、10周年記念ってことと、最近人気急上昇中の『ゴブリンスレイヤー』の絵師が同じ神奈月さんだから刊行に踏み切ったのか。
イラストは表紙だけ描き下ろし。コーティが事務所の制服を着ているけど、現時点ではまだ登場していません。まぁ、見映え良いからな。
構図はオリジナルと全く一緒で、単純に続刊に見える。いやしかし、オリジナルと並べてみるとコーティの顔が随分と変わったな……。
新装版刊行にあたって、シリーズの何冊目か判るようにナンバリングが振られている。これは良い改変。
舞台は神曲楽士(ダンティスト)と呼ばれる技能者達が神曲を通じて精霊達と心を通わせるポリフォニカ大陸。
見習い神曲楽士である主人公フォロンは相棒の精霊コーティカルテと共に初仕事に臨むが……。
基本的に内容は文庫版と一緒。口絵も当時のものを完全収録している。誤字まで収録すんなよwとも思うが。むしろオリジナルでは誤字っていたなかったところが誤字っているまである。厳密には脱字だけどw
主人公達が社会人ってことで、当時とは自分の立場が学生から社会人に変わってるから受ける印象も違うなーと。
残業というほどではないって、普段の退勤時間を1時間程度超えてたら立派な残業じゃねーか!いい加減にしろ!!
その理屈が通るなら、定時の1時間前に帰っても早退というほどではないってことになるが構わんかね?んン?
著者校正だけは行われているそうで、当時はOKでも今のご時勢ではアウトな表現が書き変えられたりしているらしい。ラノベでもそんなのあるのか。
そういやユフィンリーのお兄さんは結局、最後まで出て来なかったんだっけ。頑なに登場させなかったのは何でなんだろうな。
正直、書き下ろしでなくても良いから、今となっては入手困難となった短編1本くらいはつけてくれても良かったんではないかなーと思うわけですが。
それに折角シェアードワールドとして展開したんだし、様々な情報をフィードバックしてほしかったよな。
次は2016年6月に2巻。『クリムゾンシリーズ』と銘打たれているということは他のシリーズも出すつもりなんだろうか。新装版の売れ行き次第かしらね。
あっ、新装版も良いけど、サーギュラントとイアリティッケが主役の新シリーズも期待してますからね(チラッチラッ
燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A
シリーズリンク
・神曲奏界ポリフォニカ ファイナライジング・クリムゾン(GA文庫、2013/06)
・神曲奏界ポリフォニカ ロマンティック・クリムゾン 〈クリムゾンシリーズ2〉(GAノベル、2016/06)
シェアード・ワールドリンク
・神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード <4>(GA文庫、2014/04)
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