【小説】悪夢のギャンブルマンション【感想／ネタバレ】

著：木下 半太

間違いない。この男、絶対ギャンブルやめないわ。

2009年10月刊行物。約３週間半の積み。隔月刊行。
これまでは「〇〇の××」の「××」に入る単語はひとつだったが、今回は初の２単語構成に。

恐喝に悩む常連さんの頼みを断れず、仲間達と共にヤクザが仕切る違法賭博の巣窟たるマンションへと乗り込んだマッキー達。何とかイカサマを見破りながら先へ進むが、勿論簡単に儲けられる筈もなく……。

これまでのシリーズとリンクどころかがっつりマッキーが主役で吹く。しかもこれまでの主人公の内の１人という立ち位置から実質ピンでの主人公みたいな扱いじゃない。
何故か俺の脳内では外見がジョイマンの高木さんになってしまってる。

時系列は『奈落のエレベーター』後なのに、マッキー全然懲りてねぇな……。ほいほいヤクザと関わっていっちゃうじゃん……。で、また満身創痍になるという。
ほぼほぼオカマの勘だけでピンチを切り抜けてる……。
ジェニファーも勿論登場。破壊された膝、あっさりと治ってるの笑うわｗ

肝が据わってるのか何なのか、次々とイカサマの餌食になったりヤクザ同士の内輪揉めに巻き込まれたりしてるのに我を失わないマッキー達のメンタルの強さよ。絶体絶命の窮地に追い込まれてもそれでもまだ何とかしたろうというガッツが溢れてる。

最後に逃げ切ったと思い込んでいるヤクザをﾊﾞﾁｺｰﾝ!とシバき倒して終わるのは気持ち良い。
主要キャラ以外はばっさばさ死んだ印象だけど、生き残ってる人いるかな……。
三郎は名前すら出なかったけど生きてるんだろうか……。カオルがどうなったかも気になるね。

燃：B+　萌：Ｃ　笑：Ａ　総：Ａ

シリーズリンク
・奈落のエレベーター（2009/08）
・悪夢の商店街（2010/10）

著者リンク
・純喫茶探偵は死体がお好き（2010/08）

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悪夢のギャンブルマンション (幻冬舎文庫)