講談社ラノベ文庫

桃音しおんのラノベ日記4 パーフェクトホワイト (講談社ラノベ文庫)
著:あさの ハジメ イラスト:たにはら なつき

「おまえに証言されるくらいなら僕は獄中で腹を切って自害するよ!」

2014年8月の新刊。約1週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
次が最終巻でも驚かないって書いたけど、本当に最終巻なのかよ!いや、サブタイと表紙を見た時点で嫌な予感はしてたんだよ……。

さて、歩がナツメからのラブレターを汐音のものと勘違いしたことで一気に修羅場突入。
お馬鹿なノリや業界ネタは控えめになり、3人の関係性の決着が描かれる。

てっきり汐音エンドなんだとばかり思っていたんだけど、意外にも汐音との関係性を保ったままのナツメエンドというややこしい展開に。
ただ、ラストは汐音とのシーンなので、作品としてのメインヒロインはやっぱり汐音なのかなぁと。

総評

そんなわけで、ラノベ作家もの+小学生ヒロインな講談社ラノベ文庫『桃音しおんのラノベ日記』全4巻、これにて終了。足掛け丁度1年か。
推していこうと思った途端にこれだよw

うーん、扱っている内容的に長く続けるのが難しいことは理解っていたけど……。駆け足展開には感じなかったし予定調和の完結なのかなぁ。
もっと業界ネタ読みたかったでござる。
数年後、汐音が帰国して歩と再会する続編とか出しても良いのよ。

燃:B+ 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
桃音しおんのラノベ日記3 16歳の編集活動(2014/04)

MF文庫J

焦焔の街の英雄少女 (MF文庫J)
著:八薙 玉造 イラスト:中島 艶爾(えんじ)

「黄塚くんは右の頬をぶたれれば、四つん這いになって尻を上げるほどの人物だ。私はそんな彼を尊敬している」
「尊敬してもらえるのはすごく嬉しいんだけど、どちらかと言うと、変態さが際立つ感があるから、素直に、右の頬をぶたれたら、左の頬を差し出してもいいかな?」

MF文庫J2014年6月の新刊。約1ヶ月の積み。
スーパーダッシュでデビューしてから徐々に他レーベルにも出現している八薙さんがMFに登場。ネットの感想を見て気になったので購入。

タイトルの「焦焔」は「しょうえん」と読むんだと思う。どこにもルビ振ってないんだもの……。
帯には挿絵が多いことがアピールされている。おいおい、創刊当初のスマッシュ文庫みたいなことするなよ、不安になるじゃないか……。

舞台は異世界、四海天宮(しかいてんきゅう)より剋獣五帝(こくじゅうごてい)の侵攻を受けた現代社会。
剋獣に立ち向かえるのは五龍剣に選ばれた剣皇だけ。これは剣皇の少女、紅地杏(あかち・あんず)とその幼馴染みの少年、黄塚光義の運命の物語。

口絵の最後のページが用語解説ページになってるんだけど、いきなりワクワクする固有名詞出してくんじゃねーか。剋獣五帝とか凄く……中二です。

挿絵大増量の文言は伊達ではなく、いきなり見開き挿絵が2連チャンという豪華なアレ。まぁ、イラストのクオリティは……うーむ……。

で、中二設定も良いのだが、杏の豆腐メンタルっぷりが可愛い。胃薬持ち歩くヒロインとかw
その豆腐メンタルボケに対する光義のローテンションなツッコミがジワジワくるんだな。

光義の方も一般人と見せかけて、何やら過去に色々秘めてそうな上に、次巻への引きがえげつないんだよなぁ。
これで次から一気にシリアス一辺倒になったらぐんにょりするが果たして……?

巻末には普通に他レーベルの八薙さんの著作の宣伝が載っている。特に大人気シリーズというわけでもないのに凄いな。
次は2014年9月に2巻。

燃:A- 萌:A 笑:A- 総:A

シリーズリンク
焦焔の街の英雄少女 <2>(2014/09)

アニメ,電撃文庫

「ほれ、ぶちまけちゃいなさい♪」

何この意味深過ぎる台詞……。
さて、BOB本戦を控え、それぞれに覚悟を決める参加者達。単身、別世界へ飛び込んだキリトさんを心配するアスナ達だったけど、当の本人は年上の美人ナースにイケナイカウンセリングされてるぞ!けしからん!

