【漫画】断罪の魔術狩り 3巻【最終巻/感想/ネタバレ】
漫画:梳久耶 マヒル 原作:羊 太郎
「愚者で結構」
2024年3月の新刊。
己が生命を賭してジェスに立ち向かうシン。星の反逆者の幹部陣も次々と登場し、戦局は熾烈を極めていく……。
帯に完結と明記されていたので、完結するんだという前提で読み進めることに。
シンとジェスの戦いだけに紙幅を割くのかと思いきや、星の反逆者所属の新キャラがわさわざ出て来て混戦具合が増していって。
あれ、これ明らかにこの1冊だけで処理し切れる密度じゃなくない……と不安感が増していく。
ジェスへの切り札としてアリスが活躍したのがちょっと唐突過ぎんか?散々魔術犯罪者と戦うにはまだまだ未熟という描写をしてきたのに、ここでラスボス級の敵の魔法を相殺しちゃうのは違和感があるような。
案の定、何も解決せぬままシンの0課への復帰とアリスの0課参入をもって幕引き。
ジェスはお姉さんを四肢を切り落とされた上で実験材料として使われていたみたいね。何でそういう酷いことするのぉ……。
総評
そんな具合で羊さんの闇成分を濃縮した『断罪の魔術狩り』全3巻、これにて完結。めちゃめちゃ打ち切り完結っぽい〆方なんだけど予定通りの完結なのかなぁ。
折角、頭のネジが外れてる奴等オールスターズみたいなぶっとんだ内容だったのに、話を畳むためにか3巻は真っ当な魔術バトルものっぽくなってしまって持ち味が薄まっちゃったのが惜しい。
死体で不気味なオブジェを作っていた頃は最高に輝いてたのに……。この辺りを丁寧に積み重ねていけば良い味が染み出してきたかもしれないのにな……。
今からでも遅くないからラノベ文庫で出せませんかね?
燃:A 萌:B+ 笑:A- 総:A
シリーズリンク
・断罪の魔術狩り 2巻(2023/10)
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