スーパーダッシュ文庫

代償のギルタオン 3 (集英社スーパーダッシュ文庫)
著:神高 槍矢 イラスト:おぐち

「━━ただ、俺たちは甘かった」

2014年7月の新刊。約3週間の積み。5ヶ月振りの新刊。
ほらー、だから言ったじゃないですかー。3巻で終わるってさー。

港町に現れるラーンハイム最強のギルタオン・ギッシェルミナ。周囲に流されながらも自ら決断したライクはキルクライズを駆るが……。

シャミーと良い雰囲気になり、ちゃんとしたヒロインポジションのキャラ!これで勝つる!と思いきや、即キルクライズの代償になるという。

徐々にギルタオンという存在が何なのかという話が出て来たので、そこも楽しくなってきた。こういう世界の成り立ちに迫っていく展開が好きなんだよなぁ。
こういう部分をふわっとさせておくと、『スパロボ』に出たときに使い易い設定になるんだろうな。いや、夢のまた夢の話だけども。

それにつけてもシャリオのえげつなさといったらない。
こんだけ周囲に対して非常なことやらかしてるのに、甘いもの好きっていうギャップの所為で読者視点だと嫌いになれないから困る。

完全に打ち切り完結のつもりで読んでいたんだけど、え、全然終わってない……どころか絶望の上塗りやんけ……。
主人公がフルボッコにされて鞄に詰め込まれた状態で終わるとかどういうことなの……。

いや、確かにどこにも打ち切り完結と明記されているわけじゃないんだけど、粗筋がどう見ても終了のお知らせなんだよな。
よし、験を担ぐんや!敢えて総評を書かないことで4巻の発売を願うんや!これで本当に終わりだったら近年稀に見る酷い打ち切りだぞ……。

ところで1巻ときから章タイトルがやたら軽いのはそういう仕様なのか。本編の重苦しさを和らげるためなのかしら。

燃:B+ 萌:B+ 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
代償のギルタオン <2>(2014/02)

アニメ,電撃文庫

「私、人を見る目はあるつもりですよ」

原作5巻『夏休み編+1』は丸ごとすっ飛ばして原作6、7巻『横浜騒乱編』に突入。
『九校戦編』に尺を使い過ぎた感があるんだけど大丈夫なんだろうか。
まぁ、今回のエピソードは殺伐とした雰囲気が強めだから、女性陣の華やかな活躍がある九校戦の方に尺を割くというのは理解らないでもない。

さて、九校戦に続き、今度は論文コンペにもメンバーとして抜擢される達也。やはり前例の無いことであり、またもやお兄様の持ち上げである。スペック高過ぎワロリン

そして動き出す大亜連合の者達。強敵が現れた!みたいな引きなんだけど、サクッと勝てちゃうんだよなぁ。

燃:B+ 萌:A 笑:C+ 総:A

エピソードリンク
第18話「九校戦編ⅩⅠ」
第20話「横浜騒乱編Ⅱ」

ガンガンノベルズ

最強彼女黒髪めがね (ガンガンノベルズ)
著:終 倉敷(おわり・くらしき) イラスト:鳴見 なる

『僕の好きな技で勝ったぞ。僕から充電してもらったパワーで大勝利だ』

ガンガンノベルズ2010年4月の新刊。約4年3ヶ月2週間の積み。
第6回スクウェア・エニックス小説大賞佳作受賞作。応募タイトルは「改造宇宙人鉄腕ななめ」。
誰が正式タイトル考えたのか知らんが、これはナイス判断と言わざるを得ない。そういう俺がタイトル買いなので。

応募作ではサブヒロインだった人をメインヒロインに昇格させて、それを軸としてストーリーを作り直したって、それはただの新作なのでは……。

さて、こんなタイトルだから、あー、黒髪の眼鏡ヒロインとイチャイチャする話なのかなーと思っていたら、黒髪めがねってヒロインの名前なのかよ!

更に、主人公の名前が、早鐘僕(はやがね・ぼく)。僕の一人称は俺で、めがねの一人称が僕ということで訳理解らんw
これが後々の叙述トリックに繋がるのかと思いきや、何にも無い。ただ読み難くなっているだけ。

他の登場人物も奇抜な名前ばっかりなんだけど、西尾維新さんに影響受けたのかしら……。あれは捻くれた作風と合ってるから許されるんだと思うんだけどなぁ。

加えて、ブルーマンデーと呼ばれる異形の存在に狙われる人類。対抗出来るのは風紀委員、黒髪めがね達だけ。
その辺の理由も一切説明されない。超人的な力を持つスーパーヒロインが何故か何の取り柄も無い主人公を好きになるというシチュエーションをやりたかったんだろうか。

挿絵があればまだ救いがあったものの一切無しという。
イチャイチャ描写もパッケージングの割には全然足りないし、何をどうしたかったのかが全然理解らない。

後書きで、ようやくスタートラインに立てた、みたいなことを言ってるんだけど、このレーベルからデビュー=収入の無いプロという名の足枷じゃね……?
実際、この後1冊も本出せてないみたいだし……。

燃:C 萌:B+ 笑:C 総:B

アニメ,電撃文庫

「こんなのは強さじゃない。ただの技術だ」

死銃事件にラフコフが関わっていると知ったキリトさんは、かつてアインクラッドでレッドプレイヤーを殺した記憶を呼び覚まされ茫然自失状態に。
どうでも良いけど、俺、ラフコフ↓だと思ってたわ。ラフコフ↑なのね。

予選の決勝まで勝ち進んだキリトさんだったけど、心ここにあらず。そんな彼はシノンに励まされることに。
おいおい、散々カッコメンなところを見せておいて、その後に弱々しい姿を見せて母性本能を刺激するとか流石タラシなことで有名なキリトさんやで!