ってか安芸さん、完全に職務の範疇越えてるじゃないですかー!やだー!あんなカウンセリングあったら通い詰めるわ。

燃:B+ 萌:A+ 笑:B- 総:A

エピソードリンク
#6「曠野の決闘」
#8「バレット・オブ・バレッツ」

GA文庫

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 6.5 (GA文庫)
著:裕時 悠示 イラスト:るろお

タイプとしては千和とヒメを足して二で割って、冬海で薄めた感じである。……あれ?微妙じゃね?

どんな感じだw
2013年2月の新刊。約1年6ヶ月半週間の積み。連続刊行。ああ、アニメ放映期間だったから頑張って連続刊行したのか。
表紙は遂に女子制服姿のカオルということで、親友のターンが来たかと思いきや、GAマガジン連載をまとめた外伝がメインだったでござる。ぎゃふん。

内容的にはスピンオフコミカライズ『+H』のノベライズというか原案というか。どっちが先なんだろうか。
正直、『+H』の記憶なんぞ殆ど残ってないんだけど、多分同じ展開だと思う。
そもそも『+H』ってどういう意味合いのタイトルだったんだろう……。

鋭太以外の一人称で展開するシーンって本編にあったっけな。そういう意味では一風変わった展開と言えるか。

書き下ろしパートではカオルの双子の妹カオリが登場。明言はされてないけど、カオルってことで良いんだよね?

あれ、アクの強いレギュラーヒロイン勢より良いんじゃね?
本編で散々匂わせたのに、今回だけの一発キャラで終わっちゃうんだろうか。
ちなみに劇中では制服姿は出て来ません。

ちょろっと登場した大勝利さんの弟、結構良いキャラしてんな。また出て来ないかな。

後書きで次の本は『るるル』になりそうとか言っておいて、違うじゃないですかー!やだー!

次は2014年2月に7巻、5月に『踊る星降るレネシクル』5巻、7月にこちらの8巻。

燃:C 萌:A 笑:B- 総:A

シリーズリンク
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる <6>(2013/01)
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる <7>(2014/02)

コミカライズリンク
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる+H <1>(2012/07)

HJ文庫

前略。ねこと天使と同居はじめました。 六匹目 (HJ文庫)
著:緋月 薙 イラスト:明星 かがよ

「具体的には……お子さん作ればOKです」

2012年7月の新刊。約2年1ヶ月半週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
さて最終巻。前巻の引きがシリアスっぽかったのでどうなることやらと思っていたけど、最小限のシリアスで綺麗に完結まで持っていけて良かった良かった。

また動物達が可愛いんだよなぁ。特にイブが宅急便を受け取りに行くところと、にゃんこ達が接客する喫茶店な。

最後に挿絵にだけ悟と澪の子供の名前が出て来る演出は良いと思うんだけど、読めねぇ……。

総評

そんなわけで、ひたすら登場人物達がイチャイチャするだけのHJ文庫『前略。ねこと天使と同居はじめました。』全六匹、これにてハッピーエンド。足掛け1年11ヶ月か。

下手にシリアスを入れず、ひたすらイチャイチャに徹したのが良かったですね。
ただ、文字間隔を大きくして強調したり、♪を乱用するのはいかがなものかと思う。たまに使うんなら効果的なんだろうけど、使い過ぎて胸焼けがする。

また、動物達が可愛いんだよなぁ。いや、あれはアニマル的な可愛さではないだろという意見もあろうが。

次は2013年12月に新シリーズ『勇者と魔王のバトルはリビングで』1巻、2014年4月に2巻、9月に3巻。

燃:C 萌:A 笑:B 総:A

シリーズリンク
前略。ねこと天使と同居はじめました。 五匹目(2012/03)

著者リンク
・勇者と魔王のバトルはリビングで(2013/12)

スーパーダッシュ文庫

代償のギルタオン 3 (集英社スーパーダッシュ文庫)
著:神高 槍矢 イラスト:おぐち

「━━ただ、俺たちは甘かった」

2014年7月の新刊。約3週間の積み。5ヶ月振りの新刊。
ほらー、だから言ったじゃないですかー。3巻で終わるってさー。

港町に現れるラーンハイム最強のギルタオン・ギッシェルミナ。周囲に流されながらも自ら決断したライクはキルクライズを駆るが……。

シャミーと良い雰囲気になり、ちゃんとしたヒロインポジションのキャラ!これで勝つる!と思いきや、即キルクライズの代償になるという。

徐々にギルタオンという存在が何なのかという話が出て来たので、そこも楽しくなってきた。こういう世界の成り立ちに迫っていく展開が好きなんだよなぁ。
こういう部分をふわっとさせておくと、『スパロボ』に出たときに使い易い設定になるんだろうな。いや、夢のまた夢の話だけども。

