【ボーダー】彩雲国物語 十五、暗き黄昏の宮【15巻/感想/ネタバレ】

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著:雪乃 紗衣

『あんたらの節穴が映さなかったものを見て、かわりに助けてくれた紅秀麗はもういないんだ』

2022年9月の新刊。約1ヶ月3週間の積み。7ヶ月振りの新刊。遂に最新刊に追いついたぞ!
表紙は瑠花ですね。
後から気付いたんだけど13巻の『黎明に琥珀はきらめく』でサブタイ色ローテーションの茶色を消化してたのか。

冒頭にハイパー今更のタイミングで人物紹介が掲載されるように。ほんと終盤もいいところのこの時期に……?
さて、経済封鎖解除の命を受け、紅州へと向かった秀麗さん。予想外の角度から経済封鎖は解けたものの、体調を激烈に崩していた秀麗さんは縹家へ運び込まれることに……。
各州の神域やご神体の設定、どこまで作られてるんだろうね。これ、今の時代ならこの辺の設定を使ってスピンオフとか出せそう。

秀麗さんと燕青の組み合わせが最悪と言われてるの笑うわ。悪党かしたら知性と武力のトップクラスがBATSUGUNのコンビネーションで追い詰めてくるんだもんな……。
彩雲国に迫る恐るべき自然災害、その名は蝗害。発生しようものならひとつの王朝が終わるとまで言われていて、怖過ぎて鳥肌立ってしまった……(´;ω;`)

玖琅の娘の世羅姫が気になる。超絶美少女らしいのだが、結局最後まで登場しなかったんだっけ。そこにスポット当ててくれても良かったのになぁ。
瑠花の回想であるプロローグには黒仙、龍蓮に憑依する形で藍仙が登場。油断してると急に出て来るよな……。

縹家に残って余生を過ごすという選択肢も与えられた秀麗さん。貴陽に戻ったら戻ったで後宮に入らなきゃいけないわで、もう感情ぐちゃぐちゃ……。
ぐちゃぐちゃと言えば、悠舜の体調もぐちゃぐちゃなんだよなぁ……。

巻末短編は短編集『黄粱の夢』より『鈴蘭の咲く頃に』を収録。青蘭の少年時代と彼の母、鈴蘭の悲しい心情を描く。
先王と鈴蘭さんの捻くれた関係性つれぇ……。違う出会い方をしていれば、もっと良い関係になれたかもしれないのに……(´;ω;`)
うーさまが昔は櫂瑜様に見劣りしないカッコメンだったってマ?その過去編も見たくなってくる……。

燃:A 萌:A 笑:A- 総:A+

オリジナルリンク
彩雲国物語 暗き黄昏の宮(2009/12)

シリーズリンク
彩雲国物語 十四、黒蝶は檻にとらわれる(2022/02)
彩雲国物語 十六、蒼き迷宮の巫女(2023/03)

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彩雲国物語 十五、暗き黄昏の宮 (角川文庫)

角川文庫

Posted by お亀納豆