映画 プリキュアオールスターズF【感想/ネタバレ】
「私達が私達であるために!今こそ、プリキュアの出番です!!」
プリキュアって、なに?
あっ、『SSSS.DYNAZENON』の感想じゃないです。
概要
2023/09/15公開。どんどん公開日早くなっていってない?その内、8月になったりして……。
20周年記念となる本作は5年振りとなるオールスター映画。プリキュア映画のタイトルがこんなにシンプルなの全然しっくりこないんだよなw
てっきり公開1ヶ月前くらいに正式タイトルが発表されるものとばかり……。
平日の金曜が初日となるのって初めてかな。最速上映は公開曜日に関係無く実施されるのね。
カラーチャートみたいになってるポスタービジュアル、はちゃめちゃに美しいんだよなぁ……。
事前情報だけだと良くも悪くも従来の春映画っぽい印象だったが……。
スタッフ
村瀬さんがタナカリオンと仁さんを招集。で、タナカリオンが監督と知って、板岡さんが作監やりますと手を上げてきて、えげつない最強の布陣が揃ってしまった……。
タナカリオンが仕切るオールスターズ映画、1回見てみかったんだよな~。
タナカリオンは既にプリキュア映画監督を2回やっているので、最初はあまり乗り気ではなかったとか。それを説得する村瀬さんの手腕よ。ほんとこのP、信頼出来る……。
ってか村瀬さんと仁さんは2年連続で秋映画の担当になるのね。村瀬さんが2年連続でPをやってるのは東アニさんとしては何か意図があるんだろうか。基本は毎年違う人がやっているイメージがあるけど。
登場プリキュア
78人のプリキュア全員が登場するとはいってもストーリーを引っ張るのは選出されたメンバー数名で。
マジェスティを除く『ひろプリ』のメンバー4人が各チームの代表となって進行していく形。『デパプリ』~『ヒープリ』までの直近3世代からは主人公と追加戦士。『スタプリ』~『ゴープリ』までは1人が参加。
結果的にバランスの良い配置にはなっているが、直近の『デパプリ』に全員スポットが当たるわけじゃなかったのが意外だったな。
時系列
あまり気にするような内容でもないんだけど、こういう整合性がすぐ気になっちゃうのよね~。
スカイがマジェスティの存在を知っているので、31話よりは後ということになる模様。
導入
謎の世界へと放り出されたソラはレッサーアークに襲われる最中、キュアサマーとキュアプレシャスと出会う。
仲間達と再会するたね、この世界の謎を知るため遠くに見えるお城を目指すが……。
ここ3作の主人公、全員フィジカルモンスターだと気付いてめっちゃ面白かった。ゆい、見た目は完全に清楚系美少女なのに……w
開幕記憶喪失と聞いていたので、どういう形で皆と関わっていくのかと思っていたら、忘れているのは何故この世界に来てしまったという点だけであった。それ、記憶喪失って言い方します……?
プリズムチーム
ローラ、ましろと運命の出会いを果たしたのに、他人なのですぐにその場を去ろうとするの笑うわw
のどかに手を伸ばすシーン、ローラのひれとラビリンが絶対引き千切れるだろって構図になってるの笑ったな。
ましろとラビリンが同じ場面にいたのに全く絡みが無かったの勿体無さ過ぎる……。のどかは最初、ラビリンとはぐれた状態での登場だったので、そこに絡めて何かあると思ったのに……。
例えば、ラビリンと離れて不安なのどかが「ふわぁ~、ましろちゃんの声を聞いてると何だか落ち着くね」とか言ってくれたら良かったのに……。
ラメール、バトルの途中なのにビクトリーすなw
ウィングチーム
プリンセスと夢を中心としたチームというコンセプトか。いきなりキュアフローラが新規作画でローズトルビヨンとフローラルトルビヨンを発動していてむっちゃ興奮してしまった。花弁が舞う演出もしっかりやってくれたの最高じゃん。
ツバサがキュアフローラを見て、この世界のプリンセスと誤認。で、デレデレになるフローラで笑っちゃった。
ピンクトルマリンさん、5年振りでもしっかり酷使されてるの完全にギャグでしょw
バタフライチーム
別名、大人チーム。の中にララがいるのトンチが利いているというか。マイペースなゆかりさんと対立しちゃうのはさもありなん。
ゆかりさん、気を失いかけているところをラテに声掛けられてあきらさんを思い出したの感動するべきか笑うべきか微妙なところや……。犬の泣き声で思い出すんかいというw
星空の下、足湯に浸かるというロケーションがとても良かったね。
プリム/キュアシュプリーム
今作のオリジナルプリキュア。白と薄い緑がメインカラーというテレビシリーズではなかなか出て来なさそうな特徴的な配色が興味深い。ネイルが黒というのも攻めてるよな。オールスターズと対比しても埋没しないことが意識されてるのかな。
鋭い目つきのボクっ娘という特定の性癖に深く刺さりそうな子。
ウサギモチーフでありながらキュアホイップとは全然被っていない。ロップイヤーのウサギさんモチーフということもあるかな。
今作は知らない人のために各プリキュア登場時にタイトルロゴと立ち絵が挿入される演出があり、プリムもさも歴代の1作品の登場人物みたいに紹介されている。このワンカットのためだけにプリム用のタイトルロゴ作ったのかw
そうか、全シリーズを見ていない人や劇中の人物達からすると、プリムもプリキュアと言われたらすんなり飲み込めちゃうわけね。
案の定、彼女がラスボスでしたね。映画プリキュアの法則。事前情報で明確に敵の正体が語られていない場合は大体味方側にいるように見えるゲストキャラがラスボスの法則。
世界を渡り歩き、自身が最強であることを証明し続けてきた存在シュプリーム。プリキュア達も倒したが、その強さに興味を持ち、世界を創り変えて自身がプリキュアとして悪と戦える箱庭を作ったということらしい。
設定が随分とハードだ……。
プーカもシュプリームがプリキュアの妖精を模して生み出した存在だったのね。
キュアマジェスティ
映画で先行登場してからテレビ本編に登場という流れかなと思っていたが、そうでもなかった件。
ただ、映画製作時にはどういうキャラか固まっていなかったようで、かなりしょっぱい出番となっている。
復活!ミラクルライト
コロナもある程度落ち着いて、20周年記念というこのタイミングでミラクルライトが甦ったのは大変喜ばしいことである。
あ、「復活!」って枕詞として付いてるんじゃなくて「復活!ミラクルライト」が正式名称なのね。何だその名前w
ミラクルライトとは何かという説明は一切無し。
オースターバトル
挿入歌と共に78人の総力決戦。『はぐプリ』37話のオールスターバトルにここ5年の要素を足して、更に映画のクオリティでブラッシュアップしたわけで、そりゃもうどえらい映像になっとる。
歴代の名場面を振り返りながら次々とレジェンドが現れる展開は胸アツとしか言いようがない。
78人が入り乱れての大激戦。同じ属性やモチーフ同士で絡んだり。作品を超えた合体攻撃でケーキを作ってたのが印象的。『デパプリ』と『プリアラ』の合体攻撃だった?でもケーキのてっぺんにパパイア乗ってたよな……?