回想シーンでアスナが居るだけで台詞が無かったのは、ここだけのために戸松さん呼べねーよってことなのか。

燃:A- 萌:A 笑:C 総:A

エピソードリンク
#5「銃と剣」
#7「紅の記憶」

メディアワークス文庫,雑記,電撃文庫

電撃文庫 MAGAZINE (マガジン) 2014年 09月号 [雑誌]

『ソードアート・オンライン』『魔法科高校の劣等生』

どちらもアニメ放映中ということでコラボ特集。表紙がキリトさんと達也ということで何というむさくるしさ……。
付録としてアスナと深雪のアイドル衣装ポスターが付いてるんだけど、何故こっちの絵柄を表紙にしなかったのか……。

メディアミックス情報は普通の特集記事なんだけど、コラボということで川原さんと佐島さんの対談記事が。

更に川原さん監修の元、佐島さんが書き下ろしたコラボ小説も。ドリーム企画だっつってんのに理論から攻める姿勢で吹いた。
次号には川原さんが執筆するコラボ小説が掲載されるんだとか。

『あくちぇる・わーるど。』

ハルユキ以外が通常等身に。黒雪姫先輩が可愛くてなぁ。

『灼眼のシャナ』『ブラック・ブレット』

共にソーシャルゲーム化決定。これからの時代はアニメを中心としたメディアミックスから離れていくのかしら……。
『ブラック・ブレット』はまだ続編アニメ化ワンチャンあるかもしれんけど、『シャナ』は流石にもう作れないだろうし……。

『デュラララ!!』

アニメ2期のタイトルが『デュラララ!!×2』に決定。2015年1月より放送開始。
またPSVitaより『デュラララ!! Relay』が発売決定。

『インテリビレッジの座敷童』

ページをめくったら見開き描き下ろしイラストがバーン!って出て来たからアニメ化か!と思ったけど、コミカライズ決定でさえなかったでござる。アルェー?

『ストライク・ザ・ブラッド』

同時期にアニメ放映した『ゴールデンタイム』のページが1ページのみ縮小されたにも関わらず、こちらはまさかの6ページ。
え、冗談抜きにアニメ2期あるのか……?

よく考えたら『電撃文庫FIGHTING CLIMAX』に最新作じゃなく『とらドラ!』が参戦してる時点で『ゴールデンタイム』の人気はお察しってことなのかしら。
その『FIGHTING CLIMAX』に『ストブラ』はこれから参戦だしなぁ。

『進化宣言!電撃文庫FIGHTINGフェア記念コラボコミック』

『アクセル・ワールド』本編コミカライズ連載はお休みして、人気の電撃文庫キャラクターが総登場するスペシャル企画。
アニメ化どころかコミカライズさえ決定していないキャラも登場していて楽しい。また合鴨さんが描くヒロイン勢がみんな可愛いんだよな。

『メイドが教える魔王学!』

まさかのドラマCD化決定。まさかのまさかだったり……する……のか?

イラスト×ストーリー

お、野崎まどさん登板回か、読むか……と思ってページめくったら『野崎まど劇場』じゃねーか!いい加減にしろ!!
あれ、今回『野崎まど劇場』ページ少ないな?と思ったらこれだよw

燃:A- 萌:A 笑:B+ 総:A

雑誌リンク
電撃文庫MAGAZINE Vol.38(2014年7月号)
・電撃文庫MAGAZINE Vol.40(2014年11月号)

電撃文庫

ドウルマスターズ (1) (電撃文庫)
著:佐島 勤 イラスト:tarou2

「さあ、行きたまえ。インドラに乗って、君のお姉さんを助けるんだ」

電撃文庫2014年7月の新刊。約4週間の積み。『魔法科高校の劣等生⑬ ステイープルチェース編』から3ヶ月振り、佐藤さんがweb発ではない完全新作を始動。

これは『劣等生』が拾ってもらえるきっかけとなった電撃大賞で落選した作品をブラッシュアップしたものらしい。
そら設定てんこ盛りのロボットものとかラノベの新人賞に送ったら落ちるわw

今回の刊行も編集部から大分「冒険である」と念押しされたらしい。編集部の意向はこのタイミングでの新シリーズ投入で、内容は佐島さんの希望ってことなのか。
いやぁ、佐島さんの設定てんこ盛り具合でロボットものなんぞやったらどうなるのかなと興味が出たので購入しちゃいました。

