ガガガ文庫

RIGHT×LIGHT 6 (ガガガ文庫)

著:ツカサ イラスト:近衛 乙嗣

 

「あのさ、確かにアリッサは僕の一番近くに来たやつかもしれない」

「でも、僕が自分から初めて近づこうとしたのは、近づきたいと思ったのは――たぶん、未由なんだ」

 

 何という殺し文句。

 

 約一日の積み。三ヶ月振りの新刊。

 

 新章始動ということで、表紙は水着姿のアリッサと友月さんです。水着……だと……?

 で、口絵も水着と思わせておいて、違うという卑劣なワナ。つーか水着出て来るの最後だけじゃん!何じゃそりゃ!

 でもアリッサ可愛いよアリッサ。

 

 また、章扉のデザインが新しくなりました。

 

 ストーリー的には前章のエピローグと新章のプロローグといった感じ。ラブコメ成分多めと謳っておきながら、殆どいつも通りです。

 

 今回アリッサは天使王の力で背中に翼を顕現させるが、主人公との絆で翼出すって『シャナ』臭いな。

 

 巻末のおまけはキーワードファイル。こういう形で設定のおさらいをしてくれるのは有り難いな。

 

燃:B+ 萌:A+ 笑:C+ 総:A

雑記,電撃文庫

『半分の月がのぼる空』が実写映画化決定らしい。これって橋本さんが一般文芸でそこそこコンスタントに作品を発表出来る地位に落ち着いたからこそ実現したことなのかな。

 

 まぁ、ラノベっぽくない内容で不思議設定ゼロだから実写化には物凄い向いているとは思うけど、どうなることやら。

 

 ラノベで実写映画化って初めてじゃね?と思ったけど、既に『学校の階段』があったワナ。『ブギーポップ』もやったんだっけ?

ガガガ文庫,雑記,電撃文庫

 ガガガ文庫の四月の新刊の折り込みチラシより。

 

 少年サンデーで好評連載中らしいラブコメ、『神のみぞ知るセカイ』のノベライズを有沢さんが書くことに。ブログで言っていたのはこのことだったわけね。それでも電撃での刊行ペースも早いのが凄いが、ガガガは他レーベルの作家さんにノベライズを書かせるのは止めてほしいな。『絶対可憐チルドレン』のときの三雲さんもそうだったし。

神のみぞ知るセカイ 1 (1) (少年サンデーコミックス)
神のみぞ知るセカイ 1 (1) (少年サンデーコミックス)

 また、来月刊行予定の『クラウン・フリント』三巻のサブタイトルが『七の強者』と書いて「ナイト・オブ・セブン」と読みます。ちょ、テラ『コードギアス』wwww

 判っててやってるんだろうか。

クラウン・フリント 3 (ガガガ文庫)
クラウン・フリント 3 (ガガガ文庫)

MF文庫J

聖剣の刀鍛冶5 (MF文庫J)

著:三浦
勇雄 イラスト:屡那

 

「俺はお前を救うぞ」

「うん」

 

 約四週間の積み。二ヶ月振りの新刊。帯にはヤマグチさんによる推薦文が。

MFの王道、いきなり不意打ちの短編集、やっぱりキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 

 短編集と言っても、話は結構進んでおりまして、聖剣の鞘の意味が明らかに。こんなにガンガン話進めて大丈夫なのかなぁ。

 アニメ放映中に終わるわけにはいかんと思うんだが……。『けんぷファー』なんて超ズルズル引っ張ってるんだぜ……?

 

 内容は多少巻き返してきたかなとは思うんだけど、やっぱり爆発力が足りないなぁ。

 

 巻末にはコミカライズの予告漫画が載っています。絵は良さそうです。

 

燃:B 萌:B+ 笑:B- 総:B

GA文庫

ライトノベルの楽しい書き方 3 (GA文庫)

著:本田 透 イラスト:桐野 霞

「後悔なんて。みんなが笑ってくれることが、わたしにとっていちばんの幸せでした。八雲さんにも、いずれわかりますよ。たぶん、好きな人と結婚して、その人との間に子供が生まれたら……わかります」

まるみちゃんの母の愛に全俺が泣いた。

約2ヶ月4日の積み。9ヵ月振りの新刊。そんなに間、空いてたのか。確か何回も発売延期したんじゃなかったっけ?