それにつけてもシャリオのえげつなさといったらない。
こんだけ周囲に対して非常なことやらかしてるのに、甘いもの好きっていうギャップの所為で読者視点だと嫌いになれないから困る。

完全に打ち切り完結のつもりで読んでいたんだけど、え、全然終わってない……どころか絶望の上塗りやんけ……。
主人公がフルボッコにされて鞄に詰め込まれた状態で終わるとかどういうことなの……。

いや、確かにどこにも打ち切り完結と明記されているわけじゃないんだけど、粗筋がどう見ても終了のお知らせなんだよな。
よし、験を担ぐんや!敢えて総評を書かないことで4巻の発売を願うんや!これで本当に終わりだったら近年稀に見る酷い打ち切りだぞ……。

ところで1巻ときから章タイトルがやたら軽いのはそういう仕様なのか。本編の重苦しさを和らげるためなのかしら。

燃:B+ 萌:B+ 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
代償のギルタオン <2>(2014/02)

アニメ,電撃文庫

「私、人を見る目はあるつもりですよ」

原作5巻『夏休み編+1』は丸ごとすっ飛ばして原作6、7巻『横浜騒乱編』に突入。
『九校戦編』に尺を使い過ぎた感があるんだけど大丈夫なんだろうか。
まぁ、今回のエピソードは殺伐とした雰囲気が強めだから、女性陣の華やかな活躍がある九校戦の方に尺を割くというのは理解らないでもない。

さて、九校戦に続き、今度は論文コンペにもメンバーとして抜擢される達也。やはり前例の無いことであり、またもやお兄様の持ち上げである。スペック高過ぎワロリン

そして動き出す大亜連合の者達。強敵が現れた!みたいな引きなんだけど、サクッと勝てちゃうんだよなぁ。

燃:B+ 萌:A 笑:C+ 総:A

エピソードリンク
第18話「九校戦編ⅩⅠ」
第20話「横浜騒乱編Ⅱ」

ガンガンノベルズ

最強彼女黒髪めがね (ガンガンノベルズ)
著:終 倉敷(おわり・くらしき) イラスト:鳴見 なる

『僕の好きな技で勝ったぞ。僕から充電してもらったパワーで大勝利だ』

ガンガンノベルズ2010年4月の新刊。約4年3ヶ月2週間の積み。
第6回スクウェア・エニックス小説大賞佳作受賞作。応募タイトルは「改造宇宙人鉄腕ななめ」。
誰が正式タイトル考えたのか知らんが、これはナイス判断と言わざるを得ない。そういう俺がタイトル買いなので。

応募作ではサブヒロインだった人をメインヒロインに昇格させて、それを軸としてストーリーを作り直したって、それはただの新作なのでは……。

さて、こんなタイトルだから、あー、黒髪の眼鏡ヒロインとイチャイチャする話なのかなーと思っていたら、黒髪めがねってヒロインの名前なのかよ!

更に、主人公の名前が、早鐘僕(はやがね・ぼく)。僕の一人称は俺で、めがねの一人称が僕ということで訳理解らんw
これが後々の叙述トリックに繋がるのかと思いきや、何にも無い。ただ読み難くなっているだけ。

他の登場人物も奇抜な名前ばっかりなんだけど、西尾維新さんに影響受けたのかしら……。あれは捻くれた作風と合ってるから許されるんだと思うんだけどなぁ。

加えて、ブルーマンデーと呼ばれる異形の存在に狙われる人類。対抗出来るのは風紀委員、黒髪めがね達だけ。
その辺の理由も一切説明されない。超人的な力を持つスーパーヒロインが何故か何の取り柄も無い主人公を好きになるというシチュエーションをやりたかったんだろうか。