案の定、1巻なのに冒頭から設定解説ページがどさぁっとあるw
問題は俺がフルボッ〇するタイプの設定ではなかったということですね。ロボットものっていうかSF色が強いんだよな。

舞台は人類が宇宙へと進出した遥か未来の地球。主人公の蒼生(あおい)は巨大人型兵器ドウルのパイロット=ドウルマスターの訓練校に編入されることになる。

今回は導入編ということで世界観の説明と主要キャラの顔見せ程度になってるんだけど、もうこれでお腹いっぱいだわ……。
ドウルのデザインが好みじゃなかったというのもある。

何だか『アーマード・コア』のパクリだとか騒がれてるみたい。( ´_ゝ`)フーン
次は2014年9月に『魔法科高校校の劣等生⑭ 古都内乱編〈上〉』。

燃:B 萌:B+ 笑:C+ 総:B+

著者リンク
魔法科高校の劣等生① 入学編〈上〉(2011/07)
魔法科高校の劣等生⑬ スティープルチェース編(2014/04)

電撃文庫

ひがえりグラディエーター (電撃文庫)
著:中村 恵里加 イラスト:紺野 賢護

「狭いし、汚いし、臭い」

電撃文庫2011年3月の新刊。約3年5ヶ月半週間の積み。『ぐらシャチ』を単巻で終わらせた中村さんが1年4ヶ月振りに復活。

妹が行方不明になった過去を持つ主人公、天海蔵人(くろうど)はある日、謎の少女アールに導かれ、異世界人の娯楽のために武器を手に戦うことになる。
戦いの場には妹の手掛かりがあるかもしれず……。

今回は完全に導入編といった具合で、蔵人の初陣が終わったところで終了している。
人気作家さんだし、丁寧に話を展開していくこと自体は良いと思うんだけど、そもそも2巻とか出てないという……。

バトルやるにしてもラブコメやるにしても、さあこれからって状態なのになぁ。
この人、この後1冊も本出してないんだけど大丈夫なのか……。

燃:C 萌:B+ 笑:C 総:B+

電撃文庫

韻が織り成す召喚魔法 (2) ―クレイジー・マネー・ウォーズ― (電撃文庫)
著:真代屋 秀晃 イラスト:x6suke

「マネーをゲトる、華麗なバトル」

2014年6月の新刊。約2ヶ月の積み。4ヶ月振りの新刊。
帯には戦極MC代表の吉田さんという業界では有名人っぽい人からの推薦文が。

さて、相変わらずカタブツ生徒会長を続ける真一。そんな彼のクラスに昔引っ越していってしまった幼馴染みの少女、緋奈が転校してくる。
彼女もまたサタニックマイクの持ち主で……。

バンバン出て来るラップは相変わらず凄いんだけど、この幼馴染み可愛いか……?いや、萌えでどうこうって作風じゃないからアレなんだけども。うーむ。
ただ、主人公以外にも能力持ちが現れる展開はバトルもののお約束で良いと思います。

次は2014年10月に3巻『-ライク・ア・ダイアモンド-』。完結っぽいけど、もう買いません。

燃:C+ 萌:B 笑:C 総:B

シリーズリンク
韻が織り成す召喚魔法 -バスタ・リリッカーズ-(2014/02)

HJ文庫,アニメ

「これぞコスプレの神が起こした奇跡だわー!」

攫われた早苗を救うため一致団結する孝太郎達。そのきっかけを作ったのはやはり聖母、桜庭先輩であった。ヒロイン勢の中で先輩が圧倒的過ぎて困るw

悪霊との戦闘に突入するころな荘の面々。侵略者達が戦闘能力を持ってるのは理解るんだけど、何で大家さんまで戦ってるんだよw
肉弾戦どころか拳に炎纏ってたんだけど……。どうも後々明らかになる設定があるみたいですね。

燃:A- 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
#04「陰謀の海水浴!?」
#06「文化祭とカブトムシ!?」

コミカライズ,電撃文庫

魔法科高校の劣等生 追憶編 (1) (電撃コミックスNEXT)
作画:依河 和希(いかわ・わき) 原作:佐島 勤 キャラクターデザイン:石田 可奈

(私はいったい何を考えているのかしら!?これじゃあまるで、私がブラコンみたいじゃない…!)

はい。
2014年6月の新刊。
電撃大王で連載中の原作8巻コミカライズ。電撃大王ではスピンオフ『魔法科高校の優等生』も連載中ですね。

過去編をわざわざ独立させてやるもんなのか……と思わないでもないけど、ロリ深雪可愛いよロリ深雪。

そもそもアニメではここまで辿り着かないと思うんだけど、その辺どうなんだろう。2期を見据えたアレなんだろうか。

勿論原作を切ったので、こっちも切りです。単体で読んでどうという内容でもないしなぁ。

燃:B- 萌:A 笑:B- 総:A

原作リンク
魔法科高校の劣等生⑧ 追憶編(2012/12)

コミカライズリンク
魔法科高校の劣等生1 入学編〈1〉(2012/09)
魔法科高校の優等生 <1>(2012/10)
魔法科高校の劣等生 横浜騒乱編 <1>(2014/04)