さて、シリーズ第3巻。口絵のキャラ紹介でいきなり心夏の説明がこゆりの説明になっていて、ぐんにょりした。のっけから誤植とかどんだけw
口絵4ページ目は海のかわいい生き物図鑑シリーズで定着した模様。そういうところで、他のラブコメと差別化を図ってくるのは面白いな。

内容はまぁ、普通のラブコメとしか言いようがない。上述したように、まるみちゃんの母の愛には感動したが。
清麿の存在をすっかり忘れていたのは俺だけではない筈だ。

桐野さんの絵師紹介で複数のラノベのイラストを手掛けているって書いてあったけど、これと『死神のキョウ』以外に何かあったっけ?もう『渚フォルテッシモ』はノーカンだしなぁ。

燃:C 萌:A- 笑:B- 総:B+

MF文庫J

ギャルゴ!!!!!5 (MF文庫J)

著:比嘉 智康 イラスト:河原 恵

「ばあちゃん、その答えは物干し竿だ」

春男かっけー。

約4週間の積み。4ヵ月振りの新刊。最終巻と見せかけて収まらなかったらしく、終わりませんでした。

さて、噂長との戦いは続く。エリアスとも離れ離れになってしまった春男はただ1人で噂長からクラスメイト達を守りながら戦うことに。
そんな中、遂に彼の正体がクラスメイト達にバレてしまう。何か『ウルトラマン』の終盤みたいな展開になってきたな。

クラスメイトの女子に嫌われても、それで彼女達が噂長に狙われることはないと安心する春男がヒーロー過ぎる。
重ぇよ!ラブコメどこいったんだよ!

そして頼もしい仲間ライムとかま子の登場に心が震える。遂に噂長を撃破。だが、まだ地伝は終わっていないし、元の世界にも帰れていない。
次こそいよいよ最終巻か?

燃:A- 萌:A- 笑:B- 総:A-

富士見ファンタジア文庫

生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)

著:葵 せきな  イラスト:狗神 煌

「杉崎は黙っていて!プレイステーション5が出るまで!」
「キー君は黙ってて!ハ○ター×ハンターが完結するまで!」

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

さあ、『マテゴ』の葵さんの新シリーズですよ!
ドラマガに先行掲載された短編で、作品の駄目具合は事前に判っていたが、開始10ページで『ハルヒ』のアニメの出来は神とか言っていて、更に駄目な気がした。何という他レーベルヨイショwww

取り敢えず主人公、杉崎鍵の目標がハーレムを作ることという時点で、大分駄目やからなぁ。「中年になっても、手鏡で女子高生のスカートを覗くようなハングリー精神だけは忘れたくないものだ」は名言だと思うんだ。

基本はギャグばっかりの連作短編集だが、たまに重い話が垣間見えたりする。と言っても、鍵が中学時代にドロドロした幼馴染の飛鳥と義妹の林檎も2巻くらいからヒロインとして出て来るんだろうなぁ。と言うか、出て来てほしいなぁ。

忘れてはならないのが、メインヒロインの生徒会長桜野くりむ。ぺたんこのロリキャラである。(0M0)<ヤハリソウイウコトカ!

惜しいのは、狗神さんのイラストがてぃんくるさんと比べると大分見劣りすると言う事実。

それと、『閃閃風神(ライジングエア)』という二つ名がいかにもな感じで大好きです。そして無駄に気になる、存在しえないプロローグ及びエピローグ。大いなる伏線なのか?
『マテゴ』から読んでいる身として嬉しいのは、本作の舞台が『マテゴ』の数年後であるというところ。『マテゴ』で起こった事件が、ちょろっと語られていたり、碧陽学園の保健室にナース幽霊のナオミさんが出現していたり。

次巻のタイトルは『生徒会の二心』。『フルメタ』式のタイトルカウントなわけね。

燃:B+  萌:A  笑:A  総:A+

コミカライズリンク
生徒会の一存 <01>(2009/05)
生徒会の一存にゃ☆(2010/01)

児童書リンク
生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録(2011/08)

アニメリンク
生徒会の一存 第1話「駄弁る生徒会」

著者リンク
ぼくのゆうしゃ(2013/07)
ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー(2015/03)

富士見ファンタジア文庫

000(トリプルゼロ)のエレナ〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)

著:日下 弘文  イラスト:克 優希

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

 まさかの三巻完結ですよ奥さん。打ち切りエンドなのかなぁ。でも駆け足や超展開ってわけでもないと思うけど……。ただ、あんだけ広げた風呂敷をぐぉっと畳んだのにはビックリしたかな。

  シリーズを通して、帯のデザインを統一したのは良い試みだったと思うが、これは切り捨てかなぁ。

燃:B  萌:B 笑:C  総:B

富士見ファンタジア文庫

ハイスクールD×D1 旧校舎のディアボロス (富士見ファンタジア文庫)

著:石踏 一榮(いしぶみ・いちえい) イラスト:みやま 澪

「せ、先輩!」
「何?」
「お、おっぱい……とか、見えてます!」
「見たいなら見てもいいわ」
――ッッ!!
そ、そんな日本語があったんですか!?
俺に電流が走る!
学校では決して習えない素敵な単語に俺は涙を流した。
美しい日本語に感動してしまった!

美しい日本語wwwwwwwww
オッパイ!オッパイ!!