挿絵があればまだ救いがあったものの一切無しという。
イチャイチャ描写もパッケージングの割には全然足りないし、何をどうしたかったのかが全然理解らない。

後書きで、ようやくスタートラインに立てた、みたいなことを言ってるんだけど、このレーベルからデビュー=収入の無いプロという名の足枷じゃね……?
実際、この後1冊も本出せてないみたいだし……。

燃:C 萌:B+ 笑:C 総:B

アニメ,電撃文庫

「こんなのは強さじゃない。ただの技術だ」

死銃事件にラフコフが関わっていると知ったキリトさんは、かつてアインクラッドでレッドプレイヤーを殺した記憶を呼び覚まされ茫然自失状態に。
どうでも良いけど、俺、ラフコフ↓だと思ってたわ。ラフコフ↑なのね。

予選の決勝まで勝ち進んだキリトさんだったけど、心ここにあらず。そんな彼はシノンに励まされることに。
おいおい、散々カッコメンなところを見せておいて、その後に弱々しい姿を見せて母性本能を刺激するとか流石タラシなことで有名なキリトさんやで!

回想シーンでアスナが居るだけで台詞が無かったのは、ここだけのために戸松さん呼べねーよってことなのか。

燃:A- 萌:A 笑:C 総:A

エピソードリンク
#5「銃と剣」
#7「紅の記憶」

メディアワークス文庫,雑記,電撃文庫

電撃文庫 MAGAZINE (マガジン) 2014年 09月号 [雑誌]

『ソードアート・オンライン』『魔法科高校の劣等生』

どちらもアニメ放映中ということでコラボ特集。表紙がキリトさんと達也ということで何というむさくるしさ……。
付録としてアスナと深雪のアイドル衣装ポスターが付いてるんだけど、何故こっちの絵柄を表紙にしなかったのか……。

メディアミックス情報は普通の特集記事なんだけど、コラボということで川原さんと佐島さんの対談記事が。

更に川原さん監修の元、佐島さんが書き下ろしたコラボ小説も。ドリーム企画だっつってんのに理論から攻める姿勢で吹いた。
次号には川原さんが執筆するコラボ小説が掲載されるんだとか。

『あくちぇる・わーるど。』

ハルユキ以外が通常等身に。黒雪姫先輩が可愛くてなぁ。

『灼眼のシャナ』『ブラック・ブレット』

共にソーシャルゲーム化決定。これからの時代はアニメを中心としたメディアミックスから離れていくのかしら……。
『ブラック・ブレット』はまだ続編アニメ化ワンチャンあるかもしれんけど、『シャナ』は流石にもう作れないだろうし……。

『デュラララ!!』

アニメ2期のタイトルが『デュラララ!!×2』に決定。2015年1月より放送開始。
またPSVitaより『デュラララ!! Relay』が発売決定。

『インテリビレッジの座敷童』

ページをめくったら見開き描き下ろしイラストがバーン!って出て来たからアニメ化か!と思ったけど、コミカライズ決定でさえなかったでござる。アルェー?

『ストライク・ザ・ブラッド』

同時期にアニメ放映した『ゴールデンタイム』のページが1ページのみ縮小されたにも関わらず、こちらはまさかの6ページ。
え、冗談抜きにアニメ2期あるのか……?

よく考えたら『電撃文庫FIGHTING CLIMAX』に最新作じゃなく『とらドラ!』が参戦してる時点で『ゴールデンタイム』の人気はお察しってことなのかしら。
その『FIGHTING CLIMAX』に『ストブラ』はこれから参戦だしなぁ。

『進化宣言!電撃文庫FIGHTINGフェア記念コラボコミック』

『アクセル・ワールド』本編コミカライズ連載はお休みして、人気の電撃文庫キャラクターが総登場するスペシャル企画。
アニメ化どころかコミカライズさえ決定していないキャラも登場していて楽しい。また合鴨さんが描くヒロイン勢がみんな可愛いんだよな。

『メイドが教える魔王学!』

まさかのドラマCD化決定。まさかのまさかだったり……する……のか?

イラスト×ストーリー

お、野崎まどさん登板回か、読むか……と思ってページめくったら『野崎まど劇場』じゃねーか!いい加減にしろ!!
あれ、今回『野崎まど劇場』ページ少ないな?と思ったらこれだよw

燃:A- 萌:A 笑:B+ 総:A

雑誌リンク
電撃文庫MAGAZINE Vol.38(2014年7月号)
・電撃文庫MAGAZINE Vol.40(2014年11月号)