ドリームとバタフライの蝶モチーフ合体攻撃も。ドリーム、『ヒープリ』映画に続いて、またドリームアタックやってたっぽいな。
あー!ラメールとマーメイドのコラボあんじゃん!!タナカリオン、はるはるにマーメイド以外の人魚と会わせてあげたいけど出オチになってしまった話が転がらないからやめたって言ってたじゃん!くそっ、こんな隠し玉を用意していたとは……!
『ハピプリ』と『まほプリ』のフォームチェンジもしっかり登場。ありがてぇほんとありがてぇ……。
歴代主人公は全員台詞アリ。更にマーメイドとショコラも。マカロンとショコラが再会時に交わすやりとりがエモ過ぎて死んでしまった……。完全にオトナだわ……。
番外戦士や名脇役達も少ないカットながら出るわ出るわ。タナカリオンならやってくれるんじゃないかと期待していたが、期待通りエコーやキュアモフルンにキュアキャンディまで……。画面の変遷が早過ぎるわ情報量が多いわで把握し切れない……。Blu-ray買って確認してねってことね。
戦い終わって
尺が無いのでバトルが終わったら、ほぼほぼ即ED。プーカがキュアプーカとなって、これからはプリムもひとりじゃないよという。
シュプリームは決戦用に黒ベースのカラーリングになったので、黒と白のプリキュアとなり、新世界の初代プリキュアみたいな様相になったのが面白い。
惜しかった点
変身シーン少なッ!!冒頭でスカイの単独フルバンクが映画のスクリーンと音響で見られたの最高過ぎて嬉ション巻き散らしマンになると共に期待が高まってしまったのに、その後、プリズムとラメールの超省略バンクがあっただけで、その他の変身バンクは一切無し。ウィングとバタフライすら無いという省略具合。
変身バンクを入れられないくらい尺がキツいということは理解るんだけど、やっぱりプリキュアといえば変身じゃないですか~。
なまじラビリンやラテ、コメコメも声アリということが判っていたので、てっきり変身シーンをやるために呼んだんだとばかり……。
そうだ、いっそ変身バンクだけを延々流すだけの映画をやろう(提案)
パンフレット
映画に出ていないキャストも含めて78名全員分のコメントが掲載されていてビビり散らかした。コスト掛けてんな~。
まとめ
これがタナカリオンの最終回答とも思えるオールスターズ映画でした。みんな、お顔が良いのよ。個人的には『オールスターズメモリーズ』を超えなかったかな。あちらが5億点とすると、こちらが4億点といった感じ。
同窓会といった雰囲気が強かったように思う。お前等、全然変わってねーじゃーん!!!!!!みたいなさ。
一方、間違っても『ひろプリ』の映画ですと言えるような内容ではない。『オールスターズメモリーズ』の時はタイトルに『はぐプリ』を冠していただけあって『はぐプリ』の映画としても成立していたが、今回は完全にオールスターズという要素を中心に据えている形。
「Final?」と匂わせていたのは、オールスターというタイトルでやるのは最後かもしれないという意味が込められていた様子。プリキュアの人数がこれ以上増えるとどうやっても70分の尺に収まらず、尺を伸ばすには製作体制が今のままでは不可能なんだとか。
とか言いながらしれっと5年後にまたやってる可能性もあるけどw
いや、ここまできたらいよいよ『仮面ライダーディケイド』や『仮面ライダージオウ』みたいにテレビシリーズでレジェンドと出会っていく1年をやるしかないんじゃないんですか……。
次の映画は2024年公開という情報のみ。この様子だと来年秋でしょうね。映画があるということは、まぁテレビシリーズ21作目もあるとみて良かろう。
燃:S- 萌:A+ 笑:A+ 総:S+
本編リンク
・ひろがるスカイ!プリキュア 第32話「大変身!キュアマジェスティ!!」
音楽リンク
・映画 プリキュアオールスターズF テーマソングシングル(2023/09)
・うれしくて/ときめき(2023/09)
雑誌リンク
・アニメディア(2023/09)
・アニメージュ(2023/09)
配信リンク
・みんな集まれ!プリキュアゼミナール 全6回
映画リンク
・映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!(2022/09)
・わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!(2024/09)
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