【映画／Ｖシネマ】暴太郎戦隊ドンブラザーズＶＳゼンカイジャー【感想／ネタバレ】

「ネタ被りアリなんスね？」

混ぜるな危険。

概要

2023/05/03公開。昨年に比べて数日程公開が遅いのか。去年は黄金週間突入間もなく上映が始まったもんね。
キチガイＶＳキチガイという悪夢のマッチングだったのでネタバレを喰らう前に見に行くことに。

今年はゼンカイパート→ドンブラパート→合流パートと往年の仮面ライダー映画『MOVIE大戦』を彷彿とさせる構図に。
判断した白倉さんもはっきり『MOVIE大戦』形式と言っていたらしい。

スタッフ

監督は渡辺さん。脚本は香村さんと御大というメインライターのタッグ。そりゃゼンカイジャーはともかくドンブラは御大にしか書けないよな……ｗ
合流パートもベースは御大が書いており、その後に香村さんが台詞等を修正しているんだとか。香村さんの修正が入っていない御大が書いたゼンカイジャーも見てみたいなｗ

ゼンカイパート

久し振りにゼンカイトピアへと帰ってきた介人一行。そこで目にしたのはカシワモチワルドによってカシワモチに狂わされた人々の姿で。
更に影響を受けたゾックスがカシワモチ王として君臨していて……。

カシワモチワルドはテレビ本編に登場した個体とは全くの別人で、今回はDr.イオカルが生み出した存在とのこと。平気な顔してスーツをそのまま使い回してるよね？
ポットデウスがステイシーの横でお茶汲みしていたりと『ゼンカイＶＳキラメイ』との繋がりを感じさせてくれるの嬉しいですね。

洗脳されてしまったゾックス、登場初期の輩感強い態度であぁ～これはキュンキュンしてしまいますわ～。
変身ポーズの後ろでフリントがアドリブで「見たかっただろ～？」って歌ってて、は～よぉファンの心理を理解してらっしゃいますわ～となった。

色んな世界のカシワモチをちゃんと小道具で作ったの凝ってるなぁｗ
カラフルのセットが復元されていたの驚いたよね。ベースを残してどんぶらに改造したから元に戻せるわけね。懐かし～。
撮影後、加藤監督が記念にカラフルの看板を持って帰ったそうで。絶対、後で持って帰ったことを後悔するやつやぞｗ

ドンブラパート

テレビ本編から１年、ドンブラザーズはジロウを新リーダーとして活動を続けていた。しかしジロウが皆の私生活の面倒を見ているにも関わらず、皆の心はドンブラザーズから離れつつあって……。
ダレ気味な面々に喝を入れるソノザ。彼がドンブラザーズを大切にしていることが伝わってきて良かったな。すっかりアツい男になっちゃってまぁ……。

開幕早々忍者おじさんが王様鬼になって襲い掛かってきていて笑っちゃった。はるかの口振りからするとこの１年、何回も王様鬼になってたってことなんだろうか。
そんな忍者おじさん、お母さんが入院中で今度こそ宿敵ドンブラザーズを倒すために今回は機界鬼に。機界鬼、満を持しての登場じゃん。

タロウの記憶は元から時間経過で戻るようになっていたのね。あれか、一旦強制的に記憶をリセットすることでドンブラザーズ脱退をスムーズに進めた上で記憶を戻して、ドンブラザーズに復帰するか普通の生活を送るかをフラットな目線で判断させようってことなんだろうか。
タロウがぼそっとドンブリーズって言ってたのは樋口君のアドリブなんかな。

翼とソノニはスイーツショップを経営。めちゃくちゃ仲睦まじくしていて、ほっこりしてしまったわ……。ソノニ、完全に恋する乙女モードになって戻ってきてない……ｗ
つよしはジロウが会社を買収してくれたお陰でフェズントコンサルタントの社長に。部長を飛び越えて出世したもんだから、まぁ調子に乗る乗る。

そんなつよしは夏美とは婚約中とのこと。てっきり結婚までしているのかと。夏美はちょっとみほ寄りの雰囲気になっているかと思ったけど、ゴリゴリに夏美のままであった。しかもつよしが未だに翼と接点を持っているのがお気に召さない様子。完全に尻に敷かれてまんがな……ｗ

ジロウは特にヒトツ鬼の影響を受けたとかでもなく、単純にタロウからリーダーを引き継いで空回っていただけだったようで。めっちゃ損な役回りやんけｗというかタロウという押さえがいなくなったら速攻元に戻るんかいｗ

