空を見つめながら、箒は少しだけ大胆に振る舞う。
一夏の左腕にそっと自分の腕を絡めた。
「ん?なんだよ?」
「このくらいは許せ」
「まあ、いいけど」
一度だけ横を向いた一夏は、そしてまた夜空の花火へと視線を戻す。
花火の光に照らされた箒の横顔は、赤く染まっていながらも恥ずかしそうではなく、どこか誇らしげなそれだった。
十六歳の夏の思い出は、華やかな火に彩られて過ぎていく━━。
何という青春か!
約3ヶ月半週間の積み。1ヶ月延期の末、3ヶ月振りに発売。延期しなけりゃ隔月刊行だったのか。延期の理由は後書きにぼかしてありますが、中文版に関して揉めたアレだと思われ。
表紙はラウラ。先にシャルがくるかと思ったが。
帯ではコミカライズ告知。
口絵に今回出番の無い一夏専用機『白式』の第二形態雪羅が登場しているのは今後口絵に出せそうにないかららしい。
つーか、イラストの指定どころか、絵師やコミカライズ作画の選定まで弓弦さんがやってんのか。
さて、3巻の後書きでの宣言通り、今回はヒロイン視点で綴られる夏休み後半戦。要するにMFお得意の短編集です。ストーリー進行はお休みでラブコメ特化。と思いきや、箒以外はあまり一夏と接触していないワナ。殆ど一夏のこと考えてるから、ラブコメしてると言えばしてるがw
ストーリーが進まないから、頭空っぽにして読めるわ。それが良いか悪いかは別としてね。
でも、あれか。蘭の再登場は注目したところではあるか。今後、どういう形で絡んでくるのか。登場させた意味はあったのか。
そしてエピローグで動き出す謎の存在。
次は6月。もう出てるよ!
燃:C 萌:A 笑:B 総:A-
シリーズリンク
・IS〈インフィニット・ストラトス〉③(2009/12)
・IS〈インフィニット・ストラトス〉⑤(2010/06)