ドラマガの短編が最低位だったため、勢い余って既刊二冊を買ってきました。危うく積み本の中に埋もれるところだったが、土曜日に三巻が出るので優先消化。万が一糞詰まんかったら困るしね。

デビュー作『電蜂』は一巻打ち切り、続刊前提で始まった『SLASH DOG』も一巻打ち切りでどうなることやらと思っていた石踏さんの新シリーズ。ドラマガで紹介されていたときは、え、それ何て『デモンパラサイト』?と思ったのも良い思い出。

さて、人生初の彼女に殺され、悪魔になって生き返ったイッセーが美少女悪魔のリアス先輩の下僕として東奔西走する学園異能バトルラブコメ。
何と言ってもイッセーのスケベっぷりが面白い。彼のお母さんの弾けたリアクションも大層面白かったな。

また、中盤まではひたすら阿呆な展開が続くわけですが、お約束過ぎる神器(セイクリッド・ギア)の設定が素敵。
イッセーの持つ神器は『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』。能力が発動する度に音声が出るわけだが、最近の平成ライダーの武器を思い出すな。
こういうギミックは好きです。

リアス先輩は『紅髪の滅殺姫(べにがみのルイン・プリンセス)』という二つ名があるらしいが、それって『ポリフォニカ』のコーティの二つ名〈紅の殲滅姫〉みたいですね。

みやまさんのハイクオリティなイラストにも注目。女性陣がみんな可愛いです。つーか描いちゃいけないものが見えてるんですが!青少年の目の毒!

同時期にスタートした『H+P』と色んな意味で比べると面白い。
こちらがエロ×馬鹿×学園なのに対し、あちらがエロ×LOVE×ファンタジー。
一巻の時点で、こちらが直球おっぱいなのに対し、あちらはコスプレという絡め手のエロス。
こちらの主人公イッセーがドスケベなのに対し、あちらの主人公恭太郎は堅物。
等々読み比べると面白さもエロさも三倍増し!<勢いで書いた

後書きでは巻を重ねる毎にリアス先輩とアーシアがエロくなっていく宣言してるけど、あれ、朱乃さんと小猫ちゃんは!?

つーわけで『ハイスクールD×D』でした。予想外に面白かった。これは続きを読むのが楽しみだ。

燃:A 萌:A+ 笑:A 総:A+

シリーズリンク
ハイスクールD×D2 戦闘校舎のフェニックス(2008/12)

アニメリンク
ハイスクールD×D 第1話「彼女、できました!」

イラストリンク
竜姫のヴィオラ 生贄は最強の魔物と恋に落ちて(美少女う文庫、2019/09)

GA文庫

神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルとイドラの魔術師 (GA文庫)
著:あざの 耕平 イラスト:カズアキ

「よし、モモ!いまこそメイン・ヒロインの座を確固たるものにするときだ!この際、羽根の数とか、増やしてしまって構わんぞ。いっそ、秘めたる力やら選ばれし宿命やらで、ピンクの女神とかに覚醒してしまえ!」
「わっかりました、サリエルさま!いよいよボクらもマンガ化にゲーム化にアニメ化ですねっ!うひょー!」
「愚かな人間と精霊め!裏設定がある確率で言えば、このコジさまこそ第一候補!抱きマクラカバーになるのは拙者の方だニャー!」

フリーダム過ぎるwwww
でも、マンガ化とか裏設定とか何気に本当っぽくて困る。

約2日の積み。7ヶ月振りの新刊。通算41冊目。シリーズ第2巻。3冊同時刊行の内訳には奇しくも2回とも、『赤』と『ダン・サリエル』が入ってるのね。

表紙は早くもサリエルとコジが追い出され、モモとアマディアのダブルヒロイン体制に
冒頭の「さあ、始まるザマスよ!」の下りは本家本元『怪物くん』なのか『らき☆すた』なのか。
今回も連作短編形式です。

『ダン・サリエルと七つの仕事』

GAマガジンに掲載された短編を収録。挿絵ってあったっけな?
ああもうモモ可愛いよモモ!

『ダン・サリエルと日溜まりの決闘』

フリーダム過ぎる内容となっております。

『ダン・サリエルとイドラの魔術師』

サリエルのかつての相方、シャルマが登場。モモも絡めて、3人の過去には複雑な事情がありそうだが、それが語られるのは最終巻になるのだろうか。

前巻ではアマディアが半ば空気化していたが、今回はモモよりもアマディアの方が比重が大きい。

才能のお話は大変シビア。

『キーラ・アマディアのささやかな一歩』

エピローグみたいなもの。サリエルとシャルマって今はもう別々に働いてるけど、仲違いしたって感じでもないんだな。

まとめ

つーわけで、シリーズ第2巻でした。今回は他シリーズからのゲスト出演は無し。折角、『赤』とかと同じ時代なんだから、ちょろっとでも良いから出してほしいな。

次は『クリムゾンS』4巻、『アドレイション・ブラック』、『RPGリプレイ② 貴方と繋がるハーモニー』二巻。榊さんは『ポリフォニカ』だけで3ヶ月連続刊行、大迫さんは2ヶ月連続刊行。『クリムゾンS』は落ちそうです。

燃:B+ 萌:A+ 笑:A 総:A