ソノイは遂におでん屋の大将から店を受け継いでいた。好きが高じ過ぎてるｗ
ドンムラサメは喫茶どんぶらの店員に。マザーも一言だけ出番アリ。でも戦いには参加せず。何でだよｗ

機界鬼との戦いで生命を落としてしまったタロウ。話のスピード感がエグいｗ
で、復活の鍵はソノイの中にあったタロウ汁であった。口からｺﾞﾊﾞｼｬｰじゃないのよ。感動すべきなのか笑うべきなのかどっちなのさｗ
ってか、あのタロウ汁、おでんのからしによって全部流れ出たんじゃなかったの？

合流パート

それぞれのパートは区切りもなく、そのまま合流パートに突入していく。何の説明もなく、いつの間にか同じ世界で戦っとるｗ

全員集合しての変身はやっぱ見応えあるよな～。ドンブラ側は脳人は不在。ゼンカイ側はステイシーどころかお父さんまでいるのにはビックリしたよね。
凄い！今回、お父さん専用のチェンジ全開ポーズ用意されてるやん！両手でギアトリンガーを模したようなポーズか。もっとじっくり見たかったな～。

メインタイトルが出るのおっそ！そういや出てなかったな!?
個人名乗りが省略されちゃったのは惜しかったな……。そこはじっとりねっとりたっぷり見せてほしかったぞ。

レジェンドへのアバターチェンジはダイナマンのみ。40周年だからかと思いきや渡辺監督も後から知ったらしい。何でだよｗ
確か渡辺監督って積極的にアバターチェンジをやるタイプの監督じゃなかったっけ。
ステイシー、ハカイザーと一緒に戦えてめっちゃ嬉しそうやん……。尊……。

機械鬼とカシワモチワルドは両腕を交換することでパワーアップ。何をＶＳシリーズの巨大ロボのパワーアップみたいなことしとんねんｗ

マスターがくれたビクトリースーパーギアをドンブラスターで発動するとザングラソードのリデコアイテム、ドンゼンカイブレードが出現。
ドンモモタロウはドンゼンカイモモタロウに、ゼンカイザーはゴールドンゼンカイザーに。お互いのアーマーの交換が基本となっているお手軽パワーアップって感じね。

設定的にはドンゼンカイブレードは２本あるんだけど、プロップとしては１本しか用意されてないそうな。全然気付かんかったな～。
主題歌は両方使ってくれて良かった。特にゼンカイ主題歌はテンションばちくそ上がるじゃんね。

大方の予想通り２人の介人問題は言及されたはされたけど、１ミリも新情報は得られませんでしたね。知ってた。
なお巨大戦はありません。

エピローグ

翼とソノニは自ら望んで逃亡者生活に戻ることに。仲良し自撮り写真を指名手配所に仕上げて街中に貼っていくの完全に狂人なんだよなぁ……。

入院中のジロウの所にやって来たナース朝田ひかりさんが何とルミちゃんとそっくりで……。これはジロウにとっての救いなのか地獄への入り口なのか……。
ルミちゃん、髪型変えると誰や判らんな……。
ってか朝田って名字、あのお巡りさんと一緒なんだけどどういう繋がりなんや……。

そしてソノイはおでんの屋台で静かに息を引き取っていて……。え、その悲しい結末要る？流石にさらっと流せるシーンではないと思うんだけど、もしかして脳人主体のスピンオフが控えてたりする？というかこのまま終われないでしょうがよ……。この一点がちょっと作品全体に引っ掛かりを残してしまっているのが惜しい。

まとめ

一体全体どんなＶＳになるんだと誰もが戦々恐々としていただけに、共演は合流パートのみというのはホッとしたような物足りないような。
ガチで混ぜたら実質映画館で体験するバイオテロみたいなことになるだろうから、これで良かったのだが……多分。
いやしかしキャストの皆さんが本当に楽しそうで、見てるこっちまでニコニコしちゃうな。

擦れるネタは全て擦ってやると言わんばかりの擦り具合でしたね。良いネタは何度でも擦ってええんやな。擦れば擦るほど深みが出るというか。

ゼンカイはこれで当分さよならだろうけども、ドンブラの方はまだキングオージャーとのコラボが例年通りならある筈なので今からすでに楽しみ。忍者おじさん擦り続けてほしいよな。暴太郎鬼という絶好のネタが残ってるもんなｗ

燃：A+　萌：Ａ　笑：A+　総：S-

シリーズリンク
・機界戦隊ゼンカイジャーＶＳキラメイジャーＶＳセンパイジャー（2022/04）
・王様戦隊キングオージャーＶＳドンブラザーズ（2024/04）